秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

冬のラダックを歩く
氷の回廊チャダル体験とユキヒョウの里

  • インド

2012.01.01 update

厳冬期の1月にチャダルトレッキングに同行させていただきました。
ザンスカール川は、1月半ばから2月末までの間、人が通れるくらいに氷が張ると、チャダル(凍れる川)と呼ばれます。
氷結したチャダルの美しさはまさに大自然のアート。
氷河歩きとも一味、二味も違う、他では決して体験できない氷上トレッキングを体験するため私たちは、ラダックに向かいました。

凍てつく氷上を歩く
凍てつく氷上を歩く

ユキヒョウの里へ

インドの首都デリーより飛行機で出発し、レーの凍りついた滑走路に着陸しました。
到着した日は、スピトク僧院でグストール祭(月のカレンダーの29日目に催される祭)を見学しました。
この祭りは仏の供養と、ダオ(ツァンパで作った人形)の破壊が主題です。
今年も良いことがたくさんありますようにとの願いを込めて、大黒天、吉祥天や墓場の主チティパティ等々、たくさんの尊格が祭りを盛り上げます。地元の人にとっては、このお祭が終わるとチャダルの時期が始まると言われています。

翌日、ユキヒョウの里をトレッキングするため、へミス国立公園に向かいました。
フーシンにキャンプを張り、2日間に渡り、フーシン谷とタルブン谷近辺をユキヒョウ探しに出かけます。
途中、ユキヒョウの足跡や尿の後などたくさんの痕跡に出会いました。
残念ながら今回、ユキヒョウは見れませんでしたが、青羊や鷲など沢山の動物に出会いました。翌日は、ユキヒョウを探しながらルンバク村へ向かいます。今夜は地元の民家に宿泊しました。民族衣装を着させてもらったり、地元のヌードル(トゥクパ)作りにチャレンジしたり、夜は地酒のチャンをいただいたりと、家族の皆さんとのふれあいの中から、ラダックの文化を感じてもらいました。
ユキヒョウトレッキングを満喫した後は、翌日から、いよいよチャダルトレッキングです。

スピトゥク僧院のグストール祭
スピトゥク僧院のグストール祭
民族衣装体験
民族衣装体験

トレッキングに出発

チャダルトレッキングの出発地、ティラドへジープで向かいます。
到着後に、私たちの荷物を運搬してくれるポーターたちと合流し、トレッキングに出発します。
チャダルは氷上トレッキングと特殊なため、ポーターもいつものトレッキングとは違い、ソリに荷物を乗っけて引っ張っていきます。
氷の状態は、今年は気温が低いためとても良いコンディションで氷結していました。
チャダルの氷は常に天候や気候で変化し、様々な色合いや美しい姿を現します。
氷の上はスケーティングして滑ったり、雪の上を歩いたりと同じ氷の上でも色々な歩き方をします。途中、何か所か川が凍っていないため、陸上へ迂回したり、長靴に履き替えて歩くところもありましたが、全てを楽しみながら進んでいきます。

氷上をスケーティングして歩きます
氷上をスケーティングして歩きます
ソリで荷物を運搬するポーター
ソリで荷物を運搬するポーター

チャダルの魅力

チャダルの魅力は、もちろん氷上トレッキングですが、途中、完全に凍った瀑布や、ツォモという鼻の形をした凍らないユニークな滝などを眺めながら歩いていきます。地元の人々は、その滝の流れだす穴には霊が宿ると信じているので、通る時はお祈りを唱えていました。 また、陸上には、青羊や赤羊など野生の動物も時々、顔をだしてくれました。
この時期のチャダルは動物や巡礼、行商、里帰りをするためチャダルを往復するラダッキーの人々との出会いの場でもあります。
そして、復路もチャダルを通りレーへと戻りました。レー着後は、ささやかなパーティーでチャダルトレッキングの疲れを癒しました。

完全に凍った瀑布
完全に凍った瀑布
ユニークな形の滝、ツォモ
ユニークな形の滝、ツォモ
レーへ巡礼の旅に向かうラダッキーたち
レーへ巡礼の旅に向かうラダッキーたち

チャダルとは、真冬のこの時期にしか存在しない氷の回廊です。また近年、地球温暖化の影響も受けて、結氷状態も10年前に比べると、完全氷結する部分は少なくなっています。是非、結氷状態が良い近年の内にチャダルトレッキングを体験していただきたいです。今まで体験したことのないような素晴らしい世界が待っています!

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冬のラダックを歩く 氷の回廊チャダル

  • インド

2012.01.01 update

ラダック地方は北のカラコルム山脈と南のヒマラヤ山脈に挟まれたインダス川上流域に位置し、大半が標高3,000mを超える高地です。冬の時期、この地方は積雪のために峠の運行が困難となりザンスカールは周辺から孤立します。しかし、1月中旬頃から2月末頃までの厳冬期にザンスカール川が氷結すると、人々はその上を行き交い、その道が古来より交易路や巡礼路として重要な役割を果たしてきました。
この厳冬期に氷結したザンスカール川が「氷の回廊 チャダル」と呼ばれています。真冬のラダックに広がる美しき白銀の世界に私たちは出発しました。

凍てつく氷上を歩く
凍てつく氷上を歩く

ラダックの中心地レーへ

冬のラダックへは積雪により峠を越えることができないため、飛行機を使います。 レーへの道中は山岳フライト、眼下に氷を抱いたインダス川や白銀の山々が連なります。 レーに到着後は高度順応を兼ねてしばし休養し、周辺の観光にでかけます。お祭を見学したり、近郊の民家訪問したりと伝統的な冬のラダックの暮らしを体験し、夏の観光シーズンには味わえない本来の素朴な生活を垣間見ました。

レーの民家にて
レーの民家にて
僧院の祭りを見学
僧院の祭りを見学

トレッキング1日目 レー → シンラ

チャダルトレッキングの出発地、ティラドへジープで向かいます。 ティラド到着後に、荷物を運搬してくれるポーターたちと合流。いよいよ氷上トレッキングに出発します。初めに現地のガイドによる氷の上の歩き方のレクチャーがあります。 氷の上はスケーティングして滑ったり、雪の上を歩いたりと同じ氷の上でも色々な歩き方をします。アイゼンはまったく必要なく、思ったよりも快適に歩け、冬のポカポカ陽気の中を進んで行きます。

氷上トレッキング
氷上トレッキング

トレッキング2日目 シンラ → ティプヨグマ

氷上を歩き、2日目のキャンプ地ティプヨグマへ向かいます。 途中、氷の薄い場所は歩きやすい場所を選び陸路へ迂回します。この日のハイライトは何か所もある氷瀑やバクラリンポチェが修行した洞窟・バクラケイブや温泉が沸いていて凍らないツォモと言われる滝を見ながらのトレッキングです。 地元の人々は、その滝の流れ出す穴には霊が宿ると信じており、前を通る時はお祈りを唱えます。まさに巡礼の道という風景でした。

道中いくつもの氷瀑が見られます
道中いくつもの氷瀑が見られます
完全に凍った瀑布
ユニークな形の滝、ツォモ
レーへ巡礼の旅に向かうラダッキーたち
レーへ巡礼の旅に向かうラダッキーたち

トレッキング3日目 ティプヨグマ → ナラプル

引き続き氷の上を歩き、ナラプルへ向かいます。 連日晴天が続き、何か所か氷の張りが薄い場所がありましたが、そんな時は長靴に履き替えて歩いていきます。順調に進み、晴れ渡る空を眺めていると、なんと!青羊や赤羊など野生の動物が目の前の陸上部分に現れました。 人間だけでなく雪の多い峠ではチャダル周辺は動物にとっても重要な交通路となっているようです。

ナラプルに近づいてくると、チャダル最大のハイライトとなる見事な氷瀑が現れました。大きすぎて上を眺めると首が痛くなるほどの氷瀑に感動し心を奪われました。

氷瀑のわきを歩く
氷瀑のわきを歩く
迫力の氷瀑を仰ぎ見る
迫力の氷瀑を仰ぎ見る
晴天が続くとはいえ寒い中のトレッキング、キャンプ中同行するコックが毎日用意する温かい食事は、ご好評をいただきました。

氷上のランチタイム
氷上のランチタイム
温かいスープ
温かいスープ
ポーターはソリで荷物を運びます
ポーターはソリで荷物を運びます

トレッキング4日目~6日目 ナラプル → シンラ

氷瀑を満喫した後は、往路をそのままシンラへと戻ります。ツアーにご参加いただいた皆様揃って最後まで万全の状態で歩くことができました。チャダルの氷は常に天候や気候で変化し、様々な色合いや美しい姿を現します。ゴール後はこれまで体験したことのない美しい氷の世界に魅力を感じすっかり虜になってしまいました。

チャダルとは、真冬のこの時期にしか存在しない氷の回廊です。
近年、地球温暖化の影響も受けて、10年前に比べると結氷状態も 完全氷結する部分は少なくなっています。 是非、結氷状態が良い近年の内にチャダルトレッキングを体験していただきたいと思います。

氷結したザンスカール川を行く
氷結したザンスカール川を行く
夕陽を映すチャダル
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西アフリカ最高峰 カメルーン山登頂

  • カメルーン

2012.01.01 update

カメルーン山の頂へ
カメルーン山の頂へ

アフリカ大陸で最も大きな火山を歩く

西アフリカ最高峰カメルーン山は、カメルーンの西海岸の北に位置しており、ナイジェリア東部とカメルーン西部との間に発達した火山列の中にあります。日本であまり知られていませんが、アフリカ大陸で最も大きい火山の1つでもあります。変化に富んだルートを行く3日間かけての周遊トレッキングは、まだ訪れる登山者も少なく、秘境の山に来たことを感じさせてくれます。

カメルーン山は4,095mとマレーシアの最高峰キナバル山とほぼ同じ標高ですが、1日に1,800mの登りがありとてもハードです。しかし、変化に富んだアフリカの大自然に触れ、「西アフリカの最高峰」を登頂することは、大きな満足感と達成感を味わうことができます。

一部地熱で温かい溶岩の上を行く
一部地熱で温かい溶岩の上を行く
サバンナ地帯に咲く花々
サバンナ地帯に咲く花々

登山1日目 ドゥアラ → 登山事務所 → 第2ハット

カメルーンの玄関口ドゥアラから車で走る事1時間半。登山の拠点となるブエアの登山事務所に到着です。 ここで入山手続きを行い、ポーターに荷物を振り分け、いよいよ出発です。
1日目は第2ハット(2,852m)を目指します。序盤はプランテーションの中を歩き、第1ハットまではジャングルの中を歩きます。第1ハットからは少し急な斜面を登りきると、「イファ・サムトゥ」という半分石、半分人間の山の神に生贄を毎年捧げる岩があり、ここで安全登山の祈願をしました。2,000mを越えると背の高い草地になり、傾斜が少しきつくなります。ハットが見え「やっと到着か!」と思いましたが、まだまだ到着しません。2,276mにある中間小屋です。

ポーターに荷物を預けて出発!
ポーターに荷物を預けて出発!
序盤はプランテーションの中を歩きます
序盤はプランテーションの中を歩きます
チロレバのキャンプ地
安全祈願のお祈り

登山2日目 第2ハット → 3,785mの山小屋 → 登頂 → マンススプリング

2日目は、いよいよカメルーン山登頂に向けて出発です。サバンナの急斜面を登ると最後の小屋(3,785m)があり、ここからは溶岩質の岩場になります。4,000mを超えるとようやく山頂が顔を出します。山頂周辺には2000年に噴火した火口から蒸気が噴き上がり、山頂に近づくにつれ、海からの冷たい風が熱帯雨林を通ってむき出しの山頂に吹き上げてきます。第2ハットを出発して約4時間半で山頂へ。山頂からはアフリカの広大な風景が360度広がり、日本から約13,000km離れたカメルーン山に登頂した事を実感します。

サバンナの急斜面
サバンナの急斜面
カメルーン山の頂を目指す
カメルーン山の頂を目指す
山頂のプレート
山頂のプレート

登山3日目 マンズスプリング → 下山 → 登頂証明書授与

復路は往路と違うルートを下山しカメルーン山を周遊します。3600m付近まで、溶岩の砂状の道を一気に下りますが、景色は往路よりダイナミックになります。溶岩のゴツゴツした場所や丘を越えると、1999年に噴火した火口が現れ、硫黄臭く、地熱で辺りが温かくなります。キリマンジャロやケニア山などのアフリカの山とは違う景観の中を歩き、最後のキャンプ地であるマンススプリングに向かいました。

1999年に噴火した火口
1999年に噴火した火口
背丈ほどもある長草の中を歩く
背丈ほどもある長草の中を歩く
登頂証明書
登頂証明書

西アフリカの文化にふれる

登山後の観光も充実しています。カメルーン西部で最も大きな王宮があるバフットを訪れ、王宮の見学や仮面舞踊の見学など、西アフリカの文化を肌で感じていただけます。
西アフリカ最高峰を登頂し、カメルーンの伝統と文化にふれる事ができる11日間の旅に一緒にでかけてみませんか。

ティカル王族の王宮
ティカル王族の王宮
仮面舞踊を見学
仮面舞踊を見学

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エチオピア最高峰ラスダシャン(4,620m)登頂

西アフリカ最高峰カメルーン山とマネングーバ山登頂

<改訂版>サバンナ・砂地・ジャングルと変化に富んだ自然の中を歩く。アフリカ大陸で最も大きな火山カメルーン山を2泊3日で登頂、新たにマネングーバ山も登頂する改訂版。

多様な表情を見せる大自然
パタゴニア周遊トレッキング

  • アルゼンチン
  • チリ

2011.12.01 update

パタゴニアの魅力は何と言っても多様な表情を見せる大自然です。南極・グリーンランドに次いで第3位の規模を誇る真っ青な氷河、氷河によって削り創られた奇岩峰、そして11月下旬より一斉に咲き始める初夏の花々がトレッキングをより楽しませてくれます。

フィッツロイを目指す
フィッツロイを目指す

トーレス・デル・パイネ

まず訪れるのがチリ側のパイネ国立公園。ここには主な岩峰群が3つあります。このコースではパイネ国立公園の「THE “W”」といわれる湖畔のメインルートを2泊3日かけて東から西へ歩きました。まず初めにピストンで訪れたのは、国立公園の東に位置するトーレス・デル・パイネ。樹林帯を抜けると石がごろごろしている登りが始まります。氷河湖への最後の坂を上り終えると目の前には聳え立つ3本の岩峰、そして眼下にエメラルドグリーンの氷河湖が広がります。この山を目の前にした時の感激は期待を上回るものでした。岩峰の麓にはまだ溶け残った氷河が固まっています。ここで昼食とし、たっぷりと写真撮影などを楽しんでいただきました。

氷河湖手前のの急登を登る
氷河湖手前のの急登を登る
聳え立つトーレス・デル・パイネの岩峰、眼下には氷河湖
聳え立つトーレス・デル・パイネの岩峰、眼下には氷河湖

クエルノス・デル・パイネ

トレッキング二日目はノルデンフェールド湖畔沿いになだらかな道のりをクエルノス小屋へ歩きます。辺りには真っ赤なノトロといわれる花が咲き乱れ、足元には沢山の種類の花々がトレッキングをより楽しませてくれます。しばらく歩くとクエルノス・デル・パイネの岩峰が徐々に姿を現します。そしてクエルノスの見える山小屋に宿泊。山小屋から湖畔までは歩いて10分ほどの距離。最高の立地にある、こじんまりとした清潔な山小屋です。

ノトロの咲き乱れる湖畔のルートを行く
ノトロの咲き乱れる湖畔のルートを行く
ロッジとクエルノス・デル・パイネ
ロッジとクエルノス・デル・パイネ
ロッジ近くよりノルデンフェールド湖
ロッジ近くよりノルデンフェールド湖
アネモネ
アネモネ
ノトロの花
ノトロの花
アツモリ草
アツモリ草

パイネ・グランデ

トレッキング三日目。いよいよパイネ国立公園の最高峰、パイネ・グランデを展望できるグランデ小屋へと向かいます。 準備を整えていざ出発。しばらくすると前方にグランデが見え始めます。そしてフランセス渓谷に足を踏み入れ「“W”」の真ん中の入りこんでいる谷間のルートへと入っていきます。近づくにつれてグランデの氷河もまじまじと眺めることができます。

その後はペオエ湖畔を尾根道などの気持ちのいいトレイルを歩き、この国立公園内で一番大きなグランデ小屋へ。カフェテリアでコーヒーを飲みながらゆっくりとグランデの雄姿を満喫しました。

準備を整えて出発
準備を整えて出発
前方にパイネ・グランデを捉えつつフランセス渓谷へ
前方にパイネ・グランデを捉えつつフランセス渓谷へ
パイネ・グランデの氷河
パイネ・グランデの氷河

ペリト・モレノ氷上ハイキング

チリのパイネ国立公園でトレッキングの後、国境を越えてアルゼンチンのカラファテへ。ここではカラファテからほど近くにある有名なペリト・モレノ氷河をハイキング&見学します。パタゴニアの氷河はすっきりと透き通るような青い氷河です。今回はなんと雪に見舞われましたが、「一日の中に四季がある」と言われるパタゴニアの自然を感じたハイキングでもありました。アイゼンを装着して起伏のある氷上を約1時間ほど歩いて周ると、クレバスの中に広がる真っ青な世界や氷上を流れる小さな小川を見る事もでき、氷河の生きた姿を間近で感じる体験です。そして最後には参加者全員オンザロックで乾杯!

真っ青な氷河の壁
真っ青な氷河の壁
氷河の氷のオンザロックで乾杯!
氷河の氷のオンザロックで乾杯!

セロ・トーレ

カラファテよりさらに北上しチャルテンへ。ここではチャルテンを基点として二つの名峰を訪れるトレッキングが待っています。初めに訪れたのがセロ・トーレ。天気も良くさっそく登り始めから様々な初夏の花が出迎えてくれました。セロ・トーレはクライマーが夢見て止まない山でもあります。その鋭いピークは強風が吹き、登頂をより一層厳しいものにしています。セロ・トーレを目の前に眺めることのできる氷河湖の湖畔で昼食としました。

初夏を彩るパタゴニアの花々
初夏を彩るパタゴニアの花々
セロ・トーレ
セロ・トーレ

フィッツロイ大展望トレッキング

レンガという、この地域独特の木が生い茂る樹林帯の中を歩いて行きます。木漏れ日を浴びながらのトレッキングは非常に気持ちが良いです。最初のフィッツロイの展望地、カプリ湖からは湖面に映るフィッツロイを展望、その後視界が開けフィッツロイのまさに「聳え立つ姿」を前方に眺めながら徐々に近づいていきます。そして最後の急な坂道へ。ジグザグに続くガレ場の急登を登り終えると、フィッツロイ山群の全貌が姿を現します。世界中のクライマーの憧れの岩壁が目の前にそそり立ちます。麓の真っ青な氷河湖もとても印象的です。 パタゴニアの自然は鮮やかで、ダイナミックで、常に訪れた人に驚きと感動を与えてくれます。

ウェルタス川が流れる渓谷を展望
ウェルタス川が流れる渓谷を展望
カプリ湖からフィッツロイ
カプリ湖からフィッツロイ
ガレ場の急登
ガレ場の急登
氷河湖とフィッツロイ
氷河湖とフィッツロイ
フィッツロイがすぐ目の前に聳え立つ
フィッツロイがすぐ目の前に聳え立つ

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究極のパタゴニアトレッキング パイネWサーキットとフィッツロイ山群大展望

パイネやフィッツロイの名峰群と美しい蒼き氷河ペリト・モレノを訪問。パイネ国立公園の人気トレイル「Wサーキット」を完全踏破。 世界中のクライマー憧れの名峰フィッツロイ山群でのトレッキングも網羅。

カラコルム5,000m峰登頂と二大氷河

  • パキスタン

2011.11.08 update

豪快なカラコルムの高峰群に囲まれている、パキスタンのラシュファリピーク(5,098m)に登頂してまいりました。

マルビティン(7,458m)とスマイヤー氷河
マルビティン(7,458m)とスマイヤー氷河

北部パキスタンの桃源郷フンザから
ホーパル村へ

北部パキスタンの桃源郷フンザよりジープで美しい山々の間を走り抜けること、2時間。
トレッキングの出発地のホーパル村に到着しました。
ちょうど杏子の収穫の時期が終わり、村の民家の屋根には杏子を乾燥するため乾してあり、屋根はオレンジ色に輝いていました。そして道中からはゴールデンピークも見え始め、これからのトレッキングに心が躍ります。

トレッキングに出発

私たちの荷物を運搬してくれるポーターたちと合流し、トレッキングに出発します。
4泊5日と短い期間ですが、総勢30名以上のスタッフが同行してくれました。パキスタントレッキングは、ネパールのように途中にロッジや茶店などはありませんのでダイニングキッチンや食料品などを全て運ぶことになります。
宿泊地に到着すると、全てスタッフにてキャンプの準備を行います。トレッカーも少ないため、どこのキャンプ地も私たちだけの貸切状態でした。スタッフの献身的なサポートに助けられながら標高を上げていきます。

ラシュファリピーク

ラシュファリピークの手前には美しいラシュレイクという湖があります。その美しさは、ピーク登頂の前の緊張感をほぐしてくれました。ラシュレイクを過ぎると、心拍数が上がっていくのをひしひしと感じながらやっとの思いでピークに達しました。

山頂からはカラコルムの7,000m級の山々の展望が360度広がります。間近にはマルビティン、スパンティーク、西方にはフンザの名峰ウルタルⅠ、Ⅱ、レディーフィンガーが聳え、北方にはトリボールやカンジュートサルなどのヒスパー山群の連なりを望むことができます。 これだけ短いアプローチで大パノラマが楽しめるルートは世界でもあまり例がありません。

ラシュファリ・レイクとウルタル峰
ラシュファリ・レイクとウルタル峰
ラシュファリ・ピークの山頂のケルン
ラシュファリ・ピークの山頂のケルン
トリボールなどヒスパー山群
トリボールなどヒスパー山群

登頂を終え

登頂を終え標高の下がった場所へ降りると、太陽の暖かさを感じます。 復路は、往路とは異なるルートを歩き、氷河も横断します。最後の宿泊地ハムダールのキャンプでは、遊牧民の人々とのふれあいを楽しみ、夜はスタッフたちと最後の晩餐を楽しみました。 夕方のハムダールでは、ゴールデンピークが夕焼けで黄金に輝いていました。

黄金に輝くゴールデンピーク
黄金に輝くゴールデンピーク
氷河に面した大展望地、ハムダールキャンプ
氷河に面した大展望地、ハムダールキャンプ
これだけ短いアプローチで5,000m峰に登ることができるのは、世界広しといえどそう多くはありません。
山頂からは6,000m~7,000m峰の名峰群など、360度の大展望が広がります。豪快な山岳景観、大氷河の展望が揃ったこのコースこそ、最もカラコルムの魅力が凝縮されているといえるでしょう。 また、初めての5,000m峰挑戦や氷河初体験にもぴったりのコースですので是非、今年はカラコルム大展望を満喫してみて下さい。

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豪快なカラコルムの高峰群に囲まれながら、5,098mの頂を目指す。
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