北アフリカ最高峰・ツブカル山登頂
カスバ街道と悠久のサハラ・モロッコ周遊の旅
- モロッコ
2010.09.01 update
モロッコというと、皆様はどんなイメージを持たれているでしょう?
砂漠の国、迷宮都市フェズ、そして日本でもよく目にするようになったタジン鍋などでしょうか?
「モロッコ」と「トレッキング」と言われても結びつかない方も多いかもしれません。しかし、モロッコには北アフリカ(アルジェリア、エジプト、リビア、モロッコ、チュニジア、西サハラ)の中で一番標高の高いツブカル山(4,167m)が聳え立っています。
ツブカル山より望むオート・アトラス
北アフリカ最高峰・ツブカル山へ
ツブカル山はモロッコからチュニジアにかけて横たわるアトラス山脈の西部に位置する山です。ツブカル山へアクセスするにはモロッコ第三の都市・マラケシュが拠点となります。ここから更に車で約2時間ほど南へ走ったところにある、「イムリル村」が登山口となります。荒涼とした大地の中に聳えるツブカル山ですが、麓にはクルミの木、リンゴ畑、サクランボの農園などがあり、豊かな村の風景を眺めることができます。
ツブカル山(4,167m)登頂谷間を抜け、山小屋が近くなってくると辺りには3,000m級の山々が聳え立ってるのが分かります。山小屋で一泊したのち、いよいよツブカル山登頂へ挑みます。早朝のまだ薄暗い中をヘッドランプを付けて出発。この日は往復約7時間の行程で、約1,000m弱の標高差を一に登ります。始めのうちは急登が続き、まだかまだかと上を眺めるばかりです。頂上直下の広いコルに出ると、視界が一気に開け、ここから風の吹きつける山の稜線を登ります。迫力のある景色と共にツブカル山の山頂も姿を現します。最後のなだらかな登りを歩き切れば北アフリカの最高地点に到着です! |
麓のリンゴ畑 山小屋から日の出を眺める |
山頂への急登
山頂直下の稜線
ツブカル山山頂(4,167m)に到着
山頂から望むオート・アトラス
世界遺産ジャマ・エル・フナ広場
世界遺産のマラケシュ
さて、トレッキングの後もまだまだモロッコの旅を満喫します!マラケシュでは世界遺産の旧市街メディナの散策でモロッコ名物のバブーシュ(羊やラクダの皮で作られた靴)や絨毯、ランプやナッツなどありとあらゆるものがずらりと並んだ土産物屋を見物しました。夜は世界遺産ジャマ・エル・フナ広場へ。ここは夕方になるとどこからともなく屋台が集まり一気に活気を増します。夜のマラケシュも一見の価値ありです!
バブーシュ(羊やラクダの皮で作られた靴)
エスカルゴ(屋台にて)
夜のジャマ・エル・フナ広場
世界遺産「アイト・ベン・ハドゥ」
アイト・ベン・ハドゥ訪問とリアド滞在
マラケシュから南西へ車を走らせ、荒涼とした大地の中に佇む要塞「アイト・ベン・ハドゥ」と、更に西へ進み、アルジェリアの国境地帯に広がるサハラ砂漠を訪れました。ここでは他では味わえない西遊旅行ならではのこだわりがあります!アイト・ベン・ハドゥ、そしてサハラ砂漠の入り口のメルズーガでは、伝統邸宅を改装した「リアド」に宿泊し、観光とはまた違った観点でモロッコの文化を体感することが出来るのです!私は何よりもこのリアド滞在が気に入っています。一つ一つのお部屋に可愛らしい内装が施されており、どの部屋もこだわりとモロッコらしい味わいがあります。
伝統邸宅を改装した「リアド」
夜明け前のサハラ砂漠
サハラ砂漠に昇る朝日
迷宮都市フェズ
さて、最後にご案内するのが迷宮都市フェズ。言わずと知れた有名な世界遺産です。 ここではブー・イナニア神学校、ボジュルード門、ムーレイイドリス2世廟、タンネリと呼ばれるなめし革店等を訪れました。ここは迷路のように曲がりくねった路地が繋がり合い、迷宮都市を作り上げています。どの通りも生活の匂いが漂い、ひとつの角を曲がればまったく違った風景が広がる不思議なメディナです。
ブー・ジュールド門
なめし革職人街タンネリー
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