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添乗員ツアーレポート  南アジア

ダージリンから行く
ゆったり里山ハイキングと8,000m峰四座展望

  • インド

2010.11.01 update

世界に名だたるヒマラヤ連峰を堪能し、インド・ネパールの国境沿いに住む人々の生活を垣間見る事ができました。

夕暮れのカンチェンジュンガ
夕暮れのカンチェンジュンガ

2,134mの標高に位置するダージリン

インドの首都ニューデリーより国内線にて約2時間弱、西ベンガル州の玄関口バグドグラへ。進行方向左手にはヒマラヤ山脈の峰々がくっきりと見えました。バグドグラからは専用車で4時間程、茶畑を眺めながら徐々に標高を上げ、ダージリンへ。
2,134mの標高に位置するダージリンは、ネパール・チベット系の文化圏となり、人々の顔つきも低地インドとは違い、日本人と似た顔つきのモンゴロイドの人々が増えます。

 

好展望地のサンダクプーへ

ダージリンから更に専用車で進み、マネバンジャンの町へ。マネバンジャンは、お隣ネパールと国境沿いの町。外国人はここからネパールに行くことはできませんが、地元の方々はここから国を行き来しています。マネバンジャンにてシンガリラ国立公園の入域手続きを行い、更に専用車にて道を進みます。
右手はインド、左手はネパール、国境らしい印は何もない場所を通ります。そしてようやく好展望地のサンダクプーへ到着です。

 

夕日に染まる世界第3位峰
カンチェンジュンガ

標高3,636mのサンダクプーはこの地域きっての好展望地。
キャンプ地からは朝日、夕日に染まる世界第3位峰カンチェンジュンガの姿やエベレスト山群を目にすることができます。東端にはブータンのチョモラリ(7,314m)の姿も見えます。これだけの一度にヒマラヤの高峰をご覧いただける場所はなかなかありません。
サンダクプーのテント場はネパール側にあるキャンプ地でした。テント場は霜が張る寒さでしたが、その分、山並みが美しく見えたような気がします。

 

 

美しい緑が広がる茶畑
美しい緑が広がる茶畑
道路が国境となる。右手はネパール、左手はインドを走る
道路が国境となり、インドとネパールを隔てる
国境沿いを歩く
国境沿いを歩く
左からローツェ、エベレスト、マカルー
左からローツェ、エベレスト、マカルー

里山ハイキングへ

ハイキングはサンダクプーからはじまり、リンビックまで下る5日間の行程です。下りが中心なので、のぼりが苦手な方でも安心です。ファルート以降は標高を1,000m程ぐんぐん下げて行き、インド=ネパール国境をそれ、シッキムとの境に入ります。
途中のゴルケイは谷間を利用した小さな村です。
川をはさんだ対岸はシッキムとなります。
キャンプ地サマンデンは素朴な小さな農村です。 地元の子供も興味津々といった様子でテントをのぞきにきました。
この地域の先住民族のレプチャ族とイエティ(想像上とも実在とも言われる雪男)が戦い、引き分けをしたという伝説が残る場所なのだそうです。標高が低くなるにつれ、民家が増え、その軒先を美しい花々が彩ります。旅の前半は世界に名だたるヒマラヤ連峰を堪能し、後半はインド・ネパールの国境沿いに住む人々の生活を垣間見ることができます。まだ訪れる人の少ない里山を歩いてみませんか。

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