「レンカクが蓮の上で巣を作ってる、行こう」と誘いがあり、訪問してみました。
場所はラホールの南西75キロにあるヘッド・バローキー Head Baloki というナーヴィー川 Navi River の流れる村。この村は川から引いた水路や池がありそこに水鳥たちが集まっていました。
ラーヴィー川はパンジャーブ地方を流れる5つの川の1つ。もともとこのパンジャーブと言う言葉もペルシャ語で ”Panj -ab =5つの水 “を指し、インダス川とその4本の支流が育む豊かな土地のことです。しかし、これらの川も1947年のインド・パキスタンの分離独立により川の水利権をめぐり紛争の原因となりました。ヒマーチャル・プラデーシュに水源を発するこのラーヴィー川も例外ではありません。
夏羽のレンカク(Pheasant-tailed Jacana) です。尾羽が長くなり、 頭とのど、翼が白く、体の羽毛は黒っぽい茶色です。そして首の後ろが黒い縁取りのある金色になります。
長い足の指とツメで、体重を分散して蓮の葉の上を歩きます。
雛をつれたレンカクです。ここに連れてきてくれた友人は「蓮の葉の上で巣をつくってる」といっていましたが、孵化したようです。そしてヒナのしっかりした足。レンカクの雛は、その水の上と言う厳しい環境から、孵化したらすぐに動けるのだそうです。
レンカクはオスが子育てをする”イクメン鳥”だそうで、これはお父さん。
お父さん、雛を守るために近づいてきたインドアカガシラサギに声を発して追い払います。
こちらは2羽のレンカクが羽を広げています。何のディスプレイだったのでしょう・・。
早朝のパンジャーブ、蓮の池で見た美しいレンカクたちの姿です。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : Aug 2017, Head Baloki, Punjab, Pakistan
Special Thanks : The late Mr. Zahoor Salmi(Photographer)
※この記事は2017年9月に掲載したブログ「蓮の上のレンカク」を加筆・修正したものです。
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