コボルツェ(3,834m) からウルドゥカス(4,061m)のキャンプへと移動するおよそ7kmと短い行程の一日です。途中、ウルドゥカスピークス(Urdukas Peaks)から発する氷河を2つ渡り、ついに今晩から4,000m以上でのキャンプです。
K2・バルトロ氷河トレッキング vol.01 スカルドゥからパイユへ
K2・バルトロ氷河トレッキング vol.02 パイユからコボルツェへ
K2・バルトロ氷河トレッキング vol.03 コボルツェからウルドゥカスへ
K2・バルトロ氷河トレッキング vol.04 ウルドゥカスからゴレⅡへ
K2・バルトロ氷河トレッキング vol.05 ゴレⅡからコンコルディアへ
コンコルディア滞在、K2、ブロードピーク、ガッシャーブルム山群、カラコルムの高峰群に囲まれて
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コボルツェを出て間もなくウルドヵスピークスからの氷河を渡ります。足元は大きな岩ごろごろ。
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遠征隊の荷物を積んだラバが続々と通り過ぎます。ポーターに聞いたところ、2つの遠征隊がパイユからウルドゥカスを目指していると。キャンプ場が混雑しそうです。
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氷河の水を飲む、バルティ族のポーターさん。
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ウルドゥカスが近づくと緑が増え、高山植物の花が咲いていました。これ以降のキャンプはすべて氷河上になるため、荷を運ぶ動物たちにとってフレッシュな草が食べられるのはここが最後です。
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それにしてもキャンプ地とその上の動物たちが放牧されている付近は花が沢山咲いていました。
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7月上旬まで花が見られるとのこと。花だけでなく、野鳥も一番多くの種類がいられました。
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キバシガラス yellow-billed Chough、Pyrrhocorax graculus。雑食でキャンプ場の周りで人間が出発するのを待っています。
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ベニハシガラス Red-billed Cough、 Pyrrhocorax pyrrhocorax。木の実や昆虫などを採餌しますが、ここでは雑食のキバシガラスと一緒に残飯を狙っていました。こんなに厳しい環境下ですから何でもご馳走です。バルトロ氷河トレッキング中は、キバシガラスの方が多く、ベニハシガラスの方が稀です
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上記2つのカラス科の野鳥に加え、ワタリガラスの姿も。この地域のワタリガラスは亜種C. c. tibetanus(英名でTibetan ravenと呼ばれることも)で、ワタリガラスの中で一番大きくゴージャスです。このキャンプ地以降、コンコルディアまでいずれのキャンプ地でもこの3種のカラスの仲間を見ることになります。
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撮影できてうれしかったのが、このムネアカマシコ Red-fronted Rose finch、Carpodacus puniceus。分布図によるとチベット高原周辺の高山に生息している鳥です。
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我々がキャンプ地に到着したときは自分達だけでしたが、そのあと続々と2隊が到着。
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夕方までにキャンプ場はとても賑やかになりました。ウルドゥカスのキャンプ地の問題は常設トイレが非常に遠いこと。欧米人はともかく、トイレの近い日本人にはつらいものです(うまくいくと、管理人にお願いしてMyトイレテントを建ててもらえます)。我々は1泊でしたが、パイユから1日でウルドゥカスまで来るグループは2泊してまる1日休養をとったりする場所です。
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この日、渡したちが連れてきたヤギが解体され、我々には「レバーの炭火焼」が提供され、スタッフは腸を使った煮込み料理を楽しみました。このヤギの肉は最終日まで私たちの糧となりました。ちなみに登頂隊のグループはヤクやゾ(ヤクと牛の交雑種)を連れていました。
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夕食前のキャンプ場からの景色。バルトロ氷河とその向こうにトランゴキャッスル(Trango Catsle)とウリビアホ(Uri Biaho)。
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日が落ちたウルドゥカスのキャンプ場西側。背後にウルドゥカスピークス(Urdukas Peaks)の一部が顔を出し、間もなくここから月が上がりました。
Photo & text : Mariko SAWADA
Trek date : early JUN, 2022
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