カムチャッカ半島の行政の中心でもあり、空の玄関口、太平洋に開けた大きな港を持つ町、ペトロパブロフスク・カムチャツキー Petropavlovsk-Kamchatsky 。
ペトロパブロフスク・カムチャツキーの港、アバチャ湾からわずか10キロほど南にあるのがスタリチコフ島 Starichkov Island。小さな島ですが、1981年から保護区となり夏には海鳥たちが繁殖しています。
2019年の千島列島バードスペシャルのクルーズでは、スタリチコフ島でツノメドリをたっぷり観察&撮影することができました。千島列島の島にもツノメドリはいますが、一番距離が近いのはココかもしれません!
アフィナ号から小型ゴムボートに乗り換え、いざスタリチコフ島へ。背景には2,173mの成層火山 ヴィリュチンスキー火山 Vilyuchinsky volcano がそびえます。なんともカムチャッカらしい景色を背負ってのバードウォッチングです!
島の太平洋側の北の角の岩に、いました、ツノメドリ。
ツノメドリの愛らしい行動。
少し待っているとどんどん離発着して1フレームに6羽入ってくれました。
こちらは別のご夫婦。
巣から出てきたツノメドリ。
浮かぶツノメドリ。
皆さま、最後まで撮影がんばりました!
余談ですが、このヴィリュチンスキー火山のアバチャ湾側の麓には、ロシア海軍太平洋艦隊の潜水艦基地があります。その名もヴィリュチンスク Vilyuchinsk。ここからアバチャ湾を出入りする軍艦や原子力潜水艦があると湾の航行ができなくなり、2~3時間待たされることがちょくちょくあります。
Photo & Text :Mariko SAWADA
Observation : Jul 2019, Starichkof Island- Kamchatka Peninsula, Russian Far East
Special Thanks : Nik Pavlov & Afina、Hobby’s World – 吉成才丈氏
★2020年の千島列島クルーズは11月ごろ発表予定です。