東南アラスカ  ザトウクジラと海の生き物

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (4)

夏の東南アラスカ、アドミラルティ島海域で出会った野生動物の紹介です。

ザトウクジラ Humpback Whale

毎年6月末までに小グループに分かれてアドミラルティ海域に到着。到着した頃はやせ細っているのだそうです。ここで毎日「バブルネット・フィーディング」で捕食してまるまると太り、8月下旬にはいっせいにハワイ海域を目指して移動していきます。7月のザトウクジラは捕食の真っ最中。さかんに「バブルネット・フィーディング」を繰り返します。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (2)

オルカ Orca

オルカはこの海域で頻繁に見られる動物ではありませんが、ラッキーなことに、ランチで宿に戻って食事をしていたら入り江の水面にオルカの背びれを発見。4頭ほどの群れでした。オルカは、魚(サケ)を主に捕食し群れで行動する社会的な種と他の海洋性哺乳類を捕食し単独で行動する種がいるといいます。観察したのは、この魚の多い海域にいる「社会的な種のグループ」でしょうか。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (8)

白頭鷲 Bald Eagle

アラスカのシンボルともいえる大きな鷲で、翼を広げると2mにもなります。茶褐色のボディですが肩から頭が白いのが特徴。幼鳥は褐色のまだらなような模様です。アングーンのそばの小島に営巣地がありました。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (7)

トド Steller Sea Lion

「浮き」にのってお昼寝したりしている姿が見られました。かわいいです。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (3)

カラフトマス Pink Salmon

この海域では5種の鮭がおり、サーモン・フィッシングが盛んです。 King Salmonキングサーモン、Silver Salmon銀鮭、Pink Salmonカラフトマス、Chum Salmonシロザケ、Sockeye Salmonベニザケの5種です。7月はPink Salmon カラフトマスの多い季節。水深10mくらいのところに釣り針をたらしているとすぐに鮭が釣れました。

フィッシングに来ている人は、つった魚を宿で切って冷凍してもらい持って帰ります。釣り人のために、ジュノーからアングーンへの水上飛行機も「お魚運搬無料」サービスとか、ジュノーの空港では次のフライトまで冷凍庫で魚を預かるサービスもしています。

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イシイルカ Dall’s Porpois Dolphin

とても活発ですばやく泳ぐイルカ。とても写真が撮りにくいイルカです。

東南アラスカ アドミラルティ島 海の生き物 (6)

ヒグマ Brown Bear

アドミラルティ島は東南アラスカでも最もヒグマの多い場所ですが、簡単に見られるわけではありません。8月半ばからの鮭の溯上のころには小川そいで見られるとのこと。一番簡単に見れる場所は残念ながらごみ捨て場。雨の降るごみ捨て場で大きなヒグマが一匹、新しいゴミの到着を待っていました。ちょっと悲しい現実です。

ワタリガラス Common Raven

この名前は、北海道に渡り鳥として見られることからついた名前。普通のカラスとの見分けは難しいですが、泊まったフィッシング・ロッジのオヤジさんの話では「にゃーん」と猫のような鳴き声でなくのでわかるのだそうです。

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Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : July 2015  Angoon, Admiralty Island – Alaska, USA

Reference : Information from Lodge Guide

■ 添乗員同行で行く、ザトウクジラのバブルネット・フィーディングを観察するツアー

2017年07月15日(土) ~ 07月22日(土)8日間 東南アラスカ ザトウクジラのバブルネットフィーディング