アビシニア高原の大自然を満喫
エチオピア最高峰ラスダシャン登頂
- エチオピア
2011.01.01 update
ラスダシャンを目指して歩く
アフリカの屋根・エチオピア最高峰へエチオピアの北部に聳える「ラスダシャン(4,620m)」。この山の頂を目指して世界遺産にも指定されているシミエン国立公園内を2泊3日かけてトレッキングしていきます。国立公園を訪れる人はいますが、ラスダシャン登頂に訪れる外国人はまだまだ多くありません。公園内では絶滅危惧種になっているケラダヒヒ、ワリヤアイベックス、高さ4mにも及ぶジャイアントロベリアなどの独特の植物も群生しています。登山口へと向かう道中、さっそく集団で移動するケラダヒヒの群れと遭遇しましたが、私たちが間近まで行っても逃げることもなく知らん顔で餌を食べていました。 |
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世界遺産・シミエン国立公園を歩くいよいよシミエン国立公園のトレッキング開始。3,600mのチェンネックより歩き始めてすぐに、「アフリカの屋根」と呼ばれる岩峰群の連なりを目にします。この峰の間を縫うように歩き、目指すはエチオピア最高峰ラスダシャン。しばらく登りが続きますが、時折広がる広大な風景に疲れも吹き飛んでしまいます。午前中は標高があるのでそれほど暑くは感じませんが、日が高くなると灼熱の太陽に照らされて「アフリカ」を歩いているのだと感じます。そしてシミエン国立公園第二の高峰、ブアヒット峠(4,100m)でお昼休憩。ここでガイドがラスダシャンの方向を指さして教えてくれましたが、遥か彼方に聳えるラスダシャンを目にして、本当にたどり着けるのかと感じました。 ブアヒット峠を一気に下り、キャンプ地のチロレバへ。チロレバでは学校の敷地にテントを張らせてもらいました。
トレッキング2日目はラスダシャンに一番近い最後の村、アンビコへ。谷間にあるルートを歩いて行き、途中川が流れている所で休憩。ユーカリの林や、アロエなどが生えている風景の中を登って行くとアンビコに到着。小さな村ですが、村人共同で造られた教会もあります。そのすぐ近くにテントを張りました。午後は村人の家を訪問し、実際の生活の様子を見学させてもらいます。木と葉で造られた家の中には個室や仕切りは無く、ベッドが数個に家畜も同じ空間の中で寝起きしています。ラスダシャンを登りに行くのだと言うと不思議そうな顔をし、「時々ヨーロッパの人が来てあの山へ登りに行くが、私たちは登ったことがない」と言って笑っていました。家庭で作ったというお酒もふるまっていただき楽しい時間を過ごすことが出来ました。 |
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ラスダシャン登頂いよいよラスダシャン登頂へ向けて早朝の暗いうちに出発。登頂日はトレッキング時間も長くなりますが、時々足を止めて後ろに広がる広大な大地を眺めると、歩いてきた距離に満足感を感じます。しばらくして山肌のトラバースの先に、台形の最高峰のラスダシャンが現れます。ようやくその頂きを目にした喜びで気持ちが高ぶります。 ラスダシャンはただ登り坂を歩いて立てるピークではなく、最後は岩場になっている場所を手を使ってよじ登らなければなりませんがスタッフのサポートもあるので安心して登れます。山頂からは広々とした風景が360度広がり、自分が立っている高さを臨場感たっぷりに感じることが出来ました。
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下山後はエチオピアの文化も楽しむトレッキング後の観光も充実しており、 世界遺産の古代アクスム王国の遺跡や、岩窟教会群のラリベラなども見学。トレッキングの疲れも忘れてエチオピア正教の世界にじっくり浸っていただきました。 |
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関連ツアー
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