カテゴリー別アーカイブ: ★動物動画

ミナミコアリクイのメイティング(交尾) Southern tamandua mating (北パンタナール、ブラジル)

北パンタナールのポウソアレグレ・ロッジ付近で、珍しいミナミコアリクイのメイティング(交尾)の様子を観察できました。

ナイトサファリにて最初は1匹のミナミコアリクイのメスを見つけました。

すぐに近くにもう1匹のミナミコアリクイがいることがわかりました。

オスがメスに追いつきます。

色の濃い方がオス、薄い方がメスです。
ミナミコアリクイの雌雄にサイズの違いはなく見分けるのが難しいのですが、今回は交尾しているため簡単に見分けがつきました。

繁殖期でペアでいるか、子育て中で子どもといる以外、ミナミコアリクイは通常単独で行動します。

交尾の時期は秋と言われていますが、観察できたのは冬の時期(8月)でした。
妊娠期間は130日から150日ほどで、通常1匹、まれに双子が生まれます。

↓はミナミコアリクイの交尾中の動画です。


今回、別の日に「ミナミコアリクイの子どものおんぶ」も見られました。
下の写真は交尾と似ていますが、こちらは母親が子供を背中にのせる様子です。

他のアリクイの仲間と同じく、生後1年ほどは母親が背中にのせて移動します。
ガイドさんによると、背負うにはサイズが大きすぎるので、親離れできない2歳近い子供ではないかとの話でした。

今回、さらにもう一匹、ポウサダ・ピウヴァルの近くで木に登る可愛らしいミナミコアリクイもみられました。
地上性のオオアリクイに対して、樹上性のミナミコアリクイ。
食べるものはシロアリ・アリと被るのですが、生息環境で棲み分けをしています。

 

Photo & Text : Wataru YAMOTO

Observation : Aug 2023, Pouso Alegre Lodge & Pousada Piuval, Pantanal, Brazil

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ハシナガイルカ Spinner Dolphin (トリンコマリー、スリランカ)

スリランカの東海岸、トリンコマリーのハシナガイルカ Spinner Dolphinです。トリンコマリーやニラヴェリ海岸の漁師たちにとって、ハシナガイルカは「カツオ」「マグロ」がやってきた「しるし」。

トリンコマリーの海のハシナガイルカの動画です。

Spinner dolphin Trincomalee ハシナガイルカ

トリンコマリー~ニラヴェリの海は、岸から20Kmほど沖に出ると透明度が上がります。ハシナガイルカはトリンコマリー湾の栄養がでてくる入り口付近(ハーバーマウス)で捕食していることが多いのですが、ここは透明度が良くなく、漁船も多いため海に入れません。イルカが沖に移動するのを待つか、沖にいる群れを探すのが水中で観察するチャンスです。

映像や写真で表現できないのですが、300頭くらいの群れかな?と思って静かに海に入ると、1000頭?!?!くらいのイルカが通過していくことがありました。3頭~30頭ほどの小グループが延々と通過していき、時折こちらの様子を見に来てくれました。船の近くで動かずに浮いているだけの、夢のような時間です。

動画の最後に、ゴミの布切れを尾鰭につけて泳ぎ、それが外れるとすぐに取りに行って大事そうに胸鰭につけておよぐイルカが映っています。「遊ぶ」行動をするイルカの愛らしい光景。ゴミは本当に困ったものですが。

そして英名Spinner Dolphinたるゆえん、回転ジャンプ。子供のいるグループでは頻繁にジャンプを目撃します。しかも短時間に何回も、何回も。船首で遊ぶのも大好きです。船のエンジンを切って浮かんでいると、まるで「船動かして」と催促を受けているように感じることもあります。水の中での遭遇はとてもシャイで注意しなくてはいけませんが、船と遊ぶのは大好きで本当に愛らしい姿を見せてくれます。

2023年シーズンのトリンコマリー、ハシナガイルカの他、ハンドウイルカ Bottlenose dolphin、コビレゴンドウ Short-finned pilot whale、ハナゴンドウ Risso’s dolphin が時々姿を現しました。大型鯨類はニタリクジラ Bryde’s whale、観察例は少ないですがシロナガスクジラ Blue Whale。あとはマッコウクジラ Sperm Whale がいつやってくるのか・・・。

世界的な気候変動で海の中も大きく変わってるようです・・・。

 

Image & text  : Mariko SAWADA

Observation :  April 2023, Trincomalee, Sri Lanka

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マゼランペンギン(バルデス半島、アルゼンチン)

コロナでしばらく行けなかったところのひとつ、南米パタゴニアの国立公園。2022年の9月は久しぶりにパタゴニア地方のバルデス半島を訪れることができました。

このツアーの目的はミナミセミクジラとの出会いが主なのですが、半島北部のサンロレンソのコロニーには繁殖のために上陸してきたマゼランペンギンたちがいました。彼らは9月上旬に冬の採餌海域から戻ってきて、産卵、育雛を経て来年3月下旬、再び海へと旅立ちます。

magellanic penguin Peninaula Valdes

繁殖地では、求愛モードのペア、抱卵しているペンギン、つがいの相手が見つからず鳴いて呼んでいるペンギンとさまざまです。

つがいの相手が見つからないのか、呼び続けるマゼランペンギン。

すでに抱卵中。

繁殖地のコロニーはこんな感じ。

漁から帰ってきたマゼランペンギン。この日は強風で海が大荒れ。荒波から上陸し来るペンギンは本当にたくましく、野生動物の強さを感じます。

今回の滞在中、まる2日間強風で海が荒れました。その翌日は、波が落ち着いたヌエボ湾で漁をするマゼランペンギンの姿をたくさん見ることがでいました。

このマゼランペンギンのコロニーはサン・ロレンソ というエスタンシア(牧場)の敷地内にあり、ここではパタゴニア羊が放牧されています。場所によってはもふもふの羊とマゼランペンギンが一緒にいるところが見れます。

この羊は観光客のために丸焼きになり、ペンギンツアーから帰ってきたアルゼンチンの観光客はパタゴニア羊のグリルと赤ワインと楽しむ、というなんとも豪華なツアーになっているのです。

ワインセラーも。

これまでは観察に大忙しで焼肉とワインのことは考えていませんでしたが、次回は・・・と思った次第です。

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : Sep 2022, San Lorenzo, Peninsula Valdez, Patagonia, Argentina

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奄美大島ダイビング

★Japanese pygmy seahorse 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (10)

5月の奄美大島ダイビングのレポートです。アマミホシゾラフグを狙って15ダイブのうち、10ダイブをアマミホシゾラフグのサークルづくり観察に投入しましたが、残りの5ダイブも充実の生き物観察でした。>>「アマミホシゾラフグのサークルづくり」はこちら

Broadclub cuttlefish コブシメの卵 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (5)

この時期はコブシメの産卵の季節。本来、コブシメも観察予定だったのですが、今年は数が少なく集団で産卵する様子は見れませんでした。ユビエダハマサンゴの奥にあったコブシメの卵です。中に赤ちゃんが見えてます、まだ小さいですね。

コブシメの体色変化 color change of Broadclub cuttlefish

コブシメの体色変化は本当に面白いです。私が近づいたら機嫌が悪くなり、少し移動してから擬態はじめました、笑。

奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (8)

外洋の砂地にある根にいたカシワハナダイのオス。スカシテンジクダイの群れを背景に泳ぐ姿はとてもきれいでした。

奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (7)

外洋ポイントのキンメモドキの群れ。

ゾウゲイロウミウシ Hypselodoris bullockii 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (10)

Photography by Chizuko MURATA

ゾウゲイロウミウシを赤いカイメンに乗せて撮影。和柄みたいになりました。

Japanese pygmy seahorse 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (10)

Photography by Chizuko MURATA

このポイントの嬉しいのは水深15mと浅いところにピグミーシーホース Hippocampus bargibantiがいることです。このピグミーシーホースは、黄色や赤色のウミウチワというソフトコーラルについています。擬態して同じ色になり、さらにポリプまで擬態。初めて小笠原で見たときはどこにいるのかわかりませんでしたが、回数を重ねて少しわかるようになってきました。

大仏サンゴ 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (2)

そして大仏サンゴ。大きなコモンシコロサンゴ群です。

Purple queen ハナゴイ 大仏サンゴ 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (1)

サンゴの上にはハナゴイが群れていました。

Purple queen ハナゴイ 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (12)

尻尾が黄色くなった婚姻色のハナゴイのオス。私が近づくと黄色かった尻尾が卵色になりました。興ざめしたようです。

ハナゴイ乱舞 Purple queen wild dance(Videography by Chizuko MURATA)

ハナゴイが雨のように降る光景も見れて、大変きれいでした。

Bubble Coral Shrimp 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (13)

バブルコーラルシュリンプ。卵を抱えていました。

奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (6)

そしてハイライトのアマミホシゾラフグのサークルの観察です。水底は細かい砂で巻き上げないようにかなり注意しなくてはなりません。着底してしばらくするとモクモクと濁ってきたりします。

奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (16)

天気が悪く透明度の悪い日なんてこんな感じです。深いし透明度のこともあり、しっかり観察したい人は複数回のチャンスがあったほうがいいのです。

アマミノホシゾラフグ mystery cercle Amami 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (4)

仕上げ段階のアマミホシゾラフグ。

アマミノホシゾラフグ mystery cercle Amami 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (3)

完成したサークル。このサークルを上から見ることなくこれだけ緻密に完成させるアマミホシゾラフグ、ただものではありません。

アマミノホシゾラフグ 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (14)

あとはメスを待つだけ、アマミホシゾラフグのオス。

アマミノホシゾラフグ 奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (15)

翌日、卵(真ん中の灰色のもの)が産み付けられたサークル。このあと、オスは卵のお世話だけをしてサークルのメンテナンスは行いません。

奄美大島に6連泊したのですが、毎日の食事はとても楽しみでした。毎日が食べ歩きの日々。シマダコ、コブシメ、キハダマグロ、タイの仲間、夜光貝・・・。

奄美のおすすめレストラン 纏(まとい)奄美大島ダイビング Amami Oshima Scuba Diving (18)

毎日雨が降った梅雨の奄美大島でしたが、海と食を堪能したダイビング企画でした、ご参加のみなさま、お世話になったダイブシピーシーズ諏訪様ご夫妻、ありがとうございました!

 

Image & Text : Mariko SAWADA

Photographs and video provided by Chizuko MURATA

Observation: May 2022, Amami-Oshima

Special Thanks : Dive Spiecies Amami, Mr.Suwa Homare

(動画)ペリリューのイレズミフエダイの集団産卵(パラオ)

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (2)

パラオ共和国、ペリリュー島海域で見られるイレズミフエダイの集団産卵です。普段は深いところにいるイレズミフエダイですが、例年3~5月の新月前にペリリューコーナー付近で大群が観察されます。ダイバーにとって憧れのポイントですが、流れがキツいことで知られています。

3月25日~27日の3日間、イレズミフエダイを狙ってペリリュー海域へ。ペリリューコーナー付近の流れはウワサ通りカメラを持って入れる状況ではありませんでしたが、イレズミフエダイが産卵の後にやってきて休憩しているイェローウォール付近ではゆっくり観察することができました。

ペリリューのイレズミフエダイ Peleliu’s Salfin Snapper aggregation

イレズミフエダイ、ものすごくたくさんいます!

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (6)

初日は35m付近を移動するイレズミフエダイ遭遇。

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (7)

深いので追いかけるのはそこそこに。

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (1)

翌朝のペリリューコーナーは流れで写真を撮る余裕がありません。必死な我々と悠々と泳ぐイレズミフエダイ。卵を狙う魚たちは強い流れがきらいなので、イレズミフエダイはこの流れの強い場所で産卵するのではないかと考えられるそうです。

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (4)

奥で産卵しているのが見えましたが、近づけないし写真を撮る余裕がありません、フォーカスとかぜんぜん無理。

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (8)

イエローウォールにて休憩中のイレズミフエダイ、背びれがのびているのが繁殖期のオス。

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (3)

今回天候が不安定で、エントリーをあきらめなければならないこともありましたが、3日目のイエローウォールでは明るい光にも恵まれて大群を見ることができました。

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (10)

で、陸に上がったイレズミフエダイはこんな感じです。1月に訪問した時、コロールのローカル魚市場で買ってもらいました。

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (11)

夜、お刺身とセビッチェもどきをつくってみました。それはそれは美味なお魚。美しく美味しいイレズミフエダイに感謝。

パラオ ペリリュー イレズミフエダイ ペリリューエクスプレス オレンジウォール イレズミフエダイ集団産卵 龍馬クルーズ (13)

そして我々を安全にペリリューの海へ案内していただいた、龍馬クルーズのスタッフのみなさまに大感謝です。

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : March 2022, Peleliu, Palau

スリランカのハイイロスレンダーロリス(3) Grey Slender Loris

ハイイロスレンダーロリス Gray Slender Loris Grey Slender Lolis Sri Lanka Safari Saiyu Lanka Saiyulanka (5)

シギリヤの森にハイイロスレンダーロリス の観察に行きました。今回はこれまでになく楽なサイティングで、日が暮れて歩き始めて15分ほどで1個体を発見。2時間の間に5個体を観察でき、1個体はアイレベルでの観察でした。

観察の過程で、ハイイロスレンダーロリスの全身が見えるシーンがあり、動画にしてみました。とってもスローなので「2倍速」で編集しています。手持ちライトのため揺れて(さらに2倍速編集)見にくいですが、全身はキレイに見えています!

ハイイロスレンダーロリス Gray slender loris

スレンダーロリスは、インドとスリランカのみで見られる種で、アカスレンダーロリス Red slender loris (Loris tardigradus ) はスリランカの固有種ですが、ハイイロスレンダーロリス Gray slender loris (Loris lydekkerianus) はインド(南インド)とスリランカに生息しています。

さらにこのハイイロスレンダーロリスも4つのグループ(亜種)に分けられており、シギリヤのドライゾーンの森で観察されるものは Loris lydekkerianus nordicus です。

ハイイロスレンダーロリス Gray Slender Loris Grey Slender Lolis Sri Lanka Safari Saiyu Lanka Saiyulanka (2)

赤いライトでハイイロスレンダーロリスの目が光るのを探します。大人のロリスの大きさは22センチ、体重は300グラム。

ハイイロスレンダーロリス Gray Slender Loris Grey Slender Lolis Sri Lanka Safari Saiyu Lanka Saiyulanka (3)

ハイイロスレンダーロリスの名の通り、グレーブラウンの体毛で、丸い大きな耳の縁と目の周りがダークブラウンです。

ハイイロスレンダーロリス Gray Slender Loris Grey Slender Lolis Sri Lanka Safari Saiyu Lanka Saiyulanka (4)

眼球が飛び出て光っています!

ハイイロスレンダーロリスは単体で行動し、日中は寝て夜に虫を捕まえ食べます。テリトリーを持っており、今回の観察ではこのテリトリーでもめて膠着しているように見える2匹もいました。

ミドリオオゴシキドリ Brown-headed Barbet Sri Lanka Birding Saiyulanka

ロリスを探していたら寝ているミドリオオゴシキドリ Brown-headed Barbet を起こしてしまいました。ライトを当てても逃げず、我々が通り過ぎるのを辛抱強く待っていました。

気温も高くなく、サイティングに非常に恵まれたロリスナイトサファリでした。

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : Mar 2022, Sigiriya, Sri Lanka

 

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ムネアカゴシキドリ Coppersmith Barbet(ウィルパットゥ、スリランカ)

ムネアカゴシキドリ Coppersmith barbet Saiyu Lanka saiyulanka Birding Sri Lanka スリランカの野鳥 (2)

スリランカ、ウィルパットゥ国立公園近くのロッジの庭で観察したムネアカゴシキドリ Coppersmith Barbet   Megalaima haemacephala  の巣です。親鳥が10分間隔ほどで雛に餌を運んでいました。

Coppersmith barbet ムネアカゴシキドリ

ムネアカゴシキドリはその英名がCoppersmith =銅細工職人。森に響くその鳴き声は大きく、tuk … tuk…tuk..、トッ、トッ、トッとまるで鍛冶屋がハンマーで金属をうつ音に似ていることからついた名前だそうです。

ムネアカゴシキドリはインド亜大陸と東南アジアで見られ、スリランカで見られるものは亜種のひとつ  Megalaima haemacephala indicus でパキスタン~インド~スリランカと、まさにインド亜大陸圏で見られる亜種です。

ムネアカゴシキドリ Coppersmith barbet Saiyu Lanka saiyulanka Birding Sri Lanka スリランカの野鳥 (1)

親鳥が木の実を運んできました ♪ 巣の場所を教えてくれた Ibis Wilpattu のご主人に感謝です!

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : Mar 2022, premise of “Ibis Wilpattu”,  Sri Lanka

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スリランカ固有種、クリセスズメフクロウ Chestnut-backed Owlet(2)

クリセスズメフクロウ Chestnut-backed Owlet スリランカ固有種 Endemic bird of Sri Lanka Saiyu Lanka saiyulanka(1)

2年ぶりに訪れたスリランカのシンハラジャの森。最後に訪問したのはまさにコロナ・パンデミックが始まった2020年3月でした。懐かしいガイドさんたちと再会です!

シンハラジャに到着し、3日間のあいだに「出会いたい野鳥」スケジュールの打ち合わせ。まず、セイロンガマグチヨタカが営巣しているので見に行きましたが、珍しくとても高い場所に巣を作っておりじっくり観察することはできませんでした。

次に目指したのはクリセスズメフクロウのテリトリーの果樹園です。クリセスズメフクロウ Chestnut-backed Owlet  Glaucidium castanotum はスリランカの固有種の鳥で、シンハラジャ、キトゥルガラのウェットゾーンでしか見られない、珍しいフクロウです。

2羽いましたが、バラバラに木にとまっていました。なんと、1羽の足には捕獲したトカゲが!

Chestnut backed Owlet クリセスズメフクロウ

一見、モリスズメフクロウ Jungle Owlet のようですが(亜種だと考えられた時期があったそうです)、羽から背中にかけてがChestnut=クルミ色です。

クリセスズメフクロウ Chestnut-backed Owlet スリランカ固有種 Endemic bird of Sri Lanka Saiyu Lanka saiyulanka(2)

シンハラジャで期待する固有種のフクロウとの出会い第1号がクリセスズメフクロウでした。

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : Mar 2022, Sinharaja, Sri Lanka

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(動画)ベーリング島のウミガラス(コマンドルスキー諸島)

コマンドルスキー諸島 Komandorski Islandsのベーリング島沖にあるアリーカメン岩礁 Ariy Kamen Rock で観察したウミガラスの動画です。

ここはとても透明度が良かったのでGo proを海につけてみました。意外と水中のウミガラスが撮れていたのでうれしかったです ♪

Common Guillemots at Ariy Kamen, Komandorski|コマンドルスキー諸島・アリーカメン岩礁 水中のウミガラス

Videography  : Matiko SAWADA

Obeservation : Aug 2019, Ariy Kamen, Bering Island, Komandorski Islands, Russian Far East

(動画)ユキヒョウ・エクスペデイション Snow Leopard Expedition

パキスタン北部、クンジュラブ国立公園でのユキヒョウの観察をまとめた、ユキヒョウ・エクスペディション Snow Leopard ExpeditionのTour Vlogです。雪解けのクンジュラブ峠付近の斜面は、冬眠明けのオナガマーモットの姿、そしてそれを狙うアカギツネや猛禽類の姿、そして高地の草を求めて北上するヤクの群れが・・・そしてユキヒョウが。素晴らしい季節です。

Tour Vlog SNOW LEOPARD EXPEDITION SPRING2021

これまでの苦労が報われた、感謝の気持ちでいっぱいのツアーでした。

Videography : Mariko SAWADA
Observation : April 2021, Khunjerab National Park, Gilgit-Baltistan