タグ別アーカイブ: ザトウクジラ

(動画)アリューシャン列島のハシボソミズナギドリ

7月、アリューシャン列島で観察したハシボソミズナギドリの様子です。遥かオーストラリア、タスマニア周辺からオキアミを求めてやってきたハシボソミズナギドリ。ザトウクジラとの競演も。

アリューシャン列島のハシボソミズナギドリ

★アリューシャンマジックの動画はこちら 

Videography & text : Mariko SAWADA

Observation : July 2019, Aleutian Islands, Alaska, USA

Special Thanks to Jimmer & Alyssa

アリューシャンマジック!ハシボソミズナギドリとザトウクジラ

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (16)アリューシャン列島の旅も半ば。今日から少し海が荒れてくる予報ですが、朝からハシボソミズナギドリの大群を確認し、アリューシャンマジックの期待がふくらみます。

ハシボソミズナギドリの大群が舞い、海から10mほど上が帯のように黒くなっている景色を求めて航行しました。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (6)

ハシボソミズナギドリ Short-tailed Shearwater の群れを発見。ハシボソミズナギドリは10~4月にかけてオーストラリア、タスマニア付近で繁殖し、5~9月にかけてオキアミを求めて赤道を越え、はるかベーリング海や北極海まで飛んでくる驚異の渡り鳥です。

アリューシャンマジック Aleutian Magic ハシボソミズナギドリの採餌行動 Short-tailed Shearwater (1)

オキアミを見つけてどんどん海に飛び込んでいくハシボソミズナギドリ。まるで海に吸い込まれていくように見えます。

アリューシャンマジック Aleutian Magic ハシボソミズナギドリの採餌行動 Short-tailed Shearwater (2)

海に突撃してしばらくすると、浮かんできます。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (5)

水面を蹴って再び空へ。ハシボソミズナギドリの英語名はShort-tailed Shearwater。「尾の短いミズナギドリ」の意味で、その名の通り尾が短く足の長さが目立ちます。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (12)

ザトウクジラの群れも集まってきました。アリューシャンマジックへの期待が高まります。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (3)

ザトウクジラの群れの周りでハシボソミズナギドリが乱舞。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (9)

ハシボソミズナギドリの群れの中に上がるブロー。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (7)

オキアミを求めてクジラも潜っていきます。ミズナギドリたちが休んでいるので、ミズナギドリに届かない深さのところにオキアミがいるのでしょうか。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (11)

ふたたびミズナギドリの群れが濃くなりました。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (2)

ザトウクジラもミズナギドリも海に入っていきます。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (14)

海面が少し落ち着いてきました。

アリューシャン列島 アリューシャンマジック ハシボソミズナギドリ ザトウクジラ Aleutian Islands Short-tailed Shearwater Humpback Whale 採餌海域 (17)

さっきまでの現象がうそのように落ち着いた海に戻りました。オキアミを求めてザトウクジラとハシボソミズナギドリが見せる採餌行動。まさに奇跡の光景です。

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Aleutian Island, Alaska, USA

Special Thanks to Jimmer & Alyssa

アリューシャン列島 アクタン島 Akutan Island

アクタン山 アリューシャン列島 アクタン島 Aleutian islands Akutan Island (1)

アリューシャン列島、アクタン島 Akutan Island 滞在の初日です。アクタン島はアリューシャン列島のフォックス諸島の島の1つ。人口90人の村に1000人が働く水産加工場がある島です。

本日もお天気が良く、船で出航すると島の大部分をなすアクタン山(1,303m)の外輪山がきれいに見えてきました。緑あふれるアリューシャン列島・・・それは意外な光景でした。

アクタン山 アリューシャン列島 アクタン島 Aleutian islands Akutan Island (2)

アンカレッジからダッチハーバーへのフライトから見たアクタン山です。アクタン山は成層火山で山頂部は直径2キロほどのカルデラになっています。1600年ほど前の噴火爆発でできたものです。最近では1992年も噴火がありました。

アクタン島 アリューシャン列島 アクタン島 Aleutian islands Akutan Island (4)

村にある正教会の教会と墓地。「アラスカがロシア領だったころ」の名残です。

アリューシャン列島 アクタン島 アクタン火山 Aleutian Aktan Island (9)

住民90人のアクタン島の村。木道で各家がつながっています。

アリューシャン列島 アクタン島 Aleutian islands Akutan Island (6)

そして1000人が働く水産加工場。日本の方もいらっしゃいます。

アリューシャン列島 アクタン島 Aleutian islands Akutan Island (5)

出荷されていくシーフード。もちろん日本へもやってきます。

ツノメドリ Horned Puffin アリューシャン列島 アクタン島 アクン島 Aleutian islands Akutan Island Akun Island (6)

アクタン島の入り江を出たところの岩場に営巣しているツノメドリ Honed Puffin。

エトピリカ Tufted Puffin アリューシャン列島 アクタン島 アクン島 Aleutian islands Akutan Island Akun Island (10)

エトピリカ Tufted Puffin。

エトピリカ Tufted Puffin アリューシャン列島 アクタン島 アクン島 Aleutian islands Akutan Island Akun Island (9)

エトピリカはアクタン島のすぐそばにあるアクン島 Akun Islandの小島で大繁殖していました。

アリューシャン列島 アクタン島 アクン島 Aleutian islands Akutan Island Akun Island (7)

意外と数が少なかったハシブトウミガラス Brünnich’s Guillemot。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet アリューシャン列島 アクタン島 アクン島 Aleutian islands Akutan Island Akun Island (3)

出会えて超ラッキーだった、シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet。千島列島以外で見たのは初めてです。

ハイイロヒレアシシギ Red phalarope アリューシャン列島 アクタン島 アクン島 Aleutian islands Akutan Island Akun Island

ハイイロヒレアシシギ Red phalarope。

ハシボソミズナギドリShort-tailed Shearwater アリューシャン列島 アクタン島 アクン島 Aleutian islands Akutan Island Akun Island (19)

沖の方へ出ると、ハシボソミズナギドリが集まっていてザトウクジラのブローが上がりました。いよいよアリューシャンマジックに期待です!

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jul 2019, Akutan Island, Fox Islands, Aleutian Islands, Alaska, USA

Special Thanks to Jimmer & Alyssa

アリューシャン列島 ダッチハーバーからアクタン島へ!

アラスカラッコ Alaskan Sea Otter アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor

7月のダッチハーバー Dutch Harborへ。

ダッチハーバーはアリューシャン列島のウナラスカ島にある港町です。オランダ船が最初に入航した事から「ダッチハーバー=オランダ人の浜」と名付けられました。昔はラッコやキツネなどの毛皮の取引きや捕鯨基地として栄えましたが、現在はベーリング海の漁業や水産加工の拠点です。

訪れたダッチハーバーは漁業関係の出稼ぎの人たちがたくさん。そして漁業は不振と。アンカレッジからダッチハーバーへのフライトはアジア系の人が多く、てっきりアリューシャン列島の住民と思っていたらすべてフィリピン人でした。現在のダッチハーバーの人口は4500人、そのうち1000人がフィリピン人だとか。

いよいよアクタン島へ向けて出航です。船の出航するキャプテンズベイではさっそくかわいらしいアラスカラッコ  Alaskan Sea Otter が出迎えてくれました。(かわいいラッコの毛づくろい動画はコチラ)

ハクトウワシ Bold Eagle アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor

キャプテンズベイのハクトウワシ Bold Eagle。

ウミバト Pigeon Guillemot アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor

キャプテンズベイではウミバト Pigeon Guillemot もいました。いよいよ船が出航しウナラスカの湾内へ。

ザトウクジラ Humpback Whale アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor (2)

今年のウラナスカ島の湾内にはたくさんのザトウクジラ Humpback Whale がいました。10頭ほどのグループが湾内のあちこちにいて採餌中です。あちこちにブローがあがります。

ザトウクジラ Humpback Whale アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor (1)

近くで尾びれが上がりました。

ウミスズメ Ancient murrelet アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor

そして外洋へ出ると、ウミスズメ Ancient murreletの姿が。

ハイイロヒレアシシギ Red phalarope アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor

ハイイロヒレアシシギ Red phalarope

コアホウドリ Laysan Albatross アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor (3)

コアホウドリ Laysan Albatross

シャチ オルカ Killer Whale アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor (5)

さらには私たちと同じ方向へ移動するシャチのグループとも出会いました。

シャチ オルカ Killer Whale アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor (4)

船の右側に来たり、左に来たり、後ろについたり・・・しばらく並走して泳いでくれたシャチのグループでした。

アリューシャン列島 アクタン島 アクタン火山 Aleutian Aktan Island (8)

夜9時、アクタン島へ到着。9時と言ってもこの時期のアクタン島はまだまだ夕方です。今日は視界が良く、1979年に噴火したアクタン山の外輪山がきれいに見えました。

アリューシャン列島 アクタン島 アクタン火山 Aleutian Aktan Island (9)

島の人口は90人、だけど島の水産加工場には1000人が暮らすアクタン島。

イバラガニBrown King Crab アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor (1)

この日の夕食は、イバラガニ Brown King Crabです。

イバラガニBrown King Crab アリューシャン列島 ウラナスカ島 ダッチハーバー Aleutian Unalaska Island Dutch Harbor (2)

夜10時でしたが、みんなで無言でイバラガニを食べ続けました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jul 2019, Dutch Harbor-Unalaska Island & Akutan Island, Fox Islands, Aleutian Islands, Alaska, USA

Special Thanks to Jimmer & Alyssa

(動画)アリューシャンマジック!ザトウクジラとハシボソミズナギドリの饗宴

2019年7月、アリューシャン列島アクン島の海域で見たアリューシャンマジックと呼ばれる(日本人だけがこう呼ぶのですが)ザトウクジラとハシボソミズナギドリの採餌行動の動画です。

アリューシャンマジック

海に突っ込んでいくハシボソミズナギドリに驚き、ランジフィーディングするザトウクジラに興奮し、夕日の光の中にあがるクジラたちのブローが美しすぎて涙し・・・アリューシャン列島の生き物万歳です。

Videography & Text :Mariko SAWADA

Observation : Jul 2019, Aleutian Islands, Alaska, USA

Special Thanks : Jimmer & Alyssa

★アリューシャン列島「アリューシャンマジック」のツアーについてはお問い合わせください。次回は2020年7月予定です

(動画)第1クリル海峡のザトウクジラとハシボソミズナギドリ、そしてアライド山登頂!

8月下旬にカムチャッカ半島から南下し、第1クリル海峡(占守海峡)からアトラソヴァ島(阿頼度島)に向かう途中にみたザトウクジラの採餌中の群れです。航行中に近くにいた漁船が教えてくれました。

(ドローン動画)第1クリル海峡のザトウクジラ

お天気が悪くカメラが濡れていますが、ザトウクジラだけでなくハシボソミズナギドリの動きも大変興味深いです。

これは同じ光景を船から撮影したものです。せっかく波がない日なのにカメラのスタビライザーをONするのを忘れ、少しブレ気味動画です・・・。

この時のクルーズはワイルドライフや海鳥観察ツアーではなく、「千島列島最高峰アライド山(2,339m)登頂」のツアーでした。かつての北海道の最高峰であったアライド山に登ろうとやってきた「山男たち」も、クジラとの遭遇を喜んで頂けたようです。

ついでに、貴重な(と思う)アライド山頂上部映像と皆様の雄姿を!

そして山頂での記念すべき1枚。

千島列島最高峰アライド山登頂 阿頼度島 Highest volcano Kuril Island Alaid Atlasov Island

千島列島最高峰アライド山 (2,339m )登頂達成、おめでとうございます!

Photo / Video & Text  :Mariko SAWADA

Dronegraphy  of Humpbacl Whale : Nik Pavlov

Videography of  Mt.Alaid :Tomoaki Tsutsumi

Observation :  Aug 2019, 1st Kuril Strait, Kuril Islands, Russian Far East

Special Thanks : Nik Pavlov &  Afina

★2020年の千島列島クルーズは11月ごろ発表予定です。

(動画)北千島で出会ったザトウクジラ

2019年夏の千島列島バードスペシャルの航海で出会ったザトウクジラたちです。

第2クリル海峡から第一クリル海峡(占守海峡)を経てカムチャッカ半島の南端・ロパトカ岬に上陸しようと航行しているときに出会った、採餌中のザトウクジラたちです。

北千島列島のザトウクジラ|西遊旅行

今回ザトウクジラたちを観察したポイントに近い、第一クリル海峡では昨年、「クリル・マジック」にも遭遇(昨年のレポート動画はこちら)。

この付近はザトウクジラたちが集まる海域のようです。そして、ハシボソミズナギドリも。

Photo & Text :Mariko SAWADA

Observation : Jul 2019, First Kuril strait, Kuril Island, Russian Far East

Special Thanks : Nik Pavlov & Affina, Hobby’s World – 吉成才丈氏

★2020年の千島列島クルーズは11月ごろ発表予定です。

クリルマジック!第一クリル海峡のザトウクジラとハシボソミズナギドリ

8月半ば、千島列島シュムシュ島とカムチャッカ半島・ロパトカ岬の間にある第一クリル海峡(占守海峡)で観察したザトウクジラとハシボゾミズナギドリ。はじめは「ハシボソミズナギドリ多いなー」と思っていて、「なんでこんなに多いんだ」と思い始め、そしてクジラのブローを見たとき、「もしかしてはこれは夢にまで見た”アリューシャンマジック”の千島版?!?」。

日本人もロシア人クルーも大興奮に陥った、「クリルマジック」です!

▼クリルマジック

海域を航行しているスタッフに聞いても「めったに見られるものではない」と。千島列島のオキアミ万歳。

Video & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Aug 2018, Kuril 1st strait, Russian Far East

Special Thanks to Afina & Nik Pavlov

★2019年の「千島列島エクスペディションクルーズ」発表しました!海鳥の繁殖の季節!千島列島に詳しいクルーといく人数限定企画です。

千島列島バードスペシャル 北の海鳥の大繁殖地「中千島」へ★2019年6月27日発11日間

海鳥の聖域 千島列島探検クルーズ★2019年6月15日発13日間★探検隊長として自然写真家・寺沢孝毅氏が同行。(外部リンク)

千島列島アドベンチャークルーズ シュムシュ島からウルップ島まで★2019年6月4日発13日間

千島列島の船旅で出会った海のいきもの

7月と8月に訪れた千島列島。母船やゾディアックボートから観察した「海のいきもの」をまとめてみました。水中のハシボソミズナギドリ、トド、ザトウクジラ、イシイルカ、そして「クリル・マジック」にも遭遇!!

千島列島の旅で出会った海のいきもの

7月のクルーズではシャチやマッコウクジラに出会いましたが、8月のクルーズではおもにザトウクジラでした。特にパラムシル島のオホーツク海側での遭遇チャンスが良いようでした。

シャチはビデオを撮れませんでしたが、親子シャチの写真をお客様が送ってくださいました!パラムシル島沖で出会ったシャチです。

千島列島 パラムシル島沖 シャチ

そしてマッコウクジラの大きなオス。ライコケ島沖で休憩していました。

千島列島 マッコウクジラ

Video & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Photography: Kyoji KANEKIYO 兼清恭二さま

Observation : Jul – Aug 2018, Kuril Islands, Russian Far East

Special Thanks to Afina & Nik Pavlov

★2019年の「千島列島エクスペディションクルーズ」発表しました!海鳥の繁殖の季節!千島列島に詳しいクルーといく人数限定企画です。

千島列島バードスペシャル 北の海鳥の大繁殖地「中千島」へ★2019年6月27日発11日間

海鳥の聖域 千島列島探検クルーズ★2019年6月15日発13日間★探検隊長として自然写真家・寺沢孝毅氏が同行。(外部リンク)

千島列島アドベンチャークルーズ シュムシュ島からウルップ島まで★2019年6月4日発13日間

 

東南アラスカ 釣り船とザトウクジラの微妙な距離

ザトウクジラの水面行動 釣り船との距離 (9)アラスカ、アドミラルティー島海域でザトウクジラを観察した時の写真です。スパイホップ(水面に顔を出し、周りの様子をうかがっていると考えられる行動)をしているザトウクジラですが、まるでこの小さな釣り船を見つめているようで・・・・。尾びれが海底についているんではないかと思うほど、この姿勢で見ていました。

この海域はサーモン・フィッシングのメッカでもありたくさんの釣り船が出ているのですが、滞在中ずっと、「釣り船とザトウクジラ」の距離が気になっていました。

船の真横で「バブルネット・フィーディング」の泡があがってきて船頭さんがかなりあせったことがあります。目の前に「バブル」があがってきて、え、まさかと思い、船頭さんがボートを少しずらしたとたんにパクッと口を開いたザトウクジラが浮上。

バブルネットフィーディング 南東アラスカ (5)

その後、一度は海に沈み、再び浮上してきてボートの真下を通っていき、目の前で「ブロー(息継ぎ)」が体感できたことのは至極の幸せでした。

バブルネットフィーディング 南東アラスカ (2)

「ブロー」、顔に潮がかかり、なんとも言えない「匂い」も。

バブルネットフィーディング 南東アラスカ (1)

ボートの下をくぐって泳ぎさるザトウクジラ。

ザトウクジラの水面行動 釣り船との距離 (5)

バブルネット・フィーディングは、よく釣り船の至近で起こります。魚がいるところに、人もクジラもいるので当然でしょうか。そのうちクジラが船にぶつかって怪我をしないか心配です。

バブルネットフィーディング 南東アラスカ (4)

これは地元の漁師の小船のそばのバブルネット・フィーディング。さすが地元民、ひるむ様子もなくなにやら作業中。

ザトウクジラの水面行動 釣り船との距離 (7)

こちらは観光客の小さなつり船、目の前でダイナミックに泳ぐザトウクジラに圧倒されています。これくらい、水面に近いところから見てみたいものです。

ザトウクジラの水面行動 釣り船との距離 (2)

さて、ザトウクジラたちは釣り船をどう思っているのでしょうか、とても気になるところです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jul 2015  Angoon, Admiralty Island – Alaska, USA

Reference : Information from Lodge Guide, Wikipedia(JP,EN)

■ 添乗員同行で行く、ザトウクジラのバブルネット・フィーディングを観察するツアー

2017年07月15日(土) ~ 07月22日(土)8日間 東南アラスカ ザトウクジラのバブルネットフィーディング

★クジラに関するお勧めの本 「クジラ・イルカのなぞ99 」「クジラ&イルカ生態ビジュアル図鑑」水口博也著。「クジラ・イルカのなぞ99」は子供向けですが、わかりやすい解説、写真で初めてクジラの本を読む方にお勧めです。