秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

黄金の棚田と少数民族の旅

  • ベトナム

2012.05.01 update

右:軒下でおしゃべりをしながら刺繍をする少女たち。母から娘へとその技術が伝えられていきます。 左:精緻なミラー刺繍が特徴のムトワ刺繍。この地方の棘のある植物を表現したバワリヤ刺繍やチェーンステッチなどで隙間がびっしりと埋められています。
左:ドンバンの日曜市 右:手に鎌を持ち稲の収穫をするザオ カウ族の女性。背に子を背負った まま作業をする。

織りもの・刺繍

北部ベトナムでは特徴のある様々な民族衣装が受け継がれ、女性を中心に普段着として着用されています。この地域を旅すると道中、まず目にするのは「庭に干された洗濯物」と「軒下で刺繍をする女性」。刺繍がたくさん施されたプリーツ・スカートや藍染の衣類がざっくりと洗われて干されています。白いスカートが干されていれば、白モン族のお宅。色鮮やかな刺繍の衣装なら、花モン族のお宅と遠くから見ても一目瞭然です。そして、農作業や家事の合間に日の当たる明るい場所で衣装をつくるため刺繍をする姿はよく見られる光景です。その手作業は母から子へと脈々と受け継がれ、民族の伝統として守られています。

家の軒下で糸車を使い、慣れた手つきで糸を紡ぐルー族の女性
家の軒下で糸車を使い、慣れた手つきで糸を紡ぐルー族の女性
細かな刺繍が施された花モン族の脚絆
細かな刺繍が施された花モン族の脚絆
スカートのプリーツ加工のためしつけ糸を縫う白モン族の女性。
スカートのプリーツ加工のためしつけ糸を縫う白モン族の女性

収穫の季節

この地方は、一年に一回の収穫を 行う一毛作。山間の狭い土地を有効活用するために、棚田や畑は山 の上まで作りあげられています。一部、中国製の農機具が入ってきている村もありますが、ほとんどの村での作業は機械に頼らず、水牛と手作業の昔ながらの方法。10月にもなると広大な棚田は一面黄金色に染まり、民族衣装を着て作業をする少数民族のあでやかな姿を目にすることができます。棚田が黄金色に染まる10月のハジャン。この時期は、市場の賑やかさとともに収穫期の特別な活気に満ち溢れています。

ランテン・ザオ族の刈り入れの様子。日頃から民族衣装を着ているため、稲穂が黄金に輝くこの季節は金に赤のコントラストが美しい。
ランテン・ザオ族の刈り入れの様子。日頃から民族衣装を着ているため、稲穂が黄金に輝くこの季節は金に赤のコントラストが美しい。
 稲刈り、脱穀をするランテン・ザオ族の女性。水牛がいる光景もよく見ることができる。
稲刈り、脱穀をするランテン・ザオ族の女性。水牛がいる光景もよく見ることができる。

関連ツアー

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ベトナム最北の地を行く ディエンビエンフーからハジャンへ

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キーワード

ネパール大紀行

  • ネパール

2012.02.01 update

タサン・ビレッジから望むダウラギリ(8,167m)
タサン・ビレッジから望むダウラギリ(8,167m)

約4,500万年以上前、地球の最高地点は海の中でした。インドプレートが北上しユーラシアプレートと衝突、インドプレートがユーラシアプレートの下に潜り込みながら大陸を押し上げ、8,848mの世界最高峰を創りだしました。 南北約200㎞、東西800㎞の長方形の形をしたネパールは南のタライ平原(最低標高70m)から北はヒマラヤ山脈(最高8,848m)まで、その地形に適応してきた人・動物の生活、美しい自然とその植生が見られる特異な地形を成しています。 世界的な登山ブームが始まった1950年よりネパールには登山客とともに沢山の近代化の波が押し寄せました。都市部では急速な観光地化が続く中、登山客を魅きつけて止まない8,000m峰の高峰群の麓では、現在でも昔から続く晴耕雨読の生活が営まれています。

保護された動物と人々の生活
~チトワン国立公園~

標高1,000mまでの南部に広がるタライ平原を主とする地域は、かつての亜熱帯のジャングルが肥沃な穀倉地帯へと変わり、現在では国土の17%を占めています。数多くの野生保護区もあり、数々の絶滅危惧種の動物をはじめとした野生動物が見られます。ツアーではそのうちの一つ、チトワン国立公園を訪れます。
18世紀初頭から第二次世界大戦後まで王室の狩猟場だったチトワンは、ビレンドラ・ビール・ビクラム・シャハ国王の力によりネパール最大の国立公園に生まれ変わりました。インドサイ(別名:アジアイッカクサイ)、インドガビアル(細く長い顎のワニ)、ガンジスカワイルカ(絶滅危惧種・視力が弱い為に超音波で自らの位置を確認し捕食する)に加え、500種類にもおよぶ鳥類の棲家ともなっています。ジャングルサファリではインドゾウにまたがり、国立公園内を象使いとともに巡ります。5000万年前より進化し続けてきたとされるゾウは44属350種の中から現在ではアフリカゾウ、インドゾウの2種のみが生存しています。古くから皇族の乗り物やインドの王への贈り物として人々に親しまれてきたゾウは現在は手厚い保護の下、国立公園のパトロールや洪水時の人命救助、物資の輸送と、現在も人々の生活に密着に尽力してくれています。

インドゾウにまたがる象使い
インドゾウにまたがる象使い
インドサイ
インドサイ

平原から上部ヒマラヤへ
~変わりゆく景色と人々の暮らしと宗教、仏教とヒンズー教の共存~

国土の68%を占める標高4,000mまでの丘陵地帯と低山ヒマラヤには人口の殆どが集中しています。首都カトマンズをその中心に、数々の観光地を擁します。南に位置する釈迦生誕の地ルンビニでは亜熱帯気候の下今日も巡礼者は後を絶ちません。ティラウラコットでは釈迦が出家するまでの27年間を過ごしたとされるカピラバスティの城址も残ります。
カトマンズ盆地の三大都市カトマンズ・バクタプル・パタンはいずれもネワール文化を残す都市です。18世紀以前、グルカ王の支配下に入るまでカトマンズ盆地を支配していたネワール人は古くからどの他の民族よりも商才・技術・交易に長けており、中世ネパールの繁栄と文化は彼らによってもたらされたものと言われています。人種的にはモンゴロイドとコーカソイドの混血とされ、社会的には他の部族との通婚を嫌い、独自の言語によって独自社会を築き上げてきました。7世紀のはじめ、ネワールの都市は仏教についての学問の中心地として有名でした。そして何世紀にも渡る交易を介しチベット仏教、ヒンズー教との交流を深めていきます。タントラ教の影響を受け始めると神秘的・女性崇拝・犠牲要素が仏教とヒンズー教にも多く取り入れられ、独自の色味がネパールの宗教に加えられてきました。寺院の多くにはその建築過程において途中から別の宗教の要素が取り入れられたものもあり、仏教徒、ヒンズー教徒の両者が参拝するものも少なくありません。そして現在に残る数多くの美しいネワール建築群は多くが17-18世紀、マッラ王朝の時代に建設されています。地震による損壊で数多くの寺院や王宮が建て直されていますが精緻を極めた美しい木彫細工・青銅鋳造等の技術は職人の手により現在にまで受け継がれています。石畳の道を美しい木造彫刻が施された赤レンガの建物の間を歩き、遠くヒマラヤ山群を望む…自然・人・宗教の息づくネパールならではの愉しみがそこにはあります。

釈迦生誕の地ルンビニ
釈迦生誕の地ルンビニ
カピラバスティの城址
カピラバスティの城址
カトマンズに残るネワール建築
カトマンズに残るネワール建築
陶工広場
バクタプルの陶工広場
「美の都」パタン
「美の都」パタン

8,000m峰14座のうちの8座

世界で名立たる8,000m峰14座のうちの8座がネパールにあります。今現在もプレートテクトニクスにより成長を続けるエベレスト山群は刻一刻変わる表情・姿を私達に楽しませてくれます。その厳かな眺望から、昔から現地の人々には高山・またそこの湖は神々の座として信仰の対象であり、汚すことは禁忌とされてきました。年々増え続ける登山者によるごみ問題はネパールの聖なる山々をおびやかしています。
ネパールの中央に位置するアンナプルナ山群のその雄姿はヒマラヤ景勝地ポカラ一帯から望み見る事が出来ます。「豊穣の女神」の意のアンナプルナはその名の通り、その氷河の融け水で付近一帯の山を潤し、緑を育て、私達に恵みをもたらしてくれます。何千万年も前、そこが海の底であった事を物語るようにエベレスト山群道中では今でもアンモナイト拾いが楽しめます。太古からの贈り物探しも旅の一つの楽しみです。

  • ショコンレイクとニルギリ連峰
    ショコンレイクとニルギリ連峰
  • タサン・ビレッジ
    タサン・ビレッジ(※8,167mを誇るダウラギリを目の前にする絶好のロケーションに位置するタサン・ビレッジではホテル屋上から360度山の大パノラマがお楽しみ頂けます。タサン・ビレッジのタサンはタカリの言葉で「タカリ族の住む地域」を意味します。)

タカリ族

塩の街道を呼ばれるジョムソン街道で350万年前以上にこの地に居住を始めたチベット系のタカリ族はチベット交易を営んできた商業民族です。チベットからの岩塩交易を主に、独特で豊かな文化と伝統をこの地に築いていきました。北へ向かう道は冬場雪により閉ざされ、南への道は夏にモンスーンで通行止めになるという自然現象を利用し、南からは穀物を、北からは岩塩を取引していました。
道中のマルファと呼ばれるりんごが名産の小さな街は、かの有名なチベット僧・河口慧海もチベット入域前の準備期間に滞在しています。栄養の乏しい土壌ながら、昨今では海外からの援助も加わり様々な換金作物が栽培されています。厳しい環境の下、山の麓でひっそりと自然と共存する人々の姿は文明社会に生きる私達に忘れかけていた何かを思い出させてくれるような気持ちにさせてくれます。登山家達の野心の対象であり、恵みの源、地球からの贈り物を感じる旅に出かけませんか。

  • ジョムソン街道
    ジョムソン街道
  • ナウリコット村
    ナウリコット村

関連ツアーのご紹介

ネパール大紀行

ヒマラヤからタライ平原までネパールの全てを見る。神々の台座ヒマラヤを仰ぎ、ネワール建築が立ち並ぶ古都を散策。 ゾウの背に揺られジャングル探検。安らぎを求めネパールヘ。

冬のラダックを歩く
氷の回廊チャダル体験とユキヒョウの里

  • インド

2012.01.01 update

厳冬期の1月にチャダルトレッキングに同行させていただきました。
ザンスカール川は、1月半ばから2月末までの間、人が通れるくらいに氷が張ると、チャダル(凍れる川)と呼ばれます。
氷結したチャダルの美しさはまさに大自然のアート。
氷河歩きとも一味、二味も違う、他では決して体験できない氷上トレッキングを体験するため私たちは、ラダックに向かいました。

凍てつく氷上を歩く
凍てつく氷上を歩く

ユキヒョウの里へ

インドの首都デリーより飛行機で出発し、レーの凍りついた滑走路に着陸しました。
到着した日は、スピトク僧院でグストール祭(月のカレンダーの29日目に催される祭)を見学しました。
この祭りは仏の供養と、ダオ(ツァンパで作った人形)の破壊が主題です。
今年も良いことがたくさんありますようにとの願いを込めて、大黒天、吉祥天や墓場の主チティパティ等々、たくさんの尊格が祭りを盛り上げます。地元の人にとっては、このお祭が終わるとチャダルの時期が始まると言われています。

翌日、ユキヒョウの里をトレッキングするため、へミス国立公園に向かいました。
フーシンにキャンプを張り、2日間に渡り、フーシン谷とタルブン谷近辺をユキヒョウ探しに出かけます。
途中、ユキヒョウの足跡や尿の後などたくさんの痕跡に出会いました。
残念ながら今回、ユキヒョウは見れませんでしたが、青羊や鷲など沢山の動物に出会いました。翌日は、ユキヒョウを探しながらルンバク村へ向かいます。今夜は地元の民家に宿泊しました。民族衣装を着させてもらったり、地元のヌードル(トゥクパ)作りにチャレンジしたり、夜は地酒のチャンをいただいたりと、家族の皆さんとのふれあいの中から、ラダックの文化を感じてもらいました。
ユキヒョウトレッキングを満喫した後は、翌日から、いよいよチャダルトレッキングです。

スピトゥク僧院のグストール祭
スピトゥク僧院のグストール祭
民族衣装体験
民族衣装体験

トレッキングに出発

チャダルトレッキングの出発地、ティラドへジープで向かいます。
到着後に、私たちの荷物を運搬してくれるポーターたちと合流し、トレッキングに出発します。
チャダルは氷上トレッキングと特殊なため、ポーターもいつものトレッキングとは違い、ソリに荷物を乗っけて引っ張っていきます。
氷の状態は、今年は気温が低いためとても良いコンディションで氷結していました。
チャダルの氷は常に天候や気候で変化し、様々な色合いや美しい姿を現します。
氷の上はスケーティングして滑ったり、雪の上を歩いたりと同じ氷の上でも色々な歩き方をします。途中、何か所か川が凍っていないため、陸上へ迂回したり、長靴に履き替えて歩くところもありましたが、全てを楽しみながら進んでいきます。

氷上をスケーティングして歩きます
氷上をスケーティングして歩きます
ソリで荷物を運搬するポーター
ソリで荷物を運搬するポーター

チャダルの魅力

チャダルの魅力は、もちろん氷上トレッキングですが、途中、完全に凍った瀑布や、ツォモという鼻の形をした凍らないユニークな滝などを眺めながら歩いていきます。地元の人々は、その滝の流れだす穴には霊が宿ると信じているので、通る時はお祈りを唱えていました。 また、陸上には、青羊や赤羊など野生の動物も時々、顔をだしてくれました。
この時期のチャダルは動物や巡礼、行商、里帰りをするためチャダルを往復するラダッキーの人々との出会いの場でもあります。
そして、復路もチャダルを通りレーへと戻りました。レー着後は、ささやかなパーティーでチャダルトレッキングの疲れを癒しました。

完全に凍った瀑布
完全に凍った瀑布
ユニークな形の滝、ツォモ
ユニークな形の滝、ツォモ
レーへ巡礼の旅に向かうラダッキーたち
レーへ巡礼の旅に向かうラダッキーたち

チャダルとは、真冬のこの時期にしか存在しない氷の回廊です。また近年、地球温暖化の影響も受けて、結氷状態も10年前に比べると、完全氷結する部分は少なくなっています。是非、結氷状態が良い近年の内にチャダルトレッキングを体験していただきたいです。今まで体験したことのないような素晴らしい世界が待っています!

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冬のラダックを歩く 氷の回廊チャダル

  • インド

2012.01.01 update

ラダック地方は北のカラコルム山脈と南のヒマラヤ山脈に挟まれたインダス川上流域に位置し、大半が標高3,000mを超える高地です。冬の時期、この地方は積雪のために峠の運行が困難となりザンスカールは周辺から孤立します。しかし、1月中旬頃から2月末頃までの厳冬期にザンスカール川が氷結すると、人々はその上を行き交い、その道が古来より交易路や巡礼路として重要な役割を果たしてきました。
この厳冬期に氷結したザンスカール川が「氷の回廊 チャダル」と呼ばれています。真冬のラダックに広がる美しき白銀の世界に私たちは出発しました。

凍てつく氷上を歩く
凍てつく氷上を歩く

ラダックの中心地レーへ

冬のラダックへは積雪により峠を越えることができないため、飛行機を使います。 レーへの道中は山岳フライト、眼下に氷を抱いたインダス川や白銀の山々が連なります。 レーに到着後は高度順応を兼ねてしばし休養し、周辺の観光にでかけます。お祭を見学したり、近郊の民家訪問したりと伝統的な冬のラダックの暮らしを体験し、夏の観光シーズンには味わえない本来の素朴な生活を垣間見ました。

レーの民家にて
レーの民家にて
僧院の祭りを見学
僧院の祭りを見学

トレッキング1日目 レー → シンラ

チャダルトレッキングの出発地、ティラドへジープで向かいます。 ティラド到着後に、荷物を運搬してくれるポーターたちと合流。いよいよ氷上トレッキングに出発します。初めに現地のガイドによる氷の上の歩き方のレクチャーがあります。 氷の上はスケーティングして滑ったり、雪の上を歩いたりと同じ氷の上でも色々な歩き方をします。アイゼンはまったく必要なく、思ったよりも快適に歩け、冬のポカポカ陽気の中を進んで行きます。

氷上トレッキング
氷上トレッキング

トレッキング2日目 シンラ → ティプヨグマ

氷上を歩き、2日目のキャンプ地ティプヨグマへ向かいます。 途中、氷の薄い場所は歩きやすい場所を選び陸路へ迂回します。この日のハイライトは何か所もある氷瀑やバクラリンポチェが修行した洞窟・バクラケイブや温泉が沸いていて凍らないツォモと言われる滝を見ながらのトレッキングです。 地元の人々は、その滝の流れ出す穴には霊が宿ると信じており、前を通る時はお祈りを唱えます。まさに巡礼の道という風景でした。

道中いくつもの氷瀑が見られます
道中いくつもの氷瀑が見られます
完全に凍った瀑布
ユニークな形の滝、ツォモ
レーへ巡礼の旅に向かうラダッキーたち
レーへ巡礼の旅に向かうラダッキーたち

トレッキング3日目 ティプヨグマ → ナラプル

引き続き氷の上を歩き、ナラプルへ向かいます。 連日晴天が続き、何か所か氷の張りが薄い場所がありましたが、そんな時は長靴に履き替えて歩いていきます。順調に進み、晴れ渡る空を眺めていると、なんと!青羊や赤羊など野生の動物が目の前の陸上部分に現れました。 人間だけでなく雪の多い峠ではチャダル周辺は動物にとっても重要な交通路となっているようです。

ナラプルに近づいてくると、チャダル最大のハイライトとなる見事な氷瀑が現れました。大きすぎて上を眺めると首が痛くなるほどの氷瀑に感動し心を奪われました。

氷瀑のわきを歩く
氷瀑のわきを歩く
迫力の氷瀑を仰ぎ見る
迫力の氷瀑を仰ぎ見る
晴天が続くとはいえ寒い中のトレッキング、キャンプ中同行するコックが毎日用意する温かい食事は、ご好評をいただきました。

氷上のランチタイム
氷上のランチタイム
温かいスープ
温かいスープ
ポーターはソリで荷物を運びます
ポーターはソリで荷物を運びます

トレッキング4日目~6日目 ナラプル → シンラ

氷瀑を満喫した後は、往路をそのままシンラへと戻ります。ツアーにご参加いただいた皆様揃って最後まで万全の状態で歩くことができました。チャダルの氷は常に天候や気候で変化し、様々な色合いや美しい姿を現します。ゴール後はこれまで体験したことのない美しい氷の世界に魅力を感じすっかり虜になってしまいました。

チャダルとは、真冬のこの時期にしか存在しない氷の回廊です。
近年、地球温暖化の影響も受けて、10年前に比べると結氷状態も 完全氷結する部分は少なくなっています。 是非、結氷状態が良い近年の内にチャダルトレッキングを体験していただきたいと思います。

氷結したザンスカール川を行く
氷結したザンスカール川を行く
夕陽を映すチャダル
夕陽を映すチャダル

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西アフリカ最高峰 カメルーン山登頂

  • カメルーン

2012.01.01 update

カメルーン山の頂へ
カメルーン山の頂へ

アフリカ大陸で最も大きな火山を歩く

西アフリカ最高峰カメルーン山は、カメルーンの西海岸の北に位置しており、ナイジェリア東部とカメルーン西部との間に発達した火山列の中にあります。日本であまり知られていませんが、アフリカ大陸で最も大きい火山の1つでもあります。変化に富んだルートを行く3日間かけての周遊トレッキングは、まだ訪れる登山者も少なく、秘境の山に来たことを感じさせてくれます。

カメルーン山は4,095mとマレーシアの最高峰キナバル山とほぼ同じ標高ですが、1日に1,800mの登りがありとてもハードです。しかし、変化に富んだアフリカの大自然に触れ、「西アフリカの最高峰」を登頂することは、大きな満足感と達成感を味わうことができます。

一部地熱で温かい溶岩の上を行く
一部地熱で温かい溶岩の上を行く
サバンナ地帯に咲く花々
サバンナ地帯に咲く花々

登山1日目 ドゥアラ → 登山事務所 → 第2ハット

カメルーンの玄関口ドゥアラから車で走る事1時間半。登山の拠点となるブエアの登山事務所に到着です。 ここで入山手続きを行い、ポーターに荷物を振り分け、いよいよ出発です。
1日目は第2ハット(2,852m)を目指します。序盤はプランテーションの中を歩き、第1ハットまではジャングルの中を歩きます。第1ハットからは少し急な斜面を登りきると、「イファ・サムトゥ」という半分石、半分人間の山の神に生贄を毎年捧げる岩があり、ここで安全登山の祈願をしました。2,000mを越えると背の高い草地になり、傾斜が少しきつくなります。ハットが見え「やっと到着か!」と思いましたが、まだまだ到着しません。2,276mにある中間小屋です。

ポーターに荷物を預けて出発!
ポーターに荷物を預けて出発!
序盤はプランテーションの中を歩きます
序盤はプランテーションの中を歩きます
チロレバのキャンプ地
安全祈願のお祈り

登山2日目 第2ハット → 3,785mの山小屋 → 登頂 → マンススプリング

2日目は、いよいよカメルーン山登頂に向けて出発です。サバンナの急斜面を登ると最後の小屋(3,785m)があり、ここからは溶岩質の岩場になります。4,000mを超えるとようやく山頂が顔を出します。山頂周辺には2000年に噴火した火口から蒸気が噴き上がり、山頂に近づくにつれ、海からの冷たい風が熱帯雨林を通ってむき出しの山頂に吹き上げてきます。第2ハットを出発して約4時間半で山頂へ。山頂からはアフリカの広大な風景が360度広がり、日本から約13,000km離れたカメルーン山に登頂した事を実感します。

サバンナの急斜面
サバンナの急斜面
カメルーン山の頂を目指す
カメルーン山の頂を目指す
山頂のプレート
山頂のプレート

登山3日目 マンズスプリング → 下山 → 登頂証明書授与

復路は往路と違うルートを下山しカメルーン山を周遊します。3600m付近まで、溶岩の砂状の道を一気に下りますが、景色は往路よりダイナミックになります。溶岩のゴツゴツした場所や丘を越えると、1999年に噴火した火口が現れ、硫黄臭く、地熱で辺りが温かくなります。キリマンジャロやケニア山などのアフリカの山とは違う景観の中を歩き、最後のキャンプ地であるマンススプリングに向かいました。

1999年に噴火した火口
1999年に噴火した火口
背丈ほどもある長草の中を歩く
背丈ほどもある長草の中を歩く
登頂証明書
登頂証明書

西アフリカの文化にふれる

登山後の観光も充実しています。カメルーン西部で最も大きな王宮があるバフットを訪れ、王宮の見学や仮面舞踊の見学など、西アフリカの文化を肌で感じていただけます。
西アフリカ最高峰を登頂し、カメルーンの伝統と文化にふれる事ができる11日間の旅に一緒にでかけてみませんか。

ティカル王族の王宮
ティカル王族の王宮
仮面舞踊を見学
仮面舞踊を見学

関連ツアー

エチオピア最高峰ラスダシャン(4,620m)登頂

西アフリカ最高峰カメルーン山とマネングーバ山登頂

<改訂版>サバンナ・砂地・ジャングルと変化に富んだ自然の中を歩く。アフリカ大陸で最も大きな火山カメルーン山を2泊3日で登頂、新たにマネングーバ山も登頂する改訂版。

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