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添乗員ツアーレポート  ヨーロッパ・コーカサス

花のカナリア諸島 固有種の宝庫を訪ねて

  • スペイン

2014.06.01 update

大西洋に浮かぶ、常春の楽園、花のカナリア諸島。
スペイン最高峰のテイデ山(3,718m)を擁するテネリフェ島、世界遺産ガラホナイ国立公園に太古の森が残るゴメラ島、巨大なカルデラの絶景が広がるラ・パルマ島、それぞれ異なる特徴を持つ3つの島を訪れます。5月中旬から6月中旬は、固有種の花々のベストシーズン。花を愛でながら3つの国立公園のトレッキングを楽むことができます。トレッキングの他にも、スペイン料理や新鮮な魚介類、そして美しい海に面したリゾートホテルに宿泊と、楽しみ満載のカナリア諸島です。

固有植物エキウム・ウィルドプレッティとスペイン最高峰テイデ山固有植物エキウム・ウィルドプレッティとスペイン最高峰テイデ山

カナリア諸島の植物

カナリア諸島には700種以上もの固有植物が存在しており、5月中旬から6月中旬は花のベストシーズンを迎えます。カナリア諸島を代表する植物エキウムは種類も多種多様。赤、青、紫、白など様々な色のエキウムが生息します。高さ3メートルを超えて育ち、淡紅色の花穂の長さも1メートルを超すことがあります。また、その姿から、宝石の塔とも呼ばれる美しい植物です。他にも、樹齢500年と言われる竜血樹の「ドラセナ・ドラコ」や、多肉植物のアイオニウムやオレンジの綺麗なビカカロなどたくさんの固有植物が皆さんを迎えてくれます。


紫のエキウム

カナリア諸島のシンボル・竜血樹

多肉植物アエオニウム

固有植物ビカカロ

スペイン最高峰テイデ山(3,718m)登頂 / テネリフェ島

テイデ国立公園の登山口から歩き始め、砂礫のなだらかな登りを進んでいきます。真下には大西洋やグランカナリア島などの眺めが広がり、景色を楽しみながらのトレッキングになります。山小屋手前ぐらいからは、火山帯の急登を山小屋まで登り、アルタビスタ小屋に到着します。山小屋は、二段ベッドで寝具も備え付けてあるので快適に眠れ、夕食は、麓のスーパーで購入したイベリコ豚やチーズなどで皆さん一緒に美味しいサンドウィッチなどを作って召し上がりました。翌日、夜明け前に出発し、火山ならではの岩場を登っていきますが、頂上付近の一部を除いては登山道は整備されていてとても歩きやすいです。また、道中からは大西洋から昇る朝日をご覧いただき、その後、スペイン最高峰(3,718m)に登頂です。頂上からは、極彩色の巨大カルデラや、360度大西洋を見渡し登頂の喜びを感じることができました。2日間かけた道のりですが、下山は、ロープウェイで景色を眺めながら下っていきます。

  • 砂礫のなだらかな登りを進みます。
  • 頂上からは巨大カルデラや大西洋が広がります

照葉樹林の森が広がるガラホナイ国立公園

ゴメラ島

ユネスコの世界遺産に登録されている、マカロネシアを代表する照葉樹林が残るガラホナイ国立公園。乾燥した火山島とは違い、島は絶えず霧に覆われ、温暖な気候と霧が、常緑の照葉樹をは育んでいます。車で登山口まで上がり、緑豊かな森を下りながら歩き、神秘的な森の中を楽しみました。

ラ・パルマ島

火山の噴火によって造られた巨大なカルデラを中心とするカルデラ・デ・タブリエンテ国立公園に向かいます。島の最高所ロケ・デ・ロス・ムチャチョス(2,426m)は天体観測所としても世界的にも知られ、世界各国の天文台が設置されています。頂上から、火山活動によってできた雲上の絶景の中を歩いていきます。道中は、いっぱいのスパニッシュブルームが咲き乱れ、辺り一面、黄色の世界が広がっていて真っ青な空と白い雲とのコントラストに目を奪われました。

 

ロケ・デ・ロス・ムチャチョスに咲くスパニッシュブルーム(ラ・パルマ島)

太平洋に浮かぶ、固有種の宝庫、花のカナリア諸島。お花だけではなく、スペインの最高峰にも登頂でき、特異な生態系を残す3つの魅力的な島も訪問します。火山が造り出した特異な自然を歩き、花のカナリア諸島の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

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