メキシコのバハカリフォルニア半島の南西400キロ離れた太平洋沖にあるレビジャヒヘド諸島Archipiélago de Revillagigedo(または、ソコロ諸島)。
サンベネディクト島(San Benedicto)、ソコロ島(Socorro)、ロカ・パルティーダ島(Roca Partida) 、クラリオン島(Clarión)の4つの火山島から成り東西250キロ広がっています。メキシコ海軍がソコロ島とクラリオン島に駐屯する以外は無人島です。一般的な「ソコロ・ダイビングクルーズ」ではこのクラリオン島を除く3つの島を訪れます。
バハカリフォルニア半島の先端の町ロス・カボス(カボ・サン・ルーカス)から、まる1日以上かけて到着する「絶海の孤島」。秘境マニアなら絶対に興奮する火山島の景色、そして「北米の熱帯地域で最も自然が残されている」と称賛される海があります。
12月半ばに訪れたレビジャヒヘド諸島のロカ・パルティーダ Roca Partida。
ロカ・パルティーダ Roca Partida は、ソコロ・ダイビングクルーズのハイライトであり、外洋のど真ん中に火山活動でできた岩礁がそびえ、魚影濃く、オオモノとの出会いも期待できる場所。
Giant Manta -オニイトマキエイはその代表的なもの。レビジャヒヘド諸島では個体の大きさが知られています。
カッポレをひきつれて。
岩場からすこし沖に出るとハンマーヘッドシャーク。
目の前を通過するキハダ。
ロカ・パルティーダの岩肌とキハダ。
そして圧巻の魚影。
Striped Bonito, ハガツオの大群です。
カツオの群れを追う、シルキーシャーク。夢のような時間でした。
レビジャヒヘド諸島はもともと島の周囲10キロ(6海里)が保護区(レビジャヒヘド国立公園 Revillagigedo National Park)でしたが、2009年~10年にサメの生息活動地域調査が行われた結果、保護のために周囲74キロ(40海里)を保護区にする提案がなされました。そして2016年にレビジャヒヘド諸島は世界遺産に登録され、2017年に国立公園の保護区が7倍にあたる150,000平方キロに拡大され北米最大の海洋保護区となりました。
世界の海が汚染と過剰な漁業により枯渇していくなか、海洋保護区の拡大の話は未来への希望をつないでくれます。
Photo & text : Mariko SAWADA
Visit : Dec 2018, Revillagigedo National Park, Mexico
Special Thanks : Club Azur, M/S Valentina