【動画】カラパタールとゴーキョピークの展望比較
- ネパール
2022.06.23 update
「エベレスト街道 2大展望」
ネパールトレッキングで一番人気があると言っても過言ではないのがクーンブ山群のエベレスト街道ではないでしょうか。「世界最高峰をひと目見たい」という思いを胸に、トレッカーや観光客が世界中から訪れます。そしてこのエベレスト街道には、エベレストを大展望できる2大ピークのカラパタールとゴーキョピークがあり、まずはこの人気のコースのどちらかを目標にしてネパールトレッキングが始まります。
そこでこの2つの展望地、どちらがいいのか?と相談を受けることがあります。今回はその一番肝になるピークからの展望を動画で比較してみたいと思います。
●カラパタール(5,545m)
エベレスト街道の最奥にあるロッジ、ゴラクシェプ(5,170m)からさらに約3時間かけて登ったところにカラパタール(黒い丘)があります。トレッキングルートはよく整備されておりとても歩きやすいですが、標高は5,000mを超えているため一歩一歩はとても重く、息も切れます。高所順応の調子や体力体調が如実に影響します。頂上に近くなればなるほど次々と現れる巨峰群を間近に仰ぎ見ることができます。カラパタールに到着すると、正面(北)には地上最美の山といわれるプモ・リが見え、東には直線距離約10kmの間近に世界最高峰エベレストを見ることができます。直線距離10kmは圧倒的な存在感をもって迫ってくるエベレストを楽しむことができます。文字通りエベレストがまさに目の前です。
●ゴーキョピーク(5,360m)
ゴーキョピークは、湖畔にあるゴーキョのロッジ(4,750m)から数時間登ったところにあります。ロッジより歩き始め、次第に斜度がきつくなっていく山道を登って行きます。徐々に標高を上げていくと、視界が広くなり、手前の尾根から白い山々が顔を出しはじめます。こちらのルートも特に難しい箇所はありませんがやはり標高との戦いになってきます。そしてついにタルチョはためくピークに到着すると、ゴーキョ・ピークの北には、世界第6位峰チョー・オユーや北東に聳える世界最高峰のエベレスト、その東隣には世界第4位の峰ローツェ(8,516m) が聳えています。より東に目を移すと左右均衡の取れたピラミダルな山容の世界第5位の秀峰マカルー(8,462m)の展望が広がります。文字通りヒマラヤ山脈の大パノラマが広がっています。
エベレスト街道2大ピークの展望をはいかがでしたでしょうか。ざっくり一言でいってしまうと、カラパタールとゴーキョピークの違いは、「目の前」で見るか、「パノラマ」で見るか、と言えます。「どちらか一方がいい」という話ではなく、エベレストを間近で見るなら断然カラパタールですし、エベレストを中心にヒマラヤ山脈をパノラマで楽しみたいというのであればゴーキョピークとなります。ただ一言追加すると、間近で見ると次はパノラマで、パノラマで見ると次は間近で・・・・。というように絶対にどちらも見たくなります。ネパールトレッキングのリピート率が高いのもお分かりいただけましたでしょうか。一度では味わいきれません。ぜひ、間近のエベレストもパノラマのエベレストもお楽しみください!!