究極のK2展望トレッキング バルトロ氷河からブロードピークB.C.を経てK2B.C.へ【その1】
- パキスタン
2020.05.15 update
アッサラーム・アレイクム(ウルドゥー語でこんにちは)。
今回は、世界第2位の高峰K2(8,611m)の懐、即ちベースキャンプ(以下B.C.)を目指すパキスタンの究極の展望トレッキングをご紹介いたします。
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K2(8,611m)の懐にあたるベースキャンプへ
山岳天気というのは移り変わりが早い&大きいと言われるなかで、当コースでは、5泊6日のコンコルディア(4,650m)から先の行程において、山の様々な表情を見ていただくために、山までの直線距離を伸縮させながら、西遊旅行史上最長のK2展望時間を誇っています。
さて、そのK2が属すカラコルム山脈は「黒い砂利」という意味があり、パキスタン・インド・中国に500kmにかけて盛り上がっています。確かに歩いて目にする岩や氷河に被さった砂利には黒いものが多い気がします。
1856年カラコルム山系の測量が開始され、高峰群に頭文字の「K」をとった番号がつけられました。例えばK1がマッシャーブルム(7,821m)、K3がブロードピーク(8,051m)、K4がガッシャーブルムⅡ峰(8,035m、以下GⅡ)、K5がガッシャーブルムⅠ峰(8,068m、以下GⅠ)。全て、このトレッキングで目にすることが可能です。カラコルム山脈には4座の8,000m峰を含め60座以上の7,000mを超える高峰が聳えていて、極地を除けば世界最大の氷河地帯でもあります。
トレッキングの舞台はバルトロ氷河とゴッドウィン・オースティン氷河。数々の名峰が聳えるなか、テント泊を繰り返しながら前進します。
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カラコルム山脈の重量級が揃うバルトロ氷河の山群
まずは首都イスラマバードから国内線又は陸路でスカルドゥ(2,500m)へ。天気がよければ、機内又は道路沿いから世界第9位峰ナンガパルバット(8,126m)をご覧いただくことができます(往復ともにチャンスが有ります)。
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幹線道路よりナンガパルバット(8,126m)北面を望むことが可能
スカルドゥはかつて、チベットの一部としてカシミール地方への交易の中心だった街。その後イスラム化が進み、近代では1947年のインド・パキスタンの分離独立時にどちらに帰属するかが問題となり、3回の戦争を経てパキスタン領となっています。
カラコルム遠征の拠点地で、登山用品店(ただし正規店ではありません)も幾つかあり、専属の山岳コックは食材や調理器具を揃えて準備をします。
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食料を選別する
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調理に不可欠な灯油を入れるストーブ
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何でも揃うスカルドゥのバザール
四輪駆動車に分乗して、147kmの移動を経て起点となるアスコーレ(3,000m)へ。
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4WDでトレッキングの起点アスコーレ(3,000m)へ向かう
15泊のテント開始です。気になるテントですが、十分な広さがあるので、ご安心ください。別途マットレスをお持ちいただけると睡眠の質を高めて、長期間のトレッキングをさらに快適にお過ごしいただけるでしょう。
標高が上がると気温が下がるので、寝袋の内部に備えるインナーシュラフや、足元を温める湯たんぽもサービスとしてお配りしています。トイレは常設のものか建てたトイレテントをご利用いただきます。
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ポーター達は入念に重量を確認
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大切なタンパク質源①
チキンのみならず卵も別途荷上げしています
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大切なタンパク質源②
概ねパイユ(3,450m)で捌かれます
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宿泊高度4,000m以上のコースでは夜湯たんぽをお配りして快眠
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常設が無いところではトイレテントを設置
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