朝から霧に包まれたウルップ島。ウルップ島は千島列島では4番目に大きな島で、その最北端に位置する灯台のそばに停泊しているのに、この日は島どころか、目の前にあるというTwin Rockと呼ばれる海鳥の繁殖する岩も見えません。
船からゾディアックで訪れたTwin Rock。大変立派な柱状節理をもつ2つの小さな島です。
少し霧が晴れてきました。島の周囲が柱状節理の絶壁や侵食された岩場になっていて上が草地で、さまざまな海鳥が繁殖しています。
柱状節理のアパートににはチシマウガラスが。
島の一番高い場所にはオジロワシが。
そして、ケイマフリ発見!
目の周りの色が大変薄い個体があり、ウミバト?と思いながらも霧が濃くて思うように観察ができませんでした。
夕方、突然霧が晴れ、Twin Rock、その背景にウルップ島が出現!
海にはたくさんのエトピリカが浮いています。
太陽が出ました。そしてエトピリカたちがこちらに向かって飛んできます!
近くを飛んでくれます、感激。
お魚くわえた子も。
ウルップ島最北端の灯台です。北・中千島ではシュムシュ島の北端にも燈台守がいますが、その他の島は無人灯台。
8月に入ってからウルップ島北端の燈台守を訪問する機会がありました。この日も濃い霧。燈台守さんに「何月は晴れるのか」と聞くと「5月くらかな」と。千島列島は本当に霧が多いのです。それでも、この日の夕方は突然霧が晴れ、素晴らしい夕日の中、皆さんゾディアッククルーズを楽しむことができました。
Text & Photo : 澤田真理子 Mariko SAWADA
Observation: Jul 2018, Urup Island, Kuril Islands, Russian Far East
Reference : Nik Pavlov, Wikipedia(JP)
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