千島列島、中千島の小さな小さな島、スレドネワ島(摺手岩)。ここでは6月~8月にかけてキタオットセイ Northern fur seal とトド Steller sea lion が繁殖しています。
*キタオットセイは極東ロシアでは、サハリン島のチュレニー島(海豹島)、千島列島のスレドネワ島(摺手岩)、ロヴシュキ列岩(牟知列岩)とベーリング海に面したコマンドル諸島で繁殖しています。
ドローン撮影で見るとこんな感じの島です。島というより岩礁で島の中央の方にトドが、海に近い付近にキタオットセイがハーレムを形成しています。潮だまりでは今年生まれた赤ちゃんが泳いでいます。
キタオットセイのハーレムです。真ん中にいる大きいのが雄で回りはみんな雌。雄は資料によると、成獣の体長は2.1m、体重270Kg。それに対し雌は体長1.5m、体重50キロとだいぶ小柄です。
赤ちゃんのいるメスをよく見たら、胎盤らしきものが出ており生まれたてのようです。おめでとうございます!
キタオットセイに交じって海岸にやってきたトドの雄。成獣の雄は体長3.3mで体重は1トンにもなります。圧倒的に大きいです。
キタオットセイ、トドを観察する皆さま。
好奇心いっぱいのキタオットセイ、ボートに近寄て来て「ヒト」を観察します。
ボートを走らせるとジャンプして並走するキタオットセイ。
再びドローンから。水中のトドの姿も!
Photo & Text :Mariko SAWADA, Nik PAVLOV(Dronography)
Observation : Jun-Jul 2019, Srednego Island, Kuril Islands, Russian Far East
Special Thanks : Nik Pavlov & Afina
★2020年の千島列島クルーズは11月ごろ発表予定です。