静岡の美景を歩く 河津七滝・堂ヶ島・寸又峡へ ~その2
- 日本
2021.02.15 update
前回に引き続き、「静岡の美景を歩く 河津七滝・堂ヶ島・寸又峡へ」のツアーについて、本日は伊豆半島の西岸に位置する静岡県の中でも屈指の美しさを誇る名勝・堂ヶ島(どうがしま)の見どころをご紹介します。
|伊豆半島 堂ヶ島(どうがしま)を巡る
かつて海底火山群だった伊豆は、100万年ほど前にフィリピン海プレートの海底火山や火山島が本州に衝突し、約60万年前には半島を形成し、その後もプレートは伊豆の大地を本州に押し続け、地殻変動などの影響で多くの美しい景観を有しています。
伊豆半島は世界に類を見ない、地球上の特異点と言えます。
堂ヶ島では、海底火山の噴火による水底土石流やその水底土石流の上に降り積もった軽石・火山灰層が見られ、これらの白い火山灰層は波の浸食によって削られることで断崖が形成され、堂ヶ島の屈指の美しい景観を作り出しました。
①堂ヶ島トンボロ現象
堂ヶ島には、象島、中ノ島、沖ノ瀬島、高島の4つからなる、総称を三四郎島と呼ばれる小さな島々が駿河湾上の沖合200mほどの位置に浮かんでいます。干潮時には、一番手前に位置する象島までに幅30mほどのトンボロ(陸繋砂州)が出現し、潮位が30㎝以下になると歩いて島まで渡ることができます。
トンボロ現象とは、海中の障害物に砂が堆積する現象を言い、風波の作用を受けて砂礫などによって対岸の島と地続きとなった地形のことを言います。ツアーは、トンボロ見学の確率を高めるため、日中に潮位が30㎝以下となる時期にのみ設定しており、専門ガイドと共に切り立った白い崖、美しく刻まれている縞模様の地層などの風景と合わせ、トンボロ現象で地続きとなった象島へも渡ります。
②国指定の天然記念物「天窓洞」
堂ヶ島の美しい景観の特徴である白い火山灰層の中には、波による浸食で形成された海食洞が蜂の巣の様にあけられており、天井が崩れて穴(天窓)が空いたのが「天窓洞(てんそうどう)」です。国指定の天然記念物に指定されている天窓洞の周辺には遊歩道が設けられており、ツアーでは、専門ガイドと共に遊歩道から天窓洞を見学するだけではなく、天窓洞の迫力ある内部を巡る遊覧船への乗船もお楽しみいただきます。
③専門ガイドと堂ヶ島の地層を学ぶ
ツアーでは、専門ガイドと共に天窓洞の周辺に設けられた遊歩道をはじめ、堂ヶ島周辺の断崖風景や迫力ある地層の風景をご覧いただきながら、のんびりウォーキングをお楽しみいただきます。ただ眺めるだけでも素晴らしい堂ヶ島ですが、地元の専門ガイドと共に歩きながら見学することで、より堂ヶ島の風景が魅力的なものとなります。
④黄金色に染まる堂ヶ島
伊豆の西岸にはいくつもの夕陽のスポットがあり、その代表的なスポットが堂ヶ島海岸です。日本の夕陽百選にも選ばれています。ツアーでは、西伊豆・駿河湾に沈む夕陽や黄金色に染まる堂ヶ島の風景をご堪能いただくため、駿河湾に面した「堂ヶ島ニュー銀水」にご宿泊いただきます。ロビーやホテル周辺から望む美しい夕焼けの風景も、堂ヶ島の魅力の1つです。
移動中の風景を楽しむのも旅の楽しみの1つです。堂ヶ島での見学後は、伊豆半島の土肥港から駿河湾を横断する駿河湾フェリーにて清水港を目指し、天気が良いと船上からは富士山を望むことができます。
ツアーの最後は、静岡の秘境「寸又峡」へ・・・次回へ続く。