タグ別アーカイブ: スリランカ現地旅行会社

スリランカのレオパード(スリランカヒョウ)と出会う-1

スリランカヒョウ (4)

いたるところで豊かな自然が息づくスリランカ。国土の約8%が国立公園又は自然保護区に指定され、その数はあわせておよそ100にものぼります。

スリランカ南東部にあるヤーラ国立公園は国内で2番目に大きな国立公園。園内で出会える様々な動物たちの中でも、群を抜く美しさを誇るのが森の王・レオパード=スリランカヒョウです。この国立公園は世界一のレオパードの密集地と言われていて、通常のサファリで訪問する「ブロック-1」エリア内だけでも59頭が生息してるといいます(2014年の調査による)。

インドの国立公園のトラのように「名前をつけてその生息範囲を確認する」といった研究は行われていませんが、サファリのナチュラリストたちはそれぞれのレオパードのおおよそのテリトリーを把握しています。モンスーンがもたらす淡水と海洋性の湿地からなる、豊かな自然体系が織りなすヤーラ国立公園。木の上や岩の上、水場など、様々な場面でレオパードと出会うチャンスがあります。

5月半ば、気温の上がり始めたヤーラ国立公園の木の上で寝ているレオパ-ドを発見!

スリランカヒョウ (1)

口を開けて寝ていました。熟睡中?

スリランカヒョウ (3)

しばらくすると起きて体のお手入れ。

スリランカヒョウ (2)

念入りなお手入れが続きます。

スリランカヒョウ (5)

ちらっとこちらを見たかと思うと、するすると別の木の枝へ移動し、見えなくなってしまいました。大型ネコ科動物の観察は朝と夕方が基本ですが、スリランカのレオパードは日中でも観察のチャンスがあるのが魅力です。

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : May 2014, Yala National Park, Sri Lanka

Reference : Pictorial Pocket Guide to the Mammals of Sri Lanka, Wikipedia(JP)(EN)

インドオオコノハズク Indian Scops Owl(スリランカ)

Indian Scops Owl (3)

スリランカのウダワラウェ国立公園にある、Elephant Transit Homeにある木で出会った、インドオオコノハズク Indian Scops Owlの幼鳥です。

Elephant Transit Homeはその名の通り、象をトランジット(一時滞在)させる場所で、保護された野生の象を治療し、育て、再び野生へ戻すための施設です。毎日、子象にミルクをあげる時間には観光客が集まります。それまでの間、インドオオコノハズクを観察。

Indian Scops Owl (2)

遠くから見たら、こんな感じ。3羽いました。

インドオオコノハズクはヒマラヤの南のインド、スリランカの広範囲の森に暮らしています。オオコノハズクCollared Scops Owl との見分けが難しいのですが、胸元の模様が少なくよりクリーム色っぽいのがインドオオコノハズクとガイドさん。本によると、正式な判別は「鳴き声」 で、と。

Indian Scops Owl (1)

もこもこです。大きくなると23-25Cmくらいになります。ふくろうとしては小型ですがコノハズクの中では最大です。

Indian Scops Owl (4)

1羽が木の中に沈んで行き、2羽になり、

Indian Scops Owl (6)

最後は1羽になりました。

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jul 2014 , Udawarawe NP – Sri Lanka

Reference : Helm Field Guides “Bird of the Indian Subcontinent”

シモフリオオリス (1) Grizzled giant squirrel(シギリヤ、スリランカ)

Sri Lanka Giant Squirrel (6)

スリランカ中央部、シギリヤの森で出会ったシモフリオオリス Grizzled giant squirrel です。

Sri Lanka Giant Squirrel (3)

お腹がクリーム色、お鼻がピンク色なのが特徴的です。頭から体の大きさは33~37Cm、尻尾は33~38Cm、頭から尻尾の先までで60Cmを越える、大きなリスです。

Sri Lanka Giant Squirrel (4)

スリランカの中央山地の森や南のヤーラ国立公園など各地で見かけることができますが、意外と観察しやすいのはシギリヤ。自然に囲まれたホテルや民家の庭の木でも観察できることがあります。

Sri Lanka Giant Squirrel (10)

スリランカと南インドのカルナータカ州、タミル・ナードゥ州、ケララ州の森に生息している、「スリランカ・南インド固有種」。生活する森の減少を受けその個体数は減っているといいます。

Sri Lanka Giant Squirrel (8)

ひたすらかわいらしい、シモフリオオリスです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jul 2014 , Sigiriya, Sri Lanka

シロナガスクジラ Blue Whale in スリランカ -2

Blue Whale - Trincomalee (19)

9月にスリランカのトリンコマリーを訪れたツアーリーダーから届いた、シロナガスクジラ Blue Whale 観察の記録です。9月としては幸運にも6頭のシロナガスクジラと遭遇。ブロ-Blow、尾ぶれアップ Fluke Upなど近くで観察することができました。

Blue Whale - Trincomalee (15)

シロナガスクジラの潮が上がります。高く上がり、虹も。

Blue Whale - Trincomalee (11)

Fluke Upを後方から見たところ。

Blue Whale - Trincomalee (12)

Blue Whale - Trincomalee (13)

きれいに尾びれが出て、海の中へと静かに入っていきます。

Blue Whale - Trincomalee (17)

“Blue” の名の通り青灰色のボディ。

Blue Whale - Trincomalee (18)

背骨の形までくっきり!

Blue Whale - Trincomalee (16)

後ろから見た背びれ付近ですが、右側にしっかりコバンザメ科の魚 Remora Fishが。

近代捕鯨の結果、激減したシロナガスクジラも少しずつその個体数を取り戻しつつあります。このスリランカの海にやってくるということがわかり、ホエールウォッチングがはじまったのも最近のこと。回遊のシーズンなど細かなことがまだよくわかっていないのが現状のようですが、クジラの数が増えている、という事実だけでもうれしくなります。

Photo : Toru SATAKE,   Text : Mariko SAWADA

Observation :Sep 2015 , Trincomalee – Sri Lanka

Reference : Pictorial Pocket Guide to the Mammals of Sri Lanka, Wikipedia

シロナガスクジラ Blue Whale in スリランカ -1

Blue Whale - Trincomalee (5)

スリランカは、海に暮らす地球上最大の生き物シロナガスクジラ Blue Whale と 陸上に暮らす最大の生き物 ゾウ Elephant の両方が暮らす国としてアピールしています。

地球上最大の生き物シロナガスクジラ Blue Whaleは記録によると全長34mの固体が確認されたことがあるそうですが、通常観察されるのは25mまでの固体がほとんどとか。

青灰色の体の色からBlue Whaleと呼ばれています。9月にトリンコマリーを訪れたツアーリーダーから素敵な写真とレポートが届きました。

ホエールウォッチングの様子です。

Blue Whale - Trincomalee (1)

トリンコマリーの海ではハシナガイルカ Spinner Dolphinやハンドウイルカ Bottlenose Dolphinの群れをよくみかけます。彼らは「まぐろ」のいる場所の上を泳いでいるといると考えられ、漁師の船とイルカは同じ場所にいることが多いのです。そして、クジラも。

Blue Whale - Trincomalee (8)

この日は6頭のシロナガスクジラのグループと遭遇です。9月としては非常にラッキーなケース。

Blue Whale - Trincomalee (9)

噴気孔 Blow Holeは2つ。シロナガスクジラの潮は高く上がるのが特徴です。

Blue Whale - Trincomalee (3)

そしてシロナガスクジラ特有の小さな背びれ。この背びれは体の後ろの方にあるので、ダイブするまえにこの背びれが出てくると続いて尾びれが出て Fluke Up。

Blue Whale - Trincomalee (4)

尾びれが出てきました。体や尾びれにはコバンザメ科Remora Fishの魚がもれなくついています。

Blue Whale - Trincomalee (6)

この尻尾の付け根部分の太さもシロナガスクジラの特徴です。

Blue Whale - Trincomalee (7)

尾びれが静かに水の中に入っていくと、シロナガスクジラは深い海へとダイブし、次に浮上してくるのは15分くらい後。どこから浮上するのか、みんなで目をみはって海面を探します。

Photo : Toru SATAKE,   Text : Mariko SAWADA

Observation :Sep 2015 , Trincomalee – Sri Lanka

Reference : Pictorial Pocket Guide to the Mammals of Sri Lanka, Wikipedia