作成者別アーカイブ: sawada

(動画)知床のシャチ、ポッドの浮上!(根室海峡)

知床のシャチ Vol 01 シャチのポッド浮上&ブロー|西遊旅行

6月、シャチのシーズンを迎えた知床半島・根室海峡。浮上してくるシャチのポッドをドローンでとらえました。

毎度思うのですが、船からドローンを飛ばすのは本当に怖いです。風がないと思っても吹いてきます。センサーが敏感で船の上でのハンドキャッチも難しい。絶対にドローンが海洋ゴミにならないよう、生き物に迷惑をかけないよう、震えながら飛ばしています。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2020, 羅臼、根室海峡 Rausu, Nemuro Strait, Hokkaido

Special Thanks : Hamanasu はまなすの皆様

(動画)初夏のキタキツネの親子(知床半島)

6月の北海道、知床半島。相泊から羅臼に向けて移動していると海岸をうろつくキタキツネの姿が。海岸の岩の隙間から魚を見つけ出しくわえて走り出しました。

知床半島・相泊のキタキツネ、子育ての季節|西遊旅行

6月はキタキツネの親は大忙しです。

キタキツネ 知床半島 子育て Ezo Red Fox Shiretoko Pninsula (1)

魚をくわえて走る親キツネ。

キタキツネ 知床半島 子育て Ezo Red Fox Shiretoko Pninsula (2)

帰ってきた親にお乳をねだる子ギツネ。

キタキツネ 知床半島 子育て Ezo Red Fox Shiretoko Pninsula (3)

キタキツネの子供の目はブルーグレー。

キタキツネ 知床半島 子育て Ezo Red Fox Shiretoko Pninsula (4)

正真正銘のモフモフです。2匹いたの子ギツネのうち1匹は忍耐強くこちらを見ていました。今年はコロナ自粛のため観光客がほとんど来ていなかったので、この子ギツネにとって写真を撮られるのは初めてかもしれません。

野付半島のキタキツネは道路で観光客を待っているなーと思うことがあるのですが(餌付けは絶対にやめてください)、知床半島の方ではキタキツネはもっとワイルドに感じます。

 

Photo / video & text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2020, 相泊・知床半島、北海道 Aidomari, Shiretoko Peninsula, Hokkaido

(動画)コアジサシの子育て(検見川浜コアジサシ繁殖地)

コアジサシの子育て

観察していた人たちも口々に「食べちゃったね・・・」。しばらく観察しているとこういうシーンが何度もありました。餌運びはお腹もすきますよね。

夏に日本で繁殖するコアジサシは、ニューギニア島の東岸、オーストラリア大陸の北岸からやってくるそうです。日本では開発により繁殖地が失われる中、多くの方々が保護のために活動されていることを知りました。

 

Video  & text : Mariko SAWADA

Observation : end of Jun 2020, 検見川浜 Kemigawahama, 千葉 Chiba, Japan

Special Thanks : Hobby’s World ロッキー松村さま

コアジサシの子育て(検見川浜コアジサシ繁殖地)

コアジサシ繁殖地 検見川浜 Little Tern Kemigawahama breedng ground(6)

6月下旬、検見川浜コアジサシ繁殖地へ行ってきました。コロナ自粛の解けた後の日曜日ということもあり、海岸には多くの「海を楽しむ人々」の姿がありました。その海岸の一画に大きなレンズのカメラマン、双眼鏡をのぞく「鳥を楽しむ人々」の姿が。

ロープを張って人が立ち入らないようにしてある場所がコアジサシ繁殖地です。

コアジサシ繁殖地 検見川浜 Little Tern Kemigawahama breedng ground(4)

卵も雛もとてもカモフラ―ジュで最初は見つけるのに苦労しました。親鳥が餌を運んでくるとようやく見つけられた、という感じでしたが、しばらくすると目が慣れてきて、いたるところに卵や雛が確認できました。

コアジサシ繁殖地 検見川浜 Little Tern Kemigawahama breedng ground(1)

雛と卵2つ。

コアジサシ繁殖地 検見川浜 Little Tern Kemigawahama breedng ground(12)

2羽の雛と卵1つ。

コアジサシ繁殖地 検見川浜 Little Tern Kemigawahama breedng ground(10)

少し大きくなった2羽の雛。

コアジサシ繁殖地 検見川浜 Little Tern Kemigawahama breedng ground(2)

餌をもらう雛。

コアジサシ繁殖地 検見川浜 Little Tern Kemigawahama breedng ground(5)

魚を運ぶ親鳥は必至でしょうが、見ている私たちは完全に幸せモード。観察している人たちから愛情たっぷりのつぶやき(独り言)が聞こえてきます。

コアジサシ繁殖地 検見川浜 Little Tern Kemigawahama breedng ground(3)

孵化して間もない雛と、先輩の雛。

これが東京湾の海岸の出来事であることに驚かされます。身近な、こんな都会の片隅でたくましく繁殖しているコアジサシを見たことは大きな感動でした。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : end of Jun 2020, 検見川浜 Kemigawahama, 千葉 Chiba, Japan

Special Thanks : Hobby’s World ロッキー松村さま

(動画)エゾフクロウの雛

エゾフクロウの雛 Ezo-ural owl chick Hokkaido Japan (4)

「もう山へ行っていないかもしれない」と言われながら訪れたエゾフクロウの雛のいる木。

生まれた巣のある木からはもう移動しており、私は自力で探すこともできず途方に暮れていたところ、鳥を愛でるおじ様が居場所を教えてくれました。

阿寒のエゾフクロウの雛|西遊旅行

エゾフクロウは巣立ってからもしばらくは両親フクロウと一緒に過ごし、餌の捕り方や飛び方を学び9月ごろ独り立ちするそうです。

エゾフクロウの雛 Ezo-ural owl chick Hokkaido Japan (1)

脚のお手入れは、本当にかわいらしいしぐさです。

 

Video & Text : Mariko SAWADA

Photo(top panel) : Shohei MORITA(知床サライ)

Observation : Jun 2020, Kushiro, Hokkaido, Japan

エゾフクロウの雛(知床サライ便り)

エゾフクロウの雛 Ural Owl 釧路 北海道 知床サライ (7)

知床サライからエゾフクロウの雛の写真が届きました!

エゾフクロウは、フクロウ Ural Owl の亜種、Strix uralensis japonica で、北海道と北方領土で繁殖しているフクロウです。3~4月に2~4個の卵を産み、メスが抱卵しておよそひと月で雛が誕生します。巣から出てきたけどまだ巣のある木にいる雛たち。親鳥と3羽の雛たちです。

エゾフクロウの雛 Ural Owl 釧路 北海道 知床サライ (5)

木の葉の隙間から・・・

エゾフクロウの雛 Ural Owl 釧路 北海道 知床サライ (2)

立派な脚、爪。

エゾフクロウの雛 Ural Owl 釧路 北海道 知床サライ (3)

翼も広げて。

エゾフクロウの雛 Ural Owl 釧路 北海道 知床サライ (6)

??。

エゾフクロウの雛 Ural Owl 釧路 北海道 知床サライ (4)

瞳孔が大きい、、、この大きな黒目が愛らしさを引き立てます!

 

Photo : Shohei MORITA (知床サライ)

Text :Mariko SAWADA

Observation : Jun 2020, Kushiro, Hokkaido, Japan

(動画)嫁島のマグロ穴、白いミナミハンドウイルカ

小笠原諸島、聟島列島の嫁島の「マグロ穴」で出会ったミナミハンドウイルカの群れ。しかも一頭は白化個体の赤ちゃん!イソマグロを蹴散らすミナミハンドウイルカたちです。

そして、安全停止中に再び現れたミナミハンドウイルカたち。

聟島列島での5ダイブのうち4本でイルカ。どうも参加者の中に「鯨類の女神」がいらっしゃったようです!!

 

Video & text : Mariko SAWADA

Visit : April 2020, 嫁島、聟島列島、小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

白いミナミハンドウイルカの赤ちゃん(聟島列島、小笠原諸島)

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (1)

小笠原諸島、聟島列島の嫁島で出会ったミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphinの群れとその白い赤ちゃんです。

船長の「イルカだ~船の前に」の声。カメラをもって駆けつけると、「アレ?めっちゃ白い」。ミナミハンドウイルカの白い個体です。ポイントは嫁島の「マグロ穴」付近。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (5)

嫁島の「マグロ穴」は聟島列島の人気ダイビングスポット。イソマグロが巻いている楽しいポイントです。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (4)

こっちに向かうイソマグロの向こうにイルカ?!

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (3)

イルカがイソマグロを蹴散らしてる・・・。さらに白い個体が!!

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (6)

「嫁のマグロ穴」という宇宙です・・・。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (2)

サービス満点のミナミハンドウイルカたち。成長すると腹部に斑点が現れるのがミナミハンドウイルカの特徴とのこと。ミナミハンドウイルカは2000年にハンドウイルカの亜種から別種として認められるようになりました。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (7)

船にもどってからのシュノーケリングでも遊びに来てくれたミナミハンドウイルカたち。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin

船の上にいる人にも大サービス。この白い赤ちゃん、アルビノなのか、白化個体なのか・・・。体に黒いところも見られ、ピンクっぽくないのできっと白化個体だろうなぁ・・・などといろんな話をしながら、皆、興奮は冷めません。

この子が無事に育ちますように!

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : April 2020, 嫁島、聟島列島、小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

オナガミズナギドリ(小笠原諸島)

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (7)

小笠原諸島の島々で繁殖するオナガミズナギドリ Wedge-tailed Shearwater。暗色型と淡色型がありますが、小笠原で観察されるのは淡色型です。日本名の通り尾が長く、英名のWedge-tailed は「くさび型の尾」を意味しています。

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (3)

嘴はピンク色を帯びた灰色で先端は少し黒色。

オナガミズナギドリ 繁殖 南島 小笠原諸島  (6)

オナガミズナギドリは太平洋・インド洋の熱帯から亜熱帯地域に分布し、日本では小笠原諸島のみで繁殖が確認されています。聟島列島から火山島列島(硫黄島列島)まで広範囲にわたって繁殖しているそうです。

4月上旬に南島の岩の隙間で見たペアです。オナガミズナギドリは岩の隙間や土に穴を掘ったりして営巣します。4~5月に営巣をはじめ、6月には卵を産み、50日ほどで雛がかえります。そして11~12月半ばまでに雛が巣立ち、次の繁殖期まで海で過ごします。

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (2)

魚の群れを追って集まってきたオナガミズナギドリ。

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (4)

めっちゃ魚を探しています。

オナガミズナギドリ 南島 小笠原諸島  (10)

南島の扇浜では悲しい運命のオナガミズナギドリの姿が。

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (6)

4月上旬に聟島列島に行く途中や南島で観察したオナガミズナギドリですが、夏の育雛中のオナガミズナギドリにも出会いたいものです。

 

Photo & text :Mariko SAWADA

Observation : April2018, April2020 南島、聟島列島、小笠原諸島

Reference : 海鳥識別ハンドブック(文一総合出版)

とびうお桟橋のムナグロ(父島、小笠原諸島)

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (5)

4月上旬の小笠原諸島、父島。ホエールウォッチングなどで船に乗る際に二見湾のとびうお桟橋でムナグロ Pacific Golden Plover を見ることができました。

とびうお桟橋は「とびうおの日時計のモニュメント」がある桟橋で、ダイビングや観光の船が係留している桟橋です。季節によっては夜に大きなマダラエイやシロワニが見られることでも知られています。

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (3)

このとびうお桟橋には陸とつながっていないブロックがあり、ここでは朝に夕にムナグロたちを見ることができました。北極圏近いツンドラで夏に繁殖するムナグロは越冬のために東南アジアや遠いところでは東アフリカ、オーストラリアまで渡りを行いますが、日本ではこの小笠原諸島で越冬しています。

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (2)

夏冬中間羽のムナグロ。

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (6)

だいぶ夏羽に近いムナグロ。

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (4)

個体によって差がありますが、冬羽と夏羽の中間期のムナグロを見れるのは、とびうお桟橋発着時の大きな楽しみでした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Early April, 2020, 父島、小笠原諸島