紅葉の信州 6つの湖沼をめぐる
- 日本
2021.04.26 update
2020年10月下旬~11月上旬「プライベートロッジに泊まる紅葉の信州」ツアーにて、紅葉のベストシーズンに訪れた現地の様子をお伝えします。ツアーでは主に、秋深まる6つの湖沼を中心に訪れました。今回はその6つの湖沼をご紹介いたします。
1.御射鹿池
標高1,500mの山の中にある風光明媚な池。静かな水面には背景の山々の風景が逆さに映り込み、幻想的な光景を創り出します。その姿は多くの人のインスピレーションを呼び覚まし、日本を代表する画家、東山魁夷氏の有名な作品《緑響く》のモチーフにもなったことでも知られています。
訪れたときの時間帯や天気、季節によって全く異なる姿を見ることができるため、何度でも訪れたい場所の一つです。
御射鹿池から10分ほど歩いて脇道を下っていくと「おしどり隠しの滝」があります。横谷渓谷・渋川の最上流に位置する滝で、渓流瀑ならではの長い距離、色々な角度から違った表情が楽しめる滝でもあります。
2.白駒池
標高2,115mにある神秘的な湖で、標高2,000m以上の湖としては日本最大の天然湖です。湖までの歩道の回りは樹齢数百年の時を刻んだコメツガ、トウヒ、シラビソの原生林が広がっています。485種類のもの苔が生息しており、これは日本国内で見られる4分の1程度にあたります。
ひっそりとした「苔の森」の中を片道20分程度歩いていき、池の畔に佇む「白駒荘」にて昼食をとりました。
3.松原湖
標高1,123m、長野県南佐久郡小海町に位置する湖。猪名湖(いなこ)、長湖(ちょうこ)、大月湖(おおつきこ)の3湖の総称が松原湖ですが、一般的に最大の猪名湖単体を松原湖と呼んでいます。
ここでは「もみじ回廊」があり、黄、橙、赤の色鮮やかなもみじの絨毯を見ることができました。
4.蓼科湖
標高1,250m、1952年に農業用温水ため池として誕生した人造湖。シラカバ、カラマツ林に囲まれ、赤いもみじが湖面に映る美しい景色に出会えました。
5.女神湖
標高1,540m、赤沼平の湿原をせき止めた人造湖。明治から昭和初期にかけて、蓼科周辺には多くの文化人が集まりました。ほとりに佇む女神像の台座には、詩人、伊藤左千夫の詩が刻まれています。
黄色いカラマツの紅葉と立ち込める霧が織り成す神秘的な光景が見れました。
6.白樺湖
標高1,460m、白樺の木に囲まれた周囲4kmの人造湖。農業用水を確保するために建設された温水ため池で、周辺には美術館やレジャー施設などが数多くあります。西側からは、蓼科山が見えます。
上記6つの湖沼のほか、ツアーでは周辺のダイナミックな紅葉や大自然を体感できるスポットも訪れました。
富士見パノラマリゾート
秋の時期、週末や祝日限定で早朝から運行される「プレミアム雲海ゴンドラ」に乗り、標高1,780mへ上がり、雲海を狙い待機しました。
雲海は見れなかったものの、大変天気が良く富士山やご来光をはっきりと拝むことができました。雲海は来シーズンに期待です。
ビーナスライン
長野県の国道152号、県道40号・194号の一部区間の通称。蓼科高原、白樺湖、車山高原、霧ヶ峰、美ヶ原高原など、日本有数の景観を誇る地を結びます。霧ヶ峰周辺では、春から秋にかけての早朝、雲海となることがあります。
白樺湖からツアー解散地の茅野駅へ向かう際、ビーナスラインを経由し途中の霧ヶ峰富士見台から富士山を眺めてから向かいました。
横谷観音展望台
渋川上流に広がる横谷渓谷はダイナミックな紅葉が見れるスポットで、美しい渓流や滝をつなぐ遊歩道が整備されています。駐車場から徒歩5分程度にある横谷観音展望台からは、渓谷の斜面に広がる色鮮やかな紅葉を一望できました。また、駐車場につながる道路の左右も鮮やかな紅葉が広がり、ここも隠れた見どころの一つです。
乙女滝
横谷渓谷の入り口にある滝で、横谷観音展望台やおしどり隠しの滝と遊歩道でつながっています。江戸時代に造られた農業用水路、大河原堰(おおかわらせぎ)の一部で、その落差は15m。写真で見るよりも迫力があります。こちらも駐車場から徒歩5分程度と簡単にアクセスできます。
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10月下旬から11月初旬にかけて、八ヶ岳周辺はご紹介した湖沼だけでなく、どこも黄色いカラマツの美しい紅葉が続き、どの道を走っても秋の素晴らしさを体感できます。
ツアーではそれぞれの見どころを効率良く巡ることができますので、ぜひご参加をご検討ください。