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サネッティ高原の野鳥 バレマウンテン国立公園 – エチオピアでバードウォッチング

Blue-winged Gosseアオバコバシガン

写真: エチオピアの固有種 Blue-winged Goose アオバコバシガン

エチオピアのバレマウンテン国立公園の中心、サネッティ高原の野鳥の観察記録です。

バレマウンテン国立公園について

何もなさそうに見えるこの高原にはエチオピアの固有種でありアフリカ大陸最後のオオカミ、エチオピアオオカミが暮らしていることで知られています。そして、この高原には湖沼群・湿地が点在し、たくさんの野鳥の姿が見られます。乾燥した土地の多いエチオピアでは、この標高4,000mの湿原は野鳥の楽園です。

Blue-winged Gosseアオバコバシガン3

エチオピアの固有種、アオバコバシガン Blue-winged goose です。サネッティ高原だけでなく、ガイセイ草原付近の水辺でも見かけました。

Ruddy Shelduck アカツクシガモ バレマウンテン国立公園 サネッティ高原 (3)

Ruddy Shelduck アカツクシガモ アフリカではバレ山地が生息の南限です。ペアがいました。私は、アカツクシガモは「ヒマラヤを越えてやって来る、インドにいるカモ」と思っていたので、アフリカで見ると不思議です。

Chestnit-naped Francolin チャエリシャコ バレマウンテン国立公園 サネッティ高原 (1)

チャエリシャコ Chestnut-naped Francolin  エチオピア中部~ソマリア北部にかけての高地の固有種。高原の車道のそばの草地、岩の上に群れていました。

Ethiopean Siskin ズキンヒワ バレマウンテン国立公園 サネッティ高原 (5)

ズキンヒワ Ethiopian Siskin   エチオピアの固有種。セネッティ高原では、オオタケネズミを探して草原で待っている間に観察することができました。

Yellow-billed Duck キバシガモ バレマウンテン国立公園 サネッティ高原 (2)

キバシガモ Yellow-billed Duck

Hottentot Teal アフリカコガモ

アフリカコガモ Hottentot Teal

Wattled Crane ホオカザリヅル3

ホオカザリヅル Wattled Crane です。アフリカ南部の鶴ですが、このサネッティ高原が彼らの生息北限です。

ホオカザリヅルについて

Augur Bazzard ヨゲンノスリ ヴバレマウンテン国立公園

ヨゲンノスリ Augur Buzzard、獲物を探して高原を飛ぶ姿が多くみられました。

Crested Lark カンムリヒバリ バレマウンテン国立公園 サネッティ高原 (11)

カンムリヒバリ Crested Lark  低地から高地まで、アフリカのいろんな場所で出会います。とてもたくましい鳥です。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2016 , Bale Mountains National Park – Ethiopia

Reference : Bale Mountains National Park “A Travelloer’s Guidebook”, Information from Mr.Armaye Wegalign, Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa”

★★バレ山地も訪問するエチオピア・ネイチャーツアー 2018年発表★★

雨期明けの美しい季節11月限定出発★バレとシミエン エチオピアの固有種を追う
アフリカ大地溝帯山岳部のエチオピアオオカミとゲラダヒヒ

ホオカザリヅル Wattled Crane

Wattled Crane ホオカザリヅル4

エチオピアのバレマウンテン国立公園で観察した ホオカザリヅル Wattled Crane のレポートです。

アフリカで観察される6種のツル Craneのうち最も大きくレアなのがホオカザリヅル。ザンビア、ジンバブエ、南アフリカ共和国など南部アフリカを中心に生息するツルで、その生息北限がエチオピアのバレ山地。渡りはしないツルなので、このバレ山地で繁殖している個体です。

乾燥したエチオピアでは「湖沼群」「湿原」が貴重です。ホオカザリヅルは標高4,000mのサネッティ高原で5~6月に繁殖し、水辺の植物や虫、小さな動物を食べて暮らしています。

Wattled Crane ホオカザリヅル1

150cmもある大きなツルで、英名の”Wattled(肉垂れのある)”は、首から下がっている肉ひだから付きました。雄の肉垂は大きめです。

Wattled Crane ホオカザリヅル5

見かけたのは親子でしょうか、1羽は体こそ親と同じくらいの大きさですがまだ幼い感じです。

Wattled Crane ホオカザリヅル6

もともとかなり遠方にいたうえ、こちらに気が付くと長い足で歩いて離れていきます。標高4,000m、追いつけません。美しく貴重な ホオカザリヅル Wattled Crane との出会いでした。

バレマウンテン国立公園について  >エチオピアオオカミ

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2016 , Bale Mountains National Park – Ethiopia

Reference : Bale Mountains National Park “A Travelloer’s Guidebook”, Information from Mr.Armaye Wegalign, Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa”

★★バレ山地も訪問するエチオピア・ネイチャーツアー 2018年発表★★

雨期明けの美しい季節11月限定出発★バレとシミエン エチオピアの固有種を追う
アフリカ大地溝帯山岳部のエチオピアオオカミとゲラダヒヒ

インドモリフクロウ Mottled Wood Owl

Motteled Wood Owl インドモリフクロウ (3)

インド中央部、タドバ国立公園、ペンチ国立公園で出合ったインドモリフクロウ Mottled Wood Owlのレポートです。

インドモリフクロウ Mottled Wood Owl はインドの比較的大型のフクロウ。大きな黒い目、木の幹と同じ色のカモフラージュな羽毛が特徴的です。このフクロウはこれまでインドだけで観察されましたが2015年6月にネパールのバルディア国立公園(タライ平原)でも見つかりました。(ネパールで観察された鳥が877種から878種に更新されました。)

Motteled Wood Owl インドモリフクロウ (9)

特徴的な黒い目。

Motteled Wood Owl インドモリフクロウ (1)

木の幹と同じような羽の色です。

Motteled Wood Owl インドモリフクロウ (10)

とってもカモフラージュ。この写真は顔がこちらを向いていますが、後ろを向いていると本当にわかりません。見事です。

Motteled Wood Owl インドモリフクロウ (5)

タドバ国立公園でサファリ中に、鳥を食べている親子のインドモリフクロウがいました。

Motteled Wood Owl インドモリフクロウ (2)

親フクロウがヒナに肉を与えました!

Motteled Wood Owl インドモリフクロウ (6)

すぐ下の枝にヒナがもう1羽いました。

Motteled Wood Owl インドモリフクロウ (7)

バリバリと「鳥」を食べる親ふくろう。

Motteled Wood Owl インドモリフクロウ (8)

親ふくろう、全部食べてしまいました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Apr 2016 , Tadoa National Park,Pench National Park, Maharashtra, India

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★インドでのバードウォッチング/サファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

カンムリワシ Crested Serpent Eagle(ペンチ国立公園、インド)  

Crested Swerpent Eagle カンムリワシ (6)

インドのペンチ国立公園のサファリで観察したカンムリワシCrested Serpent Eagle の記録です。

カンムリワシはインドに広く分布し、英語名に「冠」と「蛇」がつく通り、「冠羽」があり、蛇をよく捕食するのが特徴の鷲です。ちょうどその2つの特徴がばっちり見れたサイティングでした。

Crested Swerpent Eagle カンムリワシ (7)

木の上から「獲物」を狙うカンムリワシ。白い点々模様があるのも特徴です。飛び立ったと思った次の瞬間、もう蛇を捕まえていました。

Crested Swerpent Eagle カンムリワシ (1)

その獲物を狙ってもう1羽のカンムリワシが登場。バトルが始まりました。

Crested Swerpent Eagle カンムリワシ (3)

戦いがエスカレートしていきます。

Crested Swerpent Eagle カンムリワシ (2)

お腹に蹴りが入りましたが、蛇を捕まえた方もものすごい威嚇です。かなわないと思ったのか、あきらめて離れていきました。

ペンチ国立公園へはベンガルトラの観察でやってきましたが、カンムリワシに大興奮、まさにワイルドライフ!

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Apr 2016  Pench National Park, Madhya Pradesh, India

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カベバシリ Wall Creeper  ネパールでバードウォッチング(5)

●Wall Creeper カベバシリ 007A1201

カトマンズからポカラに行く途中、「ムグリン」を過ぎると左手に岩壁が続きます。ここで観察できるのがカベバシリ。

私は初めての観察で、どうしても羽を広げた姿を写真に収めたくて、トラックの排気ガスにまかれながら道端でがんばりました。動きが早く、高い場所にいるので大変です。

 カベバシリ Wall Creeper

ヒマラヤ(パキスタン、インド、ネパール、ブータンなど)の鳥で、冬になると標高の低い場所へ下ってきます。11~2月が観察のシーズン。

羽を広げるとグレーに黒・赤・白い丸い模様と、とてもシックでインパクトのある模様をしています。繁殖期のオスはのどが黒くなります。

カトマンズ・ポカラ間の幹線道路のムグリンを過ぎたあたりの岩壁で観察したときの様子です。

●Wall Creeper カベバシリ 007A1211

岩壁にしっかりしがみつく、するどい足のカベバシリ

●Wall Creeper カベバシリ 007A1126

壁を走って、虫を捕まえました。

●Wall Creeper カベバシリ 007A1122

別の場所でも、捕食に成功。

●Wall Creeper カベバシリ 007A1128

銜えて、少し飛んで、移動します。長い距離は飛びませんでした。そう、基本的に「走っている」のですよね。

●Wall Creeper カベバシリ007A1186

背中側は美しい色の羽をしています。

●Wall Creeper カベバシリ007A1152

お腹側はこんな感じでした。

ちなみにここは交通量の多い車道(カトマンズ~ポカラの幹線道路!)ですので、十分気をつけて観察しましょう!

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Mar 2016 Mugring area – Nepal

Reference : Information from Shankar Tiwari, Helm Field Guides “Birds of Indian Subcontinent”, Wikipedia(EN)

★★ネパールでバードウォッチング!2018-2019★★

ヒマラヤの麓ネパール・バードスペシャル★6名様限定!!

★バルディア国立公園、シュクラファンタ野生動物保護区、コシタップ野生動物保護区への手配は西遊旅行または現地法人の西遊ネパールにて承ります。10月~3月はネパールのバードガイドの繁忙期でもありますのでお早めにご予約ください。

インドヤイロチョウ Indian Pitta(バンダウガル国立公園、インド)

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インド中央部、バンダウガル国立公園で観察したインドヤイロチョウ Indian Pitta。

インドヤイロチョウはインド亜大陸に暮らすヤイロチョウ科の鳥。冬は南インドとスリランカに、夏はインド中央部からヒマラヤ山麓の森にやってきて繁殖します。インド中央部・北部でサファリをしていると「夏の訪れを告げる鳥」として、バードウォッチャーだけでなくタイガーフォトグラファーにも愛されている小鳥です。

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とっても鮮やかで、体の割に足は長め、短い尾を持ちます。

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飛ぶと羽に白い模様が。

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インドヤイロチョウはとてもシャイな小鳥で、声はするけど見るのは簡単ではありません。バンダウガル国立公園で見たときは、サファリルートにたくさんの毛虫が落ちてきていて、それを捕まえに地面へと降りていました。

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背中はきれいな緑~青色。ヤイロチョウの名の通り、鮮やかな色どりです。

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後ろ姿、真っ赤なお尻があまりにかわいらしい。

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片足あげています・・・。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Apr 2016 , Bandhavgarh National Park, Madhya Pradesh, India

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コシタップ野生動物保護区の森 Koshi Tappu Wildlife Reserve ネパールでバードウォッチング(3)

●Blue-throated Barbet アオノドゴシキドリ 007A9503

3月上旬にコシタップ野生動物保護区 Koshi Tappu Wildlife Reserve の公園内森林ウォークで観察した野鳥たちです。

1976年に東ネパールのタライ平原にあるコシ川の氾濫原・湿地帯に作られた保護区。世界のバードウォッチャーに有名な自然保護区で、コシ川の河原、森、湿原、池があり野鳥たちと出会うことができます。保護区にはゲートがあり、中は軍により管理されています。とはいっても、村に隣接し、保護区内なのか村なのかわかりにくいところもあり、途中、村人やコシ川で作業するインドのトラックなどにすれ違います。朝6時から夕方6時まで、たっぷり滞在しました。

保護区のオープンと同時に森を散策。ホッグジカや野生の水牛はあちこちで見かけました。

●Black-hooded Oriole ズグロコウライウグイス 007A9398

美しい声が森にひびく、ズグロコウライウグイス Black-hooded Oriole

●Common Hawk Cuckoo ハイタカジュウイチ 007A9607

声は聞こえるのに姿を見ることは難しかった、ハイタカジュウイチ Common Hawk Cuckoo。写真も体の一部しか撮れず。

●Fulvous-breasted Woodpecker コモンアカゲラ 007A9459

コモンアカゲラ Fulvous-breasted Woodpecker

●Common Iora ヒメコノハドリ 007A9631

ヒメコノハドリ  Common Iora

●Blue-throated Barbet アオノドゴシキドリ 007A9386

森で散策中に、一番多く出合った鳥が、アオノドゴシキドリ  Blue-throated Barbet

●Indian Grey Hornbill インドコサイチョウ 007A9545

インドコサイチョウ Indian Grey Hornbill  最近、コシタップで数が増えているんじゃないかと、地元のガイドさんが言っていました。

●Indian Roller インドブッポウソウ 007A9444

インドブッポウソウ Indian Roller

●Hog Deer ホッグジカ 9007A0044

ホッグジカくん Hog Deer  アクシスジカに比べて単体での行動が多くシャイなので、写真を撮るのが難しいです。

●Wil Water Buffalo 9007A0055

野生の水牛です。もともとコシッタプ野生動物保護区はこの野生の水牛の保護のために設立されました。足の下の方が白っぽく、4本足で白いソックスをはいているようなのがかわいらしいです。

●Rosy Minivet モモイロサンショウクイ 007A9564

モモイロサンショウクイ Rosy Minivet

●Red Collared Dove ベニバト 007A9624

ベニバト Red Collared Dove

●Spotted Dove カノコバト 007A9432

カノコバト  Spotted Dove 一般なハトですが、首の点々模様がきれいに見えました。他にも キアシアオバト Yellow-footed Green Pigeon、キンバト Emerald Dove、キジバト Oriental Turtle Dove を観察。

●Brown Hawk Owl アオバズク 007A0090

早朝、宿泊していたKoshi Tuppu Wildlife Resort の庭で観察した アオバズク Brown Hawk Owl。

●Jungle Owlet モリスズメフクロウ 007A9550

そして、この子たちともたくさん出会いました。 モリスズメフクロウ Jungle Owlet です 。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Mar 2016 Koshi Tappu Wildlife Reserve– Nepal

Reference : Information from Shankar Tiwari, Guide from Koshi Tappu Wildlife Resort,  Helm Field Guides “Birds of Indian Subcontinent”, Wikipedia(EN)

★★ネパールでバードウォッチング!2018-2019★★

ヒマラヤの麓ネパール・バードスペシャル★6名様限定!!

★チトワン国立公園、バルディア国立公園、シュクラファンタ野生動物保護区、コシタップ野生動物保護区への手配は西遊旅行または現地法人の西遊ネパールにて承ります。10月~3月はネパールのネイチャーガイドの繁忙期でもありますのでお早めにご予約ください。

コシタップ野生動物保護区 Koshi Tappu Wildlife Reserve ネパールでバードウォッチング(1)

●Scarlet Minivet ヒイロサンショウクイ 007A9076

コシタップ野生動物保護区 Koshi Tappu Wildlife Reserve について

東ネパールのタライ平原にあるコシ川の氾濫原・湿地帯に作られた保護区で、もともと1976年に野生の水牛を保護することが目的で作られました。コシ川はチベットからネパール、そしてインドへと流れる川で全長720キロ、雨期になると水量をまし、幾度もの大きな洪水被害をもたらした川でもあります。その水量をコントロールするためコシ川堰(Koshi Barrage)が1962年に作られ、その環境にたくさんの水鳥、野鳥が集まるようになり、1964年ごろからバードウォッチャーの間で知られるようになります。1987年にはラムサール条約の保護地に指定されました。

この野鳥の楽園にも変化があり、長年ここでバードウォッチングガイドを務めてきたスタッフによると、インドがコシ川に水路を作ってインドへ流し、そのため湿地帯の水がなくなり、その乾燥した湿地がインドからやってきた農民によりどんどん農地にされていってるというのです。湿地が無くなる、その結果鳥の数が減ってしまいました。

彼らによると、1990年代のバードウォッチングでは1日に175種を観察できたそうですが、現在では100~110種観察出来ればラッキー、と。それでも、十分すぎるような気もしますが、ガイドブックに乗っているオオハゲコウ(Greater Adjutant)は1993年以降観察されていませんし、「いる」と書いてあっても長年観察されていない鳥たちもいるそうです。

コシタップでは、コシタップ野生動物保護区内だけでなく、コシ川の河原や周辺湿地帯、パトナリの森、コシ川堰付近でバードウォッチングが行われています。3泊4日ほどのプログラムで来ているヨーロッパからのバードウォッチャーのグル-プとも出会いました。

パトナリの森でバードウォッチング

コシタップを訪れる人が足を延ばす沙羅双樹の木が茂る森です。この森はコシタップからチトワンまで伸びるチャールコシバンと呼ばれる大きな森林ベルトで、政府管轄の森。周辺の住民が木の実や葉、マキ用の木の採取に利用しています。道路付近の森はゴミが気になりますが、豊かな森にはアクシスジカやイノシシ、サルの姿が。ここにはトラこそはいませんが、1900年ごろまでのタライ平原の当時の姿を彷彿させます。

この日に出会った森の野鳥たちです。暑い昼間の訪問だったため、鳥たちも木陰に潜んでいて見つけるのが大変でした!

●Golden-fronted Leafbird キビタイコノハドリ 007A9086

キビタイコノハドリ Golden-fronted Leafbird

 

●Chestnut-headed Bee-eater チャガシラハチクイ007A9041

チャガシラハチクイ Chestnut-headed Bee-eater

●Grey-capped Pygmy Woodpecker セグロコゲラ (P.256) 007A9045

セグロコゲラ Grey-capped Pygmy Woodpecker

●White-rumped Shama アカハラシキチョウ 007A9062

アカハラシキチョウ White-rumped Shama

●Scarler Minivet ヒイロサンショウクイ 007A9082

ヒイロサンショウクイ Scarlet Minivet

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Mar 2016 Patnali Forest near Koshi Tappu Wildlife Reserve– Nepal

Reference : Information from Shankar Tiwari, Helm Field Guides “Birds of Indian Subcontinent”, Wikipedia(EN)

★★ネパールでバードウォッチング!2018-2019★★

ヒマラヤの麓ネパール・バードスペシャル★6名様限定!!

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インド ハリヤナ州の自然 スルタンプール国立公園の野鳥(2)Sultanpur National Park

●Indian Courser インドスナバシリ007A8173

スルタンプール国立公園はグルガオンにも近い、「身近な自然」。グルガオンのあるハリヤナ州は、開発により大きなビルやマンションの建築が進むそのすぐそばに、野鳥たちが集まる農村の畑や自然が、わずかながら残されています。

>>スルタンプール国立公園についてはこちら

3月に訪れたスルタンプールの森で出合った野鳥たちです。

●Spotted Owlet インドコキンメフクロウ (1)

インドコキンメフクロウ  Spotted Owlet。スルタンプール国立公園の入り口付近の木にいました。

●Spotted Owlet インドコキンメフクロウ007A8113

インドコキンメフクロウ君、早朝は活動的です。

●Lesser Goldenback ヒメコガネゲラ (1)

ヒメコガネゲラ Lesser Goldenback

●Coppersmith Barbet ムネアカゴシキドリ007A8031

ムネアカゴシキドリ Coppersmith Barbet  の声が森のあちこちで響いています。探して歩いていると、 ワカケホンセイインコ  Rose-ringed parakeet  の雄と一緒にいました。

●Coppersmith Barbet ムネアカゴシキドリ007A8049

朝日を浴びるムネアカゴシキドリ。

●Coppersmith Barbet ムネアカゴシキドリ007A8083

ずーっと観察していると、仲睦まじいムネアカゴシキドリのペアを発見。オスが木の実をメスのところへ運んできました。

●Coppersmith Barbet ムネアカゴシキドリ007A8094

木の実を運んできたと同時に交尾。3月は繁殖の季節、鳥たちの羽も美しい季節です。

●Indian Scops Owl インドオオコノハズク007A8131

インドオオコノハズク Indian Scops Owl。  公園入口付近のブーゲンビリアの林の中にいました。アイレベルの位置でインドオオコノハズクを観察。

公園内を案内してくれたガイド氏が、「Indian Courser インドスナバシリ 見たいか?」と。「もちろん」と答えると、公園の外の村の農地へと連れて行ってくれました。この周辺では珍しい鳥となったインドスナバシリ。

●Indian Courser インドスナバシリ007A8164

●Indian Courser インドスナバシリ007A8173

図鑑ではインドの平野部に広く生息する・・・とありますが、開発の進むインド、その姿は貴重になりつつあるようです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Mar 2016 Sultanpur National Park, Haryana, India

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インド ハリヤナ州の自然 スルタンプール国立公園の野鳥(1)Sultanpur National Park

●スルタンプール007A7989

デリー、グルガオンからいける「野鳥の楽園」スルタンプール。デリーから50キロ、グルガオンから15キロという距離にある、身近な自然です。

今回の観察は3月2日と3日。冬には100種を越える渡り鳥がシベリア、ヨーロッパ、中央アジアから訪れるスルタンプールも、既に北帰がはじまり、カモ類など少なっていると聞かされました。そして、今年(2016年3月)は例年より気温が高いと誰もが感じています。

Sultanpur National Park スルタンプール国立公園

1970年、熱心なバードウォッチャーであり鳥類学者であったPeter Jacksonが時の首相インディラ・ガンディーに、このスルタンプールの重要性・保護を訴え、1972年に鳥類保護区となり(Peter Jacsonがインドを去った後だったそうです)、1989年に1,43平方キロメートルの小さな国立公園になりました。

ハリヤナ州の野生動物保護庁は、保護区に水を運び、マウンドを作り、植林をし、環境を整えていきました。現在ではハリヤナ州で確認された450種の鳥類のうち250種がスルタンプール国立公園で記録されています。

公園は7時にOpen(火曜日は休園)のはずですが、係員は来ておらず、バードウォッチャーを待っていた地元のガイドが係員を呼んでくれました。

●スルタンプール007A8013

朝もや包まれた公園は、美しく、ニルガイが水辺で草をはみ、水鳥たちが活動。ムネアカゴシキドリ Copper Smith Berbat の声が響いています。

スルタンプールの3月の水辺の鳥たちの様子です。

●Purple Swamphen セイケイ007A7947

水辺を彩るセイケイ Purple Swamphen インドの水辺で一般的な鳥ですが、光が当たった羽の色は大変美しい。

●Common Moorhen バン007A8026

バン Common Moorhen

●Tufted Duck キンクロハジロ007A8008

キンクロハジロ Tufted Duck がいました。スルタンプールでは3半ばごろまではカモたちが観察できるそうですが、今年のように気温が高い年は早く北(ユーラシア大陸北部)へ帰ってしまうこともあります。出会えてよかった~。

●Northern Pintail オナガガモ007A7960

オナガガモのオス Northern Pintail オスはチョコレート色の頭をしています。

●Northern Shoveler ハシビロガモ雌007A7967

雌のハシビロガモ Northern Shoveler

●Little Grebe カイツムリ007A7988

カイツブリ Little Grebe この子は冬鳥ではなく、インドの留鳥です。頭から首が赤茶色の繁殖羽。

●Indian Spotbilled Duck アカボシカルガモ007A7929

カルガモ Indian Spot-billed Duck。カルガモのインド・スリランカ亜種で、インドの留鳥です。

●Ferruginous Duck メジロガモ007A7996

メジロガモ Ferruginous Duck。スルタンプールで冬を過ごしたメジロガモはカシミールやラダックに戻り繁殖するそうです。

スルタンプール国立公園はグルガオンから簡単に行くことができ、11~3月半ばまでは冬鳥も多く、観察のベストシーズン。早起きして、朝の公園のバードウォッチング、素敵です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Mar 2016 Sultanpur National Park, Haryana, India

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