エスパニョーラ島のプンタ・スアレスで観察したガラパゴスアホウドリ Waved Albatross です。
ガラパゴスアホウドリはガラパゴス諸島ではエスパニョーラ島でだけ繁殖しています。繁殖期以外は採餌のためエクアドルやペルーの大陸沖へ行き、4月になると繁殖のためにエスパニョーラ島へやってきて12月ごろにまた採餌海域へと旅立っていきます。
5月3日にプンタ・スアレスで観察したガラパゴスアホウドリの仕草をまとめた1分半ほどの動画です。飛翔、前進、求愛、交尾、抱卵・・・。この日は物凄く蚊が発生しており、じっとしているのは大変でしたが、蚊にも負けずじっと観察&撮影しました。
寄り添う、ガラパゴスアホウドリ夫婦。
島の「アホウドリ空港」にあたる場所に飛んでくるガラパゴスアホウドリ。離発着は慎重です。翼開長230~240Cm。
つがいのガラパゴスアホウドリを呼んでいます。この時、島にはどんどんガラパゴスアホウドリたちが到着しており、島の「アホウドリ空港」にあたる場所に到着すると、すぐに「相方」のいる場所へと歩いていきます。沖には島へ帰る前のガラパゴスアホウドリたちが群れで浮かんでいました。
島に降り立ったガラパゴスアホウドリ。みな、相方のいるほうへ歩いていきます。
そして交尾。ガイド氏によると夫婦がそろったらすぐに交尾するそうです。
こちらはもう卵を抱いている雌でしょうか。
この子は卵が見えました。ガラパゴスアホウドリは300グラムほどもある大きな卵をひとつ産み、夫婦で2か月卵を抱きます。
羽を伸ばすガラパゴスアホウドリ。
船に戻りたくない、もっといたい、エスパニョーラ島のプンタ・スアレスでした。
Photo & Text :Mariko SAWADA
Observation : May 2019, Punta Suarez – Española Island, Galapagos Islands, Ecuador
Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger, Tomo Akiyama 秋山知伸
参考文献:「ガラパゴス博物学」-孤島に生まれた進化の楽園 写真・文:藤原幸一氏