秋の上部フンザ、夕方のモルホン村とガラパン村

10月の半ば、家畜たちが夏の長期の放牧を終え村に戻ってきます。その後は毎日、村のヤギ・羊たちが集められて放牧へ出かけます。上部フンザのガラパン村で、夕方のヤギ・羊の到着を待ちました。

 

この時期の上部フンザはポプラが最も美しい季節です。周囲を高峰に囲まれている谷に位置するため、陽に輝くポプラの黄葉が見られる時間は限られます。

 

山の斜面をヤギ・羊が放牧を終えて下ってきました!

 

↓↓ モルホン村とガラパン村で、一日の放牧を終えて家畜が村へ向かう様子の動画です。ポプラがきれいで、ドローン空撮も含めました!

 

Morkhon & Ghalapan in Autumn|秋の上部フンザの村にて

 

村人たちがヤギ・羊たちが下ってくるのを待ちます。

 

自分の家畜を素早く見つけます。中にはドライアプリコットを持ってきて、自分の羊に与えながら誘導している村人も。

 

自分の家畜がすぐわかるんですね!

 

群れから離すために抱っこされている羊。

 

それぞれの家畜小屋へと戻っていくヤギ・羊たち。15分ほどの出来事でしたが、北部パキスタンの素敵な村の時間でした。

 

Image : Mariko SAWADA

Visit : Oct 2021, Ghalapan village, Upper Hunza, Gilgit-Baltistan

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(Tour Vlog) ユキヒョウ・エクスペディション Snow Leopard Spring Expedition 2021

 

Tour Vlog SNOW LEOPARD EXPEDITION SPRING2021

 

パキスタンのユキヒョウに通って何回目でしょう、これまでの苦労が報われた、感謝の気持ちでいっぱいの出会いでした。

 

Videography : Mariko SAWADA
Observation : April 2021, Khunjerab National Park, Gilgit-Baltistan
Special Thanks : Hussain Ali Khan, Khunjerab National Park

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ユキヒョウ遭遇 vol.04(クンジュラブ国立公園 )- SNOW LEOPARD EXPEDITION

朝、目撃したユキヒョウの親子を一日中追った記録です。

早朝に仕留めたと思われるアイベックスの朝食を邪魔されたユキヒョウの親子は、獲物からそう遠くない山の斜面にいました。はじめは山肌に寝転がっていましたが、陽が強くなってくると草の中や岩陰を転々と移動。決してずっと寝ているのではなく日陰を求めて苦労していることがわかりました。

下記の映像はかなり遠方から日中のユキヒョウを撮影したものです。

 

Snow leopards during the daytime

 

そしてようやくお待ちかねの日没。はじめは親子3頭で一緒の場所にいましたが、夕刻時にはバラバラになっていました。お母さんユキヒョウが歩き始め、朝仕留めたアイベックスの元へ!

 

Snow leopard at dusk

 

獲物との微妙な距離の岩場から「早く行けよ」と言わんばかりのお母さんユキヒョウ。子供たちは上の岩場からその様子を見ていました。そして暗闇が訪れ、彼らの時間が始まります。

翌朝訪れると、アイベックスは「完食」されていました。

 

 

Videography & text :Mariko SAWADA

Observation : April 2021, Khunejrab National Park, Gilgit-Baltistan

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ユキヒョウ遭遇 vol.03(クンジュラブ国立公園 )- SNOW LEOPARD EXPEDITION

春のユキヒョウ・エクスぺディションも残り2日となった日の朝の出来事です。クンジュラブ国立公園を走行中、至近距離でユキヒョウを発見。母と子供2頭、3頭のユキヒョウがアイベックスを食べていました。

もちろんユキヒョウの親子は我々を見て驚いて、崖を登っていきます。時間にして3分くらいでしょうか、誰もが息をのみ、シャッター音だけが響き渡りました。

 

Snow leopards sighted from the Karakoram highway

 

親子が視界から消えた後、角度を変えてこの親子を探し、この日は一日彼らを追うことにしました。

 

Videography & text :Mariko SAWADA

Observation : April 2021, Khunejrab National Park, Gilgit-Baltistan

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ユキヒョウ遭遇 vol.02(クンジュラブ国立公園 )- SNOW LEOPARD EXPEDITION

クンジュラブ峠に近い、標高4,500m付近で観察した、とっても仲のいいユキヒョウの様子です。はっきりとはわかりませんが、この時期だとカップルではなく、2年目の子供と母親でしょうか。

1キロほど離れた距離での観察と撮影でしたが、この距離のおかげでユキヒョウの自然な姿をたっぷり見ることができました。

 

Snow leopards Khunjerab national park top area 1

 

Snow leopards Khunjerab national park top area 2

 

Videography & text :Mariko SAWADA

Observation : April 2021, Khunejrab National Park, Gilgit-Baltistan

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ユキヒョウ遭遇 vol.01(クンジュラブ国立公園 )- SNOW LEOPARD EXPEDITION

クンジュラブ国立公園の標高4,300m付近のユキヒョウ

 

クンジュラブ国立公園内を走るカラコルム・ハイウェイはコクサルから標高4,000mを越え、クンジジュラブ峠付近(約4,700m)まで一気に標高を上げていきます。その登りカーブの走行中に見つけた、ユキヒョウでした。

 

走行中に窓からユキヒョウを探していたフサインさんが「ちょっと車バックして」「ユキヒョウがいる、近い、近い、獲物を狙っている」と。私にはすぐに見つけることができませんでした。「近い、近い」と言われても、どのくらいの近さなのか・・・自分の視力を恨みました。

 

ようやく見えた、ユキヒョウ。50m+くらいの距離だったでしょうか。後ろ向きでカモフラージュ。後でわかったことですが、この岩場の下に傷ついたヤクがおり、そのヤクを狙っていたようでした。このユキヒョウはまだ私たちに気が付いていません。

 

私たちの存在に気が付きました、フセインさんが「もうすぐにいなくなるから、写真撮りきってしまいなさい」と。なんと恵まれた構図のユキヒョウの姿でしょう。

 

そして10秒もしないうちに、視界から姿を消しました。

 

ユキヒョウの獲物となる動物たちは敏感です。このユキヒョウが動いたとたん、ヤクが一斉にその方向を注視。

 

ユキヒョウの気配のする方向を見るアイベックス。群れが集まって警戒態勢に入っていました。

 

このアイベックスの群れ、しばらくユキヒョウの方を見ていましたが、私たちの方に近づいてきて、こちらを向いて座りました。その様子は「何かあったら助けてね」と言ってるようでした。

 

Photo & text :Mariko SAWADA

Observation : April 2021, Khunejrab National Park, Gilgit-Baltistan

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岩に描かれたユキヒョウ(インダス河畔、チラス)

パキスタン北部のインダス川(ギルギット川・フンザ川)流域、特にシャティアールからフンザにかけての河岸の岩場には多くの岩刻画が見られ、その数は5万点を越えると言います。

古いものは紀元前に遡り、狩猟の様子やアイベックスが描かれ、後にシルクロードを旅した商人や巡礼者、侵略者まで様々な人々によって「岩絵」は刻まれてきました。チラス周辺のインダス河畔はまさに「岩刻画ギャラリー」。一般のツアーでは移動途中に道沿いにある仏教徒が描いたものを見ますが、今回は「岩に描かれたユキヒョウ」を探してみました。

 

外国人ツーリストが良く使うホテル、チラスシャングリラホテルからほど遠くないカラコルムハイウェイ上から見ることができる「アイベックスを追うユキヒョウ」。

 

地元の仏教のイメージを嫌う人により岩刻画には、石灰のようなものが塗られていました。岩刻画を傷つけないように洗ってきれいにしました。

 

耳と体はオオカミっぽいフォルムですが、長くて太い尻尾はしっかりユキヒョウです。

 

カラコルムハイウェイ沿いの岩刻画は、地元の人たちによりペイントで消されたりしてかなりのダメージがありますが、橋を渡った反対側の河岸はこういった被害が少なく、比較的良い状態で岩刻画を探すことができました。

 

仏塔を描いた岩刻画。初期の岩刻画は固い石で刻まれましたが、仏教巡礼者の時代のものはノミを使って繊細な表現がなされています。「ガンダーラ」を目指した巡礼者たちはここでインダス川の水位が下がり渡渉できるのを待つ間、仏陀や仏塔のイメージを刻んだのでしょう。

 

仏教徒だけでなく、いろんな民族・宗教の人がこの地を越えていきました。これはアイベックスを仕留めた人物像、中央アジアから来た人でしょうか?

 

そしてこれは・・・ある資料には「神話の生き物」と説明がありましたが、角はマーコールですね!

 

無数の絵が刻まれた岩。

 

見えにくいですが、獲物を襲うユキヒョウ。

 

そしてこれは、さらにわかりにくいのですが、崖でアイベックスを襲うユキヒョウを描いたものです。「崖」を岩のキャンバスに描いている珍しいデザインです。そしてこの崖はなんと2匹の蛇なのです。古代のアーティストの観察力・発想に頭が下がります。

右がアイベックス、左がユキヒョウ。

 

今回は2時間歩いて3つのユキヒョウの岩刻画を見つけることができました。

残念なことに、このチラス周辺の岩刻画は、あと数年で完成するディアメールバシャダムにより水没してしまいます。一部の有名な岩刻画は移設されると聞いていますが、多くはこのまま永久に失われてしまうのです。

古代の人が描いた野生動物の姿とその時代を生きた証。何とか保存できないものでしょうか。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Visit : April 2021, Chilas, Gilgit-Baltistan, Pakistan

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冬眠明け!春を迎えたオナガマーモット(クンジュラブ国立公園)

4月半ば、クンジュラブ峠付近の4,000mを越える高地の斜面には日光を浴びるオナガマーモット Long-tailed Marmot の姿が。滞在中、ちょうど冬眠明けの時期に当たったようで日に日にその数が増えていきました。

 

巣穴での可愛らしいオナガマーモットの様子です。

 

Long tailed Marmots in spring

 

Videography : Mariko SAWADA

Observation : April 2021, Khunjerab National park, Gilgit-Baltitstan

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(動画)杏の花咲くカイバル村

4月下旬、例年より遅れて杏の花が満開となった上部フンザのカイバル村の景色です。上部フンザにも開発の波が押し寄せています。いつまでもこの美しい村の景色が続くことを望みます。

 

Apricot Blossom in Khyber / 杏の花咲く北部パキスタン

 

Videography : Mariko SAWADA

Visit : April 2021, Khyber, Gilgit-Baltistan

Special Thanks : Hunza Hill-Gah – Khyber

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ユキヒョウ遭遇!カラコルム・ハイウェイ

ユキヒョウを求めてやってきたパキスタン北部。アイベックスやハゲワシの観察をしながらカラコルム・ハイウェイを移動していました。

クンジュラブ国立公園内では道路上にも、河原の雪原にもたくさんのパグマークが。カラコルム・ハイウェイ上で、親子のユキヒョウが寝ていた跡や子供がかじって遊んでボロボロになったペットボトルも見つけました。人が通らない夜間や早朝のカラコルム・ハイウェイにユキヒョウがやってくるようです。

 

ユキヒョウの足跡だけがある吊り橋です!ユキヒョウは川幅が狭い場所や凍った場所を使って川を渡りますが、橋があるなら当然利用します。

 

昼頃、カラコルム・ハイウェイを走行していると、ガイドが「レオパード(Leopard)!」と叫び、車を止めて外へ。「ビスミッラー、ビスミッラー(Bismillah、Bismillah:神の御名において)」と見つめるその先にはユキヒョウの姿が。

 

道路のすぐそばの岩の上に座っていましたが、我々を見て歩き始めました。

ガイドが「シャウバシ、シャウバシ(Very goodとかWell doneという意味のワヒ語)」と喜んでいます。ユキヒョウガイドのプレッシャーが解けた瞬間です。

 

それにしても歩くのが早く、移動するユキヒョウに追いつくのが大変です。標高3,300mほどですが、興奮もあり息切れ。カメラを持つ手も震えます。

 

雪の上を歩くユキヒョウ。ユキヒョウの観察は、意外と岩が背景であることが多いので、雪の上のユキヒョウを観察できるのはうれしいものです。

 

どんどん登って遠くなっていきます。

 

さらに移動を続けます。草と重なると見失ってしまいそうになります。

 

数秒、こちらに顔を見せてくれました。これが最後の姿。岩場を歩き始め、姿が見えなくなりました。

 

最後の最後まで、ユキヒョウの姿を追った私たち。

 

スストに戻ったのは午後2時30分。遅いランチです。この日はスタッフたちの祝杯で(お酒はありません!)、ヤク肉メニューのオンパレード。ヤクのマントゥ(スストと接する新疆ウイグル自治区、中央アジアの料理)にヤクのニハリ(インド亜大陸の料理で牛のスネ肉と骨髄と煮込んだ料理)など、ヤク肉のフュージョン料理をみんなで楽しみました。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Dec 2020, Khunjerab National park, KVO area, Gojar, Gilgit-Baltistan

Special Thanks :  TOMO Akiyama and  Hussain Ali, Abul Khan

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