極東ロシア、アリューシャン列島のロシア側の島はコマンドルスキー諸島 Komandorski Islands (英語ではCommander Islands)で、ベーリング島 Bering Island とメードヌイ Medny Island の2つの島といくつかの小さな島・岩礁から成り立っています。
そのうち、ベーリング島の沖にあるアリーカメン岩礁のウミガラスの繁殖地をご紹介します。
訪れたのは8月半ば、ウミガラスは繁殖真っただ中でした。岩のテラス、割れ目を利用した大繁殖地です。
お魚をくわえたウミガラス。雛は岩と親鳥の間にいてとても見えにくいのです。
周辺の海はウミガラスだらけ。
ウミガラスの群れに近づき、Go proを海につけて水中を見てみました。
一生懸命魚を探しています。水かきもかなりのスピードで動かしていました。
翼を使って水の中を「飛び回る」ウミガラス。
ハンティングに成功したウミガラス。
魚を縦向きにくわえて雛のところへ運んでいきます。
雛は8月下旬から9月半ばに巣立ちます。
巣立って「海へ落ちた」雛はお父さんウミガラスが雛が自分で餌を獲れるようになるまで育てます。お母さんウミガラスは繁殖期の最後まで「巣」の場所に残り自分の場所であることを主張し、そして海へと旅立つそうです。
Image & text :Mariko SAWADA
Observation : Aug 2019, Ariy Kamen, Komandorski Islands, Russian Far East