日本の巨樹・名木を巡る①
- 日本
2021.08.12 update
今回から2回に分けて、西遊旅行のツアーで訪れることができる巨樹のいくつかをご紹介します。
巨樹の一般的な定義とは地上1.3mの高さでの幹周りが3.0m以上のもののことを指し、全国には報告されているだけでも68,000本以上あります。巨樹はご神木やご神体としてあがめられ、多くの地域の伝説・伝承として語り継がれてきました。何百年も、ときには何千年も風雪に耐えて生き抜いてきた巨樹・巨木たち。太くたくましい主幹を天に向かって伸ばす巨人たちに対面した時の感動は忘れられない思い出となるでしょう。
まず今回は四国・九州・沖縄地方です。
下柏の大柏(しもがしわのたいはく)
愛媛県の四国中央市の市街地にあり、樹高15m、根周り14.3m、幹周り8.34mで、樹齢は1200年と伝えられます。主幹の東側に空洞があり、天明年間(1780年代)に地蔵菩薩が安置され、それ以後信仰の対象となっています。
杉の大杉
高知県中部の大豊町にあり、我が国最大の杉と言われ、国の特別天然記念物に指定されている大杉です。樹高68m、幹周り15.0m、樹齢は3000年です。縄文杉(幹回り16.1m)が発見されるまでは日本最大の杉であろうとされていました。
加茂の大クス
徳島県の吉野川沿い、みよし町にある国指定特別天然記念物で、樹高26m、幹周り16.7m、樹齢は1000年あまり。東西南北に広がった丸い樹冠はクスノキの巨樹の見本のようで、この美しい樹形が特別天然記念物に選ばれた理由のひとつといいます。
宝生院のシンパク
国指定特別天然記念物のシンパク(イブキあるいはビャクシンと同じイブキ科)の巨木で、小豆島の土庄港近くにあります。樹齢1500年といわれ、応神天皇が植えたという伝説もあります。地上1mから分かれた幹がくねったように力強く伸び、東西南北に大きく広げた枝も大変立派です。
▼関連ツアー① 下柏の大柏、杉の大杉、加茂の大クス、宝生院のシンパクを訪ねるコースはこちら↓
「ディスカバー四国・中国 まだ見ぬ大地の風景【前編・後編】」
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柞原八幡宮のクス
大分市の郊外に豊後国一宮として知られる柞原八幡宮があり、境内へ上る石段の途中にそびえるのがこのクスノキです。樹齢は3000年ともされ、ご神木として祀られています。大きな空洞ができており、一度に数十人が入るほどの広さといいます。
大杵社の大杉(おおごしゃのおおすぎ)
湯布院の町の南部、神社の境内にある大分県内最大の杉で、樹齢は1000年です。これまで2度の火災にあっていますが、この時の煤が幹の腐食をくい止める役割をし、また元気に新芽を出すようになったそうです。
▼関連ツアー② 柞原八幡宮のクス、大杵社の大杉を訪ねるコースはこちら↓
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蒲生の大クス
鹿児島県の姶良市の蒲生八幡神社にあり、全樹種含めて日本最大の幹周り(24.2m)を持つ巨樹として知られます。国指定特別天然記念物で、33mという発達した根回りがその重量感を感じさせます。私・大友が巨木にはまるきっかけになった木でもあります。下から見上げると怪鳥が舞い降りたかのような存在感、迫力がありました。
日本一のガジュマル
鹿児島県奄美諸島、沖永良部島にある国頭(くにがみ)小学校の校庭に、新日本名木100選にも選定された樹齢100年以上のガジュマルがあります。1898年(明治31年)の第1回卒業生が植樹したもので、校庭に入るとその大きさにまずはびっくりします。1世紀以上にもわたって沢山の児童を送り出してきた巨木。これからも元気な姿で見守っていってほしいです。
▼関連ツアー③ 蒲生の大クス、日本一のガジュマルを訪ねるコースはこちら↓
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世界遺産登録直前!徳之島のほか加計呂麻島や沖永良部島、加計呂麻島など奄美群島にも訪れます
日本最大のサキシマスオウノキ
仲間川の上流にあり、樹高18mにもなります。森の巨人100選にも選ばれ、板根だけでも高さ3.1mと人間の背丈を軽々と上回ります。満潮の際の遊覧船でのみアクセスすることが可能で、環境にみずからを適応させ、たくましく生き抜く木の生命力を、間近で感じてみてください。
▼関連ツアー④ 日本最大サキシマスオウノキを訪ねるコースはこちら↓
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