カテゴリー別アーカイブ: ■動物を観察した地域・国

番外編「働く動物」 ダナキル砂漠の塩のキャラバン動画

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番外編の「働く動物」、ラクダです。ダナキル砂漠の塩のキャラバン、2016年12月の記録。

Parrot BEBOP 2というドローンも使ったダナキル砂漠の映像です。夜にふった雨のためアサレ湖があふれ水の中を歩くキャラバンの光景です。

■ダナキル砂漠

西遊旅行は2008年からダナキル砂漠のツアーを行ってきました。この8年間に観光客の数は増え、何よりもエチオピア高地の都市メケレからダナキル砂漠への道が舗装されるという一大変化がありました。アファール族の遊牧の暮らしが定住に変わりはじめ、ダナキル砂漠探訪の拠点となるアハメッド・エラの村はビニールやペットボトルなどのゴミがあふれていました(アフリカはどこも・・・かもしれませんが)。

それでも変わらない姿が、ダロール火山、そしてアサレ湖の塩の採掘場。ダロール火山は活動域が変わり(今年は大変きれいでした!)、アサレ湖の塩の採掘場は雨により塩水で満たされ再生します。

そして、塩のキャラバン。キャラバンの宿営地となるアハメッド・エラのワディのゴミが気になりますが、夜明けとともに採掘場へと歩き、夕暮れの中、エチオピア高地へ向けて歩いていく姿は悠久のもの。

ついでに2016年12月上旬のエルタ・アレ火山の様子もどうぞ。私たちの到着前に火山活動が激しくなったとのことであまり近くまで行くことはできませんでした。南のクレーターの形がどんどん変わっており、大地溝帯の活動を実感です。(この後も変化し続けているそうです)

■エルタ・アレ火山(2016年12月)

Photo, Movie & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Dec 2016 , Danakil Depression, Ethiopia

★西遊旅行のダナキル砂漠特集はこちら >>ダナキル砂漠をゆく

★★ダナキル砂漠へのツアー 2018-2019 情報★★

ダナキル砂漠・塩のキャラバンとエルタ・アレ火山 10日間

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番外編「働く動物」 ダナキル砂漠の塩のキャラバン

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番外編「働く動物」ラクダ。ダナキル砂漠の塩のキャラバンです。

かつてはエチオピア高地の標高2000mのメケレからダナキル窪地のマイナス115mの塩の採掘場を往復す、片道一週間にもおよぶ過酷なキャラバンでした。今は道路事情がよくなり輸送機関が発達したことから短くなり57キロの道のりを塩をかついで移動するだけになりましたが、高地と低地のキャラバンは続いており、塩の採掘場を目指すキャラバンが減ったわけではありません。

2016年12月のキャラバンの様子です。塩のキャラバンを率いるのは高地にすむキリスト教徒のティグレ族。彼らは塩の採掘場に向かう前日にはベースとなるアハメッド・エラの村のワディに到着して宿営します。

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夜明け前に食事を済ませ、準備をするティグレ族の男性とラクダ。

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こちらは準備ができたキャラバン隊。

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夜明けとともに塩の採掘場に向けて出発です。マイナス115mのダナキル砂漠のアサレ湖は日中の気温が高いため、キャラバンは朝の涼しい時間と夕方の日没時に移動をします。

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塩の採掘場を目指すキャラバン。背景はエチオピア高地へと連なる山並み。足元は塩です。

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ラクダのキャラバン、ロバのキャラバンが採掘場を目指します。

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この日は珍しい現象が起こりました。昨晩降った雨がこのダナキル窪地にたまり、アサレ湖があふれてきたのです。押し寄せる塩水。

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押し寄せる水のふちを歩くキャラバン(ドローン撮影)。

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キャラバンとお客様(ドローン撮影)。

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塩の採掘場に到着するキャラバン。ティグレ族の男性が遅い朝食を食べていました。

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塩を整形しています。アサレ湖で塩を採掘するのは地元のアファール族の仕事です。彼らは歩いて採掘場までやってきて、40cmX30cmの長方形をした塩の板を作りだしてゆきます。

1つの板は約6.5kg。ラクダ1頭につき最大約30枚(300kg)、ロバは約15枚(100kg)の塩の板を積み込んで出発してきます。

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塩を積んで出発したキャラバン。

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あふれたアサレ湖の中を歩くキャラバン。塩をかついだ過酷な旅が、より厳しくなってしまいました。

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あふれたアサレ湖の中を進むキャラバン。夕日の中、エチオピア高地へと歩いていきます。

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夕日のキャラバン(ドローン撮影)・・・あまりにも美しい、キャラバンの姿でした。

写真をとっていると、「なんでオレたちを撮るんだ」とキャラバンを率いるティグレ族がガイドに聞いてきます。「キャラバンが大好きだから」と答えると、「大変だぞ、俺たちはやめたいのに」と・・・。

Photo, Movie & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Location : Dec 2016 , Danakil Depression, Ethiopia

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ジブチ 大地溝帯の海でジンベエザメと泳ぐ-1

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「アフリカの角」に位置する国、ジブチ。日本では「ソマリア」に近いことや「自衛隊」が派遣されていることでセキュリティイメージがあまりよくないかもしれませんが、アフリカの国の中では比較的安全で、そして美しい「アフリカ大地溝帯の海」があります。ジブチシティからボートでめぐるタジョウラ湾はダイビングスポットがいっぱいです。

毎年11月半ばから1月上旬にかけてタジョウラ湾の一角にジンベエザメがやってきます。3m~8mの個体が多く、ガイドいわく「ティーンエイジャー」のグループだと。私たちが訪れたときも研究者が調査を行っていました。

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クルーから観察シュノーケリングにおける諸注意の説明を受け、いよいよポイントでジンベエザメを探してスタンバイ。

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ジンベエザメがこちらへむかってきました。クルーから海へGOサイン。

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大きく口を開けてプランクトンを食べています。

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ジンベエザメとダイバーさん

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一緒にゆっくり泳いでくれることもあれば、さっさと行ってしまうこともあるし、沈んでいくこともあるし、近づいてくることもあります。

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近づいてきてくれました!

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もぐったら光が大変キレイで、みなさんもうっとり。「癒し」の光景。

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お魚のなかにいるジンベエザメ。

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いや~ドキドキします。

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さんごエリアを泳ぐジンベエザメ。ものすごく体力を使うのですが、午前中、たっぷりジンベエザメとの時間をすごし、午後はヨタヨタでした。

Photo, Movie & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Dec 2016, Bay of Tajoura. Djibouti

★2018年~2019年ツアー発表しました! ジブチ・アフリカ大地溝帯の海 ジンベエザメと泳ぐ チャーターヨット「DELI号」で過ごす大人の休日

ハマヒバリ Horned Lark(デオサイ高原、パキスタン)

デオサイ高原 パキスタン (4)

ワイルドフラワーに包まれた、7月中旬のデオサイ高原で出会ったハマヒバリたちのレポートです。デオサイ高原(デオサイ国立公園)はパキスタン北部、ヒマラヤ山脈の端っこにある平均標高4,200mの高原で、無数の小川が走り、高原湿地が広がるまさに「天空の花園」と呼ぶにふさわしい場所です。

> デオサイ高原のワイルドライフついて

Horned Lark ハマヒバリ デオサイ高原 (11)

ハマヒバリ Horned Lark はユーラシア大陸北部や北米で夏に繁殖し、冬は南へと渡り越冬する野鳥ですが、パキスタンの北部では一年を通じて観察することができます。チトラールからデオサイ高原までの北部山岳地帯の標高3,300m – 5,100m付近に暮らしています

デオサイ高原 パキスタン (1)

デオサイ高原の7月半ばはワイルドフラワーの花盛り。特に湖の周辺や湿地帯は標高に応じてさまざまな花が咲き誇っていました。まさに、「天空の花園」。

デオサイ高原 パキスタン (3)

ハマヒバリの暮らすデオサイ高原の風景。山岳地帯の岩陰や地面のくぼみに巣を作って繁殖しています。

Horned Lark ハマヒバリ デオサイ高原 (10)

ハマヒバリのオスです。英名Horned Lark の通り、角のような冠羽が左右にあるのがオスのハマヒバリの特徴です。地域によって顔からのどにかけてが黄色になるハマヒバリもいますが、パキスタンでは白~クリーム色なのだそうです。

Horned Lark ハマヒバリ デオサイ高原 (5)

後ろから見たハマヒバリ。両サイドに飛び出た角が、たまらなくかわいらしいです。

Horned Lark ハマヒバリ デオサイ高原 (6)

ハマヒバリの幼鳥です。親と同じくらいの大きさになっていました。

Horned Lark ハマヒバリ デオサイ高原 (8)

草の実を食べるハマヒバリ

Horned Lark ハマヒバリ デオサイ高原 (2)

幼鳥に食事を運んできて与えるハマヒバリの親鳥

Horned Lark ハマヒバリ デオサイ高原 (1)

キャンプ地付近は食事のおこぼれがあるため、一番観察しやすい場所で、パキスタン人の観光客も一緒にバードウォッチングを楽しんでいました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jul 2016 , Deosai National Park – Pakistan

Reference : Helm Field Guide “Birds of Pakistan”, Wikipedia(EN) (JP)

 

ミナミセミクジラ大接近(バルデス半島、パタゴニア)

ミナミセミクジラ 接近 バルデス半島

バルデス半島ヌエボ湾のミナミセミクジラの観察。波のない、静かな日。ミナミセミクジラがボートに近寄ってきてくれた様子の動画をまとめてみました。

大接近!ミナミセミクジラ(バルデス半島)|西遊旅行

そしてふたたび大接近、今度は「メイティンググループ」、オス2頭、メス1頭の交尾グループでした。メスがボートに近づいてくるのでそれをおいかけるオス2頭。3頭のクジラが近づいてくるのはすごいです。

ミナミセミクジラ(バルデス半島)|西遊旅行

Video, Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2016 , Valdes Peninsula, Chubut – Argentina

Reference : Hector Horacio Casin,  Luis

★2018年ツアー情報 パタゴニアの海、バルデス半島を訪れるコースはこちら!

パタゴニア・バルデス半島自然紀行
【特別許可取得】3日間のチャーターボートでミナミセミクジラの海へ

ミナミセミクジラの海(バルデス半島、パタゴニア)動画

ミナミセミクジラ バルデス半島 水中

バルデス半島ヌエボ湾のミナミセミクジラ動画をまとめてみました。海でのゾディアックボートからの撮影、ゆれて厳しいです、水中も少しがんばってみました。

ミナミセミクジラの海 バルデス半島ヌエボ湾|西遊旅行

後半の尾びれたたき(Tail Slup) と交尾グループとの遭遇はとても迫力がありました!

>ミナミセミクジラの水面行動

Video, Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2016 , Valdes Peninsula, Chubut – Argentina

Reference : Hector Horacio Casin,  Luis ※ミナミセミクジラの水中での撮影は事前にバルデス半島国立公園の許可取得が必要です。

★2018年ツアー情報 パタゴニアの海、バルデス半島を訪れるコースはこちら!

パタゴニア・バルデス半島自然紀行
【特別許可取得】3日間のチャーターボートでミナミセミクジラの海へ

 

 

 

オタリアと泳ぐ(2) バルデス半島・パタゴニア

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パタゴニアのバルデス半島のオタリアの様子です。

バルデス半島について  >オタリアについて  >オタリアと泳ぐ-1

プエルトピラミデス2日目、昨日と同じポイントに行って見ました。

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先に来ているグループがいて、ちょうど帰るところ。オタリアに見送られていました。私たちと同様、シュノーケリングをしていました。連れてきてくれたルイスに「ダイビングしたい」といったのですが、あまり「おすすめしない」とのこと。どうも聞いていると、機材をオタリアに「かじられる」のがいや・・・?

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海に入ると、もうこっちを見ています。

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どんどん近づいてきます。

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オタリアたちが乗っている岩の近く。海に飛び込んで私たちを「見に」来ます。

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お客さまめがけてやってくるオタリアたち。

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カメラをのぞき込んできます。

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こちらは見つめ合っています。

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お客さまと遊んでいますね~

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あ、かみついてしまいました。小さなカメラについているヒモ、手袋にかみついてきました。もちろん遊んでいるので怪我をするようなものではありません。

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周りで遊び続けるオタリア。

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こちらでもお客さまと遊んでいます。これは二人とも海面に首をだして見つめ合ってる?

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底を見ると、海面でたわむれる「ヒト」と「オタリア」を見ているオタリアが。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2016 , Valdes Peninsula, Chubut – Argentina

Reference : Hector Horacio Casin, Luis (Boat & Equipment)

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オタリアと泳ぐ(1) バルデス半島・パタゴニア

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バルデス半島のプエルトピラミデス、プエルトマドリンではオタリアとシュノーケリングやダイビングで泳ぐことができます。
バルデス半島のワイルドライフ はこちら
バルデス半島のオタリア はこちら

バルデス半島で唯一人の暮らす町プエルトピラミデス。人口300人ほどの、町の住人のほとんどが観光にかかわる仕事についています。このプエルトピラミデスの西側にオタリアのコロニーがあります。

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プエルトピラミデスのオタリアのコロニーは陸からと海から(ボートで)訪問することは可能ですが、ここはオタリアと一緒に泳ぐことは禁止されています。

干潮時には海が低くなるので、ほとんどのオタリアたちはお昼ね中。

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昼寝するオタリアとその周りをうろつくマゼランカモメ Dolphin Gull 。ピンクの足とくちばしがかわいい、そしてお目めぱっちりのアイリングもあるカモメさんは、パタゴニア地方、フォークランド諸島で見られます。雑食でいろんな動物や他の鳥のコロニーを徘徊しています。

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気持ちよさそうに浮かぶ、オタリアも。

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オタリアのおすとメスがいました。とても違いがわかりやすいスタイルで、右がたてがみのあるオスです。

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ラブラブです。

オタリアはもちろん野生動物でいつも同じ場所にいるわけではありませんが、プエルトピラミデスから東側へ向かったところにある岩礁にいることが多いというので、そこへ行って見ました。満潮時が「泳ぐ」ベストタイミングとのこと。

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岩礁にいたオタリアたちは、私たちのボートを見ると次々海に飛び込んでボートの付近へやってきます。なんてかわいい・・・。

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水温は12度+、アルゼンチンのダイバーは7mmのウェットスーツですが私たちはドライスーツを使用しました。いざ海へ。

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水深10mほどでしょうか、砂地の海底に「座る」オタリア、「泳ぐ」オタリア・・・

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近づいてきては目の前を泳ぎ去ります。

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どんどん近づいてきます。

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カメラを覗き込むオタリアくん。カメラを見るし、私の足ひれをかむし、いろんなものに興味深々のオタリアたちです。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2016 , Valdes Peninsula, Chubut – Argentina

Reference : Hector Horacio Casin, Luis (Boat & Equipment)

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【特別許可取得】3日間のチャーターボートでミナミセミクジラの海へ

 

オタリア Southern Sea Lion バルデス半島 (パタゴニア)

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米大陸南部の海岸に見られるオタリア (Southern Sea Lion, Patagonian Sea Lion)。
バルデス半島周辺では35,000頭ほどが生息していると言われ、繁殖期の1月~5月にプンタノルテ周辺で大きなコロニーを形成します。

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プンタノルテの南側のコロニー。

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1~2月は出産シーズンで、子供は生まれて1か月ほどで海に入り始め2か月もたつと海岸で遊ぶようになります。海岸の浅瀬でオタリアの赤ちゃんたちが泳いでいます。

この時期(3~4月)が「オルカ・アタック」が起こる季節です。

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オタリアの赤ちゃんを狙って海岸にやってきたオルカ。赤ちゃん逃げて!

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プンタノルテの北の海岸にもたくさんのオタリアたちがいました。オタリアは1頭の雄が10頭ほどの雌を集めてハレムを形成します。この海岸は何組のハレムがいるのでしょうか。こんなのどかな海岸も、かつてはひどい虐殺が行われた歴史があります。

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ここでは1917-1954年の間に、油をとるために20万頭のオタリアとミナミゾウアザラシが殺されました。(写真はバルデス半島のミニ博物館の展示より)

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プンタノルテの海岸には、その当時に殺された無数のオタリアの骨が層になって残っています。1966年、保護のため、プンタノルテはバルデス半島で最初の保護区になりました。

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海岸でのどかな時間が流れるオタリアたち。

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オタリアのお父さんとお母さん。オスは頭が大きく、くびにたてがみのように毛があることから英名のSea Lionがついているのだそうです。ミナミゾウアザラシにくらべ、ラブラブな様子をみせる、オタリアの夫婦です。

プンタノルテでコロニーを形成していない間のオタリアは付近の海、海岸をうろうろしており、プエルトマドリンやラウソンの港など、人が暮らすそばまでやってくることもあります。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Mar,Apr 2016 , Valdes Peninsula, Chubut – Argentina

Reference : Hector Horacio Casin,  Wikipedia(EN)

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ミナミセミクジラの水面行動 -バルデス半島(パタゴニア)

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バルデス半島のヌエボ湾で観察したミナミセミクジラの水面行動です。

ブロー Blow
いわゆる「潮を吹く」行動。いきつぎなので、浮上してくるとブローが見られます。ミナミセミクジラは最大30~40分ほど潜水します。ブローの形はV型です。

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セイリング Sailing
「セイリング」と呼ばれる行動はミナミセミクジラに特徴的で、比較的長い時間、尾びれを高く水面に出しています。その様子が風をつかむようで「セイリング」と呼ばれていますが、遊びなのか、その理由はわかりません。

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ブリーチング Breaching 
体長13~18m、40~60トンある体が水面を飛びます。
「どうしてブリーチングするの?」という疑問にはいろんな見解があります。
寄生虫を落とすため、フジツボを落とすため、子供をシャチから守る威嚇、コミュニケーション、単に楽しんでいる、かゆい、繁殖期のオスによるメスの獲得争い、オスが自分をアピール、母クジラが子クジラに教えている・・・諸説ありますが、ミナミセミクジラでは寄生虫説が大きいようです。

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フルーク・アップ Fluke-up 
深くもぐる前に尾びれを高く上げ、模様までわかるくらいの状態をいいます。

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ペックスラップ Pec Slup
胸鰭たたき。水面でを横にしてむなびれで水面をたたく行動

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テールスラップ Tail Slup 
尾びれたたき。尾びれで水面を激しくたたく行動

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スパイホップ Spy Hop 
水面に顔を出し、周りの様子をうかがっていると考えられる行動。

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ボートに興味を持ち近づいてきて、頭を出すミナミセミクジラ

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これは口を開けて豪快に頭を出している、めずらしい光景。

メイティング・グループ Mating Group
交尾グループ。1頭のメスに複数頭のオスが集まり水面で長時間にわたる交尾とそれにともなう派手な行動です。

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オスが、メスの下に入り込もうと必死。

■採餌 Feeding
ミナミセミクジラはヒゲクジラ。口を開くと真ん中が開いていてそこからオキアミを含む海水を入れ左右のひげを使ってオキアミを濾して海水を出します。

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ミナミセミクジラのヒゲ

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正面から見ると口が開いていて、舌まで見えました!

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2016 , Valdes Peninsula, Chubut – Argentina

Reference : Hector Horacio Casin,  Wikipedia(EN), Southern Roght Whale Species Guide-WDC, Hermanus.co.za,  他

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