グッダァ(グリーンランドにすむイヌイットの言葉でこんにちは)!
最終回の今回はデンマークです。首都コペンハーゲン、そしてグリーンランドの見どころとあわせて紹介します。
デンマークはユトランド半島と大小400以上の島々からなります。面積は九州よりやや大きいほどです。農業王国と知られ、その中でも養豚は農業の中心です。 デンマークで生産される豚肉の80%は輸出にむけられています。首都コペンハーゲンは1000年以上の歴史を持ち、古い建築物や美術館など見どころが多く、風情あふれる運河沿いや歩行者天国など可愛らしい町並みが広がります。
コペンハーゲンの沢山の塔のある街並み、17世紀に天文台として建てられたラウンドタワーから。
ニューハウンには築250年以上のカラフルで美しい家々が軒を連ねています。運河は商業を発展させる目的で1671年につくられました。
童話作家アンデルセンの銅像。今でも世界中で愛されている「裸の王様」や「親指姫」、「マッチ売りの少女」などの童話や小説、旅行記をたくさん書いています。
コペンハーゲンのシンボルにもなっている人魚姫の像。丁度韓国ではアンデルセン童話をモチーフにした純愛ドラマ「青い海の伝説」が流行ったこともあり多くの韓国人の姿が見られました。
ニューカールスベア博物館。ビールメーカー「カールスバーグ」の創始者の息子、カール・ヤコブセンの私的なコレクションを中心とした美術館で古代エジプトやギリシャ・ローマ時代の彫像の他、ゴッホやセザンヌなどの巨匠の絵画も展示されています。
雰囲気のある夜のレストラン街。歩行者天国ストロイエからもほど近い。
ランチの定番スモーブロー。多彩なパンとデンマーク名産のバターを使用したオープンサンドイッチで前日の残り物を黒パンに乗せて昼食にしたのが始まり。
ローストポーク。デンマーク特産の豚肉を使った自慢の料理。
グリーンランドは世界最大の島で、デンマーク領。面積は220万平方キロで日本の6倍近くもあります。先住民族イヌイット(彼らの言葉ではカラーリット)の人々が暮らす氷の大地が延々と続きます。
無数の流氷を浮かべた海をゆく
オスのジャコウウシ。西グリーンランド・カンゲルルススアークの町の手前に現れました。
この先にあるのは内陸氷床の、果てしない白い大地。
グリーンランド産ラム肉のTボーンステーキ。ラッセル氷河を目の前にしたバーベキューでいただきました。
東グリーンランド・クルスクの港で生のムール貝を試食、新鮮でとても美味しい。
タシーラックの小さな博物館。アザラシ漁に使われるカヤックや捕鯨用のウミヤックなどを展示しています。
夏のわずかな間にのみ咲かせる小さな花々。
鉛色のホブス氷河を見下ろせる展望ハイキング。
イヌイット犬の子犬たち、将来は犬ぞりを引いて活躍する。
アザラシを狩猟してティニテキラークに戻ってきた猟師。ボートにアザラシを載せている。
アザラシの肉を分けてもらいボイル、砂肝のような食感でした。イヌイットは肉と脂身を主に食べカロリーを得て寒さに強い体を作る。
猟師から購入したサーモン。このあとホイル焼きに。
いかがでしたか。
4回にわたって北欧の旅で出会った料理を紹介してきました。味付けが薄く美味しくないというイメージも持たれることが多い北欧料理。ですが、旅行で実際に味わってみると、近海でとれる新鮮な魚介類と豊かな自然に育まれた山の幸が出会い、素材そのものの味を活かした料理が多いことがわかりました。
次回以降は東から中央ヨーロッパにかけて各国の味を求めて旅をしてみましょう。