南パンタナールでの野生のオセロットの観察です。オセロットは南米大陸の熱帯雨林に生息していますが、夜行性で観察は容易ではありません。パンタナールには何箇所か「オセロットがみれる」場所があります。
「川でつれた魚を処理したり、残骸を捨てる場所にやってくる」と聞いていたのですが、行ってみると、撮影に適した木にくるように「アレンジ」がされていました。
暗くなる前に場所に到着し、確認。近くをアカハナグマ South American coati がうろうろしていたのでみんなで写真をとっていると、ガイド氏が 「アカハナグマが来るとオセロットは現れないことが多いんだよね」と。・・・気を取り直して暗闇の中、ひたすら待ちました。
日が沈むとものすごい蚊。準備が不十分でした。さらにはそばで魚釣りのお客さんたちが音楽をかけて宴会を開始。こんなので本当にオセロットは来るのか?心配でしたが、ガイド氏は「アカハナグマはダメだけど、少し離れた場所の音楽や会話は問題ない」と。
・・・ガイド氏が「やった!」とばかりに手を上げました。オセロット君登場です。
茂みからゆっくり出てくるオセロット。ここには2匹やってくることがあるそうですが、今日は1匹でした。
木のほうへ近づいていきます。
立ちました!現れたときに「小柄だな」と思いましたが、立つと大きいです。
どんどん木を登っていきます。
さらに細い枝へ。全身が照らされて闇夜に現れました。本当に美しい猫です。この美しさがゆえに1960年、70年代に狩猟され、年間20万枚の毛皮が取引されていたといいます。現在は保護されていますが、生息地を追いやられているのが現状です。
WOW。このあとすぐに地面に下りて森へ帰っていきました。この行動を4回ほど繰り返し、オセロットも魚に満足したのか現れなくなりました。
森に帰る前に、振り向いてくれたオセロット。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Sep 2017, Suburb of Aquidauana, Brazil
Reference : Mr.Ric, Mr.Joe, 世界動物大図鑑、Wikipedia( JP)
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