神々の里 高千穂 天孫降臨の地を訪ねて
高千穂峰登頂
- 日本
2021.03.18 update
10月、神々の里高千穂 天孫降臨の地を訪ねてのツアーに同行させていただきました。今回はツアー中のハイライトである高千穂に登頂した際の様子をご紹介いたします。
【天孫降臨の地 高千穂峰】
霧島山脈の高千穂峰の山頂は古事記、日本書紀に記された天孫降臨の有力候補地の一つと言われ古くから信仰の地とされてきました。天孫降臨とはアマテラスオオミカミの命を受け、孫にあたるニニギノミコトが神々が暮らす高天原から地上に降臨するエピソードのことで日本神話の中でも非常に重要な場面の一つと言われています。高千穂峰は標高1,574メートル、霧島山脈の第2峰、日本200名山の一つです。頂上にはニニギノミコトが降臨の際に突き立てたといわれる天の逆鉾が現在もあり、現在も尚参拝客が訪れます。また、山頂からは眼下に広がる霧島山脈を堪能できる素晴らし眺望のため、春から秋にかけて全国から沢山の登山客で賑わいます。
天高く聳える高千穂峰
ニニギノミコトが降臨の際に突き立てたといわれる天の逆鉾(あまのさかほこ)
山頂付近からの眺め。眼前には御鉢(おはち)山がそびえる
高千穂峰は麓の高千穂河原の登山口から往復で4時間で登頂が可能です。朝8時半、登山口を出発斜面を登っていきます。森林限界を超え、急斜面を暫く行くと。御鉢山が見えてきます。御鉢山は高千穂峰の西側斜面に寄り掛かるように重なる円錐形の火山であり、直径約600メートル、深さ約200メートルの円形火口です。火口からは噴気が立ちのぼっており、火口壁の頂上付近は絶壁をなしており、この上を通る登山道は「馬の背」と呼ばれています。
森林限界を越え、ひたすらガレ場を登っていきます
現在も火山ガスが出続ける御鉢山の火口
スリリングな「馬の背」を歩き眼前に聳える高千穂峰へ
「馬の背」からは遥か霧島連山が見渡せる(下山時)
馬の背を暫く進むと欽明天皇(540-571)の時代に高千穂峰と火常峰(御鉢)の間の背門丘(せとお)に社殿が建立された旧霧島神宮の社殿跡が見えてきます。社殿は御鉢山の度重なる噴火によって消失し、10世紀に麓(現在登山口のある高千穂河原)に移されました。ここまできたらあともう一息。一気に山頂までの急斜面を登っていきます。
眼前についに姿を現した高千穂峰
旧霧島神宮の社殿跡
山頂までは急斜面を一気に登っていきます
ついに山頂に到着しまいた。山頂にはニニギノミコトが降臨の際に突き立てたと言われる天の逆鉾があり、眼下には霧島の大自然が広がります。参拝を済ませ、各々お気に入りの場所をみつけて小休憩をとります。この日は天気にも恵まれ、素晴らしい眺めはここまで苦労をして急斜面を登ってきた我々への最高のご褒美となりました。
山頂に突き立てられた天の逆鉾
山頂から御鉢山、そして霧島山脈の絶景①
山頂から御鉢山、そして霧島山脈の絶景➁
高千穂峰の登頂は神話の世界と霧島の大自然を一度に体感することのできる、まさにこのコースのハイライトと言えます。登頂ができるシーズンは春から秋にかけてとなりますが、特に注目すべきは霧島山脈周辺でミヤマキリシマが咲く5月~6月です。高千穂峰では5月下旬から6月上旬にかけて、山頂付近が紫紅色に彩られます。ミヤマキリシマの開花する季節に合わせた日程でコースを設定させていただきましたので、是非ご検討ください。
どこまで続く雄大な霧島の大自然(馬の背)