ロシア北東チュクチ海、ウランゲリ島東部からヘラルド島へ向かう途中の朝7時ごろ、朝ごはん中のシロクマたちと出会いました。初めは7頭くらいかと思っていましたが、周囲には20頭ほどのホッキョクグマが肉の匂いに集まっていました。
ホッキョクグマたちが食べていたのはセイウチです。2016年のウランゲリ島付近は氷が多く、ホッキョクグマもセイウチも氷があるうちは氷の上で暮らし、溶けてなくなると島へ上陸します。
ホッキョクグマにとって、セイウチのハンティングはリスクが高いのであまり行わないとのこと。なので、今食べているセイウチも狩りより、既に死んでいたか弱っていた個体だろうとのことでした。
ホッキョクグマは社交的な動物で、ここに集まっているクマは家族というわけではなく、一緒に食べることができます。
左の黄色っぽいクマは、ホッキョクグマのファイバー状の中空の毛に藻類が入り色がついたもので、一般的に年をとったホッキョクグマほど黄色っぽく、若いクマほどより白いそうです。
仲良く食べているのかと思っていましたが、あとから来たクマに威嚇しています・・・
セイウチを独り占めしたいホッキョクグマ
お腹がいっぱいになったクマたちは泳いで別の氷へ移動していきます。
こちらは次にセイウチに近づこうとしているクマでしょうか。
周りにはまだまだホッキョクグマたちが待っていました。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Aug 2016 , East of Wrangel Island – Russian Far east
Reference : Katya Ovsyanikova