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ブータンのお土産②番外編 「オリジナル切手」

  • ブータン

2020.09.17 update

ブータンのお土産紹介、第2回の番外編は「オリジナル切手」です。

ブータンでは、自分の顔写真などのオリジナル切手を作り、ハガキを出すことができます。オリジナル切手の切手シートは、過去様々なタイプが販売されてきましたが、今回ブータンを訪問した際に売られていたのはこのようなデザイン。

 

オリジナル切手はその場ですぐに作って貰えます。

まず、係りの方に切手を作りたい旨を伝え、背景の写真が掲げられている壁際に立ち、デジカメで写真を撮ってもらいます。写真は気に入るまで何度も取り直し可能です。背景の写真は、定期的に変わることもあります。もちろん、お気に入りの写真データを渡して加工して貰うことも可能です。

 

③パソコンに写真を取り込み、印刷してもらいます。

 

④完成。ここまで3~5分です!

 

 

ブータンの思い出に、是非いかがでしょうか。

※郵便局は、グループツアー、個人旅行ともに、お時間に余裕がある場合にご案内させていただいております。

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ブータンのお土産① レモングラス製品

  • ブータン

2020.09.10 update

今回はブータンのお土産をご紹介させていただきたいと思います。
 

第1回目のお土産は「レモングラス製品」。Made in Bhutanの商品はまだまだ種類は豊富ではありませんが、レモングラスのルームスプレーとレモングラスオイルは「Bio Bhutan」という会社から発売されています。

「Bio Bhutan」のレモングラススプレー

 
 

お値段は、レモングラススプレーが30ml、レモングラスオイルが60mlで300-400円ほどです。蓋の部分が漏れやすいのでご注意を。

 

さて、気になるレモングラスですが、ツアーで訪れる場所では、東ブータンのモンガル~タシガン間で自然に生えているのを見ることができます。以前通ったときは、青空の下、レモングラスのエッセンシャルオイルを抽出している光景を目にしました。そして、その横では牛さん達が抽出に使ったレモングラスの葉を食べていました!日常生活では、商品化されたものしか目にしない私たちにとっては新鮮な感じですね。

 

レモングラス製品、是非お土産にいかがですか?

 

※この記事は2015年5月のものを修正・加筆して再アップしたものです。

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ゾロアスター教の聖地 ヤズド旧市街と沈黙の塔

  • イラン

2020.09.03 update


 

今回はイランのほぼ中央に位置する砂漠都市ヤズドと、最大のみどころである「沈黙の塔」についてご紹介いたします。ヤズドは、イランにおいて古い歴史をもつ都市のひとつで、人口は約50万人。ゾロアスター教文化の中心地です。

■ゾロアスター教とは…

経典は「アヴェスタ」、開祖は「ザラス・シュトラ」。ゾロアスター教という名称自体も、開祖であるザラス・シュトラの名前に由来するといわれています。ゾロアスター教の全寺院には、火が絶えることなく燃えています。寺院内には偶像はなく、信者たちは火に向かって礼拝しますが、決して火を崇拝しているのではありません。光と善の最高神“アフラ・マズダ”を唯一神としており、火は彼にしか作れないと信じているため、信者たちは火を大切にするといわれています。

 

ヤズドの旧市街

この地は年間降水量が大変少ないため土漠・岩漠が多く、農耕には不向きな環境でした。そこでヤズド州ではカナート(地下水路)が発達し、このカナートによって灌漑が行われてきました。
夏は著しい暑さのため、ヤズドの旧建築の多くは大きな「バード・ギル」という天然クーラーの役割を果たす設備を設けています。また、近傍の山地にある氷を蓄えるヤフチャール(氷室)を備えるものもあります。
ほぼ全体が日干し煉瓦で建築された都市としては世界最大の規模。迷路のように入り組んだ旧市街には、日干し煉瓦の上から土で塗り固められた家々が並び、強い日差しのもとで歩く茶色い街並みは、まさに砂漠都市の名がふさわしい場所です。


  • ヤズドの古い街並み

  • 町で見かけるバード・ギル

また、ヤズドではセラミックやタイルの産業が盛んです。イランの国教であるシーア派12イマームの3代目ホセイン氏のゆかりの地としても知られ、ホセイン氏の殉教を追悼するアーシュラーの日には、巨大な神輿がヤズドの街を練り歩きます。

巨大な神輿


 

ゾロアスター教の聖地「沈黙の塔」

そして、ここヤズドにはアケメネス朝、ササン朝時代に国教だったゾロアスター教の信徒が今も暮らしています。その象徴として残されているのが、ヤズドの一番のみどころでもある「沈黙の塔」です。

夕日に照らされた沈黙の塔

「沈黙の塔」は、不毛の山頂に建つ高さ3~4mの壁で囲まれた直径十数mの円形構造物です。男女別にそれぞれ建物が分かれており、男性用の建物が高い位置に造られます。小高い丘の上たたずむ岩山は、「ゾロアスター教徒の墓場」を意味する「ダフメイェ・ザルトシュティヤーン」と名づけられており、古代ペルシャのゾロアスター教徒が遺体を葬る鳥葬(風葬)の場として実際に使用されていました。天井はなく、床には同心円が描いてあり、真ん中に深い穴があります。鳥に食べられた後の白骨は、後に遺族によって衣類(布)に包まれ、その真ん中の穴に投げ込まれたようです。ゾロアスター教徒は火や水、土を神聖なものとしており、これらを汚すことになる火葬や土葬を嫌いました。そのため、遺体を鳥が食べることで自然に還すという方法を選びました。


  • 沈黙の塔に続く道

  • 骨を投げ込む穴(沈黙の塔)

1930年代に王がその習慣を禁止とするまで、この地では実際に鳥葬が行われていましたが、現在はイスラム教徒と同様に土葬になりました。かつて鳥葬が執り行われていたこの塔に登ることもできます。内部には骨を入れていた穴が残るのみですが、そこからは麓の集落が見え、遠方にはヤズドの町を望むことができます。

沈黙の塔からの眺め

また、ゾロアスター教寺院のなかでも最も重要とされるヤズドの拝火神殿は、異教徒でも入場が可能です。善の象徴として火を尊ぶため、拝火教とも呼ばれるゾロアスター教。拝火神殿の内部には、ゾロアスター教の開祖であるザラスシュトラが点火したといわれる火が、1500年以上絶えることなく燃え続けています。そして、信者たちはこの炎に向かって礼拝をします。


  • 拝火神殿

  • ゾロアスター教の聖火

鮮やかなタイル装飾や美しいレリーフもイランの大きなみどころですが、ゾロアスター教徒の需要な聖地として息づく土地、ヤズドもイランならではの魅力ではないでしょうか。ぜひ、砂漠都市の異国文化をご自身で歩いてみて下さい。

 

■旅のひとくちメモ:日本の自動車メーカー「マツダ」とゾロアスター教

日本の自動車メーカー「マツダ」(MAZDA)の名称の由来は、ゾロアスター教の光と善の最高神アフラ・マズダだといわれています。「叡智・理性・調和の神アフラ・マズダを、東西文明の源泉的シンボルかつ自動車文明の始原的シンボルとして捉え、また世界平和を希求し自動車産業の光明となることを願って」つけたそうです。

 
※この記事は2014年4月、2015年4月のものを修正・加筆して再アップしたものです。

 
 

関連ツアーのご紹介

ペルシャ歴史紀行

イランの旅の決定版!壮大なペルシャの歴史を辿る11日間。ペルセポリスや壮麗なモスクに加え、シーア派の宗教都市コムや、ゾロアスター教の聖地ヤズドも訪問。イスファハン、シラーズでそれぞれ2連泊。

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アルジェリアの食事

  • アルジェリア

2020.08.27 update

今回は、アルジェリアの食事事情についてお話ししたいと思います。

アルジェリアの北部ではフランスパンやクロワッサン、パスタ、フレンチ・フライ等、フランス文化の影響が見られる食事が多くなりますが、地中海沿岸では、魚のスープやグリル等の魚料理もご賞味いただけます。

 

そして、中部から南部ではクスクスや、羊肉・ラクダ肉等のスープ、カバブ、ナツメヤシのデザート等、いわゆるサハラ地域の食事となっていきます。

 

朝食に関しては、フランス統治時代の影響を大きく受けた、コンチネンタル式の朝ごはんがまだまだ主流です。朝起きて朝食の会場へ向かうと、パンにコーヒーのみ…

 

糖尿病が理由で亡くなる人が多いと言われるのも納得いくほど、現地の方に愛されているのがミントティーです。アルジェリアでは、主にサハラ地域で飲まれています。最近ですと、茶葉は中国から輸入しているようですが、茶葉の渋味、ミントの苦味、砂糖の甘みが絶妙にマッチして美味しいです。

 
 

また、本家コカコーラよりも現地で人気があるのは、セレクトという、アルジェリア産のコーラ。コーラと呼ばれていますが、バナナっぽい風味がします。
道中のガソリンスタンドなどで見かけるジンジャードリンクも人気です。イスラム教徒が90パーセント近く占めるアルジェリアですが、彼らの聖典コーランにも記載されているドリンクです。デトックス効果やお腹の調子を整えたりと、健康にも良いようです。ジンジャーは喉が熱くなる程効いています。

 

どこかで見かけることがあれば、是非一度飲んでみてください。遺跡観光の合間に、現地のお食事も是非お楽しみいただければと思います!

 
 

関連ツアーのご紹介

アルジェリア探訪

アルジェに計3泊、アルジェのカスバや地中海沿岸遺跡、「アフリカのポンペイ」ティムガッド遺跡も訪問。ガルダイアに宿泊し、独特の生活様式を守るムザブ族の集落を見学。

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北欧 旅で出会った味覚④ デンマーク&グリーンランド編

  • グリーンランド
  • デンマーク

2020.08.20 update

グッダァ(グリーンランドにすむイヌイットの言葉でこんにちは)!
最終回の今回はデンマークです。首都コペンハーゲン、そしてグリーンランドの見どころとあわせて紹介します。

デンマークはユトランド半島と大小400以上の島々からなります。面積は九州よりやや大きいほどです。農業王国と知られ、その中でも養豚は農業の中心です。 デンマークで生産される豚肉の80%は輸出にむけられています。首都コペンハーゲンは1000年以上の歴史を持ち、古い建築物や美術館など見どころが多く、風情あふれる運河沿いや歩行者天国など可愛らしい町並みが広がります。

コペンハーゲンの沢山の塔のある街並み、17世紀に天文台として建てられたラウンドタワーから。

ニューハウンには築250年以上のカラフルで美しい家々が軒を連ねています。運河は商業を発展させる目的で1671年につくられました。

童話作家アンデルセンの銅像。今でも世界中で愛されている「裸の王様」や「親指姫」、「マッチ売りの少女」などの童話や小説、旅行記をたくさん書いています。

コペンハーゲンのシンボルにもなっている人魚姫の像。丁度韓国ではアンデルセン童話をモチーフにした純愛ドラマ「青い海の伝説」が流行ったこともあり多くの韓国人の姿が見られました。

ニューカールスベア博物館。ビールメーカー「カールスバーグ」の創始者の息子、カール・ヤコブセンの私的なコレクションを中心とした美術館で古代エジプトやギリシャ・ローマ時代の彫像の他、ゴッホやセザンヌなどの巨匠の絵画も展示されています。

雰囲気のある夜のレストラン街。歩行者天国ストロイエからもほど近い。

ランチの定番スモーブロー。多彩なパンとデンマーク名産のバターを使用したオープンサンドイッチで前日の残り物を黒パンに乗せて昼食にしたのが始まり。

ローストポーク。デンマーク特産の豚肉を使った自慢の料理。

グリーンランドは世界最大の島で、デンマーク領。面積は220万平方キロで日本の6倍近くもあります。先住民族イヌイット(彼らの言葉ではカラーリット)の人々が暮らす氷の大地が延々と続きます。

無数の流氷を浮かべた海をゆく

オスのジャコウウシ。西グリーンランド・カンゲルルススアークの町の手前に現れました。

この先にあるのは内陸氷床の、果てしない白い大地。

グリーンランド産ラム肉のTボーンステーキ。ラッセル氷河を目の前にしたバーベキューでいただきました。

東グリーンランド・クルスクの港で生のムール貝を試食、新鮮でとても美味しい。

タシーラックの小さな博物館。アザラシ漁に使われるカヤックや捕鯨用のウミヤックなどを展示しています。

夏のわずかな間にのみ咲かせる小さな花々。

鉛色のホブス氷河を見下ろせる展望ハイキング。

イヌイット犬の子犬たち、将来は犬ぞりを引いて活躍する。

アザラシを狩猟してティニテキラークに戻ってきた猟師。ボートにアザラシを載せている。

アザラシの肉を分けてもらいボイル、砂肝のような食感でした。イヌイットは肉と脂身を主に食べカロリーを得て寒さに強い体を作る。

猟師から購入したサーモン。このあとホイル焼きに。

いかがでしたか。
4回にわたって北欧の旅で出会った料理を紹介してきました。味付けが薄く美味しくないというイメージも持たれることが多い北欧料理。ですが、旅行で実際に味わってみると、近海でとれる新鮮な魚介類と豊かな自然に育まれた山の幸が出会い、素材そのものの味を活かした料理が多いことがわかりました。

次回以降は東から中央ヨーロッパにかけて各国の味を求めて旅をしてみましょう。

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