7月のダッチハーバー Dutch Harborへ。
ダッチハーバーはアリューシャン列島のウナラスカ島にある港町です。オランダ船が最初に入航した事から「ダッチハーバー=オランダ人の浜」と名付けられました。昔はラッコやキツネなどの毛皮の取引きや捕鯨基地として栄えましたが、現在はベーリング海の漁業や水産加工の拠点です。
訪れたダッチハーバーは漁業関係の出稼ぎの人たちがたくさん。そして漁業は不振と。アンカレッジからダッチハーバーへのフライトはアジア系の人が多く、てっきりアリューシャン列島の住民と思っていたらすべてフィリピン人でした。現在のダッチハーバーの人口は4500人、そのうち1000人がフィリピン人だとか。
いよいよアクタン島へ向けて出航です。船の出航するキャプテンズベイではさっそくかわいらしいアラスカラッコ Alaskan Sea Otter が出迎えてくれました。(かわいいラッコの毛づくろい動画はコチラ)
キャプテンズベイのハクトウワシ Bold Eagle。
キャプテンズベイではウミバト Pigeon Guillemot もいました。いよいよ船が出航しウナラスカの湾内へ。
今年のウラナスカ島の湾内にはたくさんのザトウクジラ Humpback Whale がいました。10頭ほどのグループが湾内のあちこちにいて採餌中です。あちこちにブローがあがります。
近くで尾びれが上がりました。
そして外洋へ出ると、ウミスズメ Ancient murreletの姿が。
ハイイロヒレアシシギ Red phalarope
コアホウドリ Laysan Albatross
さらには私たちと同じ方向へ移動するシャチのグループとも出会いました。
船の右側に来たり、左に来たり、後ろについたり・・・しばらく並走して泳いでくれたシャチのグループでした。
夜9時、アクタン島へ到着。9時と言ってもこの時期のアクタン島はまだまだ夕方です。今日は視界が良く、1979年に噴火したアクタン山の外輪山がきれいに見えました。
島の人口は90人、だけど島の水産加工場には1000人が暮らすアクタン島。
この日の夕食は、イバラガニ Brown King Crabです。
夜10時でしたが、みんなで無言でイバラガニを食べ続けました。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : Jul 2019, Dutch Harbor-Unalaska Island & Akutan Island, Fox Islands, Aleutian Islands, Alaska, USA
Special Thanks to Jimmer & Alyssa