赤い顔のアゴヒゲアザラシです。スピッツベルゲンで見られるアゴヒゲアザラシには、赤茶色の顔の個体がいます。 アゴヒゲアザラシ Bearded Seal -1 はこちら
アゴヒゲアザラシは海底で、貝類やカニ、イカなどを捕ります。このヒゲを触角として使い、海底の泥の中で探しているときに、海底の堆積物の鉄分が顔の毛に付着。陸上で乾くとこの鉄分が酸化してこのような「赤い顔」のアゴヒゲアザラシが誕生します。
コングス氷河の崩落した氷の上でくつろぐ2頭のアゴヒゲアザラシ。
協力的なアザラシで、近くまで行って観察することができました。
アゴヒゲアザラシは、1歳くらいまでは450mほどの深い海にもぐりえさを探しますが、大人は比較的狭い海域に暮らし、200mくらいの深さの海底でえさを探します。平均10分潜水することができますが、25分という記録もあるそうです。
乾いてカールするひげ、四角い前ヒレと立派な爪、そして赤い顔。ザ・アゴヒゲアザラシ。
手(前ヒレ)をこちらに伸ばし、眠っています。
Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Jun 2017, Kongsvegen Glacier, Kongsfjorden, Spitsbergen, Svalbard, Norway
Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook) Lecture from Agnès Brenière
Special Thanks to Samuel Blanc, Agnès Brenière and team of Polaris Ⅰ
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