プリンセスオブホープ、ブズィ峠の絶景 – バロチスタン

 

マクランコースタルハイウェイをクンドマリールからオルマラへと向かう途中にあるブズィ峠。そのクンドマリール側のふもとには有名な”Princess of Hope”があります。私にはプリンセスには見えないのですが、週末の午後には大勢の国内観光客がプリンセスを取り巻いています。

 

ブズィ峠からは浸食によって作られた壮大な景観が・・・。

 

Video & Text : Mariko SAWADA
Visit :Nov 2019, Makran Coastal Highway, Balochistan

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絶景バロチスタン・ヒンゴル国立公園最深部へ!

絶景バロチスタン・ヒンゴル国立公園最深部へ!

 

ヒンゴル国立公園最深部、究極のオフロードで訪れる泥火山世界。

 

2018年の冬からバロチスタンに通い3回目に初めて到達することができた、Mars Point=火星ポイント(スタッフと勝手に命名)。実際の火星がどんなのか知りませんが、「地球じゃないみたい」というイメージです。

 

2019年シーズンも雨の後で壊れた道を開拓しながら、濡れた泥におびえながらのアドベンチャーでした。写真家の中西敏貴さん、ビデオ出演ありがとうございます。許可さえでれば、本当はキャンプしたい場所です!

 

Video & Text : Mariko SAWADA

Visit :Nov 2019, Hingol National Park, Balochistan

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(動画)秋の北部パキスタン、黄金の桃源郷フンザへ

秋の北部パキスタン

 

かつてはパキスタン北部の旅といえば「夏」が中心でしたが、今は春のあんずの花の季節、秋の紅葉・黄葉の季節にいらっしゃる方が多くなりました。

そして本当に美しいのです。ドローン撮影を多用した映像ですが、実際にホテルのテラスから望む山岳風景と果樹園の景色は「桃源郷」の言葉を越える絶景です。

パキスタンでも異常気象が観察され、毎年木々が色づくのが遅くなってきました。が、フンザ・上部フンザではそれぞれの村の高度や日当たりが異なるので、いずれかの村で美しい景色と出会うことでしょう。

村人も冬支度。じゃがいもが出荷され、高地の放牧地で過ごした家畜たちが村へ戻ってきます。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Visit : Oct 2018, Hunza, Upper Hunza,  Gilgit-Baltistan

 

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ヒンゴル国立公園・バロチスタンの泥火山世界-5

バロチスタン、ヒンゴル国立公園のチャンドラグプ泥火山です。

 

泥火山(でいかざん)とは地下深くの泥が地下水・ガスとともに地表に噴出し堆積したものです。「火山」とついていますが火山活動と必ずしも関係があるわけではありません。バロチスタンの沿岸部はアラビアプレートがユーラシアプレートに沈み込みんでいます。多くの場合、こういう場所では火山活動が活発なのですが、バロチスタンの場合は泥やガスが噴き出す「泥火山地帯」が出現しました。

 

チャンドラグプ泥火山は3つあり、資料によっては「チャンドラグプ1」、「チャンドラグプ2」、「チャンドラグプ3」と記述があるのですが、一番高いヒンドゥの巡礼地になっている泥火山が「チャンドラグプ1」というのは確かなようですが、残りの2つについてはどちらが2か3かわかりません。高い順番かな、と勝手に解釈しています。

 

ヒンゴル国立公園の泥火山についての記事:    

 

2番目に高い泥火山、「チャンドラグプ2」のクレーターです。前シーズンは活動がなく乾いていましたが、今年は泥が噴き出てクレーターにたまり始めていました。

 

「チャンドラグプ2」は傾斜が緩やかな泥火山で、泥の流れが作り出した景観が大変美しい泥火山です。

 

真上から見た「チャンドラグプ泥火山2」。泥の作り出した造形美。

 

「チャンドラグプ泥火山2」から望む夕日と、「チャンドラグプ泥火山1」。美しい夕焼けに恵まれた日でした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA *一部の写真はドローン撮影です。

Special Thanks :Yoko Kadonaga for photograph  from Crater edge

Visit : Nov 2019, Chandragup Mud Volcano、Hingol National Park , Makran Coast, Balochistan

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ヒンゴル国立公園・泥火山世界-4

マクランコースタルハイウェイをクンドマリールに向けて走っていると、道路から見えるヒンゴル国立公園の山並みの中に泥火山 Mud Volcano をいくつか見ることができます。この泥火山もそのひとつ。

 

泥火山(でいかざん)とは地下深くの泥が地下水・ガスとともに地表に噴出し堆積したものです。「火山」とついていますが火山活動と必ずしも関係があるわけではありません。バロチスタンの沿岸部はアラビアプレートがユーラシアプレートに沈み込んでいます。多くの場合、こういう場所では火山活動が活発なのですが、バロチスタンの場合は泥やガスが噴き出す「泥火山地帯」が出現しました。

 

ヒンゴル国立公園の泥火山について 

 

 

その横にも大きな泥火山があります。同じ泥火山ですが、その様相はかなり異なるものです。

 

歩いてこの泥火山の麓へアプローチ。

11月上旬、今年の1本目のバロチスタンツアーの皆さんと泥火山地帯を歩きました。柔らかい箇所があったりして場所を選んで歩かなくてはならないので時間がかかりますが、泥が作り出した景観は見事なものです。

 

ところどころに陥没した場所が。まさに泥の氷河のクレパス。

 

この日は気温が高く、10時を過ぎるともう歩くのが大変でした。とはいっても11月のバロチスタンは季節の変わり目でもあり、朝晩は気温が下がり過ごしやすくなります。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA *一部の写真はドローン撮影です。

Visit : Nov 2019, Hingol National Park, Makran Coast, Balochistan

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デオサイ高原のオコジョ

10月、デオサイ高原で見たオコジョです。朝晩の気温は氷点下になるこの季節、オコジョもすっかり冬毛で真っ白。

オコジョはユーラシア大陸北部、北米大陸北部に広く分布しますが、パキスタンでは北部山岳地帯で見られます。

 

誰もいないデオサイ高原のバラパニでキャンプを設営。静かで、冷たい風が吹いていました。オコジョが現れて寒さが吹っ飛びました。

 

Photo & text :Mariko SAWADA

Observation : Oct 2015,  Deosai Plateau, Gilgit-Baltistan

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北部パキスタン・秋の風物詩 秋のパスーで家畜の移動と出会う

秋の北部パキスタンの風物詩、家畜たちの大移動です。10月になると夏の間を標高の高い牧草地で過ごしたヤギ・羊・ヤクなどの家畜たちが一斉に村へ帰ってきます。

 

カラコルムハイウェイを北上していたら、パスーの山並みを背景に家畜たちを連れた村人が現れました。

 

夏を高地の放牧地で過ごした家畜たちを運ぶ村人たちです。

 

村中のいろんな家から集められたヤギ・羊たちがまとまめられ一緒に移動し、村に到着するとそれぞれの家へ分けられ、冬の準備です。

 

通り過ぎる家畜の群れ、元気な羊、ヤギの姿。

 

家畜たちを送り届ける村人たち、村はもう近くです。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Visit : Oct 2014, Passuパスー, Gilgit-Baltistan ギルギットバルチスタン州

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カラーシャ族の宗教って・・・

カラーシャ族の宗教は、インド・アーリア系の宗教の古い形態を残した貴重な存在ともいえ、ヴェーダ、先ゾロアスター⽂化に近いと考えられています。創造主としての神デサウとたくさんの神々が存在します。チョウモス祭のときに現れるバレマイン、サジゴール、マハンデーウなどの神、家を守る⼥神ジェスタックなど、暮らしと⾃然に密着した神々が存在します。祈りの場所をデワ(DEWA)といい、村ごとに⼩さな祭壇が神殿ジャスタック・ハンと村のはずれの⼭の斜⾯にあります。

 

神殿ジェスタク・ハン

ジェスタクは家庭内・家事、家族・結婚をつかさどり、神殿にいる⼥神。村ごとではなく、各⽒族ごとに神殿を持っています。⼊り⼝には⽺のモティーフ、内部の天井はラテルネンデッケがあり、典型的なパミール建築の装飾が⾒られます。神殿の奥にバレマインを現す⽊彫があり、壁にはチョウモス祭のときに描かれる壁画残っています。

ボンボレット⾕のカラカル村は2つの⽒族が暮らしていますが、この村のジャスタック・ハンは1つの建物に2つの⽒族⽤の⼊り⼝があり、2つの⽒族が共同で建てたジャスタック・ハンになっています。
写真はアニシュ村のジャスタック ・ハン。 ヤギや⽺のをモチーフとしたデザインや装飾、典型的なラテルネンデッキの天井など、⼭岳パキスタン、⼭岳タジキスタン、ワハーン回廊地域特有の建築スタイルが盛り込まれています。

 

木像ガンダウ

死んだ男性の記憶、どんな貢献、功績があったかを偲ぶために作られる像。このガンダウの制作と儀式は⾮常に⾼価で、たくさんのヤギやチーズ、ギーが必要なことから、作ることができるのは有⼒な⾦持ちの男性のみ。ボンボレット⾕では2008年にブルン村で10年以上前に亡くなった⽗とおじ(兄弟)のために息⼦がガンダウを2体作りました。(現在もブルン村の墓地で⾒ることができます)。
このガンダウは儀式の場 所の中⼼に⽴てられ、⼈々はその周りを踊り、儀式が終わるとガンダウは墓地へ運ばれていきます。

 

墓地マンダウ・ジャウ

本来の埋葬は、⽊製の棺にいれて墓地に置くだけの埋葬でしたが、50年ほど前からイスラム教徒と同様に⼟葬するようになりました。現在、⽩⾻化して⾒えるものは50年ほど前の古いものだとのこと。かつて、⽊棺にはふたはせず魂が抜けやすいよう、そして⾃然に⾵化しやすいようになっていたのだといいます。

 

バシャリ 清浄と⾮清浄の強い概念

カラーシャ族は清浄なもの=pure、⾮清浄なもの=inpureの概念を⾮常に強くもっています。そのため不浄なものを清浄にする儀式がたくさんあります。
その 代表的なものがバシャリ。⽣理中の⼥性が集まり、⼀緒に暮らす⼩屋です。出産もここで⾏なわれ、出産後は清めの儀式の後、夫の待つ家に帰ることができる。各村に1つづつあり、⽣理中のバシャリにいる⼥性は他⼈に触ってはいけません。⼿渡しなどもできないため、投げて渡したりします。

 

⼤祭壇マハンデウドゥール

各村にある⼩さな祭壇Dewaとは別に祭りに利⽤される⼤きな祭壇があります。ボンボレット⾕にある⼀番⼤きな、祭りで使⽤される祭壇はバトリック村のマハンデウドゥール。幹線道路から⼭の斜⾯にあがったところにあります。⽊の敷居があり、中に⽣贄の祭壇、サラズの煙で清める場所があり、チョウモス祭の12⽉19⽇、ここに⼈々はヤギを⽣贄にやってきます。ヤギを押さえる場所、⽣贄の⾎をかけた跡が残っていました。ここで聖なる⽊サラズを焚き、その煙で清めます。チョウモス祭以外にも、ジョシ祭、ウチャウ祭のときにもここにやってきてチーズやパンを配ります。

なかなかお話だけではわかりにくカラーシャの宗教観。⾏って、⾒て、確かめてみてください。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

※このブログの記事は2011年2月に西遊旅行のブログサイト「サラーム・パキスタン」に投稿したものをリメイクしたものです。写真は2006年から2014年の間の訪問時に撮影したものです。

カテゴリ:■カイバル・パクトゥンクワ州 > カラーシャの谷
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秘境カラーシャの⾕ 「カラーシャ族はどこから来た︖」

2020

パキスタンは多⺠族国家。“多⺠族”のなかでも異⾊な存在のカラーシャ族。“パキスタン・イスラム共 和国“において、このパキスタンだけに暮らす、”独⾃の神”を信仰する⺠族なのです。

 

1970年代にはイスラムへの改宗が推奨され⺠族の存亡が危ぶまれましたが、その後の政府によるカラーシャ族の保護もあり、過去20年ほどの間にカラーシャ族の⼈⼝は⼤幅に増加。カラーシャとしてのアイデンティティーを強く持ち、イスラムへの改宗が⾮常に少なくなったことと、⺟親たちがカラーシャの⼈⼝を増やすために7〜8⼈の⼦供を⽣むことが理由にあげられます。古いガイドブックや案内書では⼈⼝3000⼈と記載されていますが、ここ数年訪れている間、3つの⾕(ボンボレット、ランブール、ビリール)をあわせて4000⼈はいるのではないか、と聞かされます。

 

「カラーシャ族はどこから来た︖」

これには3つの説があります。ひとつは、その⽩い肌・⻘い瞳ゆえに、紀元前4世紀のアレキサンダー⼤王の軍隊の末裔であるという説。アレキサンダー⼤王の軍隊がこの付近を通過したと⾔う事以外、何の⽴証もありませんがギリシャからの観光客も多く、NGOもこの⾕で活動しています。
もうひとつ はカラーシャの伝説・叙事詩に現れる“Tsiyam”という南アジアの⼟地からアフガニスタンへ移動してきたというもの。
そしてもうひとつは通説で、彼らの祖先が紀元前2世紀ごろア フガニスタンから現在のチトラールを中⼼とする地⽅に移動し、10世紀頃にはチトラール含む地域を中⼼に勢⼒を広め、12〜14世紀には有⼒な王を持ち栄えました。が、その後周辺でのイスラムへの改宗が進み現在の3つの⾕だけに残されるようになったといわれています。

 

現在のカラーシャ族はカイバル・パクトゥンクワ州 Khyber Pakhtunkhwa チトラール県のアフガニスタン国境の⾕、ボンボレット、ランブール、ビリールの3つの⾕に暮らしています。

 

⾔語的にはインド・ヨーロッパ諸語のインド・イラン語派、ダルド語系カラーシャ語を話すグループ。かつては国境をはさんだアフガニスタン側にも同じカラーシャ族が暮らす「カフィリスタン」がありましたが、1896年にイスラムへの改宗が徹底され「ヌリスタン【光の国、イスラムの光の国】」へと変わったことから、パキスタンのカラーシャ族だけが唯⼀の存在となったのです。
神秘に満ちた伝説、⻘い⽬、あまりに美しい⼥性の⺠族⾐装姿。

きっと虜になるはずです。

 

Photo & Text :  Mariko SAWADA

※このブログの記事は2011年2月に西遊旅行のブログサイト「サラーム・パキスタン」に投稿したものをリメイクしたものです。写真は2006年から2014年の間の訪問時に撮影したものです。

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フーシェ谷から見る、K1マッシャーブルム

フーシェ谷から見る、K1マッシャーブルム(7,821 m)です。フーシェ谷の付近からも見ることができますが、少し奥、ブルンブルマのキャンプまで行ってみました。

 

6月、緑の美しいフーシェ村。「カラコルム」へのもうひとつのゲートウェイとなる村です。

 

標高4,050m、ブルンブルマのキャンプです。雪が多い年でした。

 

フーシェ谷からブルンブルマに向かう途中に見た「ユキヒョウの罠」。ユキヒョウは保護しなくてはならないのですが・・・。これは古いものだそうで、フーシェ谷ではユキヒョウの目撃情報がたくさんあります。村人からは「冬に来い、俺が見せてやる」と言われるのです。

 

マッシャーブルムの雄姿。

 

美しい氷壁が連なります。

 

ブルンブルマのキャンプから、夕日のマッシャーブルム。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Visit : Jun 2010, Brumbruma Camp, Hushe Valley, Gilgit -Baltistan

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