キルギス ソン・クル湖でのユルト泊体験
- キルギス
2025.04.07 update
初夏から夏にかけてのキルギスででは、この季節ならではの色鮮やかな花々をご覧いただきながら、のどかな自然を満喫できます。今回はその中で、ソン・クル湖でのユルト泊をご紹介いたします。
ソン・クル湖
キルギスの中央に位置する標高3,000mほどの場所にある湖で、夏季(6月~8月頃)限定でユルトに宿泊体験ができます。
ソン・クル湖までの道のり
ルートはいくつかありますが、今回のツアーではカラコルの町を出発し、キルギス最大の湖であるイシククル湖の南岸側を走っていきました。イシククル湖畔には、センニンソウが生えていました。天気が良ければ、天山山脈もばっちり見えます。
天山山脈を眺めながら移動
![]() イシククル湖(南岸) |
![]() センニンソウ |
途中、少し山道に反れて進んだところにあるバルスクーン渓谷へ立ち寄りました。ここには人類最初の宇宙飛行を行ったソ連の宇宙飛行士、ガガーリンの像があります。ガガーリンはよく好んでこの渓谷へ来ていたそうです。ご希望の方は少しの間乗馬をお楽しみいただけます。
![]() バルスクーン渓谷のガガーリン像 |
![]() 馬と少年 |
その後、キルギスで50人ほど居るという鷹匠が、鷹が獲物を捕獲する鷹狩りを見学。ウサギに見立てたパペットを引っ張り、その直後に見通しの良いところから鷹を放つと獲物に向かって一直線。あっという間にとらえ、食らいつきました。
鷹狩りは紀元前3,000年~紀元前2,000年頃の中央アジア、モンゴルが起源とされていますが、はっきりしていません。
![]() 鷹と鷹匠が登場 |
![]() 丘の上から鷹を放つ |
![]() 獲物を捕らえた鷹 |
![]() 鷹と鷹匠の信頼関係を感じる |
その後、3,400mの峠を越え、花が咲いているところでは適宜写真撮影のために止まりながら、ソン・クル湖畔のユルトへ到着。途標高が高くなるにつれ、ダウンジャケットが必要なくらいひんやりとした気候に変わりました。
![]() ホソバウンラン |
![]() マツムシソウ |
![]() シオガマキク |
![]() フウロソウ |
![]() シュマルハウセニア・ニュドランス |
ユルト泊の様子
遊牧民が使用する伝統的な移動式住居・ユルト。大きさに合わせて男女別2~5人ずつお泊りいただきます。ユルトの内部には簡易ベッド、寝具が備え付けられています。ストーブもあり、寝る前までご使用いただけます。
お手洗いは外、ユルトから少し距離を置いて設置されています。また、手洗い場もあります。残念ながらシャワーはありませんが、涼しい気候なのでさほど気にならないかと思います。1泊だけなので気軽にキルギス族の伝統的な生活を体験できます。
![]() ユルトの外観 |
![]() ユルト内部 |
![]() 食堂ユルト |
![]() キルギスの国旗にも描かれているユルトの天井 |
夜、天気が良ければ、満天の星空が見えることも。
満天の星空が広がるソン・クル湖畔
朝のソン・クル湖を散策
朝起きて外に出てみると、雲間から朝陽が上るのが見えてきました。
![]() ユルトと朝陽 |
![]() 雲間から見えた朝陽 |
ユルトの周辺にはエーデルワイスが群生しており、太陽に照らされる姿が印象的でした。
朝陽に照らされたエーデルワイス
朝食前に、ソン・クル湖に向かって散策へ。途中、実際に人が住んでいるユルトの近くを通り、外の覆われている檻の中にいる羊やヤギに出会いました。
![]() 朝のソン・クル湖 |
![]() 透明度が高い湖 |
![]() 朝食の準備中 |
![]() 羊とヤギの群れ |
![]() 子ヤギ |
ユルト出発前に、子供たちがキルギスの伝統ダンスを披露してくれました。肩を揺らす独特のダンスがソン・クルの風景ととてもマッチしていました。
キルギスの伝統ダンスを披露
帰りの車窓からも、花々や山並みなど美しい景色を見ることができました。
フウロソウの群生
![]() 車窓から見えた池に映る空 |
![]() ノコギリソウ |
![]() キバナカワラマツバ |
![]() オオグルマ |
キルギスの花々をご覧いただくだけでなく、ユルトに宿泊して現地の伝統的な生活を体験いただけるツアーですので、ぜひご参加いただければと思います。