アラスカ、アドミラルティー島海域でザトウクジラを観察した時の写真です。スパイホップ(水面に顔を出し、周りの様子をうかがっていると考えられる行動)をしているザトウクジラですが、まるでこの小さな釣り船を見つめているようで・・・・。尾びれが海底についているんではないかと思うほど、この姿勢で見ていました。
この海域はサーモン・フィッシングのメッカでもありたくさんの釣り船が出ているのですが、滞在中ずっと、「釣り船とザトウクジラ」の距離が気になっていました。
船の真横で「バブルネット・フィーディング」の泡があがってきて船頭さんがかなりあせったことがあります。目の前に「バブル」があがってきて、え、まさかと思い、船頭さんがボートを少しずらしたとたんにパクッと口を開いたザトウクジラが浮上。
その後、一度は海に沈み、再び浮上してきてボートの真下を通っていき、目の前で「ブロー(息継ぎ)」が体感できたことのは至極の幸せでした。
「ブロー」、顔に潮がかかり、なんとも言えない「匂い」も。
ボートの下をくぐって泳ぎさるザトウクジラ。
バブルネット・フィーディングは、よく釣り船の至近で起こります。魚がいるところに、人もクジラもいるので当然でしょうか。そのうちクジラが船にぶつかって怪我をしないか心配です。
これは地元の漁師の小船のそばのバブルネット・フィーディング。さすが地元民、ひるむ様子もなくなにやら作業中。
こちらは観光客の小さなつり船、目の前でダイナミックに泳ぐザトウクジラに圧倒されています。これくらい、水面に近いところから見てみたいものです。
さて、ザトウクジラたちは釣り船をどう思っているのでしょうか、とても気になるところです。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Jul 2015 Angoon, Admiralty Island – Alaska, USA
Reference : Information from Lodge Guide, Wikipedia(JP,EN)
■ 添乗員同行で行く、ザトウクジラのバブルネット・フィーディングを観察するツアー
2017年07月15日(土) ~ 07月22日(土)8日間 東南アラスカ ザトウクジラのバブルネットフィーディング
★クジラに関するお勧めの本 「クジラ・イルカのなぞ99 」「クジラ&イルカ生態ビジュアル図鑑」水口博也著。「クジラ・イルカのなぞ99」は子供向けですが、わかりやすい解説、写真で初めてクジラの本を読む方にお勧めです。