冬の道東 ①鶴居村のタンチョウ
- 日本
2021.10.25 update
皆様こんにちは。今年の冬の道東ツアーの様子を2回に分けてご紹介させて頂きます。
今回は鶴居村のタンチョウなどを撮影した時の様子をお届けします。
北海道の東側にある鶴居村は、釧路湿原に囲まれた小さな村です。夏はカヌーやサイクリング、冬はタンチョウの給餌が行われ、世界中からフォトグラファーが集まります。
音羽橋
不凍川の雪裡川に架かる音羽橋には、毎年冬になると多くのフォトグラファーが川で眠るタンチョウを撮影しようと訪れます。今年はコロナの影響で例年よりも人手が少なく、ゆったりと観察することができました。
寒い日はマイナス25℃を下回るので、徹底的な防寒対策が必要です。
条件が揃えば周囲の木々に霧氷が付くのでとても幻想的な雰囲気になります。
日が昇り、ふと角度を変えて川を見てみると、凍った水蒸気が太陽に反射し、キラキラと輝いていました。
早朝5時過ぎから日の出まで撮影しましたが、後半は手がかじかんできました。
一旦ホテルに戻り朝食を食べ、今度は飛び立つ瞬間を狙います。
近くの給餌場で給餌が始まると、その時間に合わせて飛び立ってゆきます。
鶴居・伊藤サンクチュアリ
こちらは、伊藤良孝氏(故人)が長年タンチョウの給餌活動を続けてこられた土地を「日本野鳥の会」が引き継ぎ、日本全国から寄せられた募金で建てられた施設です。毎年冬にタンチョウの給餌活動を行っています。
この時期はオスとメスの求愛ダンスが盛んに行われます。
最初にオスが「コーッ!」と鳴くと、メスが「カッカッ!」と短く鳴き、舞踏会の様に踊り始めます。
人だけでなく、タンチョウも吐く息が白くなっていました。
最近は給餌量を調整し、自然な採餌場の保全などに力を入れているそうです。
タンチョウの他にも鶴居村ではエゾフクロウが見られることもあります。
次回は冬の羅臼や野付半島についてお届けします!