知床半島のヒグマたちの観察記録です。知床半島の羅臼側では瀬渡し船で海岸にやってくるヒグマたちを観察できます。ツアーでは夕方までのチャーター船でたっぷりとヒグマたちを観察しました。
羅臼から車で相泊港へ。ここから瀬渡し船に乗り海岸にそって半島を北上します。海岸は岩場が続き、山がそのまま海に落ちているような場所もあれば、砂利のビーチになっている場所が何か所もあります。そういった場所には番屋があり、昆布漁やマス漁が行われる7~9月始めまで漁師さんたちが寝泊まりをして作業をします。最盛期の昭和40年代には50軒もの番屋があったそうです。
半島から川が流れ出る場所には遡上を待つカラフトマスが集まり、それを狙ったヒグマが現れます。ペキンの鼻の海岸でガイドさんが「シロ」と呼ぶヒグマがいました。
海岸の浅瀬でカラフトマスを捕まえたヒグマ。
あっという間に一匹たいらげて、口から魚の尻尾をぶらさげて歩くヒグマ。かわいいです。
この時期のヒグマは一番痩せています。それでもこの子はかなりスリム。
水の中のカラフトマスを見ています。
一生懸命カラフトマスを追いかけています。
捕まえたと思ったら、失敗。「え?」みたいな顔のヒグマ。
ようやくカラフトマスを捕まえました。水から出て茂みの中へ行ってしまいました。
再び海岸に現れたら、何やら不機嫌。しばらく海岸を歩いた後、海の中へ入っていきました。
海に入ったヒグマ。
顔に海藻がついたヒグマ。漁師さんのカラフトマスの網のあたりに泳いでいきます。
網の中にはたくさんのカラフトマスが入っていました。
カラフトマスを捕まえました。お腹からはイクラが・・・。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : Aug 2016, 羅臼町<知床半島> – 北海道
Reference – 知床らうすリンクル *8月24日に羅臼で起こった土砂災害の際には皆様に大変お世話になりました。深く御礼申し上げます。