旅の楽しみは「食」 マダガスカル編
- マダガスカル
2022.08.16 update
みなさまこんにちは。
今回はマダガスカルツアーでのお食事の様子をご紹介したいと思います。
マダガスカルの主食は?
ずばり、日本人の私達と同じ、お米です。それはマダガスカルに人々が居住し始めた歴史に遡ります。かつて人々は、インドネシア方面の東南アジアから船に乗って、マダガスカルに辿りついたそうです。東南アジア方面から来た人々は、マダガスカル島に米食文化を持ち込みました。マダガスカルの首都・アンタナナリボから少し車を走らせるだけで、水田が広がります。お米はそんなにパサパサしておらず、日本人の私達の口によく合います。
首都アンタナナリボ郊外に広がる水田
魚料理に添えられたライス
肉料理とともに…
マダガスカル料理に、お米は欠かせません
地元の市場でも、お米を売る女性たちを見かけます。
お洒落なメニューはフランス料理の影響
ツアー中はレストランやホテルでお食事をお召し上がりいただきますが、「アフリカ」のイメージでいると、びっくりするようなハイクオリティのメニューが出てきます。マダガスカルは一時フランスの統治下にあったことがその理由です。
特に驚いたのは、マダガスカル西部にある「大ツィンギー」を訪れるべく、モロンダヴァからベコパカまで、未舗装の悪路200㎞を一日がかりで移動した日の道中のレストラン。小さな村に建つ木造のレストラン。バルコニーのような屋外にテーブルがセットされ、ハエも飛んでいました(これは仕方ないです)。しかし、テーブルの上には素敵なテーブルクロスが敷かれ、食器からメニューから、とてもお洒落なものが運ばれてきました。各お料理の味もGOOD。ツアーの日程上行き帰りの計2回こちらのレストランにて昼食をとることになりますが、どちらとも満足なランチタイムとなりました。
【とある村のレストランのコースメニュー】
小前菜:スモークフィッシュと胡椒のアイス
前菜:エビのサラダのパイナップル添え魚料理:白身魚のグリルと野菜のソテー
デザート:ヨーグルトシャーベット
こちらのレストランは2回利用しましたが、2回目のランチタイムも豪華でした。エビのグリルと人参のコンポート、魚のフィルのライス添え、チョコレートアイス等を楽しみました。
新鮮で豊富な魚介類
メイン料理は、お肉だとコブ牛が有名ですが、お魚や甲殻類もよく登場します。エビのカレー、茹でガニ、タコのサラダ、車エビのグリル、お魚のスープなど。エビやカニが大胆に振る舞われる点は、嬉しくなってしまいます。
車エビのグリルとパスタ
茹でガニ(なかなか固いですが)
お楽しみは現地のフルーツ
各お食事が充実したマダガスカルのツアーですが、隠れたお楽しみは現地のフルーツです。どこでもマーケットに行けば、バナナやパパイヤ、ココナッツなど熱帯の果物が並べられています。それに加え、地域ごとによく見られるフルーツがあります。
市場で売られる熱帯のフルーツ
日本でこんなにたくさんのフルーツを一度に食べることは滅多にありません
南部では、運が良ければジャックフルーツをお召し上がりください。ジャックフルーツは英名で、クワ科パンノキ属の植物。大きくて外側はとても固いのが特徴ですが、中身はほろり、ほろりと身が割れて取れて食べやすいです。
ジャックフルーツは固いので、現地の方に切ってもらいました
ジャックフルーツの中身。パイナップルのような色と繊維質で実はポロポロと取れます。
西部モロンダヴァは、バオバブの並木道がある事で有名な場所。ここではズバリ、バオバブの実とそのジュースをお楽しみください。丸く大きなフットボールのような形をしたバオバブの実。スウェードのような茶色い表面をしています。私の時は、2,3個実をホテルに持ち帰り、ガイドさんが水を加えてジュースを作ってくれました。酸味のあるさっぱりとした味で飲みやすかったです。その後調べてみると、バオバブにはオレンジの約3倍のビタミンCが含まれているそうです。
バオバブの並木道
並木道のすぐ近くで売られていたバオバブの実。左側はバオバブの木を模した民芸品
こちらは食べられませんが、おまけでバオバブの花。乾季に入り始めたころはまだ木に垂れ下がっていますが、落葉と共に地面に落ちます。上の写真は地面に落ちた花を拾ってポールの上に乗せたものです。
・・・いかがでしたでしょうか?
アフリカの中でも貧しい国の一つと言われるマダガスカルですが、意外と日本との食文化での共通点があり、また、洗練された食文化をもつ一面を垣間見ていただけましたでしょうか?また、マダガスカルはバニラやラム酒の生産でも有名です。スーパーでは、香り高いバニラ入りラム酒が格安でお買い求めいただけます。動物・絶景だけではないマダガスカルを、ぜひお楽しみください。