スピッツベルゲン島の北部で観察したホッキョクグマ。ゼニガタアザラシの狩に失敗したホッキョクグマ、しばらく海岸を歩いていましたが雪のある斜面へ移動してきました。
上陸すると、雪のあるところへ行きたがるようです。塗れた毛を雪で乾かすのですね。
ふたたび海岸へとやってきて海に入ります。
小さな湾にある島に上陸。私たちのゾディアックから近い!
よっぽどお腹がすいてるのでしょう、島の研究者の施設に登り、煙突をたたき始めました。食料のにおいがするのでしょうか。ガイド氏によると、両手を使ってバンバン煙突と屋根をたたく姿は、氷の下にいるワモンアザラシの子どもを捜す姿と同じしぐさなのだそうです。
その後、岩で背中をすりすり。かゆいのですね。ホッキョクグマは夏と冬で毛の長さが違います。この季節のホッキョクグマは毛が抜けていくのがかゆいようです。夏のホッキョクグマの毛は短く、冬は13センチほどの長さになります。
大きな手で掻くホッキョクグマ。
おしりも掻いています。
お腹もすいているし、体もかゆいホッキョクグマ・・・寝てしまいました。
Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Jun 2017, Virgohamna, Smeernburgfjorden, Spitsbergen, Svalbard, Norway
Reference : Birds and Mammals of Svalbard (Norwegian Polar Institute Handbook), Lecture from Samuel Blanc
Special Thanks to Samuel Blanc, Agnès Brenière and team of Polaris Ⅰ
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