タグ別アーカイブ: bird

道東の冬 タンチョウ・オオハクチョウ・エゾフクロウ(鶴居村・標茶町)

タンチョウ Red-crowned Crane 釧路湿原 (7)

2月半ばに訪れた道東の鶴居村、標茶町で出会ったワイルドライフの記録です。

2月の鶴居村はたくさんの観光客(特に中国の団体客がすごいですね!)でにぎわいます。その目的はタンチョウ。大きなレンズで撮影する、その先にあるのは本当に美しいタンチョウの姿。早朝の音羽橋に始まり、給餌場、阿寒国際ツルセンターの給餌タイム、そして夕方の飛翔ポイントまでタンチョウのあらゆる姿を楽しむことができます。

タンチョウ Red-crowned Crane 釧路湿原 (6)

とうもろこし畑にたくさんのタンチョウが来ていました。給餌による保護が実り、1400羽を越えるようになったタンチョウ。タンチョウは漢字で「丹頂」と書きます。「頭=頂」が「赤い=丹」という意味で、英語名も Red-crowned Crane。

タンチョウ Red-crowned Crane 釧路湿原 (8)

タンチョウの親子が飛んできました。

オオハクチョウWhooper Swan 1

タンチョウだけでなくオオハクチョウ Whooper Swan の親子も畑にやってきました。

オオハクチョウ Whooper Swan 2

オオハクチョウの親子の飛翔

鶴居村から標茶町にかけての森ではエゾシカやキタキツネたち、野鳥と出会うチャンスも。

アカゲラ Great Spotted Woodpecker

アカゲラ Great Spotted Woodpecker

エゾシカ Ezo sika deer

林の向こうからこちらを見ていたエゾシカ Ezo sika Deer

エゾフクロウ Ural Owl 釧路湿原

冬の方が観察しやすいエゾフクロウ Ural Owl

キタキツネ Ezo red fox

雪原を走っていたキタキツネ Ezo Red Fox。 冬のキタキツネはモコモコしてとてもかわいいです。(夏もかわいいですが)

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Feb 2016 , 鶴居村、標茶町 – 北海道

ハシブトウミガラス Brunnich’s Guillemot – ベーリング海・チュクチ海(極東ロシア)

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (9)ベーリング海、チュクチ海沿岸で出会ったハシブトウミガラス Brunnich’s Guillemotの観察記録です。冬の北日本にもやってくるそうですが、ベーリング海、チュクチ海の沿岸にある断崖は夏になるとハシブトウミガラスの巨大な営巣地となります。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (11)

これはチュクチ海のコリューチン島の断崖です。夏の2~4か月の繁殖期のみ断崖にいて、それ以外の季節は海で暮らします。海で暮らすというのは、海に浮いているか、飛んでいるかということで、ハシブトウミガラスは小魚やエビを捕食し、陸地のもの(虫や木の実)は食べません。夏の繁殖シーズンが終わるとこの断崖は空っぽになり、また翌年同じ個体が戻ってきて営巣します。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (10)

断崖の営巣地です。ハシブトウミガラスとウミガラスがまざっています。この2種は営巣地も飛ぶ時も一緒にいることが多いです。遠目で見分けるのは難しいですが、夏のハシブトウミガラスのくちばしの喉の方に白いラインが入るのが特徴で、体の色もウミガラスよりもより黒っぽいです。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (12)

巣をよく見ていたら雛が見えました。この雛の巣立ちは、ここから飛びたつのではなく、まず海に落ちて泳ぐところから始まり、それをオスが面倒を見ます。ダイブして餌の魚を捕って教え、2~3週間で飛べるようになるそうです。メスはオスが海で養育中も巣に残り、この営巣地を去るギリギリまで「ここは私の場所」であることを主張し、次の年にもここへ戻ってきます。断崖の場所争いは熾烈だそうです。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (2)

ハシブトウミガラスの足は体の下の方についており、これは泳ぐのに適しているのだそうです。ダイブして魚やエビを捕まえるのに50~60mの深さまで潜りますが、泳ぐのには足を使わず羽で泳ぎます。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (1)

群れを作って飛んでいるハシブトウミガラス、そのうちの何匹かは魚を縦に銜えています。これはハシブトウミガラス、ウミガラスの写真の楽しみのひとつです。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (8)

そしてもうひとつの写真の楽しみが断崖から羽と足を広げて降りてくるハシブトウミガラスの格好。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (4)

ハシブトウミガラスは断崖からふわりと海に落ちてきて、海から助走をつけて羽ばたいて飛び立ちます。

ハシブトウミガラス Brunnich's Guillemot Thick-billed Murre ベーリング海 (5)

ハシブトウミガラスのこの格好が、愛らしくてたまりません。

Photo & Text  :  Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation :  Aug 2016 , Kolyuchin Island, West coast of Wrangel Island – Russia Far east

Reference :  Samuel Blanc, Helm Field Guides “Birds of East Asia”, A complete guide to Arctic Wildlife (Richard Sale)

ルリムネハチクイBlue-breasted Bee-eater (エリトリア)

ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater エリトリア (7)

エリトリアの首都アスマラ郊外の水辺で出会った、ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater。

ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater はアフリカのハチクイで、地域により個体差があり、エリトリア、エチオピアの500~2,000mの林に暮らす種は、他の地域のものよりも少し大きく、額の青いライン、胸の茶色がよりくっきりしているそうです。

ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater エリトリア (2)

英名のBlue-breasted (ルリムネ)はちょっとわかりにくい名前で、実は青いのは胸ではなく喉で、色も青かったり、個体によっては紫っぽかったり、黒っぽかったりするそうです。また幼鳥は喉が青くありません。

ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater エリトリア (1)

ルリムネハチクイを観察していたら、そのうち飛んで林の方へ。そこで見たのは、ひっついて枝にとまっていた10羽のルリムネハチクイたち。

ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater エリトリア (10)

これは、たまらない、光景。ずーっと見てると、右の鳥が一度飛びったって左側に移動したり、入れ替わりが行われたりもしていました。

ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater エリトリア (3)

時間は夕方5時、そろそろ暗くなり始めた頃でした。みんなで飛び立つ様子もありません。夜はこうやって集まって寝るのでしょうと、とガイドさん。きっとお気に入りの「枝」があるんでしょうね!

ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater エリトリア (9)

ずっと停まっていてくれるので、三脚をたてて細部を見ることができました。ひたいの青色、喉元の青・紫色のバンド、完璧です!

ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater エリトリア (8)

寝る準備をしているのでしょうが、目はパッチリ。

ルリムネハチクイ Blue-breasted Bee-eater エリトリア (6)

暗くなるまで観察させていただきました。集団で枝にとまって寝るルリムネハチクイ、感激ものです。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Dec 2015 ,Suburb of Asmara, Eritrea

Reference : Helm Field Guide “Horn of Africa”, Wikipedia(EN)

★エリトリアは560種以上の「アフリカの角」の野鳥が観察出来る国。紅海の海抜0mから標高3,000m以上の高原まで変化に飛んだバードウォッチングが楽しめる場所です。個人旅行・グループ旅行の手配についてはお気軽に、担当までお問い合わせください。

↓↓↓ ツアー情報★エリトリアを訪問するコース(これはバードウォッチングのコースではありませんが、各地でたくさんの野鳥と出会うチャンスがあります)↓↓↓

知られざるアフリカの角 エリトリア
アクスム王国の遺跡から紅海のダラク諸島、ブリ半島まで

キガシラセキレイ Citrine Wagtail(デオサイ高原、パキスタン)

キガシラセキレイ Citrine Wagtail デオサイ高原 (3)

夏のパキスタン、デオサイ高原で出会ったキガシラセキレイ Citrine Wagtail。 繁殖羽のオスは黄色い頭と黒い翼のコントラストが美しく、花咲き乱れる高原を飛ぶ姿をあちこちで見かけました。

> デオサイ高原についてはこちら

デオサイ高原 パキスタン バラパニ(5)

パキスタンのキガシラセキレイは夏の繁殖期は北部山岳地帯、ヒマラヤの川沿いや湖沼地帯で過ごし、冬は南のインダス平野部に渡り越冬します。写真はデオサイ高原のバラパニ付近(標高4,000m)。キャンプ地に近い河原でキガシラセキレイたちを観察することができました。

キガシラセキレイ Citrine Wagtail デオサイ高原 (9)

河原に現れた繁殖羽のキガシラセキレイのオス。頭の毛が濡れています。

キガシラセキレイ Citrine Wagtail デオサイ高原 (7)

繁殖期のオスは黄色い頭、メスは薄い黄色い色をしていますが、幼鳥や、1年目の若鳥は灰色の体をしています。

キガシラセキレイ Citrine Wagtail デオサイ高原 (8)

キガシラセキレイの若鳥

キガシラセキレイ Citrine Wagtail デオサイ高原 (5)

キガシラセキレイの若鳥、河原の石の間の虫を捕まえていました。

キガシラセキレイ Citrine Wagtail デオサイ高原 (20)

繁殖羽のオス

キガシラセキレイ Citrine Wagtail デオサイ高原 (13)

虫を捕食

キガシラセキレイ Citrine Wagtail デオサイ高原 (18)

緑の草原のキガシラセキレイ

デオサイ高原 パキスタン (2)

満月の夜でした。バラパニのキャンプ地の光景です。標高4,000m、透きとおる、冷たい空気の夜。

デオサイ高原 パキスタン (3)

朝、霜が降りていました。7月でも十分な防寒が必要です。

デオサイ高原 パキスタン (4)

霜が降りて、キラキラ光る草原。日が昇って氷が解けるまでの、ほんの短い時間だけの輝きです。

デオサイ高原 パキスタン ナンガパルバット

快晴のデオサイ高原、バラパニから東にハイキングに出かけると、途中の丘からは世界第9位峰のナンガパルバット 8,125mが姿を現しました。大きなヒマラヤの「山塊」の頂上まできれいに見えました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jul 2016 , Deosai National Park – Pakistan

Reference : Helm Field Guide “Birds of Pakistan”, Wikipedia(EN) (JP)

アフリカリフトバレー、ズワイ湖の野鳥たち エチオピアでバードウォッチング

モモイロペリカン Great White Pelican ズワイ湖 エチオピア (6)

アディスアベバからリフトバレーにそって150キロほど南下したところにあるのがズワイ湖 Lake Ziway。リフトバレーの湖の中でも大きな湖で、モモイロペリカンが観察出来る湖です。

アフリカハゲコウ Marabou Stork

アディスアベバからハイウェイでモジョ MOJO まで行き、地道に出た付近にある皮と肉の加工場付近はゴミを狙うアフリカハゲコウとハゲワシたちでいっぱいでした。

モモイロペリカン Great White Pelican ズワイ湖 エチオピア (2)

ズワイ湖に到着すると、湖岸にはモモイロペリカン Great White Pelicanたちの姿が。

モモイロペリカン Great White Pelican ズワイ湖 エチオピア (7)

魚を狙って群れるモモイロペリカン Great White Pelican

モモイロペリカン Great White Pelican ズワイ湖 エチオピア (8)

観察していたら、ペリカンが嘴で他のペリカンの頭をはさんだのでびっくりしました。魚の奪い合いでしょうか…

モモイロペリカン Great White Pelican ズワイ湖 エチオピア (3)

捕食しながら岸辺から遠くない場所を移動しているモモイロペリカン Great White Pelican

アフリカクロトキ Sacred Ibis セイタカシギ Black-winged Stilt ズワイ湖 エチオピア (5)

アフリカクロトキ Sacred Ibis と セイタカシギ Black-winged Stilt

アフリカクロトキ Sacred Ibis ズワイ湖 エチオピア (9)

アフリカクロトキ Sacred Ibis は古代エジプトで神聖な鳥としてあがめられ、「Sacred」の名を持ちますが、エジプトでは絶滅してるのだそうです。頭がまだ黒くなっていないのは幼鳥です。

エリマシギ Ruff ズワイ湖 エチオピア (4)

エリマキシギ Ruff  夏にユーラシア大陸北部で繁殖し、冬はアフリカへ渡ってきます。

サンショクウミワシ African Fish Eagle ズワイ湖 エチオピア (10)

湖畔の木にいたサンショクウミワシ African Fish Eagle

アフリカハゲコウ Marabou Stork ズワイ湖 エチオピア (11)

こちらはアフリカハゲコウ Marabou Stork が子育て中です。

ズワイ湖 エチオピア (1)

ズワイ湖畔は、漁を手伝う子供たち、犬、野鳥たちが一緒に暮らしている、アフリカらしい風景が見られる場所でした。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2016 , Lake Ziway – Ethiopia

Reference : Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa, Wikipedia(EN)

★★バレ山地も訪問するエチオピア・ネイチャーツアー 2018年発表★★

雨期明けの美しい季節11月限定出発★バレとシミエン エチオピアの固有種を追う
アフリカ大地溝帯山岳部のエチオピアオオカミとゲラダヒヒ

ジサイチョウ Abyssinian Ground-hornbill

ジサイチョウ Abyssinian Ground-hornbill (1)

ジサイチョウ Abyssinian Ground-hornbill はエリトリアとエチオピアで見られる大きなサイチョウで標高200-2,000mの草原に、ペアか家族で暮らしています。背丈が1mほどにもなるため、草原を歩いている姿は比較的簡単に見つけられます。

ジサイチョウ Abyssinian Ground-hornbill

エチオピアの各地で見られるジサイチョウですが、アディスアベバからリフトバレー沿いに南下する道路沿いで歩いているのを見かけました。赤い喉袋があるオスです。

ジサイチョウ Abyssinian Ground-hornbill (2)

エチオピアでは、ジサイチョウのつがいの間を通ることができたら「長寿の祝福を受ける」・・・と信じられているそうです。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2016 , Around Lake Ziway – Ethiopia

Reference : Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa, “Bale Mountains National Park “A Traveller’s Guidebook”,

★★バレ山地も訪問するエチオピア・ネイチャーツアー 2018年発表★★

雨期明けの美しい季節11月限定出発★バレとシミエン エチオピアの固有種を追う
アフリカ大地溝帯山岳部のエチオピアオオカミとゲラダヒヒ

アビアッタ・シャラ湖国立公園 アフリカリフトバレーのワイルドライフ(エチオピア)

Lesser Flamingo コフラミンゴ Greater Flamingo オオフラミンゴ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (19)

アビアッタ・シャラ湖国立公園 Lake Abiata-shala National Park はアフリカ大地溝帯湖沼群の湖で、アビアッタ湖とシャラ湖の2つの湖からなる国立公園。シャラ湖はカルデラ湖で水深260mもある湖ですが、アビアッタ湖はアルカリ性の高いとても浅い湖でフラミンゴたちが集まることで知られています。

この国立公園は保護区と村との境界があいまいで、家畜が公園内に入っていたり、湖もミネラルと水の過剰摂取により水位が下がり続けているなどの問題もあるそうです。

Lesser Flamingo コフラミンゴ Greater Flamingo オオフラミンゴ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (12)

ここで見られるのは コフラミンゴ Lesser Flamingo と オオフラミンゴ Greater Flamingo。くちばしの先がピンクと黒で色が分かれているほうが、オオフラミンゴです。

Lesser Flamingo コフラミンゴ Greater Flamingo オオフラミンゴ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (18)

車で行けるところまで行って、フラミンゴたちのいるところまでは少し歩かなくてはなりません。

Lesser Flamingo コフラミンゴ Greater Flamingo オオフラミンゴ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (19)

国立公園のレンジャーによると、ここのフラミンゴは4~7月はケニアに行くが、それ以外の季節はアビアッタ湖で観察できるとのこと。

エリマシギ Ruff アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (20)

エリマキシギ Ruff たちです。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬にアフリカに渡ります。フラミンゴたちの足元でせっせと捕食していました。

アカシアの林で覆われた国立公園で出会った野性動物、野鳥たちです。

Common Ostrich ダチョウ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (7)

ダチョウ Common Ostrich のオスです。アビアッタ・シャラ湖国立公園では、個体数が減ってしまったダチョウの繁殖と保護をしており、入り口の事務所付近にたくさんいました。

Common Ostrich ダチョウ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (6)

ダチョウ Common Ostrich のメス

イボイノシシ Warthog アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (1)

イボイノシシ Warthog くん。アフリカのサバンナに暮らす、イノシシ。

アフリカオオノガン Kori Bustard アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (21)

いました!アフリカオオノガン Kori Bustard です。大きな大きな鳥で、まるで貴婦人のように優雅にアカシアの林を歩いていました。

グラントガゼルのオス Grant's Gazelle アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (8)

グラントガゼル Grant’s gazelle のオス、立派な角の個体です。

グラントガゼルのメス Grant's Gazelle アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (9)

こちらはグラントガゼル Grant’s gazelle のメス

Superb Starlingツキノワムクドリ  アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (10)

エチオピアでよく見かけるツキノワテリムク Superb Starling。 胸とお腹の間に白いラインがあることからツキノワ(月の輪)なのですね。

Von der Decken’s Hornbill セグロコサイチョウ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (11)

セグロコサイチョウ Von der Decken’s Hornbill のオスです。オスはくちばしが赤、メスは黒。

White-bellied Go-away-bird シロハラハイイロエボシドリ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (4)

シロハラハイイロエボシドリ  White-bellied go-away-bird  エチオピアを中心に標高1,500mくらいの乾燥した林でみられる鳥。メスのくちばしは黄緑色、オスのくちばしは黒色です。

White-bellied Go-away-bird シロハラハイイロエボシドリ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (2)

観察していたら、ラブラブでした。

White-bellied Go-away-bird シロハラハイイロエボシドリ アビアッタ・シャラ湖国立公園エチオピア (3)

繁殖期だったんですね。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2016 , Lake Abiata-Shala National Park – Ethiopia

Reference : Information from Park Ranger, Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa”, Mr.Tedy – Tedy Tour & Travel service, Wikipedia (EN,JP) , Lonely Planet

★★バレ山地も訪問するエチオピア・ネイチャーツアー 2018年発表★★

雨期明けの美しい季節11月限定出発★バレとシミエン エチオピアの固有種を追う
アフリカ大地溝帯山岳部のエチオピアオオカミとゲラダヒヒ

ハレナの森-バレマウンテン国立公園(エチオピア)

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (10) ホオジロエボシドリ

エチオピア中部、バレマウンテン国立公園の南部に位置する「ハレナの森」の紹介です。エチオピアで2番目に大きな森林地帯と言われ、国立公園の中でも訪れ人がまだ少ないエリアのひとつ。ここには国立公園ができる前から人々が暮らし、現在もリラの村を中心に、森からの採取とわずかな放牧・農業で暮らしています。そしてハレナの森はバードウォッチングのお勧めの場所です。

バレマウンテン国立公園について

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (15)

バレマウンテン国立公園の中心となる標高4,000mを越えるサネッティ高原から南へ下ります。ハレナ・エスカープメントと呼ばれる急斜面を下ると眼下に「ハレナの森」が広がります。

バレマウンテン国立公園 エリカベルト

途中の標高3,800m-3,400m付近には「エリカ・ベルト」と呼ばれる植生があります。空気の美しい場所で育つ苔・地衣類が樹木を覆う、美しい森です。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (17)

さらに下るとハレナの森の中にある「リラの村」に到着です。国立公園制定以前から人々が暮らし、「ハレナの森」に依存して暮らしています。蜂蜜の採取や制限内での家畜の放牧、わずかな農業で暮らし、家屋や垣根もハレナの森から取れる竹などの素材で作られています。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (19)

ハレナの森では、森や竹林のウォーキングやバードウォッチングを楽しむことができます。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (9) テンニンチョウ

テンニンチョウ Pin-tailed Whydah  アフリカのサバンナ植生で見られる鳥です。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (12)ホオジロエボシドリ

ホオジロエボシドリ White-cheeked Turaco  隣国エリトリアの国鳥です。この鳥を探して随分森の中を歩きました。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (13) リキュウガシラゲラ

リキュウガシラゲラ Gray-headed Woodpecker

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (14) イボトキ

イボトキ Wattled Ibis  目とのどから下がる肉垂れが気になる鳥です。エリカ・ベルトにいました。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (21) アビシニアコウライウグイス

アビシニアコウライウグイス Abyssinian Oriole / Abyssinian Black-headed Oriole

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (8) アビシニアコロブス

ハレナの森では、Abbyssinian Black-and-white Colobus のほか、固有種である バレ・モンキー Bale Monkey がいました。森の中におり、あまり近づけないため写真撮影はできませんでした。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (4)はちみつ

森を歩いているとあちこちの木の上で、村人がはちみつを採取するための入れ物をみかけました。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (7) はちみつ

ランチタイムに「ハレナの森」の食堂へ。地元のパンとたっぷりのはちみつです。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (2) Gomen

そしてハレナも森の名産 ゴメンGomenと呼ばれる野菜。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (5) ゴメン

「ハレナの森の幸」のランチです。ゴメン Gomen の炒め物とアンベシャ Ambesha と呼ばれる地元のパン。

バレマウンテン国立公園 ハレナの森 (6)

ハイキング&バードウォッチング、そして「食」も楽しめる、ハレナの森でした。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2016 , Bale Mountains National Park – Ethiopia

Reference : Bale Mountains National Park “A Travelloer’s Guidebook”, Information from Mr.Armaye Wegalign, Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa”

★★バレ山地も訪問するエチオピア・ネイチャーツアー 2018年発表★★

雨期明けの美しい季節11月限定出発★バレとシミエン エチオピアの固有種を追う
アフリカ大地溝帯山岳部のエチオピアオオカミとゲラダヒヒ

エチオピア 神秘の景観 ソフ・オマール洞窟とワイルドライフ

ソフオマール洞窟(エチオピア) (12)

エチオピア中部の玄武岩台地の下を流れるウェブ川の流れが作り出した全長1.5キロに及ぶソフ・オマール洞窟。アフリカ最大級と言われていますが、洞窟に差し込む光の神秘的な景観とウェブ川に集まる村人、家畜たちの姿は「アフリカならでは」の景色です。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (14)

洞窟自体は現時点では懐中電灯を持って中に入らなくてはなりませんが、川が流れ込んでいる部分は日が差し込んでいます。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (15)

洞窟の中をウェブ川が流れています。洞窟を歩いて別の場所に出れるそうですが、体験したガイド氏によるととても観光客にお勧めできるものではない、とのことでした。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (3) クロワシミミズク Verreaux's Eagle-Owl

洞窟内にいたクロワシミミズク Verreaux’s Eagle Owl  村人によると、この洞窟と付近の木で日中過ごしているのが観察されるそうです。「耳」のような毛、「ピンクのまぶた」が特徴的なとても大きなフクロウです。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (4) イワハイラックス Rock Hyrax

イワハイラックス(イワダヌキ) Rock Hyrax くんもいました。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (17)

洞窟の入り口付近のウェブ川の川岸は水を求めてやってくる村人、家畜たちで賑わっています。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (16)

水を飲みに到着したラクダさんたち

ソフオマール洞窟(エチオピア) (18)

川に入って涼んで、水を飲んでいます。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (5)

水浴び・洗濯にいそしむ村の女性

ソフオマール洞窟(エチオピア) (10)

活気あふれるウェブ川の川岸です。

そして、バードウォッチング。ソフ・オマール洞窟周辺からリフトバレーへと移動する途中に出会った野鳥たちです。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (19) シロハラハイイロエボシドリ White-berried go away bird

シロハラハイイロエボシドリ White-bellied go-away-bird 村の木につがいでいました。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (20) アカハシコサイチョウ Northern Re-billed Hornbill

アカハシコサイチョウ Northern Red-billed Hornbill ソフ・オマール洞窟の入り口の木にいました。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (2)ツキノワテリムク Superb Starling

ツキノワテリムク Superb Starling エチオピアでは一般的で、村の木やホテルの庭などでも観察できます。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (1) ツキノワテリムク Superb Starling

村の木に巣をつくっていました。若鳥は「ツキノワ」の白いラインがありません。

ソフオマール洞窟(エチオピア) (8) シロバシコウ White Stork

シュバシコウ White Stork 「シュ」は朱色で赤いくちばしからついた和名だそうです。ヨーロッパで繁殖し、冬にアフリカへ渡ります。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2016 , Sof Omar Cave – Ethiopia

Reference : Bale Mountains National Park “A Travelloer’s Guidebook”, Information from Mr.Armaye Wegalign, Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa”, Mr.Tedy – Tedy Tour & Travel service, Wikipedia (EN,JP)

 

★シミエン山地とバレマウンテン国立公園、アフリカ大地溝帯の湖への旅、2017年11月~2018年1月のベストシーズン限定ツアー

固有種の宝庫エチオピア・ネイチャースペシャル

アフリカリフトバレー、アワッサ湖の野鳥たち エチオピアでバードウォッチング

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (9)カンムリカワセミ Malachite Kingfisher

エチオピアのリフトバレー(アフリカ大地溝帯)は野鳥の宝庫。大地溝帯に沿って点在する湖では多様な野鳥たちと出会うことができる場所です。

リフトバレーの湖のひとつアワッサ湖の湖畔の野鳥観察記録です。最大水深10mほどの湖にはテラピヤやナマズなどの淡水魚が豊富でその岸辺には野鳥たちが集まります。

アワッサ湖畔のフィッシュ・マーケット付近の岸辺と森で簡単に野鳥を観察することができます。魚を乗せた船が近づくとアフリカハゲコウ Marabou Stork がポジション争いをしています。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (21)

アワッサ湖のフィッシュ・マーケット

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (20)

アフリカハゲコウ Marabou Stork が人と一緒に魚を待っています。大きなこの鳥がそばで飛び立つときには「ブンブン」と羽ばたく音がひびき豪快です。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (7)シロガオリュウキュウガモ White-faced Whisling Duck

シロガオリュウキュウガモ White-faced Whisling Duck アフリカで一般的にみられるリュウキュウガモですが、並ぶとインパクトあります。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (6) シロガオリュウキュウガモ White-faced Whisling Duck アフリカオオバン Red-knobbed Coot

シロガオリュウキュウガモ White-faced Whisling Duck のそばにはアフリカオオバン Red-knobbed Coot。アフリカオオバンは白いくちばしと額板、繁殖期に赤くなる頭の上の2つの丸い突起がとてもかわいいです。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (2) アフリカレンカク African Jacana

アフリカレンカク African Jacana

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング ツメバガン Spur-winged Goose

ツメバガン Spur-winged Goose アフリカで最大のカモ類です。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (4) Spur-winged Lapwing ツメバゲリ

ツメバゲリ Spur-winged Lapwing

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング アフリカコガモ Hottentot Teal

アフリカコガモ Hottentot Teal

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング アフリカコビトウ Long-tailed Cormorant

アフリカコビトウ Long-tailed Cormorant が翼を乾かしています。本当に、尻尾が長く大きいです。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング ミスジチドリ Tree-banded Plover

ミスジチドリ Three-banded Plover

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (1) カンムリカワセミ Malachite Kingfisher

カンムリカワセミ Malachite Kingfisher  アフリカのみで見られる小型のカワセミ。頭の羽が美しいです。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング  セネガルショウビン Woodland Kingfisher

こちらはセネガルショウビン Woodland Kingfisher やはりアフリカで見られるカワセミで、英名のWoodlandの通り、森の中で出合いました。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (18) セネガルショウビン Woodland Kingfisher

セネガルショウビン君、何やら捕食中。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング エジプトガン Egyptian Goose

エジプトガン Egyptian Gooseです。ここではペアで森の中にいるのを数組見かけました。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング ハダダトキ Hadada Ibis

森の中を徘徊するハダダトキ Hadada Ibis

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング サンショクウミワシ African Fish Eagle

足に魚を持ったサンショクウミワシ African Fish Eagle この後、巣へ魚を運んでいきました。

アワッサ湖(エチオピア)バードウォッチング (14) ハツハナインコ Black-winged Lovebird

そしてエチオピアとエリトリアの固有種、ハツハナインコ Black-winged Lovebird、Abyssinian Lovebirdとも言います。頭の赤いのがオス。愛情いっぱいの行動をすることからインコはLovebirdと呼ばれるんですね!

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jan 2016 , Lake Awassa – Ethiopia

Reference : Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa”, Wikipedia(EN)

★★バレ山地も訪問するエチオピア・ネイチャーツアー 2018年発表★★

雨期明けの美しい季節11月限定出発★バレとシミエン エチオピアの固有種を追う
アフリカ大地溝帯山岳部のエチオピアオオカミとゲラダヒヒ