黄金の棚田と少数民族の旅
- ベトナム
2012.05.01 update
左:ドンバンの日曜市 右:手に鎌を持ち稲の収穫をするザオ カウ族の女性。背に子を背負った まま作業をする。
織りもの・刺繍北部ベトナムでは特徴のある様々な民族衣装が受け継がれ、女性を中心に普段着として着用されています。この地域を旅すると道中、まず目にするのは「庭に干された洗濯物」と「軒下で刺繍をする女性」。刺繍がたくさん施されたプリーツ・スカートや藍染の衣類がざっくりと洗われて干されています。白いスカートが干されていれば、白モン族のお宅。色鮮やかな刺繍の衣装なら、花モン族のお宅と遠くから見ても一目瞭然です。そして、農作業や家事の合間に日の当たる明るい場所で衣装をつくるため刺繍をする姿はよく見られる光景です。その手作業は母から子へと脈々と受け継がれ、民族の伝統として守られています。
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収穫の季節この地方は、一年に一回の収穫を 行う一毛作。山間の狭い土地を有効活用するために、棚田や畑は山 の上まで作りあげられています。一部、中国製の農機具が入ってきている村もありますが、ほとんどの村での作業は機械に頼らず、水牛と手作業の昔ながらの方法。10月にもなると広大な棚田は一面黄金色に染まり、民族衣装を着て作業をする少数民族のあでやかな姿を目にすることができます。棚田が黄金色に染まる10月のハジャン。この時期は、市場の賑やかさとともに収穫期の特別な活気に満ち溢れています。 |
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