カテゴリー別アーカイブ: ■動物を観察した地域・国

千島列島の海鳥の聖域 ウシシル島のシラヒゲウミスズメ

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (16)

カルデラクレーターを湛えたウシシル島のヤンキチャ島はその山の斜面や湾内の溶岩ドームからなる島にシラヒゲウミスズメが繁殖しています。

ウシシル島についてはこちら

シラヒゲウミスズメが島の周りを集団で飛ぶ姿を、クレーター湾内では浮いてキュウキュウ鳴いている姿を、そして海岸に上陸している姿を見ることができる、海鳥好きには夢のような場所です。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (19)

シラヒゲウミスズメは体長18センチと小型のウミスズメです。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (1)

浮いているシラヒゲウミスズメたち、エトロフウミスズメと混ざっていることも多いです。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (17)

大変可愛らしい声で鳴くのです。そしてその表情。

ぶれててきれいにとれてませんが、動画にかわいい声が入ってます。

千島列島 ヤンキチャ島 シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet of Yankicha Island

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (2)

後ろから見たシラヒゲウミスズメ。「ツノ」のように見える「ヒゲ」がものすごくかわいいです。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (18)

飛び立つシラヒゲウミスズメ。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (8)

上陸しているシラヒゲウミスズメ。ヤンキチャ島のクレーター湾には溶岩ドームからなる島がありその島の岩場で繁殖しているようです。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (13)

シラヒゲウミスズメの様々な表情が楽しめる、ヤンキチャ島のクレーター湾です。

Photo&Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jul, Aug 2018, Yankicha Island, Ushishir Island, Kuril Islands, Russian Far East

Special Thanks to Afina & Nik Pavlov

★2019年の「千島列島エクスペディションクルーズ」発表しました!海鳥の繁殖の季節!千島列島に詳しいクルーといく人数限定企画です。

千島列島バードスペシャル 北の海鳥の大繁殖地「中千島」へ★2019年6月27日発11日間

海鳥の聖域 千島列島探検クルーズ★2019年6月15日発13日間★探検隊長として自然写真家・寺沢孝毅氏が同行。(外部リンク)

千島列島アドベンチャークルーズ シュムシュ島からウルップ島まで★2019年6月4日13日間

中千島の絶景 ヤンキチャ島のエトロフウミスズメの帰巣

エトロフウミスズメ Crested Auklet ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Islanad (13)

エトロフウミスズメの繁殖期にのみ見られる、中千島のヤンキチャ島で日没時に見られる帰巣風景。その数、何十万羽。

ヤンキチャ島 エトロフウミスズメの帰巣|西遊旅行

「千島列島の海鳥の聖域ウシシル島」についてはこちら

Yankicha Island Ushishir Island ウシシル島 ヤンキチャ島 千島列島 (8)

カルデラのクレーターが湾になっているヤンキチャ島、その湾内にある島や山の斜面でエトロフウミスズメが繁殖しています。

エトロフウミスズメ Crested Auklet ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Islanad (11)

日中も湾内と外の海を集団で行き来するエトロフウミスズメ。

エトロフウミスズメ Crested Auklet ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Islanad (12)

山の斜面から飛び出してくるエトロフウミスズメ。

エトロフウミスズメ Crested Auklet ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Islanad (20)

夕方、無数のエトロフウミスズメが山の斜面の巣を出入りします。

エトロフウミスズメ Crested Auklet ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Islanad (14)

繁殖期のエトロフウミスズメが繰り広げるこの光景、生命力にあふれた海鳥の夏。この島と海域が開発されることなく、十分に保護されることを祈ります。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jul, Aug 2018, Yankicha Island, Ushishir Island, Kuril Islands – Russian Far East

Special Thanks to Afina & Nik Pavlov

千島列島の海鳥の聖域 ウシシル島へ

Yankicha Island Ushishir Island ウシシル島 ヤンキチャ島 千島列島 (3)千島列島の中部に位置するウシシル島。1つの島ではなくリポンキチャ島(北島)とヤンキチャ島(南島)と岩礁からなりまとめてウシシル島と呼びます。
リポンキチャ島にもチシマウガラス、ウミバト、ツノメドリなどの海鳥が繁殖していますが、カルデラクレーターを湛えたヤンキチャ島はエトロフウミスズメとシラヒゲウミスズメの一大繁殖地です。

千島列島 ウシシル島 リポンキチャ島 Riponkicha Island (2)

「北島」にあたるリポンキチャ島です。「南島」のヤンキチャ島との間は400mほどで干潮時には歩いて渡ることができるといいます。訪れた時も潮の流れが強く、潮の引いた浜にトドとゼニガタアザラシがいました。

ツノメドリ Horned Puffin 千島列島 ウシシル島 リポンキチャ島 Riponkicha Island (1)

リポンキチャ島のツノメドリ Horned Puffin。

ウミバト Pigeon Guillemot 千島列島 ウシシル島 リポンキチャ島 Riponkicha Island (4)

リポンキチャ島のウミバト Pigeon Guillemot。

ヤンキチャ島は全く異なる島の形で火山カルデラが海とつながり湾となった独特の景観です。

Yankicha Island Ushishir Island ウシシル島 ヤンキチャ島 千島列島 (4)

ドローン撮影によるヤンキチャ島のクレーター湾全景です。

このヤンキチャ島のカルデラクレーターに入るのは潮や風向きに左右されるため2018年の夏のツアーでも天候待ちをしなくてはなりませんでした。
このクレーター湾ですが、日本統治時代の名前もそのまんま「暮田湾」。そして千島列島有数の絶景ポイントで湾内には溶岩ドームがいくつかあり千島ならではの景観を作り出しています。

Yankicha Island Ushishir Island ウシシル島 ヤンキチャ島 千島列島 (6)

ハイキングを楽しむお客様。海鳥の営巣していない場所を歩きます。

Yankicha Island Ushishir Island ウシシル島 ヤンキチャ島 千島列島 (11)

そして湾内はかつて人の住んでいた砂地があり温泉も湧いています。スタッフがほって準備してくれる温泉。温度が高いため、海水で薄めます。毎度「卵を持ってくればよかった」と後悔するのでした。

千島列島 青狐 Ushishir Island Arctic Fox Blue Fox (3)

この付近には青狐(ホッキョクギツネの亜種、Bering Island Arctic Fox)の家族が暮らしています。日本領だった時代に「養狐」事業の一環としてコマンダー諸島のホッキョクギツネが連れてこられ、その後自然繁殖しているものです。エトロフウミスズメをくわえて歩いていました。

エトロフウミスズメ Crested Auklet ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Islanad (8)

そして湾内には無数のエトロフウミシズメ Crested Auklet。

エトロフウミスズメ Crested Auklet ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Islanad (19)

岩に乗るエトロフウミスズメ。

ウシシル島 ヤンキチャ島 ウミオウム 千島列島 Ushishir Island Parakeet Auklet

ウミオウム Parakeet Aukletもいました!

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (21)

そしてみんなが一番楽しみにしていたのがシラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet 千島列島 ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Island (10)

岩に乗るシラヒゲウミスズメ。

エトロフウミスズメ Crested Auklet ウシシル島 ヤンキチャ島 Ushishir Island Yankicha Islanad (15)

日没時には何十万羽のエトロフウミスズメたちの帰巣風景が。中千島の一大スペクタクルです!

最後に、ヤンキチャ島のドローン撮影映像です。

千島列島ヤンキチャ島 Yankicha Island

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Drone Photo & Videography : Nik Pavlov

Observation : Jul, Aug 2018 – Riponkicha & Yankicha Island, Ushishir, Kuril Islands

Special Thanks to Afina, Nik Pavlov

★2019年の「千島列島エクスペディションクルーズ」発表しました!海鳥の繁殖の季節!千島列島に詳しいクルーといく人数限定企画です。

千島列島バードスペシャル 北の海鳥の大繁殖地「中千島」へ★2019年6月27日発11日間

海鳥の聖域 千島列島探検クルーズ★2019年6月15日発13日間★探検隊長として自然写真家・寺沢孝毅氏が同行。(外部リンク)

千島列島アドベンチャークルーズ シュムシュ島からウルップ島まで★2019年6月4日13日間

ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (2)(スリランカ)

Changeable hawk-eagle カワリクマタカ ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (3)

雨のはじまった5月半ばに訪れたウィルパットゥ国立公園。昨晩の雷雨で公園内は水溜りだらけになっており、今日はレオパードは厳しいかな、とガイドさん。とうことで西の端の海岸や遺跡、野鳥などをみながら公園内を移動しました。

Changeable hawk-eagle カワリクマタカ ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (1)

朝一番の素敵な出会いは、このカワリクマタカ Changeable hawk-eagle。インド亜大陸、特にインドとスリランカで繁殖し、東南アジアでも見られる鳥ですが、スリランカの個体は冠羽が長いのが特徴とのこと。また、白っぽい個体も多いです。

Changeable hawk-eagle カワリクマタカ ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (2)

本当に美しいカワリクマタカでした。

ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (6)

森の中、ジープ道を見下ろす枝にいたカンムリワシ Crested serpent eagle。

ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (9)

またカンムリワシがジープ道の上の枝にいました。この構図で出会うことがよくあります。

White-rumped shama アカハラシキチョウ ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (4)

写真を撮るのは難しいけれど、何度も観する機会があったアカハラシキチョウ White-rumped shama。

ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park 遺跡 (8)

今回、初めて訪れたのですがウィルパットゥ国立公園内にはスリランカの「建国神話」に関わる遺跡があります。およそ2500年前のヤクシャ族の女王、クヴェニの王宮と言われている遺跡。考古学調査などは行われていないそうで、このガイド氏の説明も「伝説」という感じです。

ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (20)

そしてウィルパットゥの西の海岸にやってきました。マンナール湾に臨む海岸です。今日は土曜日、スリランカ人のファミリーがピクニックに来ていました。

ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (19)

そしてマンナール側を望む海岸。この一体は土の色が赤いです。この海岸にはスリランカの起源にまつわる伝説(建国神話)があります。2500年前、インドからやってきたヴィジャヤ王とその部下たちは「銅の色をした海岸」にたどりつき、当事このウィルパットゥ付近を収めていたヤクシャ族のクヴェニ姫と結婚し、その子孫がスリランカ=シンハラ人の起源となったという伝説・・・。ヴィジャヤ王にまつわる話には何バージョンもあります。

ウオクイワシとシロハラウミワシ ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (13)

海岸の木にはシロハラウミワシ White-bellied Sea Eagleとウオクイワシ Grey-headed Fish Eagleが一緒にいました。

Great stone-curlew ソリハシオオイシチドリ ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (7)

出口に向かう途中には、かわいらしい鳥との出会い。ソリハシオオイシチドリ Great Thick-knee (Great Stone-curlew)、2羽並んで歩いています!

Red-wattled lapwing インドトサカゲリ卵 ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (12)

そしてインドトサカゲリ Red-wattled lapwing の卵。

Red-wattled lapwing ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (14)

待っていたら親鳥がもどってきました。卵に座らないで保護している感じです。

Red-wattled lapwing インドトサカゲリ ウィルパットゥ国立公園 Wilpattu National Park (5)

インドトサカゲリのヒナです、家族で歩く素敵な光景が見られました。

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : May 2018, Wilpattu National Park – Sri Lanka

Reference : Helm field guides “Birds of Sri Lanka” Wikipedia(EN)

ウミバト Pigeon Guillemot(ライコケ島、千島列島)

チシマウミバト ウミバト千島型 Pigeon Guillemot ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (8)

千島列島のライコケ島で観察したウミバトです。

中部千島のウミバトは羽の白い模様が少なく、ウミバトの亜種のうち、Cepphus columba snowiと呼ばれ、 英名でKuril Guillemotと呼ばれることもある、北部・中部千島列島のに生息する亜種ウミバトです。

チシマウミバト ウミバト千島型 Pigeon Guillemot ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (11)

中には羽に全く白い模様のない個体も。

チシマウミバト ウミバト千島型 Pigeon Guillemot ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (7)

そしていつも同じタイプのお魚をくわえているのです・・・

チシマウミバト ウミバト千島型 Pigeon Guillemot ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (1)

赤い口の中、赤い足を一緒に写真に撮れたらいいなぁ、と思いながら見ていたウミバト。そしたらお魚くわえて岩の舞台に乗ってくれました。

Text & Photo : 澤田真理子 Mariko SAWADA

Observation: end-Jul , mid-Aug 2018, Raikoke Island, Kuril Islands, Russian Far East

Reference : Nik Pavlov, Wikipedia(JP)

Special Thanks :Hobby’s World 吉成才丈さま

★2019年の「千島列島エクスペディションクルーズ」発表しました!海鳥の繁殖の季節!千島列島に詳しいクルーといく人数限定企画です。

千島列島バードスペシャル 北の海鳥の大繁殖地「中千島」へ★2019年6月27日発11日間

海鳥の聖域 千島列島探検クルーズ★2019年6月15日発13日間★探検隊長として自然写真家・寺沢孝毅氏が同行。(外部リンク)

千島列島アドベンチャークルーズ シュムシュ島からウルップ島まで★2019年6月4日13日間

ウミオウム Parakeet Auklet (ライコケ島、千島列島)

ウミオウム Parakeet Auklet ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (1)

2018年の夏に訪れた、中千島列島のライコケ島。

北部沿岸でウミオウムParakeet Aukletを観察することができました。もともとライコケ島で期待していなかった種だったのですが、見つけてからはウミオウム狙いでゾディアックを走らせました。

ウミオウム Parakeet Auklet ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (11)

ライコケ島にはたくさんのエトロフウミスズメがいますが、そこに混じって、ウミオウムが小さな群れで浮いたり飛んだりしていました。遠くに確認できるとある程度まで近づき、あとはオールをこいで驚かさないように近づく努力をしますが、かなりセンシティブ。

ウミオウム Parakeet Auklet ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (7)

あっという間に走り出します。

ウミオウム Parakeet Auklet ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (4)

こっちも走り出します。

ウミオウム Parakeet Auklet ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (6)

エトロフウミスズメと一緒に飛んでいきます。

ウミオウム Parakeet Auklet ライコケ島 千島列島 Raikoke Island Kuril Islands (8)

次回は陸にいるウミオウムに出会えますように・・・

Text & Photo : 澤田真理子 Mariko SAWADA

Observation: end-Jul to mid-Aug 2018, Raikoke Island, Kuril Islands, Russian Far East

Reference : Nik Pavlov, Wikipedia(JP)

Special Thanks : Hobby’s World 吉成才丈さま

★2019年の「千島列島エクスペディションクルーズ」発表しました!海鳥の繁殖の季節!千島列島に詳しいクルー&スタッフといく人数限定企画です。

千島列島バードスペシャル 北の海鳥の大繁殖地「中千島」へ★2019年6月27日発11日間

海鳥の聖域 千島列島探検クルーズ★2019年6月15日発13日間★探検隊長として自然写真家・寺沢孝毅氏が同行。(外部リンク)

千島列島アドベンチャークルーズ シュムシュ島からウルップ島まで★2019年6月4日13日間

エトロフウミスズメ Crested Auklet(ライコケ島、千島列島)

エトロフウミスズメ ライコケ島 千島列島 Crested Auklet Raikoke Island Kuril Islands (11)

千島列島のライコケ島で観察したエトロフウミスズメCrested Aukletです。島全体がライコケ火山からなるライコケ島は断崖に囲まれ、夏は海岸から山腹にかけての斜面にエトロフウミスズメが繁殖しています。

エトロフウミスズメ ライコケ島 千島列島 Crested Auklet Raikoke Island Kuril Islands (1)

海にはたくさんのエトロフウミスズメが浮いていて、ものすごい数の群れが船の回りを飛んでいました。

エトロフウミスズメ ライコケ島 千島列島 Crested Auklet Raikoke Island Kuril Islands (12)

島の周りで浮いているエトロフウミスズメ。

エトロフウミスズメ ライコケ島 千島列島 Crested Auklet Raikoke Island Kuril Islands (13)

ゾディアックボートで驚かさないように近づきますが、センシティブですぐに飛んでいってしまいます。

エトロフウミスズメ ライコケ島 千島列島 Crested Auklet Raikoke Island Kuril Islands (5)

こちらは・・・(8月半ば)。

エトロフウミスズメ ライコケ島 千島列島 Crested Auklet Raikoke Island Kuril Islands (6)

島の海岸にいたエトロフウミスズメ。草地にある大きな岩に乗っています(7月下旬)。

8月半ばにライコケ島を訪れた時には海に浮いている数が多く、くちばしの色が少し薄くなっていました。

Text & Photo : 澤田真理子 Mariko SAWADA

Observation: end-Jul to mid-Aug 2018, Raikoke Island, Kuril Islands, Russian Far East

Reference : Nik Pavlov, Wikipedia(JP)

★2019年の「千島列島エクスペディションクルーズ」発表しました!海鳥の繁殖の季節!千島列島に詳しいクルー&スタッフといく人数限定企画です。

千島列島バードスペシャル 北の海鳥の大繁殖地「中千島」へ★2019年6月27日発11日間

海鳥の聖域 千島列島探検クルーズ★2019年6月15日発13日間★探検隊長として自然写真家・寺沢孝毅氏が同行。(外部リンク)

千島列島アドベンチャークルーズ シュムシュ島からウルップ島まで★2019年6月4日13日間

ライコケ島のトド(千島列島)

トド ライコケ島 千島列島 Steller Sea Lion Raikoke Island Kuril Islands (8)

千島列島のライコケ島はトドの重要な繁殖地のひとつ。島の北岸でトドの赤ちゃんと出会うことができました。

トド ライコケ島 千島列島 Steller Sea Lion Raikoke Island Kuril Islands (6)

島に船を近づけると、もうトドが寄ってきます。カムチャッカ半島のアバチャ湾に近いホールアウトのトドは人間や船を見ても動きませんが、慣れていない千島列島のトドは大興奮。船やゾディアックの回りを一定の距離を置きながら泳ぐも、ゾディアックの真下を通ってみたり、大接近してみたりと、私たちへの興味を隠しません。

トド ライコケ島 千島列島 Steller Sea Lion Raikoke Island Kuril Islands (5)

ライコケ島からやってくるトドの群れ!私たちは貴重な海鳥も見たいのですが、私たちの回りを泳ぎ海鳥を蹴散らかしてしまうのでした。

トド ライコケ島 千島列島 Steller Sea Lion Raikoke Island Kuril Islands (7)

そばにやってくるトド。千島列島のトドの中でもライコケ島のトドが一番近くまでやってくる印象があります。

トド ライコケ島 千島列島 Steller Sea Lion Raikoke Island Kuril Islands (9)

大きなオスを観察。背景にはミツユビカモメの営巣地。

トド ライコケ島 千島列島 Steller Sea Lion Raikoke Island Kuril Islands (3)

赤ちゃんたちが海岸に集まっています!トドの赤ちゃんは1年から最大2年を母トドとともに過ごします。

トド ライコケ島 千島列島 Steller Sea Lion Raikoke Island Kuril Islands (4)

千島列島のホールアウトでも、すべてが母子が見られる繁殖地ではありません。ライコケ島はトドの親子が見られる貴重な島です。

トド ライコケ島 千島列島 Steller Sea Lion Raikoke Island Kuril Islands (2)

Text & Photo : 澤田真理子 Mariko SAWADA

Observation: end-Jul to mid-Aug 2018, Raikoke Island, Kuril Islands, Russian Far East

Reference : Nik Pavlov, Wikipedia(JP)

★2019年の「千島列島エクスペディションクルーズ」発表しました!海鳥の繁殖の季節!千島列島に詳しいクルー&スタッフといく人数限定企画です。

千島列島バードスペシャル 北の海鳥の大繁殖地「中千島」へ★2019年6月27日発11日間

海鳥の聖域 千島列島探検クルーズ★2019年6月15日発13日間★探検隊長として自然写真家・寺沢孝毅氏が同行。(外部リンク)

千島列島アドベンチャークルーズ シュムシュ島からウルップ島まで★2019年6月4日13日間

ブラディミラ岩礁のトド(シュムシュ島、千島列島)

トド シュムシュ島 ブラディミラ岩礁Vladimira Rock steller sea lion rookery (2)

千島列島の北にあるシュムシュ島(占守島)の太平洋側の岸近くにあるブラディミラ岩礁は200頭以上のトドが集まるホールアウトがあります。

トド シュムシュ島 ブラディミラ岩礁Vladimira Rock steller sea lion rookery (3)

“トド”という変わった和名は、アイヌ語の”トント”に由来するそうで、これは「なめし革」を意味します。そして英名 Steller Sea LionのSeal Lion はオスがライオンのようなたてがみがあることに由来します。

トド シュムシュ島 ブラディミラ岩礁Vladimira Rock steller sea lion rookery (1)

若いオス、まだ「たてがみ」とまでいきませんが。

Steller Sea Lionの”steller”のほうはドイツ出身のロシアの博物学者で、ベーリングの航海に同行したゲオルク・ヴィルヘルム・シュテラー(Georg Wilhelm Steller)にちなみます。シュテラーはベーリングがコマンダルスキー諸島の現ベーリング島で死んだ後の隊を率いてヨーロッパへ戻り、この地域の動物や鳥をヨーロッパに紹介した人です。

この人にちなんだ有名なものに Steller’s sea eagle オオワシ、Steller’s eider コケワタガモ、そして彼の報告がもとで絶滅した Steller’s Sea Cow ステラーカイギュウがあります。

さて、ブラディミラ岩礁のトドたち、近づくと興味深々で岩の上にいたトドはどんどん海に飛び込んでボート近くへやってきます。

トド シュムシュ島 ブラディミラ岩礁Vladimira Rock steller sea lion rookery (4)

ボートに併走泳ぎするトド、泳ぎながら一生懸命こちらを見ようとしています。

トド シュムシュ島 ブラディミラ岩礁Vladimira Rock steller sea lion rookery (6)

こんなに見られると人気者になった気分です。お客様もテンション高めです。

トド シュムシュ島 ブラディミラ岩礁Vladimira Rock steller sea lion rookery (8)

波の高めの日でしたが、楽しかったトド・ゾディアッククルーズ。ちょっと波で酔いそうですが動画もどうぞ!

 

Text & Photo, Video : 澤田真理子 Mariko SAWADA

Observation: July2018, Vladimira Rock, Shumshu Island, Kuril Island, Russian Far East(占守島、千島列島)

Reference : Nik Pavlov

★西遊旅行のワイルドライフツアー一覧はこちら

Youtubeでもワイルドライフの動画を配信しています。再生リストもご覧ください。

ウルップ島北端の海鳥(千島列島)

エトピリカ Tufted Puffin ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (3)

朝から霧に包まれたウルップ島。ウルップ島は千島列島では4番目に大きな島で、その最北端に位置する灯台のそばに停泊しているのに、この日は島どころか、目の前にあるというTwin Rockと呼ばれる海鳥の繁殖する岩も見えません。

ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (9)

船からゾディアックで訪れたTwin Rock。大変立派な柱状節理をもつ2つの小さな島です。

ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (14)

少し霧が晴れてきました。島の周囲が柱状節理の絶壁や侵食された岩場になっていて上が草地で、さまざまな海鳥が繁殖しています。

ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (10)

柱状節理のアパートににはチシマウガラスが。

オジロワシ ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (5)

島の一番高い場所にはオジロワシが。

ケイマフリ ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (2)

そして、ケイマフリ発見!

ケイマフリ ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (1)

目の周りの色が大変薄い個体があり、ウミバト?と思いながらも霧が濃くて思うように観察ができませんでした。

ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (13)

夕方、突然霧が晴れ、Twin Rock、その背景にウルップ島が出現!

ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (12)

海にはたくさんのエトピリカが浮いています。

エトピリカ Tufted Puffin ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (6)

太陽が出ました。そしてエトピリカたちがこちらに向かって飛んできます!

エトピリカ Tufted Puffin ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (4)

近くを飛んでくれます、感激。

エトピリカ Tufted Puffin ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (5)

お魚くわえた子も。

ウルップ島 Urup Island 千島列島 Kuril Island (11)

ウルップ島最北端の灯台です。北・中千島ではシュムシュ島の北端にも燈台守がいますが、その他の島は無人灯台。

8月に入ってからウルップ島北端の燈台守を訪問する機会がありました。この日も濃い霧。燈台守さんに「何月は晴れるのか」と聞くと「5月くらかな」と。千島列島は本当に霧が多いのです。それでも、この日の夕方は突然霧が晴れ、素晴らしい夕日の中、皆さんゾディアッククルーズを楽しむことができました。

Text & Photo : 澤田真理子 Mariko SAWADA

Observation: Jul 2018, Urup Island, Kuril Islands, Russian Far East

Reference : Nik Pavlov, Wikipedia(JP)

★2019年の「千島列島エクスペディションクルーズ」発表しました!海鳥の繁殖の季節!千島列島に詳しいクルー&スタッフといく人数限定企画です。

千島列島バードスペシャル 北の海鳥の大繁殖地「中千島」へ★2019年6月27日発11日間

海鳥の聖域 千島列島探検クルーズ★2019年6月15日発13日間★探検隊長として自然写真家・寺沢孝毅氏が同行。(外部リンク)

千島列島アドベンチャークルーズ シュムシュ島からウルップ島まで★2019年6月4日13日間