カテゴリー別アーカイブ: ■動物を観察した地域・国

スリランカ固有種、クリセスズメフクロウ Chestnut-backed Owlet(2)

クリセスズメフクロウ Chestnut-backed Owlet スリランカ固有種 Endemic bird of Sri Lanka Saiyu Lanka saiyulanka(1)

2年ぶりに訪れたスリランカのシンハラジャの森。最後に訪問したのはまさにコロナ・パンデミックが始まった2020年3月でした。懐かしいガイドさんたちと再会です!

シンハラジャに到着し、3日間のあいだに「出会いたい野鳥」スケジュールの打ち合わせ。まず、セイロンガマグチヨタカが営巣しているので見に行きましたが、珍しくとても高い場所に巣を作っておりじっくり観察することはできませんでした。

次に目指したのはクリセスズメフクロウのテリトリーの果樹園です。クリセスズメフクロウ Chestnut-backed Owlet  Glaucidium castanotum はスリランカの固有種の鳥で、シンハラジャ、キトゥルガラのウェットゾーンでしか見られない、珍しいフクロウです。

2羽いましたが、バラバラに木にとまっていました。なんと、1羽の足には捕獲したトカゲが!

Chestnut backed Owlet クリセスズメフクロウ

一見、モリスズメフクロウ Jungle Owlet のようですが(亜種だと考えられた時期があったそうです)、羽から背中にかけてがChestnut=クルミ色です。

クリセスズメフクロウ Chestnut-backed Owlet スリランカ固有種 Endemic bird of Sri Lanka Saiyu Lanka saiyulanka(2)

シンハラジャで期待する固有種のフクロウとの出会い第1号がクリセスズメフクロウでした。

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : Mar 2022, Sinharaja, Sri Lanka

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ジャーマンチャネル、マンタの捕食タイム(パラオ)

パラオ ジャーマンチャネル マンタ捕食 絶景German Channel Manta Palau  (2)

パラオのジャーマンチャネルのマンタ捕食タイムを狙ってエントリー。クリーニングされるマンタに始まり、グルクンの群れ、それを追う捕食魚、マンタの乱舞と忙しいダイビングとなりました。

「ジャーマンチャネル」はパラオがドイツの植民地だった時代(1899年~1914年)に作られた人工水路。ボート上から見てもまっすぐに伸びる水路が見え、今ではマンタ(オニイトマキエイ)の通り道になっています。

パラオ ジャーマンチャネル マンタ捕食 絶景German Channel Manta Palau  (1)

クリーニングステーションのマンタ。小さな魚に寄生虫をとってもい気持ちよさそうです。

パラオ ジャーマンチャネル マンタ捕食 絶景German Channel Manta Palau  (7)

マンタの捕食シーンを見るには一定の条件が必要で、プラクトンが集まらなければなりません。プランクトンが集まると、グルクンの群れが現れました。

パラオ ジャーマンチャネル マンタ捕食 絶景German Channel Manta Palau  (4)

そしてマンタも。プランクトンが多いとぐっと透明度が下がりますが、テンションはあがります。

パラオ ジャーマンチャネル マンタ捕食 絶景German Channel Manta Palau  (5)

グルクンの群れとマンタ。

パラオ ジャーマンチャネル マンタ捕食 絶景German Channel Manta Palau  (11)

捕食タイムの始まりです。

パラオ ジャーマンチャネル マンタ捕食 絶景German Channel Manta Palau  (12)

マンタも素敵ですが、グルクンの群れも圧巻。上に、下にと集団で移動する光景に目が回りました。

パラオ ジャーマンチャネル マンタ捕食 絶景German Channel Manta Palau  (13)

マンタとグルクンの群れ。

パラオ ジャーマンチャネル マンタ捕食 絶景German Channel Manta Palau  (9)

マンタとグルクンが入り乱れます。

ロウニンアジ パラオ ジャーマンチャネル (2)

ロウニンアジも登場。

トラフザメ ジャーマンチャネル パラオ (1)

この子は誰?

トラフザメ ジャーマンチャネル パラオ (2)

トラフザメです!英名はZebra Sharkで、ゼブラ(シマウマ)というよりレオパード・・・と思っていたら、ゼブラは幼魚の模様に由来するんですね。トラフザメは水温が高くなって最近見ることが少なくなったと聞いていましたが、泳いでる姿を見れてラッキー、これはボーナスです。

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2022, German channel, Palau – Special thanks to Day dream

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish パラオ (17)

パラオの3大集団産卵シーンのひとつが「カンムリブダイの集団産卵」。新月前にパラオの「グラスランド」というポイントで見られる現象で、現場は本当に圧巻でした。いろんな生き物のシーンに出会ってきましたが、カンムリブダイが子孫を残すために繰り広げる一大ページェントに大感動でした。

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早朝にコロールを出発しグラスランドへ。早めに到着し、カンムリブダイの集まり具合をチェック。ワクワクしながら船で待つ私たち。空が明るくなり始めました。そして、「エントリー」の声。

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish パラオ (8)

カンムリブダイが集まっています!カンムリブダイはブダイ科の魚で体長1~1.2mほどにもなる大きな魚。普段は単独でサンゴをかじっている魚ですが(1年に5トンのサンゴを食べて、糞として3トンのサンゴの砂を作るそうです)、産卵の時は卵が沖へ行きやすい場所に集まります。

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish パラオ (19)

群れの中から飛び出たメスを追いかけてオスのグループが追いかけて放精抱卵。メスに一番近く寄れるオスだけが子孫を残せます。卵を狙ったEgg Eaterの魚たちもスタンバイしていました。

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish パラオ (16)

興奮したオスの顔とオデコは白くなります。見ていてどれがメスかわからなかったのですが、きっとオデコが白くないのがメスなのでしょう。

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish パラオ (14)

どんどん盛り上がってきて、あちこちでオスの衝突が発生します。衝突の時に音がするそうですが、興奮した私には聞こえてませんでした。次回は注意してぜひ聞いてみたいです。

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish パラオ (2)

上の方で待ってぶつかり合うオスたちを撮るのがコツ、と教えてもらいました。その方が明るく撮れます♪

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish パラオ (13)

ぶつかり合うカンムリブダイ。

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish パラオ (1)

海の上の方は放精で真っ白になっていきます。

カンムリブダイの集団産卵 The Group spawning of Green Humphead Parrotfish パラオ (3)

集団で移動し、ぶつかりあうカンムリブダイ。1時間弱のダイビングを終えて浮上した時、水面で感謝の言葉しかでませんでした。これぞ、ワイルドドライフ!

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Jan 2021, Palau  –  Special Thanks to “Day dream”

ジェリーフィッシュレイク Jellyfish Lake(パラオ)

パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake ロックアイランド マラカル島 世界遺産 タコクラゲ亜種 Golden Jerryfish (6)

以前から一度は行ってみたいと思っていたパラオ共和国の「ジェリーフィッシュレイク」。ようやく訪問の機会がありました。水温上昇が原因なのか、2014年ごろに20匹くらいにまで減ってしまい心配されましたが、今は回復し十分な数のクラゲを見ることができました。

パラオ

パラオの美しい海!コロナ・パンデミックで訪問者が激減したことで、サンゴが回復したり、魚がゆったりしていたりといいこともありました。

パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake ロックアイランド マラカル島 世界遺産 (1)

ジェリーフィッシュレイクがあるのはパラオのロックアイランドを構成する島の一つ、マラカル島。ロックアイランドはコロール州にある400ほどの島々の総称で昔のサンゴ礁が隆起してできた石灰岩の島です。日本のパラオ統治時代(1914年から1945年終戦までの31年間)には「パラオ松島」と呼ばれた景勝地です。

パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake ロックアイランド マラカル島 世界遺産 (2)

ジェリーフィッシュレイクへの桟橋に到着。ここからは歩いて湖まで行きます。森の中の山道の階段を上がって、下がって。あまり重いものは持っていかない方がいいです。

パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake ロックアイランド マラカル島 世界遺産 タコクラゲ Golden Jerryfish (11)

「Ongeim’l Tketau」はジェリーフィッシュレイクのパラオ名。下に「World Heritage Site」とありますが、2012年に「南ラグーンのロックアイランド群」として世界遺産に登録されました。

ユネスコのホームページには下記のように記されています。

「南ラグーンのロックアイランド群
パラオ南西部に浮かぶロック諸島の南ラグーンは、石灰岩の大小の島々と周囲のサンゴ礁からなる。445に及ぶサンゴ礁由来の島々は火山活動による隆起によって誕生し、淡水湖と海水湖からなる52の海洋湖は「生物進化の実験室」と呼ばれるほど多様な性質を持つ。746種の魚類、385種のサンゴ、13種のサメとマンタが生息する水域は、新種が次々と見つかる生物多様性の宝庫。現在は無人島だが、紀元前3100年から2500年間にわたって人が住み、洞窟や岩絵、墓など生活の痕跡があることから、複合遺産に登録された。」

パラオの海を潜っていると本当にたくさんの魚と出会えます。さすが世界遺産に指定された「生物多様性の宝庫の海」!

パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake ロックアイランド マラカル島 世界遺産 

到着したジェリーフィッシュレイク。クラゲたちはこの湖を回遊しています。湖の端に浮桟橋がありここからエントリーします。

ここで、注意。クラゲはとってもか弱い生き物。フィンがあたると体が傷つき傘の部分と体が切れたりして死んでしまいます。フィンはゆっくり動かし当たらないように心掛ける必要があります。また、湖は下に行くほど酸素濃度が下がり硫化水素の濃度が上がるので潜ったりすることは禁止されています。また当然ですが日焼け止めクリームも禁止です。

パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake ロックアイランド マラカル島 世界遺産 タコクラゲ亜種 Golden Jerryfish (5)

エントリーしてしばらくすると数匹のクラゲが現れ、やがて周囲がクラゲだらけに。癒しの光景。

このクラゲはタコクラゲ Spotted jellyfish Mastigias papua の亜種でGolden Jellyfish  Mastigias papua etpisoni と呼ばれるタコクラゲの仲間です。

パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake ロックアイランド マラカル島 世界遺産 タコクラゲ亜種 Golden Jerryfish (3)

タコクラゲの足は8本。中には少ない個体や多い個体もいるようです。ジェリーフィッシュレイクの亜種タコクラゲはタコクラゲと比べ触手が短いのが大きな特徴です。光合成で酸素や栄養素を作る共生性の藻類が体内にあり、藻類の光合成産物をエネルギーが得られるめ触手の役割が退化したと考えられるそうです。

パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake ロックアイランド マラカル島 世界遺産 タコクラゲ亜種 Golden Jerryfish (2)

それにしてもいつまでも浮いていられる不思議な光景!コロナ・パンデミック中の訪問のため観光客がほとんどおらず、ジェリーフィッシュレイクは貸し切り。「こんなことは二度とないよ」と言われました。

ホソスジマンジュウイシモチ Orbiculate cardinalfish パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake (2)

浮桟橋に戻るとかわいらしいお魚が!ホソスジマンジュウイシモチ Orbiculate cardinalfish、テンジクダイ科のお魚です。太平洋に分布し、浅いところで小さな群れを作る魚で、この時も7~8匹の群れでいました。

ホソスジマンジュウイシモチ Orbiculate cardinalfish パラオ ジェリーフィッシュレイク Jerryfish Lake (1)

そしてここのホソスジマンジュウイシモチは「手乗り」するんじゃないかと思うほど近くにやってくる、人に慣れた子たちです。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Jan 2022, Jellyfish Lake, Parau

ラパスの海でジンベエザメと泳ぐ ~Swim with Whale shark !

ラパス ジンベエザメ ジンベエスイム バハ・カルフォルニア・スル La Paz Baja Califprnia Sur Swim with wghale shark (11)

メキシコ、バハ・カルフォルニア・スル 州のラパスの海のジンベエスイムのレポートです。訪れたのは12月、この時は湾内に数個体しかいないと聞き少し心配しましたが、無事にジンベイザメと出会うことができました。

ラパス ジンベエザメ ジンベエスイム バハ・カルフォルニア・スル La Paz Baja Califprnia Sur Swim with wghale shark (12)

着陸前のフライトから見たラパスの町と湾

バハ・カルフォルニア・スル州の州都、ラパス。近年、リゾートとアクテビティのハブとして発展している町です。この町に面した湾内にジンベエザメが集まります。多い時は10個体以上が集まるといいます。

ラパス ジンベエザメ ジンベエスイム バハ・カルフォルニア・スル La Paz Baja Califprnia Sur Swim with wghale shark (6)

朝9時のジンベエザメ海域への入域を待っている船

このジンベエザメが集まる海域は保護区になっており、(訪れた2021年12月の規則では)入域は朝に行われる登録の順番で、9時に14隻、12時に14隻が海域に入ることができます。そしてこの日の私たちの船は13番目の滑り込みでした。

ラパス ジンベエザメ ジンベエスイム バハ・カルフォルニア・スル La Paz Baja Califprnia Sur Swim with wghale shark (7)

9時になるといっせいに船が動き出します、でもゆっくりのスピードです。見つけたら「マイ・ジンベエ」を主張して船に近づけ、5人づつ海に入ります。絶対にさわらないように距離を置き、観察。30分ほど一緒に泳ぐと、他のボートにジンベエザメを譲ります。

ラパス ジンベエザメ ジンベエスイム バハ・カルフォルニア・スル La Paz Baja Califprnia Sur Swim with wghale shark (8)

ジンベエザメを観察

このラパスの湾に集まるジンベエザメは子供とのことで大きさは3~7mくらいが一般的です。今回、観察した個体は5mほどでしょうか。

ラパス ジンベエザメ ジンベエスイム バハ・カルフォルニア・スル La Paz Baja Califprnia Sur Swim with wghale shark (1)

プランクトンを食べに集まる海域なので透明度はあまりよくないのですが、湾内で波・風がないと水面にジンベエザメが映りとってもキレイ!

ラパス ジンベエザメ ジンベエスイム バハ・カルフォルニア・スル La Paz Baja Califprnia Sur Swim with wghale shark (3)

口を開けてこちらにやっていたので、距離をあけるように移動。そばで通過するときには尾びれの動きに注意しなくてはなりません。ジンベエザメに触れることは厳禁です。

ラパス ジンベエザメ ジンベエスイム バハ・カルフォルニア・スル La Paz Baja Califprnia Sur Swim with wghale shark (5)

お食事中。

ラパス ジンベエザメ ジンベエスイム バハ・カルフォルニア・スル La Paz Baja Califprnia Sur Swim with wghale shark (10)

ボートにも近づいてきてくれて、十分に観察することができました。日が差しているとボート上からの観察でも十分です♪

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Dec 2021, La Paz, Baja California Sur, Mexico

ラパスでカリフォルニアアシカと泳ぐ ~ Dive with California Sea Lion !

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (13)

アシカと泳げる海 – メキシコ、バハ・カリフォルニア・スルのラパスから訪れたロス・イスロテス Los Islotesの紹介です。

以前はバハ・カリフォリニア半島全体を「バハ・カリフォルニア」と呼んでいましたが、昨今は南北に分け、北緯28度線から南を「バハ・カリフォリニア・スル Baja California Sur」と呼びます。州都はラパスで、ロス・カボス(カボ・サン・ルーカス)やびサン・ホセ・デル・カボなど、観光やリゾートの拠点がめじろ押しの地域です。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (14)

その州都ラパス La Pazからボートで1時間20分ほど海に出たところにあるのがロス・イスロテス Los Islotes。「コルテス海 Sea of Cortez」 とも呼ばれるカリフォルニア湾にある「岩、岩礁」です。

カリフォルニア湾はバハ・カリフォルニア半島と北米大陸の間にある細長い湾で、幅100~250キロ、長さ1100キロをほぼ南北に伸びています。世界の海生哺乳類の4割が観察されることから2005年に「カリフォルニア湾の島々と自然保護区」として世界遺産に登録された海です。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (15)

カリフォルニアアシカのいる岩礁を見ると、シュノーケリングをしている人たちの姿が。この岩礁はカリフォルニアアシカの繁殖地となっていて、5~8月の繁殖期に生まれた赤ちゃんたちが10~11月になるとシュノーケラーやダイバーに興味を示し、遊んでくれるのです。ちなみに大人アシカは遊んではくれません。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (1)

海に入って、ガイドの案内でアシカがよく遊びに来るポイントへ行くと、さっそく私たちのところへ降りてきてくれました!

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (7)

めっちゃ近づいてくれます!

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (8)

このあと、カメラにかぶりつきました。もう、これは、かなり可愛い。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (2)

ガイドのチャベロさんの泡リングをくぐりながら降りています。そして最後にはチューです!

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (5)

「もっと泡リング出して」と要求しているかのように、ガイドさんの手をかむ子供アシカ。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (6)

元気な子供アシカは、ダイバーの手、フィン、オクトパス、Go Proなどなんでもかじりたがります。一番遊びたい時期なのでしょう。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (9)

2本目のダイブは砂地でアシカがよく遊びに来るポイントへ。アシカがパシフィック・クレオール・フィッシュ Pacific Creole Fishを蹴散らしています。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (11)

砂地でじゃれるアシカ。カリフォルニアアシカは、日本の水族館にいる一般的なアシカで、普通に「アシカ」というとこの種を指します。近縁種に「ガラパゴスアシカ」と絶滅した「ニホンアシカ」がいます。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (10)

とてもよく遊ぶアシカの子供たち。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (13)

そして砂地に横たわってカメラを見つめてくれました。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (16)

ロス・イスロテスからラパスへの帰路、アメリカグンカンドリ Magnificent Figatebirdの繁殖地に立ち寄ってもらいました。アメリカグンカンドリはメキシコからガラパゴス諸島、カリブ・中米にかけて分布する鳥です。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (18)

のどを赤く膨らませるオスや巣材の枝の奪い合いなどの求愛行動が観察されました。そのほか、ミサゴ Osprey、カツオドリ Brown booby、アオツラカツオドリ Masked boobyなどが観察できました。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Dec 2021, Los Islotes, La Paz, Baja California Sur, Mexico

(動画)ベーリング島のウミガラス(コマンドルスキー諸島)

コマンドルスキー諸島 Komandorski Islandsのベーリング島沖にあるアリーカメン岩礁 Ariy Kamen Rock で観察したウミガラスの動画です。

ここはとても透明度が良かったのでGo proを海につけてみました。意外と水中のウミガラスが撮れていたのでうれしかったです ♪

Common Guillemots at Ariy Kamen, Komandorski|コマンドルスキー諸島・アリーカメン岩礁 水中のウミガラス

Videography  : Matiko SAWADA

Obeservation : Aug 2019, Ariy Kamen, Bering Island, Komandorski Islands, Russian Far East

ベーリング島のウミガラス(コマンドルスキー諸島)

極東ロシア、アリューシャン列島のロシア側の島はコマンドルスキー諸島 Komandorski Islands (英語ではCommander Islands)で、ベーリング島 Bering Island とメードヌイ Medny Island の2つの島といくつかの小さな島・岩礁から成り立っています。

そのうち、ベーリング島の沖にあるアリーカメン岩礁のウミガラスの繁殖地をご紹介します。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (11)

訪れたのは8月半ば、ウミガラスは繁殖真っただ中でした。岩のテラス、割れ目を利用した大繁殖地です。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (5)

お魚をくわえたウミガラス。雛は岩と親鳥の間にいてとても見えにくいのです。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (7)

周辺の海はウミガラスだらけ。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (9)

ウミガラスの群れに近づき、Go proを海につけて水中を見てみました。

水中のウミガラス Common Guillemot under water Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (2)

一生懸命魚を探しています。水かきもかなりのスピードで動かしていました。

水中のウミガラス Common Guillemot under water Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (1)

翼を使って水の中を「飛び回る」ウミガラス。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (6)

ハンティングに成功したウミガラス。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (8)

魚を縦向きにくわえて雛のところへ運んでいきます。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (2)

雛は8月下旬から9月半ばに巣立ちます。

ウミガラスの父親と雛Common Guillemot Papa and chick

巣立って「海へ落ちた」雛はお父さんウミガラスが雛が自分で餌を獲れるようになるまで育てます。お母さんウミガラスは繁殖期の最後まで「巣」の場所に残り自分の場所であることを主張し、そして海へと旅立つそうです。

 

Image & text :Mariko SAWADA

Observation : Aug 2019, Ariy Kamen, Komandorski Islands, Russian Far East

(動画)ユキヒョウ・エクスペデイション Snow Leopard Expedition

パキスタン北部、クンジュラブ国立公園でのユキヒョウの観察をまとめた、ユキヒョウ・エクスペディション Snow Leopard ExpeditionのTour Vlogです。雪解けのクンジュラブ峠付近の斜面は、冬眠明けのオナガマーモットの姿、そしてそれを狙うアカギツネや猛禽類の姿、そして高地の草を求めて北上するヤクの群れが・・・そしてユキヒョウが。素晴らしい季節です。

Tour Vlog SNOW LEOPARD EXPEDITION SPRING2021

これまでの苦労が報われた、感謝の気持ちでいっぱいのツアーでした。

Videography : Mariko SAWADA
Observation : April 2021, Khunjerab National Park, Gilgit-Baltistan

神秘のマリンレイク(下地島)

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (4)

冬場の下地島は「地形ポイント」ダイビングの季節です。下地の三大地形ポイントとして「アントニオガウディ」「魔王の宮殿」「通り池」が知られていますが、この「マリンレイク」もなかなかの絶景ポイントです。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (3)

洞窟の入り口からホールへ抜けていき、そこから地上に空いた「池」に浮上するのですが、ホールまでの間も洞窟の隙間から光が差し、その間をアカマツカサ、ミナミハタンポなど暗闇大好きな魚が泳いでいます。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (9)

今回潜った洞窟の中でも、マリンレイクのアカマツカサの数はダントツ多かったように思います。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (2)

こちらも夜行性で暗闇にいるミナミハタンポ。時々リュキュウハタンポも混じっているようです。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (1)

色がとてもあざやかなウケグチイットウダイ。名前の通り、本当にウケグチで、こちらも暗闇メンバーズ。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (4)

魚を見ながらたどり着くのがこのホール、まるで舞台のようでした。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (5)

神秘的な光景の中をマリンレイクへ。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (6)

マリンレイクへと通じる穴。ここを浮上します。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (7)

マリンレイクに近づくと水の様子が変わり、まるで霧がかかったようです。これはケモクラインと呼ばれる現象で塩分濃度が違う水が混ざり合うことで生じる、不思議な景色です。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (8)

ケモクライン現象の見られるマリンレイクをゆっくりと浮上。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (11)

浮上したマリンレイク。このポイントは陸からもエントリーできます。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (10)

そして再び潜航し、出口を目指しました。

地形の作り出す水中世界の美しさ、ケモクライン現象、暗闇好きのお魚たち・・・とても充実したダイビングでした。よろしければまとめ動画もどうぞ↓↓↓!

Marine Lake Shimoji Island|下地島地形ダイブ・マリンレイク

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : Nov 2021, Shimoji – Irabu Islanad, Okinawa

Special Thanks : Reef Irabu  -Mr. Shimoyama  &  Ms.Yukina