北大西洋から北極海にかけて暮らすヒメウミスズメ Little Aukです。ヒメウミスズメは高緯度で繁殖する海鳥でスピッツベルゲン島でも北部で集団繁殖地を見ることができます。
ヒメウミスズメはくちばし、首が太くずんぐりむっくりな体型です。まるっこくってかわいらしいのです。
ヒメウミスズメはスピッツベルゲンの海鳥の中で一番早く繁殖地にやってくる鳥。4月下旬から5月上旬に営巣地にやってきて8月の半ばにはいなくなり冬を外洋で過ごします。
また、彼らが営巣する場所も急斜面の岩がごろごろしている場所でなくてはならず、岩と岩の隙間の巣で子育てします。その隙間の大きさは天敵のホッキョクギツネが入れないサイズ。
ヒメウミスズメはオキアミなどを捕り、のどのところにためて巣へ持ち帰り雛に与えます。
ヒメウミスズメ、正面。
ヒメウミスズメが飛ぶとこんな感じです。一見ハシブトウミガラスに似ていますが、小さいですし丸っぽいです。
氷の上で休憩しています。
が、船が近づくとすぐに飛んでいってしまいます。
尾羽のフリルがかわいらしい。
子育て真っ最中、海と繁殖地の岩場を移動するウミスズメたち。夕方の繁殖地を大群で移動する様子は圧巻です!
Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Jun 2017, Fuglesongen, Spitsbergen, Svalbard, Norway
Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook), Lecture from Samuel Blanc
Special Thanks to Samuel Blanc, Agnès Brenière and team of Polaris Ⅰ
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