秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

ロンボク島最高峰・リンジャニ山(3,726m)登頂

  • インドネシア

2013.10.01 update

インドネシア、西ヌサ・トゥンガラ諸島の州都マタラムがあるロンボク島。リンジャニ山はこのロンボク島の最高峰であり、インドネシア第3の高峰です。また活火山であり、山頂付近では巨大な火口湖セガラ・アナ湖やバリ島最高峰アグン山(3,031m)を展望することができます。ここでは、島についてから2泊3日での登頂の様子を、ルートに沿ってご紹介いたします。

リンジャニ山の全景を望みつつ草原帯から登山開始リンジャニ山の全景を望みつつ草原帯から登山開始

トレッキング1日目(早朝):スタート地点のスンバルンラワン村

早朝、ロンボク島のスンギキを出発し、標高約1,150mのスンバルンラワン村へ。
この村で入山手続きを行いポーターに荷物を振り分け出発です。

登山のスタート地点、山間に佇むスンバルン・ラワンの村
登山のスタート地点、山間に佇むスンバルン・ラワンの村
村を出発
村を出発

トレッキング1日目(朝~):スンバルンラワン村→ プラワガン・センバルンへ

トレッキング1日目は、プラワガン・センバルン(2,640m)まで進みます。標高差は約1,490m。序盤は草原地帯をゆるやかに登ります。道中、熱帯でよく行われている焼畑農業の跡が見られ、南国に来たことを実感させてくれます。

標高約1,500mのPos2で昼食後は徐々に高度を上げます。急坂を登りきり尾根まであがると火口湖セガラ・アナ湖が展望できるプラワガン・センバルンへ到着。深夜の登頂開始に備え、夕食を食べ就寝です。

砂礫の稜線を登る
村を出発し、トレッキング開始
山頂付近は急登を登る
序盤は草原地帯を行く
東屋で休憩
東屋で休憩
 

トレッキング2日目(未明~朝):リンジャニ山登頂

深夜2時、キャンプを出発し登頂開始。山頂までは約1,090m、プラワガン・センバルンから山頂まで伸びる砂礫の稜線をひたすら登ります。朝陽が昇り、ふと後ろを振り返ると、エメラルドグリーンのセガラ・アナ湖が望めます。さらに下にはプラワガン・センバルンのキャンプが見え、あそこから歩いてきたのかと、驚きを感じます。

砂礫の稜線を登る
砂礫の稜線を登る
山頂付近は急登を登る
山頂付近は急登を登る
山頂にて
山頂にて
山頂に到着すると、1993年に噴火したバル山とセガラ・アナ湖が眼下に広がり、遠くにはバリ島最高峰のアグン山(3,142m)が展望できます。ロンボク島は総面積が約4740Km2しかなく、山頂から見渡すと、島を取り囲む美しい海が広がっていました。

帰路は砂礫の稜線を駆け下り、プラワガン・センバルンに戻ります。

山頂から望むアグン山
山頂から望むアグン山
山頂付近から望むセガラ・アナ湖
山頂付近から望むセガラ・アナ湖

トレッキング2日目(朝~):プラワガン・センバルン→ セガラ・アナ湖畔

朝食後、約640mを下山しセガラ・アナ湖畔のキャンプ地(2,000m)へ。セガラ・アナ湖畔にはアリカラックと呼ばれる温泉があり、大自然の中の天然温泉で登山の疲れを癒していただきました。

湖畔のキャンプ地へ
湖畔のキャンプ地へ
アリカラック温泉
アリカラック温泉
湖で釣りをする地元の人々
湖で釣りをする地元の人々

トレッキング3日目:セガラ・アナ湖畔→スナル

スナルまで約1,400mの下山です。湖畔を歩き、再び外輪山の稜線部にある尾根まで登るとプラワガン・セナル(2,461m)に到着。ここからはジャングルに抜け一気にスナルまで下山し、2泊3日の山旅は終了。ホテルへと戻り、近海で取れた魚介類を堪能しました。
翌日、最終日はバリ島へと移動し、深夜の飛行機の出発までクタ地区でのショッピングなどをお楽しみいただけます。

セガラ・アナ湖の隣に聳えるバル山
セガラ・アナ湖の隣に聳えるバル山
プラワガンセナルからリンジャニ山を望む
プラワガンセナルからリンジャニ山を望む
スナルのゲート
スナルのゲート

リンジャニ山は日本から気軽に訪れることができ、標高も3,726mと、富士山3,776mとほぼ変わらないため、初めての海外登山に挑戦される方にはおすすめです。復路と往路で異なるルートを歩くため、2泊3日で変化の富んだ登山をお楽しみいただけます。

日本からほど近い場所ですが、まだ訪れる登山者が少ないリンジャニ山。是非、多くの方に訪れていただきたいと感じました。
これから海外登山を初めて見たい方は、是非このコースに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

関連ツアーのご紹介

ロンボク島最高峰・リン ジャニ(3,726m)山登頂

ロンボク島最高峰を周遊。熱帯雨林の中を歩き、火山湖を展望!登山途中に天然温泉に入浴、変化に富んだ自然の中を歩く。山中に2泊のゆとりの日程。

ヒマラヤの懐深く…名峰ひしめく聖域を訪ねる
アンナプルナ内院を行く

  • ネパール

2013.10.01 update

アンナプルナ地域の最終章、360度大迫力の巨峰群に囲まれた二大ベースキャンプへ。6,000m〜8,000m峰がひしめくマチャプチャレB.C.、最終目的地アンナプルナB.C.…それぞれの滞在で、神々しく朝・夕に赤く染まるヒマラヤの峰々を堪能するアンナプルナエリアの聖域を目指す、アンナプルナ内院トレッキングをご紹介します。

朝日に輝くアンナプルナⅠ峰(8,091m)朝日に輝くアンナプルナⅠ峰(8,091m)

処女峰アンナプルナ

「豊穣の女神」を意味する世界第10位峰アンナプルナⅠ峰(8,091m)。アンナプルナは、タライ平原からインドへと続く豊富な水量の水源であることから古代より人々の信仰の対象とされてきました。 そのアンナプルナエリアの極み、圧巻の氷壁・氷河に囲まれたベースキャンプを訪れるのがアンナプルナ内院トレッキング。アンナプルナエリアの最終章とも言えるトレッキングです。内院からは落差4,000mの大迫力の南壁が展望できます。1950年の初登頂は人類初の8,000m峰登頂であり、その後のヒマラヤ登山黄金期の幕開けとなりました。

名峰に囲まれたアンナプルナ内院を目指す

トレッキングの拠点は湖の美しいリゾート地の趣を持つポカラ。空気の澄んだ日には、大空高くに聳え立つアンナプルナ連峰、ダウラギリ、マチャプチャレを展望することができます。ここから車に揺られナヤプル(1,025m)からトレッキング開始。序盤は広大な段々畑の風景を見ながらの里山トレッキングです。グルン族の集落を通過しながら、石段の多いトレイルを進むとガンドルン(1,950m)に到着。背後にはアンナプルナ南峰(7,219m)が展望できます。その後、大きなアップ・ダウンを越えてチョムロン(2,170m)へ。ここからはモディ・コーラ(川)沿いの高巻きの道で谷を詰めて行きます。 デウラリ(3,100m)を過ぎるとルートはU字谷へと変わり灌木帯へと入って行きます。U字谷を抜けると、聖域の入り口マチャプチャレB.C.に到着。ここからガンドルンから眺めたのとは真裏にあたるアンナプルナ南峰を正面に一登りすると、いよいよアンナプルナB.C.に到着します。ロッジ裏手の丘に登ると落差4,000mの南壁を誇るアンナプルナⅠ峰と大氷河が圧巻の迫力で眼前に迫ります。その左方向にはアンナプルナ南峰、ヒウンチュリ(6,441m)。右にはカンサール・カン(7,485m)、タルケ・カン(7,193m)、シングチュリ(6.501m)。背後にはマチャプチャレ(6,993m)とアンナプルナⅢ峰(7,555m)。360度名峰群に囲まれた空間はまさに聖域。ダイナミックな景観が待っています。

シャクナゲの季節に訪れる

3月、厳しく寒い冬が終わり、世界各国のトレッカーがネパールに戻ってくる頃、ヒマラヤ山麗には真紅のシャクナゲの花が咲き誇ります。アンナプルナ山麗を巡るトレッキングコースは、その中でも特に美しいことで知られています。 アンナプルナ内院などの奥地へ踏み入れなくても、ヒマラヤ屈指の展望地ゴラパニ峠やダウラギリ峰を間近に望むジョムソン街道など、人気のルートで春のネパールを存分に楽しむことができます。シャクナゲとアンナプルナ、そしてダウラギリの名峰群というこの時季ならではの山岳風景を楽しむことができる春のネパールトレッキング。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

アンナプルナ登山史

ネパールが鎖国を解いた直後の1950年春、フランス隊のエルゾーグ隊長が北面のルートから人類初の8,000m峰登頂の快挙を果たしました。エルゾーグ著の「処女峰アンナプルナ」では初登頂の栄華と共に壮絶な下山の様子が克明に描かれています。落差4,000mの南壁は70年春イギリス隊によって登られ、その後のより困難なルートを目指すヒマラヤ登山の幕開けとなります。84年にはスイス隊がグレーシア・ドーム、ロック・ノアールから北東陵を行き登頂する大縦走に成功しました。


アンナプルナB.C.より仰ぎ見るアンナプルナⅠ峰

マチャプチャレB.C.より夕焼けに輝くマチャプチャレ

マチャプチャレを仰ぐ道を進む
コンコルディアより眼前にK2を仰ぐ
アンナプルナB.C.(4,130m)を目指す
夕暮れのコンコルディア
ベースキャンプに到着。圧巻の眺め

関連ツアーのご紹介

アンナプルナ内院トレッキング二大ベースキャンプを訪ねて

アンナプルナエリアの極み、圧巻の氷壁・氷河に囲まれたベースキャンプへ。ヒマラヤのふところ深くに入り込み、名峰ひしめく聖域を訪ねる。

オカバンゴ・デルタの優雅な休日

  • ボツワナ

2013.10.01 update

毎年5月~8月にかけてオカバンゴ川の氾濫原が造りだす大湿地帯オカバンゴ・デルタ。ここは、野生動物たちに貴重な水場を提供し、ライオンやアフリカゾウ、サイやカバなどの大型動物をはじめ様々な草食動物が暮らす野生動物の楽園となっています。今年5月、水場に集まるそんな野生動物を観察しに、オカバンゴ・デルタにある国立公園を訪ねました。
オカバンゴ・デルタの優雅な休日

オカバンゴの大湿地帯へ

南アフリカのヨハネスブルグから、飛行機はボツワナのマウンへ。標高は980mありますが1,700mの涼しいヨハネスブルグに比べるとかなり気温も暑く感じられました。
さらにここから13人乗りのセスナに乗り込み、モレミ動物保護区内のクワイ川近くの飛行場へ。眼下にはオカバンゴの湿地帯を見下ろすことができます。
ホテルのジープが迎えにくると、部屋に荷物をおいて、さっそく夕方のサファリへとでかけます。夕暮れから暗くなるまで、サバンナと湿地帯の間に生活する動物たちの観察へと出かけました。このイブニングサファリでは、日中に見ることが難しいジェネットやカラカウ、ヤマアラシにヒョウなどの夜行性の動物たちとの出会いが楽しみです。

明け方にライオンの声

まだあたりが暗いうちに起床。焼きたてのマフィンなどの朝食を食べ、まずは早朝のサファリへ出発です。明け方にオスライオンの声を聞いたというガイドさんの言葉で、ライオン目指して出発しました。他の車が発見したという無線が入り、急いでその方向へ向かうと、8頭の若いオスと、後ろから2頭の立派な鬣を持ったオスライオンが、ゆっくりと移動してきて川を渡るところでした。川の手前まで来ると、水中に潜むワニを警戒して低いうなり声を上げました。
なんと一度に10匹ものライオンを観察。こんな出来事もここオカバンゴ・デルタでは夢ではありません。

ロッジでの贅沢な時間

オカバンゴでは、大自然を満喫する厳選のロッジに滞在します。サファリの朝はとても早いため、ここでの一日は、朝夕は野生動物の観察を楽しみ、戻ってブランチを食べ、日中は、ゆったり過ごすというスタイル。動物たちと同じリズムで生活します。バーでドリンクを飲みながら目の前の湿地に現れるカバやゾウの水浴びを眺めたり、またプールサイドでのんびりと読書をしながら、水場に絶えず訪れる動物たちの声に耳を澄ますこともできます。
午後のサファリでは途中、夕暮れの時間に車を止め、デルタ地帯に沈む美しい夕日をバックに冷たい飲み物で乾杯するサービスも。
動物たちが闊歩する野生の楽園は、私たちにとっても優雅で、贅沢な時間を与えてくれる場所でした。

オカバンゴ・デルタ
ボツワナ北部に広がるこの湿地帯はオカバンゴ・デルタと呼ばれ、雨季にアンゴラで降った雨が1600kmの距離をおよそ半年かけてボツワナに流入。世界最大級のデルタ地帯へ涵養していき、形成されます。アフリカ南部に生息する野生動物の中でも種類・数ともに群を抜いており、特に減少しつつあるアフリカ象の生息数は世界一と言われます。セスナの窓からもたくさんの象を眺めることができました。
ライオン
通常ネコ科であるライオンは水を嫌がりま すが、ここオカバンゴ・デルタのライオン は湿地帯で生活しているせいか、ワニを一 瞬気にしたあと、ゆうゆうと渡って行きま した。水を掻き分けて進むには並々ならぬ 体力が要りますが、ここのライオンはバッ ファローを追って水浸しの土地を走り回っ ているため、筋肉がよく発達しています。
ロッジの一例
ロッジの一例
アフリカゾウ
Loxodonta africana

アフリカゾウ

アフリカゾウの耳は体全体の5分の1にもなる大きさで、日中の暑さから巨大な体を冷やすために、この耳を使って熱を放射する。体のシワも表面積を増やし、熱を逃がしやすくする役割を果たしている。またゾウの鼻の動きは感情を表しており、牙の上で休ませている時はリラックス、高くあげているときは警戒や、興味を示している。

ケープキリン
Giraffa camelopardalis

ケープキリン

斑点がひざ下まで広がるのがケープキリンの特徴。キリンは一度に10〜18リットルの水を飲むと言われる。しばらく頭を下げて飲んだあと立ちくらみを起こし、その状態で、敵に狙われることがある。また、頭をあげる際に血が引いて気を失うのを防ぐため、瞬時に拍数を上げ脳に血液を送り込むことができる。

アフリカバッファロー
Syncerus caffer

アフリカバッファロー

ウシ科の中で最大級の体格をもつ。アフリカバッファローはサハラ以南のアフリカ大陸に広く生息し、標高4,000mまでの水辺の草原地帯などで生活する。毎日水が必要で、水から10km以上離れる場所には決して行かない。群れは通常数100頭だが、餌が豊富にあるときは群れの数が1,000頭を超えることもある。

ヒョウ
Panthera pardus

ヒョウ

ヒョウの体は小さくてスリム。肩高も低い ため、サバンナの丈の低い草むらの中でほぼ完全に姿を隠して獲物に忍び寄ることができる。しかし狩り成功率自体は低く、20%程度。また天敵の多いヒョウは捕まえた獲物は、すぐに木の上に持ち上がり貯蔵する性質をもつ。そのため木登りのための力強い体と太い首を持っている。

ブチハイエナ
Crocuta crocuta

ブチハイエナ

クランという群れを形成しており、リーダーはメスでメス中心の社会で成り立っている。子育ては共同の保育場で行われ、子供の1年後の生存確率は60%以上という極めて高い生存力を誇っている。また、強力な顎と消化能力で獲物の骨まで食べ、髄のタンパク質などの栄養を摂る。そのため糞が白くなるのが特徴。

リカオン
Lycaon pictus

リカオン

社会性の高い動物。狩りの前には組織力を高めるため、群れのメンバーで体を舐め合い士気をあげるという。組織立った狩りの成功率はサバンナで一番高く約80%を誇る。リカオンの狩りはチームワークを活かした持久戦で行われる。そのためスタミナが重要となり、体がブチハイエナの半分であるにもかかわらず、ブチハイエナとほぼ同じ量の肉を食べる。

サファリの1日 One Day at Safari

ヒョウが目の前に!
ヒョウが目の前に!
アフリカンサンセットに乾杯
アフリカンサンセットに乾杯
AM 6:00 モーニングノックで起床

AM 6:30 朝食
朝焼けを眺めつつキャンプファイヤーを囲んでの食事。

AM 7:00~10:30 モーニングサファリ
早朝は肉食動物の朝食タイム、サファリの最適時間帯です。

AM11:00 ブランチ
ボツワナの食材を豊富に使った料理が並びます。

PM0:00~3:30 リラックスタイム
サファリの朝は早いため、昼寝やティータイム、プールで読書するなど快適なロッジで思い思いの時間をお過ごしいただきます。

PM4:00〜7:30 イブニングサファリ

PM8:00 夕食
デッキでの優雅なひとときを…

希少なリカオンの狩りに遭遇

最終日の朝、車の前に突如としてリカオンが現れました。周囲にも目をやると合計8頭のオス達です。ガイドがこの先のインパラの群れを狙っていると言ったとおり、徐々にその方向に走り始め、狩りが始まりました。 途中、立ち止まって仲間を待ったり、低い姿勢で大きな丸い耳をそばだて獲物の足音に注意を払いながら移動して行きました。追跡するとインパラが数頭慌てて飛び跳ねながら駆けて行き、緊迫した雰囲気に包まれました。結局、インパラが先に逃げてしまいましたが、とてもエキサイティングなサファリでした 。
リカオンは、群れ全体の生存のため、同時期に他のメスが妊娠することは許されず、二頭目の妊娠が発覚した時点でそのメスが間引きされます。また、グループの中で傷ついた個体は見放さず、一緒に遅れながらも面倒を見るなど、とても社会性の強い動物です。ヒョウが他の獲物を横取りするのとは違い、1日に2度狩りを成功させることができるリカオンは、自ら狩りで得たものしか捕食しないという、サバンナでは優秀なハンターです。

リカオンの狩り

関連ツアー

ベトナム最北の地を行く ディエンビエンフーからハジャンへ

野生動物の楽園 オカバンゴ・デルタの優雅な滞在

大自然を満喫するのロッジに滞在、究極のサファリを楽しむ季節限定の特別企画。大湿地帯オカバンゴ・デルタがもたらす恵みの中で野生動物たちを心行くまで観察。

南北ブラジル大自然
ブラジルの4大絶景を訪ねて

  • ブラジル

2013.09.01 update

地球の裏側ブラジルに乾季のベストシーズンに訪れ、ブラジルらしい壮大な自然を堪能してきました。
その中から「パンタナール大湿原」「イグアスの大瀑布」「レンソイスの白砂漠」「アマゾン川」の4つの大自然をご紹介いたします。

ベリーズ・ATM(アクトゥン・チュニチル・ムクナル)洞窟大冒険


「野生動物の楽園」パンタナール大湿原

ブラジル、パラグアイ、ボリビアの3ヶ国にまたがる世界最大の湿原です。ポルトガル語で“沼地”を意味し、雨季には80%以上が水没し、世界で最も水量が多い平原となります。動植物の種類の豊富さで世界一といわれるパンタナール湿原は「野生動物の楽園」とも言われ、今回訪れた乾季には少ない水場にたくさんの野鳥や動物が折り重なるように集まり、絶好のサファリ日和となりました。
ツアーでは、北パンタナールの拠点の街クイアバからパンタナール縦貫道路と呼ばれるまっすぐ南に延びた一本の道をパンタナールの中心部に向かって進んでいきます。道の両脇にはカピバラ、メガネカイマン、アナコンダやたくさんの野鳥の群れと出会えました。特にパンタナールを象徴する怪鳥トヨヨの迫力は圧巻で、白い体に、首から頭が黒く、首輪のような赤が映える独特な風貌です。コウノトリの仲間で、体長150cm、体重10kgを超える大迫力の鳥です。
日中のサファリだけでなく、ナイトサファリ、ボートクルーズ、ウォーキングサファリと盛りだくさんの内容でパンタナールを満喫できます。

ATM1
メガネカイマン
ATM1
パンタナール最大の鳥 トヨヨ
ATM1
キイロアナコンダ
ATM1
ピンクに色づくイペーの木

「世界最大の滝」イグアスの大瀑布

イグアスとは先住民の言葉で「大いなる水」の意味。ブラジルとアルゼンチンにまたがる世界最大の滝で、この滝の最大のハイライト「悪魔の喉笛」では圧巻の景色が堪能できます。滝の轟音が響きわたり、圧倒的な水量に思わず足がすくんでしまいます。アルゼンチン側・ブラジル側どちらも遊歩道で滝の近くまで歩いて行くことができるので、イグアスの滝の水しぶきを直接浴びることができます。
その後は滝つぼに飛び込むボートツアーへ。ライフジャケットを着て、全身びしょ濡れになる覚悟でスピードボードへ乗船します。ボートごと滝に近づいていき、そのまま滝の真下に入っていきます。イグアスの滝に打たれるという体験は本当にスリル満点。滝の写真を見るだけでは絶対に味わうことのできないイグアスの滝を「体感」できます。

ATM1
世界最大のイグアスの滝
ATM4
イグアスの滝の真下にいくボート
ATM4
遊歩道を歩いて滝の中央へ

「白砂漠」レンソイス大砂丘

レンソイス・マラニャンセス国立公園は、ブラジル北部マラニョン州にあります。レンソイスとはポルトガル語で「シーツ」の意味。まさにシーツが揺らめくような白い砂丘が延々と広がります。雨季には神秘的な碧い湖がその砂丘の低地に現れ、その美しい白と青のコントラストを、遊覧飛行と地上を歩いての両方でお楽しみいただきます。
日中の暑い時間を避け、お昼過ぎに拠点の町バヘリーニャスを出発しました。プレギシャス川を艀で渡り、ガタガタの未舗装の悪路を4WDで走り、巨大な白砂漠に到着。白砂漠を裸足で歩きながら写真を撮ったり、いくつかの青い湖で泳いだりしながら夕暮れまでゆっくりと過ごしました。
特におすすめなのは夕暮れの時間。昼間の白砂漠の白と青のコントラストが、刻々と赤色に染まっていきます。時間の変化と共に橙、赤、赤紫などその時々の太陽の色を白い砂漠が吸収して染まっていく姿はまさに絶景でした。完全に暗くなってしまうと道に迷ってしまう危険性もあるため、後ろ髪を引かれつつ、後ろを何度も振り返り景色の移り変わりを楽しみながらレンソイスを後にしました。

ATM1
上空より望む砂丘
ATM1
ATM5
ATM4

大河アマゾン

世界最大の河川で、流域面積はオーストラリア全体の面積に相当する大河です。このツアーではアマゾン川流域の最大の都市マナウスからアマゾン川クルーズに出発します。まず最初は、黒いネグロ川と白く濁ったソリモンエス川が合流しアマゾン川になるアマゾン川合流点へ。温度や速度、成分の違いから、約40kmもの区間、混じり合わずに隣り合って流れている独特な景色に出会えます。
アマゾン川といえばピラニア釣り!簡易な木の棒でできた釣り竿に牛肉をつけて釣りをします。釣りを始めるとすぐにピラニアがエサをつついてくるのですが、それを釣り上げるとなるとなかなか難しく、ピラニアの餌付け状態になることも。釣ったピラニアは帰りの船で唐揚げにしておいしくいただきました。見た目とは裏腹に淡白でとてもおいしいお魚です。

ATM1
交じり合わない2河川合流ポイント
ATM1
ボートクルーズでアマゾンを散策
ATM1
ピラニア

関連ツアーのご紹介

南北ブラジル・大自然を巡る旅

ブラジル屈指の絶景を乾季のベストシーズンに!パンタナール大湿原・レンソイスの白砂漠・イグアスの大瀑布・そしてアマゾン川…。憧れの絶景を効率よく巡るブラジル大自然の旅。

世界最大級のデルタ地帯「オリノコ・デルタ」

  • ベネズエラ

2013.08.01 update

アマゾン川、ラプラタ川に次ぐオリノコ川は、ベネズエラ南部のブラジル国境に近いパリマ山地を源として大西洋へ注いでいます。その河口は”カーニョ”と呼ばれる無数の支流に分かれており、複雑に入り組んだ扇状地を形成しています。これが世界最大級のデルタ地帯、オリノコ・デルタです。「オリノコ」とは、先住民ワラオ族の言葉で「漕ぐところ、場所、家」という意味の言葉が由来だとされています。ツアーでは、このオリノコ・デルタを家として生活する彼らのありのままの姿を間近で見ることができます。

ケツァール
ワラオ族の住居を模したロッジ

 

水上に暮らす人々 ワラオ族

オリノコ・デルタの支流を探検していると、小さなボートを漕いで移動する人々を目にします。彼らこそが、オリノコ・デルタをはじめとするベネズエラの北東部およびガイアナの西に住むワラオ族です。この地域に約36,000人いるとされ、そのうち約20,000人がオリノコ・デルタに暮らしていると言われています。彼らは水路しかないオリノコ・デルタの支流をボートに乗って移動します。朝もやでまだ少し景色の霞む早朝から、日が落ちて暗くなる夕方まで、一日中川面を行き交うボートの姿を目にします。ワラオ族は水と深く関わりながら一生を過ごすため、ワラオ族の赤ちゃんは母親の首にしっかりつかまる能力や、バタ足の能力に長けていると言われています。彼らは漁業はもちろんのこと、野菜や果物の栽培、蜜や果物の採集も行います。迷路のようなオリノコ・デルタの水路を熟知して生活しています。

  • ウラコア港
    ウラコア港
  • 好奇心旺盛な子供たち
    好奇心旺盛な子供たち

彼らの住居は高床式で水上にあります。木造で、屋根はありますが四方の壁は特にありません。とても開放的な空間に、子どもから大人までが一緒に生活しています。ツアーでは実際にこの住居を訪問させてもらいます。まだまだ観光化してないこの集落に私たちが訪れると、辺りを走り回っていた好奇心旺盛な子どもたちが寄ってきてくれました。私たちにとっては危なげで、滑らないようにゆっくりと歩く必要のある水上の細い通路の上を、ワラオ族の子どもたちは身軽に駆け回っています。
開放的な住居に置かれたキッチンで料理をする女性もいれば、洗濯物もはためいています。彼らの寝床はハンモックで、昼間から何をするでもなくハンモックに揺られている人もいます。われわれ日本人とは全く異なる生活様式をもつワラオ族。ツアーでは、彼らの生活圏内にあり、また彼らの住居を模したロッジにお泊り頂きます。

  • 料理する女性
    料理する女性
  • 細い通路を走る子ども
    細い通路を走る子ども
  • 朝もやのオリノコ・デルタ
    朝もやのオリノコ・デルタ
  • 村で出会ったワラオ族の子供たち
    村で出会ったワラオ族の子供たち

ワラオ族の住居を模したコテージ風のロッジに宿泊

ツアーで泊まるロッジは、ワラオ族の住居を模したコテージ風の建物です。オリノコ・デルタの支流沿いにあり、ジャングルと一体化したようなロッジです。もちろんボートでのみ辿り着くことができる場所です。ギアナ高地観光の起点となる町プエルト・オルダスから車で約2時間のところにあるウラコアという港でボートに乗り込み、ボートを飛ばすこと約1時間でオリノコ・デルタロッジに到着です。 ロッジの向かい側の岸には学校があり、朝は通学する子どもたちを乗せたボートを見ることができました。
また、ワラオ族の人々がロッジの正面の船着き場にやってきたかと思うと、彼らが植物を編んで作った民芸品を並べて小さな露店が開かれました。しっかりとした作りの小物入れやコースターはおみやげにぴったりです。

  • ワラオ族の住居を模したコテージ風の建物
    ワラオ族の住居を模したコテージ風の建物
  • 部屋の一例
    部屋の一例
  • ロッジでの食事
    ロッジでの食事
  • ワラオ族の民芸品
    ワラオ族の民芸品

手つかずの自然が残るオリノコ・デルタですが、自然だけでなくワラオ族の人々との触れ合いも醍醐味のひとつです。
ロライマ山やエンジェル・フォールが有名なギアナ高地とあわせて近年注目度の高まっているこのオリノコ・デルタへ、
ぜひ足を運んでみてください。

PAGE TOP