2月下旬、お天気に恵まれた羅臼の流氷クルーズです。国後バックの夜明けが本当に美しい、有難いクルーズでした。
▼羅臼 夜明けの流氷クルーズ Rausu Drift Ice Cruise
Text & Video :Mariko SAWADA
Observation :end of Feb 2018, 羅臼 Rausu, Hokkaido, Japan
Special Thanks to ゴジラ岩観光
2月下旬、お天気に恵まれた羅臼の流氷クルーズです。国後バックの夜明けが本当に美しい、有難いクルーズでした。
▼羅臼 夜明けの流氷クルーズ Rausu Drift Ice Cruise
Text & Video :Mariko SAWADA
Observation :end of Feb 2018, 羅臼 Rausu, Hokkaido, Japan
Special Thanks to ゴジラ岩観光
2018年2月下旬、インド・中国・台湾からの多国籍なお客様をご案内した「冬の道東ワイルドライフ」。その時の様子をまとめた動画です。4日間の旅でしたが美しい羅臼の夜明けから猛吹雪の養老牛までワイルドな北海道の自然を体験しました。ビデオには映ってませんが、ワカサギ釣り&ライブ天ぷらも!!
▼道東のワイルドライフ Wildlife of Hokkaido|西遊旅行
Text & Video :Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation :end of Feb 2018, 道東, Hokkaido, Japan
Special Thanks to 森田将平(知床サライ)
羅臼、知床半島の流氷クルーズで観察したオオワシ Steller’s Sea Eagle。白い翼、白い尾、黄色い大きなくちばしと足を持つ、本当にカッコイイ猛禽です。
羽を広げると220~250センチもある大きな鷲で体重は5~9キロ、メスのほうが大型です。
オホーツク海沿岸、カムチャッカ半島沿岸で繁殖し冬になるとその一部が千島列島の南部や北海道にやっています。世界に3,200ペアほどが生息すると考えられ、北海道にはそのうちの2,000羽ほどが冬を越しに来ていると考えられています。
オオワシですが、英名はSteller’s Sea Eagle。Stellerはドイツの博物学者ゲオルク・ステラー Georg Wilhelm Stellerにちなんでつけられた名前です。
ゲオルク・ステラーはドイツ出身ですがロシア帝国の博物学者で、ヴィトウス・ベーリングの遠征隊に随行し、カムチャッカ半島やアリューシャン列島を探査。1741年にベーリングが現コマンダル諸島のベーリング島で病死した後、島から残った隊員たちの脱出を成功させ、この地に暮らすステラーカイギュウ等の海の動物や海鳥の存在を世界に知らせました。
そして・・・その結果、オオワシと同じ「ステラー」の名を持つ「ステラーカイギュウ」は、1868年、「発見」からわずか27年で乱獲によりこの世から姿を消すこととなってしまいました。メガネウも1852年に絶滅しています。
コマンダルスキー諸島ベーリング島の私設ギャラリーに展示されているステラーカイギュウの骨格。
話を元に戻しオオワシですが、冬を北海道で過ごし3月の第一週ごろには北へ移動します。オオワシはもともと長距離の移動はせず、流氷や千島列島の島づたいに北海道へやってきて、3月に繁殖地へ戻ります。この季節は求愛の季節。4~5月には1~3つの卵を生みます。
羅臼の町を背景に、オオワシたちの姿。間もなく、北へ旅立ちます。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : February 2018, Rausu, Siretoko Peninsula, Hokkaido
Special Thanks : ゴジラ岩観光 山谷船長とクルーの皆様
Reference:International Working Group for the Steller’s Eagle Conservation
“O-Washi-net”
2月28日の羅臼の流氷クルーズのレポートです。朝4時45分には港へ来るようにと指示を受けていたので、鷲の宿で4時30分までシマフクロウを観察してからまっすぐ港へ。空には星が輝き雲一つありません。透き通った冬の知床の空気。「今日はかなりキレイかも」と期待いっぱいで港へ向かいました。
出航した船から見た羅臼の町と知床半島の山の景色。
国後島が赤く染まっています。船長がアナウンスで「今日はとても流氷が近いよー」と。本当にすぐ、流氷の影が見えてきました。
流氷の向こうに国後島。かなり染まっています。船長が「もうすぐ太陽が出るからねー」と。みんな甲板で待ちます。
日の出です。
朝日を浴びた流氷の上のオオワシ。
船の回りにはオオワシ、オジロワシたちが集まっています(カラスたちも!)。それにしても今日は本当にキレイです。
甲板では無数のシャッター音が響きます。この日は日本人だけでなく、外国からのバードフォトグラファーの方々もずいぶんいらっしゃいました。早朝の夜明けクルーズはシマフクロウの観察のこともあり「キツイなー」と思うのですが、この景色にすべてが報われます。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : February 2018, Rausu, Siretoko Peninsula, Hokkaido
Special Thanks : ゴジラ岩観光 山谷船長とクルーの皆様
北海道、羅臼町の流氷クルーズ。2017年のシーズンは2月半ばに流氷がやってきました。3月5日の流氷クルーズの様子です。前日の風でだいぶ氷が知床半島の岬の方へ移動していました。
この日は西遊旅行の「冬の道東を撮る」のツアーのチャーター船があり、OHWASHI号にて海へ。船長の川端さんが、流氷はだいぶ移動しちゃったとけど行って見るか、1時間も走らせると流氷出てくるんじゃないか・・・、と。
夜明け前の国後島をバックにオオワシが氷の上にいました。
夜明けです。
日の出の国後島、氷、オオワシ。羅臼の朝は本当にきれいです。
薄氷の浮かぶ海の表面が朝日で輝いてガラスのよう。
知床の山を背景に、オオワシ。
海へと飛んでくるオオワシ。
魚を狙うオオワシ。
羅臼沖に残された氷にはオオワシが乗っています。
船から投げられる魚をとったオオワシがいなくなると、空いた場所にすぐ別のオオワシがやってきます。
残った氷は貴重なようで、オオワシたちは場所の奪いあいです。
氷の上で魚を食べています。
流氷が見えてきました!オオワシも乗っています!
ここからあとは、流氷がぎっしり。国後島まで続いているのでしょうか。
流氷の上のオオワシ。このとき、船長に連絡が入り、風と波がきつくなってきたので帰ってくるように、と。ここで引き返すことになりました。
朝の羅臼の海。オオワシ、カモメたちが舞う、素敵な時間でした。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : March 2017, Rausu, Siretoko Peninsula, Hokkaido
Reference : OHWASHI号船長川端さんとクルーの皆様
知床半島のヒグマの親子の観察記録です。この日は羅臼側の天気が悪く、斜里町側ウトロから船に乗りました。知床半島の東側と西側で天気は違うことが多く、知床峠・知床岬を越えると全く異なる天気になるので驚かされます。
今日のルートはイレギュラーで、ウトロから知床岬を越えて羅臼港まで。8月24日夕方に発生した羅臼町側の土砂災害で孤立した地域の人のために、ゴジラ岩観光さんが船をウトロから羅臼に向かわせることになったからです。今回の災害では、私たちも漁師の方々に船に乗せてもらって移動したり、羅臼町の方々に大変にお世話になりました。その中で、知床岬を越えて航行できたことは、オホーツク海に開けたウトロ側と根室海峡側の違い、知床半島が隔てる天気の違いを肌で感じることができる、とても貴重な体験でした。
斜里町側の知床半島はカムイワッカの滝など風光明媚な観光ポイントで知られていますが、ヒグマたちを観察出来るポイントもあります。
岩尾別川の海岸近くでカラフトマスを捕まえたヒグマ。
ルシャ川の注ぐ海岸はヒグマがよく見られるポイントで、訪れた時にはなんとダブル親子ヒグマ。一組は親子でじゃれあったあと森の中へ消えていきましたが、もう一組はだいぶ遠くでしたが親子で過ごす時間を観察させてくれました。この場所は羅臼側のルサ川から風が吹き抜ける、いつも風のきつい場所だそうです。
お母さんに甘える子グマ。このお母さん熊はツキノワのような柄がありました。
ひっくり返ってじゃれる子グマ
お母さんグマが子供をあやしています。
子グマがおっぱいを探しています。
お母さんグマが座って授乳のポーズ。
子グマがおっぱいを飲んでいます。
間もなくするとお母さんグマが丘のほうを見て立ち上がりました。
あまりにも幸せなヒグマの親子の光景でした。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Aug 2016, 羅臼町<知床半島> – 北海道
Reference – ゴジラ岩観光の皆様に深く感謝を申し上げます。
知床半島、羅臼側の海岸で観察したヒグマの親子です。知床岬の方へ船を進めていた時、海岸を歩く親子グマ、海岸で何かをほじくって食べている3頭のヒグマを発見。
それにしてもこの親子グマ、模様が「パンダ」のよう。知床半島のクマは、その色や模様に個体差が大きく、パンダ柄、白っぽい子、黒っぽい子、首元に「ツキノワ」のある子など、様々なんだそうです。
お母さんクマのあとをついて歩く子グマ。この親子が歩く方向の海岸で何かを食べていたヒグマは、この親子の存在に気が付くと山の斜面を駆け上っていきます。
よじ登った崖の上から親子ヒグマが通過するのを待つヒグマ。
上に逃げたヒグマ、下に海岸を歩く親子グマ。ヒグマは私たちのボートが近づいてもさほど気にしないのですが、それがクマ同士となると話は別。距離が必要なようです。また、ヒグマによってはボートが近づくのが嫌いな子もいるそうです。
海岸にはカラフトマスを狙ってオジロワシ White-tailed Eagle も来ていました。
攻撃的なオジロワシたちです・・。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Aug 2016, 羅臼町<知床半島> – 北海道
Reference – 知床らうすリンクル *8月24日に羅臼で起こった土砂災害の際には皆様に大変お世話になりました。深く御礼申し上げます。
知床半島のヒグマたちの観察記録です。知床半島の羅臼側では瀬渡し船で海岸にやってくるヒグマたちを観察できます。ツアーでは夕方までのチャーター船でたっぷりとヒグマたちを観察しました。
羅臼から車で相泊港へ。ここから瀬渡し船に乗り海岸にそって半島を北上します。海岸は岩場が続き、山がそのまま海に落ちているような場所もあれば、砂利のビーチになっている場所が何か所もあります。そういった場所には番屋があり、昆布漁やマス漁が行われる7~9月始めまで漁師さんたちが寝泊まりをして作業をします。最盛期の昭和40年代には50軒もの番屋があったそうです。
半島から川が流れ出る場所には遡上を待つカラフトマスが集まり、それを狙ったヒグマが現れます。ペキンの鼻の海岸でガイドさんが「シロ」と呼ぶヒグマがいました。
海岸の浅瀬でカラフトマスを捕まえたヒグマ。
あっという間に一匹たいらげて、口から魚の尻尾をぶらさげて歩くヒグマ。かわいいです。
この時期のヒグマは一番痩せています。それでもこの子はかなりスリム。
水の中のカラフトマスを見ています。
一生懸命カラフトマスを追いかけています。
捕まえたと思ったら、失敗。「え?」みたいな顔のヒグマ。
ようやくカラフトマスを捕まえました。水から出て茂みの中へ行ってしまいました。
再び海岸に現れたら、何やら不機嫌。しばらく海岸を歩いた後、海の中へ入っていきました。
海に入ったヒグマ。
顔に海藻がついたヒグマ。漁師さんのカラフトマスの網のあたりに泳いでいきます。
網の中にはたくさんのカラフトマスが入っていました。
カラフトマスを捕まえました。お腹からはイクラが・・・。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : Aug 2016, 羅臼町<知床半島> – 北海道
Reference – 知床らうすリンクル *8月24日に羅臼で起こった土砂災害の際には皆様に大変お世話になりました。深く御礼申し上げます。