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添乗員ツアーレポート  ヨーロッパ・コーカサス

聖地サンティアゴ巡礼

  • スペイン

2015.05.01 update

キリスト教三大聖地の1つ、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ続く道。
最も人気のある「フランス人の道」ラスト100㎞を、世界中から集まるペリグリーノ(巡礼者)とふれあいながら歩く。

ゴーキョピークから望む、エベレスト、ローツェ、マカルー歓喜の丘より聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラを望む

ローマ、エルサレムと並びキリスト教三大巡礼地のひとつとされる、スペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステーラ。
9世紀のはじめ、12使徒の1人である聖ヤコブの遺骨が発見されたとして、この町に大聖堂が建立されました。
この聖地を目指す巡礼の道は1000年以上の歴史を持ち、今も年間に約10万人が訪れます。

サンティアゴ巡礼map

このコースでは、「フランス人の道」と呼ばれる巡礼者に最も人気のルートのラスト100kmを5日かけて歩きます。

いにしえの歴史を持つ、サンティアゴ巡礼の道のりを写真とともにご紹介します!

巡礼1日目 サリア⇒ポルトマリン

いよいよ、巡礼のはじまりです。サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂まで楽しんで歩きましょう!
昼食は、バールの外のベンチにて。ホテルで作ってもらったサンドイッチを食べました。
昼食後のルートは、平らなところや緩やかな登りもありますが、下り中心です。
ダム湖であるベレサール湖にかかる橋を渡って、急な階段を登るとそこはポルトマリンの町です。

  • 巡礼ルートは穏やかな道が多い
  • バールのベンチにて昼食
  • ベレサール湖にかかる橋を渡るとポルトマリン
  • ポルトマリンのペンション

 

サンティアゴ巡礼のキーワード

【巡礼手帳(クレデンシアル)】
巡礼手帳は、日本のお寺や神社で押してもらう御朱印帖に似ています。
道中の宿、バール、教会で手帳にスタンプがもらえます。スタンプは各地で変わっており、巡礼者同士で手帳を見せあうのも楽しみの1つ。サンティアゴへの残り100㎞の道中、1日2ヶ所以上スタンプをもらうと巡礼証明書を手にすることができます。
【バール】
日本のレストランと喫茶店と居酒屋をミックスした様なもので、スペイン文化を語るには欠かせないものです。

【巡礼の道しるべ モホン】
モホンとは、ガリシア州付近からある貝の入った道標のこと。
約500mおきに置かれていて、段々距離が減っていくと嬉しい気持ちになります。


バールで巡礼手帳にスタンプをもらう

道中のバール

巡礼の道しるべ モホン

巡礼2日目 ポルトマリン⇒パラス・デ・レイ

アスファルトと並行する狭いダートの巡礼路を歩く割合が多い一日です。アスファルト道は、車に十分注意が必要です。
昼食後、ラメイロスの十字架を経て、リゴンデ峠まで緩やかに登ります。峠といってもどこが最高地点か分からないくらい緩やかな傾斜。その後、起伏の少ないルートを歩きパラス・デ・レイへ。

  • ペンションでの朝食
  • 道中のヤコブ像
  • 緩やかな傾斜
  • ラメイロスの十字架

 


スペイン版高床式倉庫 オーレオ

【スペイン版高床式倉庫 オーレオ】
日本の校倉造と同じ構造で、ネズミの侵入を防ぐとともに湿気から作物を守ってくれます。ガリシア地方では、冬の間オーレオに作物を保存してきました。巡礼路の道中に訪れるアルスーアでは、オーレオの中で美味しいチーズが熟成されます。

  • ロマネスクの教会(パラス・デ・レイ付近)
  • 教会でもスタンプがもらえる
  • 新鮮なトマトが美味しいミックスサラダ(パラス・デ・レイ)
  • 魚介たっぷりのパエリア(パラス・デ・レイ)

 

巡礼3日目 パラス・デ・レイ⇒メリデ⇒アルスーア

今回の巡礼路歩き中、最も距離が長い一日。しかしながら、全体的アップダウンは少ないルートです。昼食のメリデまではほとんどアップダウンが無く、幹線と並行する巡礼路を歩いたり、街の中を通ったり。昼食はメリデにて、名物のタコ料理をいただきました。
昼食の後もしばらく起伏の少ないルートが続き、ブエンテからアップダウンを経てアルスーアの郊外のホテルに着きました。

 

  • メリデの名物・タコ料理
  • メリデの街
  • 教会内のマリア像
  • 石置き橋を渡る

 

巡礼4日目 アルスーア⇒オ・ピーノ

この日も引き続きスペイン・ガリシア州の小さな村々を巡りながら進みます。
お昼の後、しばらくしてサンタ・イレーネ峠へと緩やかに登っていきます。登りはありますが、本日も全体的にアップダウンの少ない行程です。前日、距離が長かったのでこの日はホッとしました。比較的早い時間にオ・ピーノに着きました。

  • アルスーアの街を抜ける
  • ザックに靴をぶら下げて歩く巡礼者
  • ガリシアの森の中を歩く
  • 車道横断もあるので注意

 

巡礼5日目 オ・ピーノ⇒サンティアゴ・デ・コンポステーラ

巡礼路歩きのラスト1日。
サンパイオの町付近から左手にサンティアゴ・デ・コンポステーラ空港が現れます。
サンティアゴという名の冠がついていますが、東京国際空港が成田にあるように、実際の位置はラバコージャという町にあります。

  • サンティアゴまであと15km!
  • サンティアゴ・デ・コンポステーラ空港脇を歩く

その後、歓喜の丘(モンテ・ド・ゴーゾ)へ。道は、緩やかな登りです。

歓喜の丘で昼食をとり、サンティアゴのカテドラルを指さす巡礼者の像を訪れた後、サンティアゴ・デ・コンポステーラの街へ向かいます。
街には先ず郊外から入り、旧市街まで街中を約1時間歩き、ついに、巡礼のゴールであるサンティアゴの大聖堂に到着!

 

  • 歓喜の丘にて サンティアゴを指す巡礼者の像
  • 歓喜の丘からサンティアゴまで下る
  • サンティアゴのカテドラルの尖塔が見えた!
  • 巡礼の合言葉「ブエン・カミーノ!」

夜、巡礼者のためのミサと、後に行われる巨大なボタフメイロと呼ばれる大香炉が炊かれる儀式に参加しました。 ミサの最後の瞬間、愛情を持って周りの人達と握手するのですが、とても感動した瞬間でした。
ミサはスペイン語で行われ、ほとんどがキリスト教徒でない私たちにもかかわらず、鳥肌が立ち心を揺り動かされました。 この感動は、様々な国の人たちとともに巡礼路歩きをした後だからこそ味わえたと思います。

サンティアゴ巡礼の道は、万人に開かれており、あなたの参加を待っています。
皆様、「ブエン・カミーノ!(巡礼頑張って)」を合言葉に歩き、まだ見ぬ世界の友人達に出会ってみませんか?

  • サンティエゴ大聖堂内部の様子
  • ボタフエイロ(香炉振り)

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