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ガラパゴス諸島-5 イサベラ島タグス・コーブ上陸

ガラパゴス諸島 ガラパゴスコバネウ Flightless cormorant イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (8)

ガラパゴス諸島最大の島、イサベラ島 Isabela Island、タグス・コーブ Tagus Coveに上陸です。この日は朝から「この海域はいろいろ出るよー」と言われ、みんな空が明るくなるころには屋上デッキへ。まずは「マイルカ」が登場。そして「マンタ」。

ガラパゴス諸島 マンタ イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (12)

朝日の海面を泳ぐマンタの群れ。

ガラパゴス諸島 マンタ イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (13)

透けて見えました!この日の海は本当に穏やかでした。ほかにもマダラトビエイの群れも見れました。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスミズナギドリ Galapagps Shearwater イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (1)

ガラパゴスミズナギドリ Galapagos Shearwaterです。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスコバネウ Flightless cormorant イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (7)

そしていよいよイサベラ島のタグス・コーブ Tagus Coveに上陸です。タグス・コーブは昔この島を訪れた船の名が記されている岸壁があり、昔から船が寄港した場所です。ディンギーで上陸するとガラパゴスコバネウ Flightless Cormorant が群れがいました。みんな海岸を離れることができません。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスコバネウ Flightless cormorant イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (3)

青い目、絶対飛べない感じの翼をもつガラパゴスコバネウ Flighless Cormorant。世界で唯一飛べない鵜で、ガラパゴス諸島でも生息するのはイサベラ島とフェルナンディナ島だけ。地上に捕食動物がいなかったことから飛ぶことをやめてしまった鳥です。退化した翼を「鵜らしく」広げて乾かしていました。

タグス・コーブ Tagus Coveの訪問は海岸から山道を登り、イサベラ島の火山活動の跡を見学できるポイントまで登ります。

ガラパゴス諸島 ダーウィンフィンチ Dawin's Finches イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (4)

途中、もちろん、ダーウィンフィンチ たち Darwin’s Finches との出会い。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスマネシツグミ Galapagos Mockingbird イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (6)

ガラパゴスマネシツグミ Galapagos Mockingbird。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスヒタキモドキ Galapagos Flycatcher イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (5)

ガラパゴスヒタキモドキ Galapagos Flycatcher。

ガラパゴス諸島 イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (9)

塩水のダーウィン湖を望むトレイルで記念撮影。

ガラパゴス諸島 イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove

ビューポイントから見る火山活動の跡。

ガラパゴス諸島 イサベラ島 タグス・コーブ Isabela Island Tagus Cove (11)

そしてガラパゴスコバネウの待つ海岸に向けて山を下りました!

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : April 2019, Tagus Cove – Isabela Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

ガラパゴス諸島-4 サンタクルス島のセロ・ドラゴン上陸

ガラパゴス諸島 ガラパゴスリクイグアナ Galapagos Land Iguana サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (10)

ガラパゴス諸島で2番目に大きな島サンタクルス島の西にある上陸地点がセロ・ドラゴン Cerro Dragon (ドランゴン・ヒル Dragon Hill)。「竜の丘」と呼ばれる丘のふもと一帯がガラパゴスリクイグアナの保護区になっています。

ガラパゴス諸島 サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (14)

ドラゴン・ヒルを望むビーチ付近にドライランディング。

ガラパゴス諸島 ツマグロ Black-tipped Shark サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (15)

大きな魚が・・・と思ったら小さなツマグロ Blacktip Reef Shark でした。

ガラパゴス諸島 オオアオサギ Great Blue Heron サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (11)

海岸にいた美しいオオアオサギ Great Blue Heron。

ガラパゴス諸島 ダーウィンクマバチ Carpenter Bee サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (2)

ビーチそばのお花にいたダーウィンクマバチ carpenter Bee。ガラパゴスの固有種のハチです。3~4センチと大きく、黒紫色しています。

ガラパゴス諸島 ヨウガントカゲ lava Lizard サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (1)

サンタクルス島のヨウガントカゲ Lava Lizardです。ヨウガントカゲも体の色を変えることができますが、とってもカモフラージュ。

ガラパゴス諸島 クロエリセイタカシギ Black-necked Stilt サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (3)

海岸から少し入ったところにラグーンがあり、クロエリセイタカシギ Black-necked Stiltが3羽いました。

ガラパゴス諸島 アオメバト ガラパゴスバト Galapagos Dove サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (8)

そしてガラパゴスバト、またはアオメバト Galapagos Dove。

ガラパゴス諸島 サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (7)

さらに中に進んでいくと、ガラパゴスリクイグアナの歩いた跡が。

ガラパゴス諸島 サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (13)

ガラパゴスリクイグアナの糞。ヒトっぽいです。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスリクイグアナ Land Iguana サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (5)

今回のクルーズで初めて見つけたガラパゴスリクイグアナ Galapagos Land Iguana です!

ガラパゴス諸島 ガラパゴスリクイグアナ Galapagos Land Iguana サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (6)

緑の中のガラパゴスリクイグアナ。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスリクイグアナ Galapagos Land Iguana サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (9)

歩いていると散策路の真ん中でじっとしているガラパゴスリクイグアナに出会いました。正面から撮影。

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : April 2019, Las Bachas – Santa Cruz Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

ガラパゴス諸島-3 モスケラ島上陸

ハラパゴス諸島 ガラパゴスアシカ galapagos sea Lion モスケラ島 Mosquera Island (5)

ノースセイモア島とバルトロメ島の間にある白砂のに覆われた小さな平らな島がモスケラ島。空港のあるバルトロメ島に近いためクルーズの最初か最後に訪問する船が多いようです。

ハラパゴス諸島 モスケラ島 Mosquera Island (7)

この島はガラパゴス諸島の島の中でもある程度自由に歩くことができる島。朝一番に上陸した時は誰もいませんでしたがすぐに島は訪問客であふれました。ここはガラパゴスアシカが多く、たっぷり観察できます。

ハラパゴス諸島 モスケラ島 Mosquera Island ガラパゴスアシカ galapagos sea Lion (2)

ガラパゴスの固有種、ガラパゴスアシカ Galapagos Sea Lion。北米西海岸のカリフォルニアアシカの近縁種で大昔に北半球から移動してきたものと考えられています。ちなみに同じ近縁種に絶滅したニホンアシカがいました。保護されることなく地球から永久に失われたアシカが日本にいたことは、このアシカたちを見るたびに思い出されました。

ハラパゴス諸島 ガラパゴスアシカ galapagos sea Lionモスケラ島 Mosquera Island (3)

授乳中のガラパゴスアシカ。1年に1頭の子供を産み、授乳は1年以上続きます。そのため、「兄弟」でお乳をねだる光景も見られるそうです。

ハラパゴス諸島 カッショクペリカン Brown pelican モスケラ島 Mosquera Island (4)

羽繕いするカッショクペリカン Brown Pelicanの若鳥。本当に褐色です。

ハラパゴス諸島 カッショクペリカンとクロアジサシ Brown Noddy モスケラ島 Mosquera Island (10)

海岸からはカッショクペリカンが海に突っ込んでいく光景を何度も見ましたが、クロアジサシ Brown Noddyとペアでいる姿もよく見かけます。おこぼれに期待して頭に乗るクロアジサシ、1ペリカンに1クロアジアシが基本でした。

ハラパゴス諸島 モスケラ島 Mosquera Island ウミイグアナ Mrine Iguana(1)

ウミイグアナ Marin Iguana。

ハラパゴス諸島 ヨウガントカゲ Lava Lizard モスケラ島 Mosquera Island (8)

ヨウガントカゲ lava Lizard。小さいリクイグアナの仲間でガラパゴスには7亜種いますがそのうちの1種が複数の島に生息するT. albemarlesnsis。メスはのどの部分が鮮やかなオレンジ色です。

ハラパゴス諸島 ヨウガントカゲ Lava Lizard モスケラ島 Mosquera Island (6)

雄のヨウガントカゲ。背中に棘状突起があり雌に比べると大きな体をしています。そして「腕立て伏せ」行動を見せてくれました。この行動は敵に対する威嚇説、求愛説などがあります。

ハラパゴス諸島 ガラパゴスサソリ Galapagos Scorpion モスケラ島 Mosquera Island (9)

島に打ち上げらたサンゴをひっくり返すとガラパゴスサソリ Galapagos Scorpion がいました。ガラパゴス諸島には2種おり、いずれも固有種です。

ハラパゴス諸島 アオアシカツオドリ Blue-footed Booby モスケラ島 Mosquera Island (11)

アオアシカツオドリ Blue-footed Boobyです。ようやく「青い足」を見ることができました!

ハラパゴス諸島 モスケラ島 Mosquera Island

気持ちの良い、白砂のビーチが続く朝のモスケラ島の上陸でした。

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : April 2019, Mosquera Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

ガラパゴス諸島-2 サンタクルス島ラス・バーチャス上陸

ガラパゴス諸島 ウミイグアナ Marine Iguana サンタクルス島ラス・バーチャス (2)

ガラパゴス諸島14泊15日クルーズの最初の上陸はサンタクルス島 Santa Cruz Island のラス・バーチャス Las Bachas。サンタクルス島はガラパゴス諸島で2番目に大きく港町プエルトアヨーラがある島。今日は島の北海岸にある白砂のビーチのあるラス・バーチャス Las Bachasに上陸です。

ガラパゴス諸島 カッショクペリカン Brown pelican サンタクルス島ラス・バーチャス (1)

海岸のカッショクペリカン Brown Pelican。ダイナミックに海に突っ込んでいきます。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスベニイワガニ Sally Lightfoot Crab サンタクルス島ラス・バーチャス (3)

このあと15日間のクルーズで欠かさす見ることになるガラパゴスベニイワガニ Sally Lightfoot Crab。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスササゴイ 幼鳥 lava Heron Juvenile サンタクルス島ラス・バーチャス (8)

ガラパゴス固有種、ガラパゴスササゴイ Lava Heron の幼鳥です。

ガラパゴス諸島 オオアオサギ Great Blue Heron サンタクルス島ラス・バーチャス (4)

海岸を少し歩くとラグーンがあります。そこにいたのがオオアオサギ Great Blue Heron。

ガラパゴス諸島 ヒレアシトウネン Samipalmated Sandpiper サンタクルス島ラス・バーチャス (5)

ラグーンの岸辺にいたヒレアシトウネン Semipalmated Sandpiper。今回のクルーズでは合計2羽しか見ませんでした。

ガラパゴス諸島 アメリカミヤコドリ American Oystercatcher サンタクルス島ラス・バーチャス (6)

アメリカミヤコドリ American Oystercatcher。

ガラパゴス諸島 ウミイグアナ Maine Iguana サンタクルス島ラス・バーチャス (7)

ラグーンを泳ぐウミイグアナ Marine Iguana。

あいにくの曇り&雨模様の天気で「白砂のビーチ」は残念な感じでしたが、海岸とラグーンの訪問の後、「ガラパゴス初泳ぎ」!

ガラパゴス諸島

夜は船のクルーを交えてカクテルで祝杯です。これから始まる15日間のクルーズの安全と成功、野生動物たちとの出会いに乾杯!

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : April 2019, Las Bachas – Santa Cruz Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

ガラパゴス諸島-1 バルトラ島から始まる船旅

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (13)

4月20日~5月5日に訪れた、14泊15日のガラパゴス諸島の船旅日記&観察記録です。エクアドル本土から1000キロの洋上にあるガラパゴス諸島へは首都のキトからグアヤキル経由の国内線で空港のあるバルトラ島へ飛びます。

ガラパゴス諸島船の旅 機内からダフネ島 (3)

到着前の機内から見えた、大ダフネ島 Daphne Major です。上陸して訪問する島ではありませんが、グラント夫妻のフィンチの嘴の進化の研究で有名な島です。

ガラパゴス諸島船の旅 機内からノースセイモア島 (4)

そしてノースセイモア島 North Seymour Island。この平らな小さな島はアメリカグンカンドリ、オオグンカンドリ、アオアシカツオドリ、アカメカモメが繁殖する島。訪問が楽しみです。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (1)

バルトラ島に到着です。標高2,850mのキトから到着すると暑くて湿度が高くてびっくりします。歩いてターミナルへ行き入島管理カードを提出、保護と維持費に使われる入島税100ドルを支払います。そして15日間お世話になるガイドのマヤの出迎えを受けました。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (2)

空港と港を往復するシャトルバスで港へ。ここからディンギーで船へ。私たちが乗船するのはAngelito号。総勢16名で貸し切りです。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 Lava Heron ガラパゴス溶岩ササゴイ(5)

バルトラ島の海岸で待っている間にも、さっそくガラパゴスらしい生き物の姿が!ガラパゴスササゴイ Lava Heronです。ガラパゴスの固有種でその名のLava(溶岩)通り、溶岩色をしています。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (6)

そしてガラパゴス固有種のウミイグアナ Marine Iguanaとガラパゴスベニイワガニ Sally lightfoot crab。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (8)

ボートで休憩しているガラパゴスアシカ Galapagos Sea Lionとその周りのクロアジサシBrown Noddy。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (9)

乗船して部屋の中の荷物を整えブリーフィング。午後のプログラムの説明です。チャーターなので観察時間もたっぷりとれるとのこと、楽しみです。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 アメリカグンカンドリ Magnificent Frigatebird (11)

船が動き始めるとさっそくグンカンドリたちが付きました。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島  アメリカグンカンドリ 雌 agnificent Frigatebird(10)

目の周りが青いふちどりなのでアメリカグンカンドリ Magnificent Frigatebird の雌です。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 グンカンドリ(12)

ガラパゴス諸島には2種のグンカンドリがいますが雄の見分けは大変です。こちらは背中が紫がかっているのでアメリカグンカンドリ Magnificent Frigatebirdでしょうか、移動中の船旅も忙しくなりそうです。

Photo & Text  :Mariko SAWADA   *空撮写真提供:Takayo KOYANAGI 様

Observation : April 2019, Bartolome Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

サハラ砂漠のフェネック Fennec(チャド)

フェネック Fennec チャド Tchad (2)

ハルマッタンの熱い風が吹くチャド。かつては川が流れていたというバハル・エル・ガゼル Bahr el Ghazalの北にある砂漠でフェネック(アラビア語でFoxの意味)のかわいい姿を見ることができました。

フェネック Fennec チャド Tchad (7)

フェネックはサハラ砂漠で見られる犬科最少の動物。キツネ属に属し、フェネックギツネともよばれ、実際にその姿も耳の大きな小型キツネ。
体長は40Cmほどですが、耳は15Cm。その大きな耳は放熱の役割をするうえ、強力な聴力で獲物の動きを察することができるそうです。毛皮は強い日差しをさえぎって体を守り、熱い砂の上を歩けるように足の裏も毛で覆われ、毛の色は砂漠と同じ保護色。さらには熱さに対応した腎機能も備え、乾燥と灼熱のサハラで暮らすことに見事に適応した動物です。

フェネック Fennec チャド Tchad (4)

「砂色」の毛皮をまとったフェネック、当然見つけるのは楽ではなく、砂漠の移動中に見かけたときは、いつも走って逃げる“うしろ姿”。今回は偶然にもキャンプ地のそばに巣穴があり、近くで観察することができました。

フェネック Fennec チャド Tchad (3)

夜行性で砂に巣穴を掘ってくらします。夜間に、虫や小動物を捕食するため、朝、夕方に巣穴付近で活動する姿をみかけました。この巣穴、入り口は小さいですが細長く、奥は10mほど続いているとのこと。

フェネック Fennec チャド Tchad (6)

日本でもペットとして飼育されているフェネック。調べていて、そのペットとして愛くるしい姿の写真や、かわいくてたまらないという飼い主の方のコメントもたくさん拝見しました。でも、サハラの大自然の中で見る、フェネックのたくましさ、美しさも格別です!

チャド Tchad バハル・エル・ガゼル Bahr el Ghazal (2)

フェネックの巣のあった砂漠の近くでのキャンプ。4月のチャドは、それはそれは猛暑。本当に夜が待ち遠しいものです。

チャド Tchad バハル・エル・ガゼル Bahr el Ghazal (1)

翌朝、再びフェネックと出会えないか巣の近くへ行ってみましたが、出会えませんでした。そしてチャドの首都ンジャメナを目指します。途中出会った、リビアからサハラを越えてきた人々のトラック。ここでは人もたくましい!

※この記事は2011年6月のブログ「African Dream」の記事をリニューアルしたものです。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : April 2011, Bahr el Ghazal , Tchad

Special thanks to Tambola, Ousmane & Togoi – SVS

天売島・赤岩展望台のケイマフリ

天売島 ケイマフリ Spectacled Guillemot Teuri Island (8)

ずっと行きたかった天売島へ、ついに行く機会がやってきました。天売島で繁殖しているケイマフリ、ウトウは海外ではなかなか見ることができません。

さっそくウトウの大繁殖地でありケイマフリも観察できる赤岩の展望台へ。赤岩は天売島最西端の海から突き出た高さ48mの岩。その周辺の断崖が赤岩の展望台と呼ばれ、ウトウの繁殖地に観察用の歩道と観察テラスが設置されています。

天売島 赤岩展望台

観察用の歩道とウトウの巣穴。巣穴は直径20センチほどです。天売島のウトウは暗くならないと巣に戻って来ませんが海に面した断崖ではケイマフリを観察することができます。

天売島 ケイマフリ Spectacled Guillemot Teuri Island (2)

赤岩をバックにケイマフリが海から戻ってきました。ケイマフリは赤岩の展望台の断崖にある岩の隙間や穴に巣を作り繁殖してます。この赤岩の展望台からは海と巣を行き来するケイマフリを、岩の上でラブラブのケイマフリを観察できるのです。

天売島 ケイマフリ Spectacled Guillemot Teuri Island (10)

海から戻ってきたケイマフリ、巣の近くに降り立ちます。

天売島 ケイマフリ Spectacled Guillemot Teuri Island (7)

そして相方がやってきて求愛のなんとも愛らしい光景がスタート。

天売島 ケイマフリ Spectacled Guillemot Teuri Island (6)

ケイマフリ夫婦。

天売島 ケイマフリ Spectacled Guillemot Teuri Island (9)

何を話しているのか、ケイマフリ夫婦。

天売島 ケイマフリ Spectacled Guillemot Teuri Island (5)

求愛の歌が響きます。

天売島 ケイマフリ Spectacled Guillemot Teuri Island (3)

ケイマフリの美しさに時間を忘れる、ケイマフリ @赤岩の展望台、でした。

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2018, Teuri Island, Hokkaido, Japan

Special Thanks to Naturelive 寺沢孝毅氏、今堀 魁人氏

 

天売島のケイマフリ 朝のケイマフリ号より

天売島 ケイマフリ 朝のケイマフリ号 Spectacled Guillemot (7)

天売島2日目の朝、天売島在住の自然写真家・寺沢孝毅さんの操船するケイマフリ号で朝の海へ。初めて明るい時にケイマフリを見ました。

ケイマフリの英語名はSpectacled GuillemotでSpectacledは「眼鏡をかけた」の意味。目の周りのアイリングが「眼鏡」なんですね。ここで観察したケイマフリはみんなしっかりとアイリングがありますが、千島列島で観察したケイマフリは個体によっては「ウミバト?」くらい目の周りがぼんやりしている個体もいました。成長過程のものでしょうか。

天売島 ケイマフリ 朝のケイマフリ号 Spectacled Guillemot (8)

海岸のケイマフリたち。

天売島 ケイマフリ 朝のケイマフリ号 Spectacled Guillemot (4)

ウトウと一緒に浮かぶケイマフリ。

天売島 ケイマフリ 朝のケイマフリ号 Spectacled Guillemot (3)

飛び立つケイマフリ。

天売島 ヒメウ Pelagic cormorant

美しい色のをしたヒメウ Pelagic Cormorantの姿。

天売島 ケイマフリ 朝のケイマフリ号 Spectacled Guillemot (5)

飛び立つケイマフリ。

天売島 ケイマフリ 朝のケイマフリ号 Spectacled Guillemot (11)

ケイマフリ号でたっぷり見せてもらった、美しい光とも背景の中のケイマフリ達です。

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2018, Teuri Island, Hokkaido

Special Thanks to Naturelive 寺沢孝毅氏 & ケイマフリ号

★★海鳥の繁殖の季節の天売島を訪問する限定ツアー★★

花の礼文島と海鳥の聖域・天売島 初夏の道北風物詩 天売島のケイマフリ、ウトウの帰巣風景

天売島のウトウ 夕方のケイマフリ号より

ウトウ 天売島ケイマフリ号Rhinoceros Auklet (2)

天売島の自然写真家・寺沢孝毅さんの操船するケイマフリ号で夕日の天売の海へ。6月のこの時期には巣にいる雛に魚を運ぶウトウ Rhinoceros Auklet の姿が見られます。夕方は巣に帰る時間。海にはくちばしにたくさんの魚をくわえたウトウの姿が。

ウトウ 天売島ケイマフリ号Rhinoceros Auklet (1)

ウトウの英語名はRhinoceros Aukletで、Rhinocerosはサイのこと。上くちばしのつけ根にできる突起がサイのツノのようなのです。

ウトウ 天売島ケイマフリ号Rhinoceros Auklet (4)

巣にいる雛のために魚をいっぱいくわえたウトウ。

ウトウ 天売島ケイマフリ号Rhinoceros Auklet (5)

海に沈む天売の夕日とウトウのシルエット。

ウトウ 天売島ケイマフリ号Rhinoceros Auklet (6)

最後の光を惜しみながら港へと戻りました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2018, Teuri Island, Hokkaido

Special Thanks to Naturelive 写真家・寺沢孝毅氏 & ケイマフリ号

ウトウ Rhinoceros Auklet の帰巣・天売島

ウトウ  Rhinoceros auklet 天売島 (3)

天売島と言えば、世界最大のウトウの繁殖地。英名はRhinoceros Aukletで、その名の通り、夏羽では上のくちばしのつけ根に「サイの角」のような突起ができるウミスズメの仲間です。

日没後の天売島でウトウの子育て期にみられる帰巣風景は圧巻です。イカナゴなどの魚をくわえたウトウがものすごいスピードで巣の近くに着陸。ぶつかるのが怖いくらいの勢いです。

宿で早めの夕食(しかもこの季節は新鮮なウニ!)をいただき、ガイドの案内で赤岩の展望台駐車場へ。道の上にもウトウがいることがあるので事故がないように現地ガイドのツアーに参加するのがマナーです。車道のガードレールに観察用のライトを取り付けて、三脚を立てて撮影準備完了。

ウトウ  Rhinoceros auklet 天売島 (5)

着陸前の羽音とバタバタという移動の音、さらには魚を捕れなかったウトウが魚を持って帰ってきたウトウを追いかけるバトルの音、そして「グエッ」という襲われた時の鳴き声。魚を捕れなかった親鳥は「奪う」ことに必死。魚をくわえた親鳥は着陸してからも必死で自分の巣穴を目指します。

ウトウ  Rhinoceros auklet 天売島 (10)

魚をくわえたウトウ。追いかけられて奪われないよう、急いで巣穴に入っていきます。

ウトウ  Rhinoceros auklet 天売島 (11)

魚をくわえたウトウめがけて追いかけてきたウトウ。私の足元通過中。

ウトウ  Rhinoceros auklet 天売島 (6)

観察していた目の前の巣穴にはウトウのつがいが現れました。ラブラブです。

ウトウ  Rhinoceros auklet 天売島 (7)

帰巣風景+お魚くわえたウトウ+ラブラブつがいが観察できた、大満足の夜の赤岩展望台でした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2018, Teuri Island, Hokkaido, Japan

Special Thanks to Naturelive 写真家・寺沢孝毅氏