エリトリア人の信仰心にふれる 聖マリア教会
- エリトリア
2020.11.19 update
今回は、エリトリアの首都アスマラにある聖マリア教会をご紹介します。
エリトリアでは古くからエリトリア正教が信仰されています。エチオピア正教の流れをくみ、1993年のエリトリア独立後、一部がエリトリア正教会として分離しました。現在はカトリック、プロテスタントそれからイスラム教も共存し、様々な宗教を信仰する人々が平和に暮らしています。
聖マリア教会の日曜礼拝
この聖マリア正教会のあった場所には7世紀頃から小さな教会がありましたが、現在の建物は1917年~1920年に建てられたもので、正面に描かれる宗教画は1950年代にイタリア人の画家によって描かれました。
教会正面に描かれた宗教画
エリトリア正教会では白い服装が正装とされ、人々は白い衣装に身を包み教会に集います。毎週日曜日の朝には礼拝に多くの人々が集い、その敬虔な姿に心を打たれます。
祈りを捧げる人々
建物は四角形をしており、エリトリア正教の教会内部は3つのセクションに分かれます。観光客も靴を脱いで内部のカディスト(礼拝場所)へと入ることができます。人々の信仰の深さに驚かされるばかりです。
①キナ・マフレット:シンギングプレイスと言われ、ミサの際に歌が歌われる場所です。
②カディスト:人々が礼拝をする場所で、男女別に分かれています。この教会では女性は右側、男性は左側にこのセクションが設けられています。
③カディスタ・カドゥスタン:最奥部に位置する聖室。司祭しか入ることができない、教会でもっとも大切な場所です。
朝、7時過ぎに教会を訪れると、既に司祭による説教が始まっており、多くの人々が集まっていました。
説教する司祭
教会内部にて
聖マリア教会を訪れる際には、日曜礼拝の時間に訪れると、建築物としての教会だけでなく、エリトリアの人々の信仰心にも触れることができます。